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メルマガ「間違いだらけの銀行選び」4月号。

執筆者: ginko 発行日付: 2016-4-25

4月号の内容はこのようなものです。

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□ 2016年4月号のコンテンツ □

1.この1ヵ月で取り上げたキャンペーン

(SBI証券、じぶん銀行(現auじぶん銀行)他)

2.最新ランキング

3.読者アンケート結果

・行員による口コミによれば、三井住友銀行=体育会系、三菱東京UF
J銀行=高いプライド、みずほ銀行=派閥争い、ゆうちょ銀行=役人
風土、ということのようです。これが正しいとするとどの銀行と付き
合いたい?

・日経新聞によれば2016年度の市場関係者の見通しとしては「円安
株高」ということですが、あなたの見通しは?

・日経新聞の調査によれば来年4月の消費税再増税に賛成30%、反対
61%とのことですが、あなたは再増税に賛成?反対?

4.今月の世界の株価収益率

5.自腹で資産運用中!(10年1ヵ月目)

6.11年4ヵ月目のひとりごと:「新たな挑戦に我々は勝てる?」
+12,400本+183万円

7.お問い合わせ

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----------- バックナンバー --------------

ま ち が い だ ら け の 銀 行 え ら び
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□ 2016年3月号のコンテンツ □

1.この1ヵ月で取り上げたキャンペーン

(楽天銀行、オリックス銀行、新生銀行他)

2.最新ランキング

3.読者アンケート結果

・マイナス金利政策を受け3月の住宅ローン金利は大きく下がっている
ようですが、あなたは住宅ローンを借り換えた?

・2015年のインターネットバンキングの不正送金被害は約31億円
と増加したこともあり、各銀行は特にワンタイムパスワードの普及に
努めています。あなたは普段ワンタイムパスワードを利用している?

・マイナス金利の影響で、月1万円積み立てれば1年後に13万円の商
品券がもらえる、といった形のデパートや百貨店の友の会の人気が高
まっているようですが、この友の会は魅力的?

4.今月の世界の株価収益率

5.自腹で資産運用中!(9年12ヵ月目)

6.11年3ヵ月目のひとりごと:「ISからIFへ」
+12,300本+180万円

7.お問い合わせ

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.info1:この1ヶ月で取り上げたキャンペーン
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■1.楽天銀行:普通預金0.10%
http://www.old-ginkou.info/modules/news/article.php?storyid=840

マネーブリッジとは、楽天銀行の普通預金と楽天証券の口座をつなぐサービ
スで、ワンクリックで口座間の送金ができるなど、利便性を高めているわけで
すが、最大の特徴はといえば普通預金の金利優遇です。

■楽天銀行/マネーブリッジ普通預金金利優遇

・普通預金:0.10%

今のところこれまでの金利水準を維持しているわけですね。メガバンクの普
通預金金利は概ね0.001%ですから、何とその「100倍」という水準に
なります。

ただもちろんそれはメガバンクの金利が低すぎるということに他ならないわ
けですが。

>>>読者アンケート:5つ★満点で平均「3.3」。
http://www.old-ginkou.info/modules/xoopspoll/pollresults.php?poll_id=1243

真ん中が3つ★ですので、それを上回る良い評価と言えます。金利の低下が
進む現状では、たとえ0.1%でも魅力に感じる方が増えているということで
すね。

もちろん0.1%であっても上記の通りメガバンクの金利の100倍なわけ
ですから、むしろもうちょっと高く評価されてもいいと感じる読者の方もおら
れるかしれませんね。

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■2.オリックス銀行:2週間定期0.10%
http://www.old-ginkou.info/modules/news/article.php?storyid=842

■オリックス銀行の「eダイレクト2週間定期預金」

・2週間:年0.10%

預入期間は2週間なのに年利0.1%ということで・・・好金利ですね。い
まどき1年もの定期預金でもなかなか0.2%に届きませんので、2週間でこ
の金利というのは魅力的です。

さらにいくら利率が高くても、最後引き出すときにATM手数料や振込手数
料がかかるとその大半が消えてしまう悲しい結果もありえるわけですが、オリ
ックス銀行は出金時の振込手数料を月2回まで無料としています。特に預入金
額が比較的少額の場合はうれしい配慮と言えますね!

>>>読者アンケート:5つ★満点で平均「3.1」。
http://www.old-ginkou.info/modules/xoopspoll/pollresults.php?poll_id=1245

真ん中が3つ★ですので、それを上回る良い評価と言えます。

前回の楽天銀行も同様ですが、金利の低下が進む現状ではたとえ0.1%で
も魅力に感じる方が増えているということですね。

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■3.新生銀行:2週間0.05%+振込5回無料
http://www.old-ginkou.info/modules/news/article.php?storyid=844

■新生銀行「2週間満期預金」

・2週間:0.05%

0.05%ということで、まずまずの金利ですね。メガバンクの普通預金が
0.001%ですから、その「50倍」という水準です。そう考えるとありが
たみも出てきます。

これだけでも十分検討可能だと思いますが、新生銀行の場合残高別の優遇制
度を提供しておりまして、この2週間満期預金に100万円以上預けると自動
的に「新生ゴールド」というステータスとなり以下のような優遇が受けられま
す。

・他行あてネット振込手数料 : 月5回無料
・円定期の金利優遇
・外貨為替手数料優遇
・住宅ローン優遇

分かりやすいのはネット振込み手数料無料ですが、現状の金利水準を踏まえ
ると手数料無料メリットの方が利息のメリットよりはるかに大きそうです。

>>>読者アンケート:5つ★満点で平均「3.2」。
http://www.old-ginkou.info/modules/xoopspoll/pollresults.php?poll_id=1247

良い評価と言えます。上記の通り振込手数料無料といった付加価値が評価さ
れているということでしょうね。

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■4.その他の取り上げたキャンペーン
https://www.ginkou.info/news/index.html

・あおぞら銀行:6ヶ月0.15%、1年0.20%

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.info2:最新ランキング
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恒例の、ユーザーのみなさまの投票による銀行人気投票。その2016年版
の3月の途中経過は以下の通りです。

※不自然な投票は調整しています。

・総合ランキング(★は前月比、順位が上昇した銀行)
1位:新生銀行
2位:住信SBIネット銀行
3位:★オリックス銀行

また各項目別ランキングの1位は以下の通りです。

・口座サービス:★新生銀行
・円預金 :★オリックス銀行
・外貨預金 :住信SBIネット銀行、★じぶん銀行(現auじぶん銀行)
・FX :★DMM.com証券
・投資信託 :★新生銀行
・住宅ローン :★じぶん銀行(現auじぶん銀行)
・カードローン:住信SBIネット銀行、★イオン銀行
・セキュリティ:新生銀行
・証券会社 :GMOクリック証券

総合ランキングではこれまで住信SBIネット銀行が8年連続1位と圧倒的
な強さを見せてきたわけですが、今年からいよいよ「スマートプログラム」が
始まり、実質的には「サービスの改悪」となったことから、今のところ新生銀
行が1位となっていますね!このまま首位を維持できるのでしょうか?興味深
いです。

それ以外にもまだ投票数が少ないこともあり全体的には昨年の最終順位より
大きく変化していますね。特に今月はほとんどのランキングで1位に動きがあ
ります。

では2016年版の銀行人気ランキングに是非投票をお願いします。

>>>2016年版のランキング投票はこちらから
https://www.ginkou.info/enquete2.html

>>>2015年版のランキング詳細はこちら
https://www.ginkou.info/ranking/index.html


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.info3:読者アンケート結果
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■1.マイナス金利政策を受け3月の住宅ローン金利は大きく下がっているよ
うですが、あなたは住宅ローンを借り換えた?
http://www.old-ginkou.info/modules/xoopspoll/pollresults.php?poll_id=1242

1位:今は住宅ローンを利用していない 58%
2位:面倒なので借り換えはしない 16%
3位:すでに借り換えたが、再借換を検討中 8%
〃:すでに金利が低いので借り換えはしない 8%
〃:金利以外のメリットあるので借り換えはしない 8%

となりました。1位は意外にも「今は住宅ローンを利用していない」という
ことで6割となりました。あらら、そうなのですね・・・。

何となく読者の中心層は30代~50代で、一般的にこの層の半分くらいは
住宅ローンをお持ちかと思いますので、もう少し住宅ローン利用率は高いかと
考えていましたが案外そうではなかったようです。

さらに世の中では住宅ローン借り換えの問い合わせが2倍以上に増えるなど
借り換え需要が高まっているようですが、みなさんの回答からはそうした傾向
は全くうかがえません。「検討中」という方が1割おられるだけですね。ナル
ホド。

もちろん一般論から言えば借金はあるよりはない方が100倍良いわけで、
こうした回答結果は歓迎すべきものですし、さらに住宅ローンをお持ちの方で
も借り換えの必要を感じていないのであれば、それはそれで良いことだと思い
ます。すでに十分魅力的な住宅ローンを利用しているということですね。

ただ一方で、せっかくの「マイナス金利政策」で数少ないメリットと言える
住宅ローン金利の低下の恩恵を読者の方々があまり受けられないのだとすれば
残念なことですね。

マイナス金利・・・今のところ株価の面でも為替相場の面でも消費者心理の
面でもさしたる効果は出ていないように感じます。

金利は確かに大きく低下しましたが、だからと言って企業が借入をどんどん
増やすとも思えませんしね。いくら住宅ローンの借り換えが盛んになっても住
宅ローンと資金が銀行間でグルグル回るだけですから景気にほとんど影響を与
えません。大切なのはこれから新たに住宅ローンを借りてマイホームを手に入
れようとする方がどれくらい増えるのか、という点です。

そうしたはっきりとしたプラスの効果が分かるまでは・・・金融緩和は「マ
イナス金利の拡大」ではなく、ETFや株式の購入拡大など「量的緩和の拡大」
を追求していただきたいものですね。

特に「預金者」の立場としてはなおさらです。

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■2.2015年のインターネットバンキングの不正送金被害は約31億円と
増加したこともあり、各銀行は特にワンタイムパスワードの普及に努め
ています。あなたは普段ワンタイムパスワードを利用している?
http://www.old-ginkou.info/modules/xoopspoll/pollresults.php?poll_id=1244

1位:ワンタイムパスワードを利用していない 55%
2位:ワンタイムパスワードを利用している 44%

となりました。1位は「ワンタイムパスワードを利用していない」で約6割
ですね。この結果に驚きはありませんが、逆に驚きだったのは残りの約4割の
方が「ワンタイムパスワードを利用している」と回答していることですね!思
ったより高いです・・・。

では実際のところこのワンタイムパスワードの「防御力」はどれくらいある
のでしょうか?個人口座の不明分を除くと、不正送金被害口座のうち、ワンタ
イムパスワードの利用有無はこのようになっています。

・利用していた 118人/11.4%
・利用していない 916人/88.6%

仮にインターネットバンキング口座をざっくり3,000万とします(根拠
はありません)。この中のワンタイムパスワード利用有無を上記アンケート結
果から推測するとこういう規模になります。

・ワンタイムパスワード使用口座 : 1,350万口座
・ワンタイムパスワード不使用口座 : 1,650万口座

ここから実際の被害件数を元に被害の発生率を算出するとこうなります。

・ワンタイムパスワード使用口座 : 0.0009%
・ワンタイムパスワード不使用口座 : 0.0056%

どちらも天文学的な「低さ」ではあるのですが、ただワンタイムパスワード
不使用口座の被害発生率は使用口座と比較すると約6倍となっており、この数
字が正しければワンタイムパスワードの「防御力」は明白だと言えそうです。

だからこそ各銀行がワンタイムパスワードの普及に尽力しているわけですね。
ナルホド。

それでも筆者が積極的にワンタイムパスワードを利用する気は、今のところ
ありませんが、好む好まざるにかかわらず乱数表からワンタイムパスワードへ
の切り替えの流れは着実に進んでいくのでしょうね。

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■3.マイナス金利の影響で、月1万円積み立てれば1年後に13万円の商品
券がもらえる、といった形のデパートや百貨店の友の会の人気が高まっ
ているようですが、この友の会は魅力的?
http://www.old-ginkou.info/modules/xoopspoll/pollresults.php?poll_id=1246

1位:魅力的ではない 80%
2位:魅力的/その他 9%
3位:魅力的/利用したい 4%
〃:どちらとも言えない・わからない 4%

となりました。1位は残念ながら「魅力的ではない」ということですね。約
8割と圧倒的です。

筆者もこれには賛成で、前回のコラムでもご案内しましたが、12万円投資
すると13万円の商品券をもらえて約8%のリターンが得られたとしても、百
貨店やデパートの商品が一般的な小売価格より8%以上高ければ全く意味があ
りません。

実際、百貨店やデパートの商品は定価販売が多いと思いますのでその他の小
売と比較すればやはり割高です。

ただ一方で1割を超える方々は魅力的と回答しています。普段から百貨店や
デパートを利用している方であればメリットが大きいのでしょうし、もしかす
ると系列のスーパーなどで利用できれば本当に8%のリターンを有効活用でき
るケースもあるのかもしれませんね。

このあたりはそうした「抜け穴」を探ってみると面白いかもしれませんね。
たとえばamazonのギフト券など、より使い勝手がよく、換金性の高い商
品券やポイント、電子マネーに交換できれば、割高な商品を購入しなくてすむ
ようになります。

もちろん百貨店やデパートからすれば販売商品のマージン=利益が常に8%
以上あるからこそこうした「友の会」が維持可能なわけで、もし仮にそうした
「抜け穴」があったとしても極めて限定的なものだとは思いますが。

うまく探せた方はぜひご一報ください(笑)。

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■4.その他の銀行関連ニュース
https://www.ginkou.info/column/index.html

・三井住友銀行の接客がフレンドリー!?


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.info4:今月の世界の株価収益率
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株価収益率(PER)とは、株価がその会社の利益の何倍くらいになってい
るか、という株価の割高・割安を示す尺度です。目安としては「20倍を超え
ていないかどうか」チェックすればいいと思います。

3月の株価収益率の平均は前月と比較して上昇しました。先月の単純平均は
12.78倍で、今月は13.89倍ということですね。

上がったということは株価が「割高」になったということになります。

<世界主要株式市場の株価収益率(PER)一覧(2016年3月現在)>
http://www.old-ginkou.info/modules/xfsection/article.php?articleid=1011


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.info5:自腹で資産運用中!(9年12ヵ月目)
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<運用実績(2016年3月現在)>
http://www.old-ginkou.info/modules/xfsection/article.php?articleid=1012

2006年 4月の投資金額: 525万7,529円
2016年 3月の評価額 : 600万6,752円
損 益 : +74万9,223円

今月は+0万円とわずかにプラスですね。国内外の債券を叩き売った時に多
少の赤字が出ましたが、それを国内REITの上昇が補い、全体的にはプラス
となったということです。

ただまぁ、すでにほとんどのリスク資産を売却してしまっていましたのでプ
ラスであってもマイナスであってもその金額は誤差の範囲内ですが・・・。

全体の通算成績の推移ですが、通算の運用益はプラス約75万円となってい
ます。こちらも当面はこのままということです。

<今月の追加投資/売却>

今月は海外債券/先進国、海外債券/新興国、海外株式/高配当株の3つを
叩き売り、残る資産は国内REITのみとなっております。

まず株式相場を眺めてみると結構回復してきていますね。特にアメリカ株の
回復傾向が鮮明です。

これまでアメリカ株の逆風となってきたのが弱い経済指標と利上げ、そして
利上げに伴うドル高だったわけですが、まず経済指標については最近、強めの
ものが出始めているほか、利上げについてもこれまで示唆されていた「年4回
ペース」から「年2回ペース」に修正され、懸念が後退しています。

その結果、為替相場もドル安傾向となり、ドル安となればドル表記される資
源価格は上昇することになりますので、これまた世界株式の足かせとなってい
た資源安も緩和されるという一石二鳥の状態ですね。となると株価が回復する
のも当然かもしれません。

実際、原油価格も回復傾向にあります。1バレル27ドルくらいだったもの
が今や40ドルくらいまで上昇しているわけですから急回復ですね!

そして米ドルの金利がそれほど急には高まらないということになれば、新興
国の株式市場から投資マネーが流出してしまう懸念が薄らぎ、新興国の株価に
も上昇圧力となります。そう考えるとアメリカの利上げ後退は「ドル安=アメ
リカ株上昇」「資源価格上昇」「新興国株上昇」の一石三鳥と言ってもいいの
かもしれません。

言い換えれば世界の株価はアメリカの金融政策次第、と言うことですね。い
やはや。

とすると今後も株価が回復していくことを期待したいわけですが、日本の投
資家からすると悩ましいのがドル安=円高であり、今後もどんどん円高ドル安
が進むのであれば逆風ということですね。投資した資産の目減りがどんどん進
んでいくことになります。為替相場をチェックするとじりじりと円高が進み今
や110円が視野に入っています。

そして為替相場が恐ろしいのは適正水準がよく分からないという点ですね。
数年前まで80円前後だったことを考えればそのレベルまで円高が進んでもお
かしくありません。

実需としても原油価格が下がり、原発の再稼働が始まる中で、大幅な赤字だ
った貿易収支も黒字化しつつあります。となるとやはり円高に進む方が理屈に
は合っています。

個人的には大方の資産を売却した後で相場が上昇すると、多少の後悔と共に
再び参戦したくなりますが、とは言いつつ中長期的には

・アメリカの利上げは進み、
・資源価格は低迷し、
・中国経済はますます失速する

ということでしょうから、ここから本格的に株価が上昇していくことはちょっ
と考えにくいですね。そう遠くない将来に来るであろう世界的なリセッション
=景気後退の後に再参戦というのが良さそうですが、しかしじっくり何もしな
いで待つというのもそれはそれで居心地が悪いですね(苦笑)。

長らくの投資生活ですっかりリスク依存症=リスクを取らないと不安という
体質になってしまったのかもしれません。しっかりリハビリしたいと思います。


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.info6:11年3ヵ月目のひとりごと
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■「ISからIFへ」
+12,300本+180万円

これまで何度もご案内してきたように、世界経済は大きな踊り場に差し掛か
りつつあります。中国経済の高度成長は終わりを迎え、それを契機に資源価格
が劇的に低下し、資源国のみならず、世界の資源産業が苦境を迎えています。

日本でも商社が資源関連で巨額の損失を発表しておりますね。先進国でも全
く他人事ではありません。

他方、そうした「踊り場」経済のもう1つの要因はアメリカの利上げですが
こちらは「アメリカ経済の好調の証」と考えればポジティブにとらえることも
できます。

しかし歴史的に見ればそうした「利上げ局面」というのは好景気の最終盤で
あり、「終わりの始まり」と解釈すれば強気ではいられません。

要するに今後の世界経済の先行きに対して、かなりの不透明感が漂っている
ということですね。この半年の世界の株価の下落傾向がまさにそうした「市場
の不安」を如実に物語っていると言えそうです。

世界のエコノミストもリーマンショック後の世界経済の回復の鈍さに首をひ
ねっているようです。これだけ金融緩和が行われ金利が低下しているのに、世
界経済は停滞したままで、インフレが起きる気配は一切ないからです。

要するにリーマンショック以降、世界経済に「長期停滞」が起こっているの
かもしれないということですね。株価は2016年の年明け以降、世界的に大
きく下落しましたが、仮にこの株価の「予言」通り今後、世界経済が失速・後
退していくとすれば、「やはり世界経済は長期停滞期に入っている」という印
象がより強くなりそうです。

その原因については色々な指摘があるようですが、ただ日本人からすれば本
当に世界経済が長期停滞しているとしてもあまり違和感がないのは事実です。

なぜならまさに日本が長期停滞しているからですね!

では日本が長期停滞している理由は何かと言われれば、それはやはり少子高
齢化に伴う市場の縮小ではないでしょうか?少子高齢化が進めば当然消費は減
りますし、借り入れも減る一方で預貯金はどんどん増えていきます。

そうした中にあっては、いくら金融緩和で金利を下げも効果は限定的ですね。
マイナス金利の恩恵も「借り入れがあってこそ」です。借り入れがなければメ
リットはありません。

そしてこうした少子高齢化の傾向は特に先進国において顕著に表れておりま
す。ベビーブームは第2次世界大戦後に世界中で起きたわけですから、その後
の人口動態が似通ってくるのも当然かもしれません。

そのように考えれば財政出動をしても金融緩和をしても、なかなか世界の景
気が過熱してこないのは分かる気がします。まさに我々日本人は、過去25年
の「長期停滞」の経験を通して、財政出動の限界も、金融緩和の限界もよく分
かっていますからね。

なお「黒田バズーガ」はその例外と言っていいのかもしれませんが、ただマ
イナス金利発表後の相場の下落を見るといよいよその神通力も切れてきた気が
します・・・。

この世界的な長期停滞の処方箋として「積極的な財政出動」を求めるエコノ
ミストもいますが、筆者も含め多くの日本人は懐疑的になのではないでしょう
か?少なくとも日本の「失われた20年」の後に残ったのは膨大な借金だけで
すからねぇ。

世界経済が今後、「失われた10年」「失われた20年」へと突入していく
可能性はありそうですが、ただ悲観しすぎる必要がない点は、それでも当面世
界の人口は増え続けるという事実ですね。

アメリカ経済が好調なのも、先進国で唯一と言っていいくらい「人口増加国」
であるという点が大きいのは間違いありません。

上記の通り現在の投資環境を見渡すと良い材料というのはほとんど無く、
「新興国ブーム」や「資源ブーム」が去りつつある中で、新しい「ブーム」が
どういった形で起こるのか全くわかりませんが、1つの切り口としては、これ
から人口が増えていく国や層がどんどん世界経済に参加・貢献していくシナリ
オでしょうね。

具体的に言えば「ヒスパニック」「南アジア」「イスラム圏」といった感じ
になるでしょうか。

特にオポチュニティを感じるのは・・・イスラム圏ですかね。今は西側諸国
との緊張が高まっておりますので、仮にこうした緊張が劇的に解ければ大きな
プラス材料となりそうです。

イスラム圏では若年層の高い失業率が問題となっているわけですが、かりに
西側経済にがっちり組み込まれれば雇用状態が改善され、世界経済だけでなく
安全保障という観点からも大きな改善が期待できそうです。

そのうち、ISならぬIF=イスラミック・ファンドのようなものが日本で
も組成されるのですかねぇ。

いずれにしても世界経済が再び活性化され、新たな投資ブームが生まれるく
らい世界の景気が元気になってくることを期待したいと思います。

仮に本当に世界経済が長期停滞期に入っているのであれば、そのようなブー
ムが起きるのはかなり先、ということになるのでしょうけれど・・・。

首を長くして待ってみたいと思います。

参考にしてみてください。

<御礼>

今月もいくばくかの寄付を行いました。

1.植樹活動への寄付 :累計で12,300本相当になりました。
2.東日本大震災への寄付 :累計で180万円となりました。

ユーザーのみなさま、当サイトのご活用、ありがとうございます!
https://www.ginkou.info/aboutus/

2016年3月/本間


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