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実況中継!自腹で資産運用~前月比-0万円

執筆者: ginko 発行日付: 2017-09-18

このコラムは筆者の実際の資産運用の推移です。2006年4月から始めた想定ですので、11年6ヶ月目となります。

実際はもっと前からやっていますが、この時期に運用を始めた資金があるのでその推移をご案内しています。筆者の失敗や成功から、何か運用のヒントを感じてもらえれば幸いです。

<1.運用方針>

1.毎日、資産運用するヒマはないし、かけた時間だけの「あがり」は期待できないので、見直しは月1回のみとします。
2.投資対象は分散したいので、投資信託を中心とします。
3.目標利回りは年5%。割合、低めです(笑)。リスクは積極的に取りますが、安全性も重視します。
4.投資方針としては、「逆張り=下がったら買い」を目指していましたが、2015年から2016年にかけての株価下落を背景に「積極的な手仕舞い」モードに移り、現時点ではほぼ手仕舞い完了です。

<2.計算方法>

1.筆者の実際の運用結果に基づき利回りを算出しますが、あまり元本が少ないのも迫力がありませんし、あまり元本が多いのも真実味がない、ということで元本を大体500万円くらいに換算して計算します。したがって目標利回り年5%ですから年間25万円くらいの利益を目指すことになります。
2.2006年4月からスタートしたことにします。
3.手数料なども加味します。したがって、運用開始時はいきなりマイナス3%など、手数料分だけマイナスから始まります。
4.計算が面倒なので、お給料などの追加資金は含めません。

<3.現在の運用割合>



現在の運用割合ですが・・・ついに投資資産のかなりの部分を売却し、9割超普通預金となりました!

国内外の債券日本株先進国株新興国株海外REITもたたき売り、残る投資資産は国内REITだけとなっております。さっぱりしてしまいましたね・・・。

売却については2016年春先の株価下落に対して過剰反応してしまった気もしなくはないですが、吉と出るか凶と出るかは神のみぞ知る、です。

<4.運用実績>



まずは運用実績の前月との比較です。今月は約-335円ほんの少しマイナスです。ならもう500円くらい追加してプラスにしたい気分ですが、それはともかく残った唯一の投資資産である国内REITがわずかに下落したということです。

ただし、すでにほとんどのリスク資産を売却してしまった今となってはプラスであってもマイナスであっても大勢に影響はありません・・・。

次に当ポートフォリオの通算成績はこのようになっています。



通算成績としては、ほとんどのリスク資産を売却してしまったこともあり、当面は海外債券/先進国海外債券/新興国国内REIT国内株式/高配当株海外株式/高配当株海外株式/中国海外株式/アジアの黒字が確定、ということになります。

逆に言えば海外REIT国内株式/新興市場海外株式/ロシア・東欧海外株式/ブラジル海外株式/インドの赤字もまた当面確定ということになります。

そうしたわけで「7勝5敗」という全体成績もまた当面はこのままですね。



全体の通算成績の推移ですが、通算の運用益はプラス約72万円となっています。こちらも当面はこのままということです。

目標としては毎年25万円の利益ということなので、丸11年となる今年4月の目標は「275万円の黒字」が必要だったわけですが・・・重い「宿題」となりそうです。

先は長いですが、どこかのタイミングで投資を本格的に再開していく中でこの目標値をクリアしたいものです。

<5.今月の追加投資/売却>

さてここからは相場全体を眺めながら投資再開のタイミングを探っていきたいと思います。まず株式相場を眺めてみるとこうなっています。

■日経平均



■アメリカ株(S&P500)



■先進国株(円建て)



毎回書いているうように、日経平均も、アメリカ株も、円建ての先進国株価もどれも昨年の11月以降ハッキリと上昇してきました。その理由はもちろんアメリカの大統領選挙でトランプ氏が勝利し、そのトランプノミクスに対する期待が膨らんだからですね。公約になっていた「大規模な減税」や「大規模な公共投資」に対する期待です。

ただ政権発足から半年以上が経過し、そうした期待はもはやかなり後退してしまったのではないかと思います。実際、「トランプラリー」は株高・ドル高・金利高の「トリプル高」だったわけですが、「ドル高」も「金利高」もすでに頭打ち状態となっています。

■ドル円相場



ドル円は昨年12月にピークをつけた後、じわじわ円高ドル安に向かっていることが分かります。

■アメリカ長期金利



アメリカの長期金利も3月にピークをつけた後、これまたじわじわ低下しています。

つまり、「トランプラリー」自体はすでに収束しているにも関わらず、株価だけ好調ということですね。これはおそらく、先月もご案内したように「アメリカや世界の実体経済が好調だから」ということではないかと思います。つまり「業績相場」に入ったということですね。

加えて株価をサポートしていると思われるのが、これまた先月もご案内したように、「アメリカの中央銀行であるFRBの利上げや金融引き締めペースが緩やかであると予想されている」という点です。FRBも注視してあるであろう、アメリカのインフレ率も低下傾向にありますのでなおさらです。



この9月の消費者物価は久しぶりに上昇したようですが・・・。

いずれにしても「利上げ」や「金融引き締め」が行われれば借入金利が上昇し企業業績には直接的にマイナス圧力となりますから、その逆の「利上げや金融引き締めペースが緩やか」であれば株価の上昇要因となるのは当然ですね。

アメリカの金利が上昇すれば下がるという「逆相関」の関係にある新興国の株価も上昇基調にあり、辻褄は合います。

■新興国株(円建て)



ここまで株価の低下要因となってきた北朝鮮の核ミサイル問題も、金融市場の受け止め方は徐々に冷静になってきているように感じます。その点ではよほどシリアスな局面を迎えない限りは、株価は当面上昇基調を維持しそうです。

なおこうした世界的な株高の動きに完全に乗り遅れてしまった筆者でありますが(汗)、このタイミングで投資を再開するかと言えば今のところそれは考えてはおりません。

と言うのも中長期的な投資リスクを考えると、いつもご案内しているように数年以内に世界的なリセッション=景気後退が到来する可能性があるからですね。

これまで概ね10年に一度繰り返されてきた世界的な金融危機を思い出せば、リーマンショックから10年後の2018年というのは大きな心理的な節目となります。

もちろんそれは根拠のないアノマリーではあるのですが、そうでなくても2009年から続く今の景気回復局面は長すぎますし、仮にそのような危機が勃発すれば、大幅な「円高株安」局面となるのは間違いありません。要するにリーマンショックの再現ですね。

そして、そうした「円高株安」局面こそ「本当の、そして絶好の投資機会」と言えます。

投資機会をただただじっと待つというのはそれはそれでストレスを感じなくもないですが、もちろん大切なのはストレスの有無などではなく着実・堅実な運用リターンです。

フォローの風が強く吹くことをのんびり待ち続けたいと思います。

しかし毎度ご案内しているように、株価下落局面では投資を続け、株価上昇局面では投資を控えないといけないのだとすれば、心理的には常に「不安な選択」を強いられるわけで、投資とは「いつもストレスとの戦い」と言えそうです。ストレスに見合うリターンを得たいものです。

<6.他ファンドとの比較>

筆者の運用スタイルはハイリスク・ハイリターンというよりはミドルリスク・ミドルリターンですので、以下2つのファンドと比較しています。

3分法ファンド(内外の株式・不動産・債券に分散して投資)

グローバル・ソブリン・オープン(先進国の債券に投資)

そうするとこんな感じですね。3分法ファンドが、グロソブがピンクです。



当サイトのポートフォリオは残念ながら今月も2位となってしまいました。これもまた耐えなければいけないストレスの1つなのかもしれません・・・。

では次回も来月のこの頃に更新予定です。

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