銀行.info

銀行関連ニュース

8月の世界の株価収益率を更新しました。

執筆者: ginko 発行日付: 2016-8-13

8月の、世界各国の主要株式市場の株価収益率(PER)一覧を更新しました。

<1.株価収益率(PER)とは?>

株価収益率(PER)って何?という人にご説明しておきますと、株価が、その会社の利益の何倍くらいになっているか、という株価の割高・割安を示す尺度です。ある会社の一株あたりの利益が1万円として株価が20万円なら、20万円÷1万円=20倍、というわけですね。言い換えれば、「株価は利益の何年分か」を表していると言えます。株価収益率が20倍なら「利益の20年分の株価」ということですね。

で、なぜこれが大事かというと、株価が割高か割安か、全てこれだけで説明できてしまうような万能のモノサシだからです。歴史上、たくさんのバブルがありましたが、多くは株価収益率が40倍とか60倍とか80倍という、利益額から見れば気の遠くなるような株価になったんですね。

もちろん当時は、その「高い株価収益率」を正当化するもっともな理屈がたくさんあったのでしょうけれど、結果的にはどんなバブルもはじけ、高い株価収益率は「重力」に負けて低下し(時には破滅的なスピードで)、概ね15倍前後に落ち着いています。株価収益率は、特に株価が割高になっていないかどうか、目安としては「20倍を超えていないかどうか」チェックすればいいと思います。

一方で例えば15倍未満の株価収益率は相対的に割安といえますが、割安には割安な理由があるので、飛びつくのはオススメしません。あくまで「割高」のチェックに用いると良いでしょう。


<2.今月の株価収益率>

8月の世界の株価収益率の推移はこんな感じです。



8月の株価収益率の平均は前月と比較して上昇しました。先月の単純平均は14.25倍で、今月は14.51倍ということですね。

上がったということは株価が「割高」になったということになります。株価が割高となる要因は以下の通りです。

・株価が上がる
・企業収益が減る


ここでいつものように最近の株価の動きをチェックしておきましょう。

■日経平均株価(6ヶ月)



■日本を除く、世界の先進国の平均株価(円建て:6ヶ月)



■世界の新興国の平均株価(円建て:6ヶ月)



確かにどの指数も6月末ごろを底にしてジリジリ・ジワジワ上昇しているように見えます。中でも新興国株の上昇トレンドはしっかりしていそうですが、具体的な数値をチェックするとこのようになっています。

・日本 :上がる(16,498円→16,919円)
・先進国:下がる(503ポイント→489ポイント)
・新興国:上がる(751ポイント→756ポイント)


日本株新興国株は確かに上昇している一方、意外と先進国の株価は下がっておりますが、まぁこれはたまたまということでしょう。トレンドとしては先進国株も回復傾向にあるのは間違いありません。

また日本株も気が付けば17,000円手前ということでなかなか好調です。五輪の影で日本株も頑張っているということですね。

従って今月、PER=株価収益率が上昇したのは「株価が上がったから」と結論づけて良さそうです。

ちなみに毎月ご案内しているように、これらの指数に大きな影響を与えているのが為替相場です。日本株の動きは為替相場の動きに連動していることに加えて、残り2つの指数もいずれも「円建て」であり、円高になれば低下、円安になれば上昇するからです。

特に最近は為替相場が大きく変動していますからね!その影響は大きそうです。

と言うわけで為替相場のグラフをチェックしてみるとこうなっています。

■ドル円相場



グラフを見る限り・・・さらなる円高を探るような展開ですね!そうした中で日本株が上昇していたり、円建ての外国株の株価が回復しているというのはどういうことなのでしょう!?今までになかった展開です。

もちろん「円高株高」が進むケースというのは全く考えられないわけではありませんが、その場合というのは国内でよっぽどの「買い材料」が出てくる時ですね。もしかすると安倍政権による新たな財政出動への期待が高まっているのかもしれませんが、そうした期待だけで株価が高値を維持するのは難しいと思います。

為替相場が間違っているのか、株式相場が間違っているのか、今後の動きに注目したいと思います。

なお、そうした為替相場の動きを考慮しなければ、つまり外貨建てでは海外株は絶好調ですね。その総本山であるアメリカの株価はこのようになっています。

■アメリカ株価(S&P500)



完全に上昇基調に戻ってきておりますね!数値としても過去最高を更新している状況です。その理由としては新聞で「適温経済」と表現されているように「まぁまぁ景気が良い状態」が維持されているから、ということなのでしょうね。

普通に考えれば「景気がよければよいほど株価が上昇する」と考えられますが、そうならないのは今のアメリカ経済には常に「利上げ懸念」があるからですね。

つまり、景気が十分強いと判断されればアメリカの中央銀行であるFRBが「利上げ」に踏み切ると心配されているわけです。

景気が良ければ金利が上昇するのは当然ですし、今の段階で金利を上げておかないと今度不景気になった時に「利下げ」で対応できません。そうしたわけで「利上げ」を過度に恐れる必要はないわけですが、実際には世界の金融市場がこのアメリカの利上げを恐れていますね。もはや「利上げ恐怖症」と言ってもいいかもしれません。

昨年夏以降の株価下落の要因は「中国本土株の下落」に加え、この「アメリカの利上げ懸念」だったわけですからその負の影響力は確かに大きいものがあります。

そうしたわけで、今のアメリカの「景気は悪くないが、とは言いつつFRBが利上げできるほどではない」という状態はまさに「適温=ちょうどいい温度」ということなのでしょうね。

とは言いつつ、ずっとこうした状況が続くと考えるのはやはり楽観的すぎると思われます。先月も述べましたが、経済は常に行きつ戻りつをするわけで、その点では今後巡行速度をずっと続けるよりも過熱したり失速する可能性の方がはるかに高いですね。

しかしアメリカ株がそのように現時点では絶好調な一方で、そうは言いつつ為替は円高傾向、というのは日本の投資家からすればなかなか悩ましい状況ですね。

実際今月は円建てで見れば、たまたまかもしれませんが、アメリカ株を含む先進国の株価は下落しているわけですからね。

投資をするにしてももう少し様子を見てからの方がよさそうです。

具体的には円高がピークとなればいよいよ投資のチャンスが訪れることになります。じっくり待ってみるのはいかがでしょうか。

個別の株価収益率=PERはこのようになっています。



今月の割高市場は先月に引き続きアメリカ/ナスダック市場ですね。

次の15倍以上20倍未満のゾーンですが、南アフリカ/全株イギリス/FT100アメリカ/NYダウインド/SENSEX市場日経平均ブラジル/ボベスパ市場となっています。

もちろん株価は割高の時よりも割安の時に購入した方がいいわけで、これから株式投資をご検討の方はこうしたPERの状況にも注意しながら、なるべく割高な市場・タイミングは避けて投資先を選別していただければと思います。

だからと言って「低ければいい」というものではないのは申し上げた通りですが。

各株価指数のPERの具体的な推移はこちらをご参照ください。

>>>世界各国主要株式市場の株価収益率(PER)推移はこちら

http://www.ginkou.info/per/index.html




>>>間違いだらけの銀行えらび ~ 銀行.info<<<

思い立ったら、今すぐこの場で資料請求!



スポンサードリンク

Copyright© 2017 Ginkou.info All Rights reserved.

PAGETOP MENU MENU