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2017年、為替相場は円高?円安?

執筆者: ginko 発行日付: 2017-01-18

まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「2017年の日経平均株価は夏ごろ下がるも秋以降再上昇する、ということで専門家の見方は一致しているようですが、あなたは1年後の日経平均はいくらと予想する?」では・・・

1位:19,000円 44%
2位:17,000円 22%
3位:20,000円 11%
〃:18,000円 11%
〃:15,000円以下 11%

となりました。1位は「19,000円」で約4割ということですね。足元の株式相場からすると・・・ほぼトントンですね。意外にもかなり弱気です!

全体的な分布はこういった感じでしょうか。

・上昇 : 11%
・トントン : 44%
・下落 : 44%


やはり弱気ですね・・・。

ただ今年はとにかく不確実なことが多すぎますからね!さまざまなリスク要因がどっちに転ぶかによって相場の動きは大きく変わるものと思います。

ぶっちゃけて言えば今年こそ「相場予測」が当てにならない年はなく、むしろ予断を持たず、株価が上がっても下がっても困らないよう安全運転で行くのが良さそうですね。アンケートの趣旨からすると身も蓋もありませんが・・・。

実際、足元の株価は早速下落を始めており、今年の「不確実性」を示唆するような動きに感じております。



もちろん下がるよりは上がる方が良いわけで、期待だけはしておきたいと思います。

ではアンケートへの投票がまだの方は、ぜひ投票をお願いいたします。アンケートは2月11日まで。

〔投票〕http://www.old-ginkou.info/modules/xoopspoll/index.php?poll_id=1339

〔前回のコラム〕http://www.old-ginkou.info/modules/xfsection/article.php?articleid=1102



 --- Ginkou ---

2017年、市場はどう動く NQN記者が大胆予想
円、一段安と反転上昇で見方割れる 米政策にらみ
http://www.nikkei.com


2017年も円相場は上下に大きく振れそうだ。15年の安値水準である1ドル=125円程度まで下落するとの声がある一方、100円突破の円高予想も聞かれ、市場関係者の見方も割れている。米大統領選後に進んだ米金利高やドル高・円安の持続力は、トランプ氏の政策で米景気の改善がどれだけ進むかに大きく左右されるとの見方は多い。

トランプ氏が掲げる大規模減税やインフラ投資が米景気を押し上げ、米連邦準備理事会(FRB)が米連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーの予想通り年3回の利上げを実施できれば「来年後半に1ドル=125円を探る展開になる」(クレディ・アグリコル銀行の斎藤裕司・外国為替部長)との見方がある。

もっとも、減税策は共和党内で支持を得やすいとされる一方、財政出動は伝統的な共和党の政策とは一線を画すため、実現に懐疑的な声もある。政策効果が経済指標に表れ始めるのは来年後半から2018年以降との指摘が多いが、金融市場はすでに「次期政権による財政出動の効果を相当程度織り込んでいる」(大手生保の外債運用担当者)とみられる。政策運営が難航すれば期待がしぼみ、相場は調整を余儀なくされるだろう。JPモルガン・チェース銀行の棚瀬順哉為替調査部長は「ドルや金利の上昇が米企業収益の逆風になり、景気を冷やす」と指摘。米製造業を重視するトランプ氏はドル高に懸念を示す可能性が高いとして「円は来年末に向けて1ドル=99円程度に上昇する」と予想する。

※抜粋

〔 出典:日本経済新聞 〕

 --- Ginkou ---


前回に引き続き投資関連ですが、今回は今年=2017年の為替相場の見通しについて考えてみたいと思います。まず先週取り上げた日経新聞の記事で紹介されていた主要証券会社の今年の見通しはこのようになっています。

・大和証券:105円~125円

・みずほ証券:105円~120円

・野村証券:110円

・SMBC日興証券:110円

・岡三証券:110円~122円

・ゴールドマンサックス:年末に125円

・メリルリンチ:117円


足元の為替水準:1ドル=約113円からすればどれもあまり毒にも薬にもならないような安全運転の見通しですね・・・。

大和証券やみずほ証券、岡三証券はレンジとなっておりますが、それぞれの中央値は115円、113円、116円ということでこれだと実質的に「何も予想していない」に等しいですね(苦笑)。「今の為替相場を起点に上がったり下がったりする」というわけですから、これなら誰でも、筆者でも言えます。

それほど為替相場の予想は難しいという証拠かもしれませんが。

ただ年始の報道番組などを見ると、エコノミストや専門家の方々の見通しは驚くほど一致しており、それはつまりトランプ新政権の財政政策FRBの利上げを背景に、ドル円は下落=円安株高になるというものでした。予想としては「1ドル=120円台」が多かったと思います。

もちろんこれらは当たらないことを前提とした「新年のご祝儀予想」であり、模範解答は「株高」であることから、それをサポートする「円安」予想となるのはある意味「お約束」なのかもしれませんが、しかしそれでも円安予想がズラっと並ぶと「そうなのかなぁ」と気持ちが傾いてしまうわけで、人間の考えなど単純なものです・・・。

とは言いつつご祝儀予想はご祝儀予想なのであって、上記日経新聞の記事ではこのようにまとめられております。

・2017年も円相場は上下に大きく振れそうだ。15年の安値水準である1ドル=125円程度まで下落するとの声がある一方、100円突破の円高予想も聞かれ、市場関係者の見方も割れている。米大統領選後に進んだ米金利高やドル高・円安の持続力は、トランプ氏の政策で米景気の改善がどれだけ進むかに大きく左右されるとの見方は多い。

・・・何も足す必要も、何も引く必要もない、簡潔かつ適切な見通しですね!つまり今年のドル円相場は125円程度まで下落する可能性も、100円を超えるところまで上昇する可能性もあるわけで、「全く読めない」ということです。

なぜならトランプ政権の経済運営がうまく行くのかどうか誰にも分からないからですね。

こうした「不確実性」は上記株式相場のみならず為替相場にもよく表れていて、ドル円相場はこのような動きになっています。



アメリカ大統領選挙直後に財政悪化懸念などから大きく下落したドル円相場ですが、先日のトランプ氏の記者会見でその財政政策について全く触れられなかったことから、早速円高方向に上昇しているわけですね。

これまた今年の為替相場の動きを示唆した動きと言えそうですが、果たして今年は円高・円安のどちらなのでしょうね?

筆者は、やはりトランプ氏に対する懸念が消えておりませんので、失望による円高を予想してしまいますが、ただ一方でFRBによる利上げは続くでしょうから極端な円高ドル安にはならないと思います。例えば100円~110円といったレンジで着地するようなイメージでしょうか。

レンジ予想を批判しておいて自分はレンジ予想というのは何ですが・・・。

ということで今回の読者アンケートは「2017年のドル円相場は、125円程度まで下落するとの予想も、逆に100円を超える円高予想もあるようですが、あなたは1年後のドル円はいくらと予想する?」でいきましょう。投票は2月18日まで。

■2017年のドル円相場は、125円程度まで下落するとの予想も、逆に100円を超える円高予想もあるようですが、あなたは1年後のドル円はいくらと予想する?(2月18日まで)
http://www.old-ginkou.info/modules/xoopspoll/index.php?poll_id=1341




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