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銀行リテール力調査、2017年の1位は?

執筆者: ginko 発行日付: 2017-10-4

まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「各党の選挙公約において、消費税増税やその増税分の使い道については明確に差が出てきそうですが、あなたは消費税増税や使途変更に賛成?反対?」では・・・

1位:増税に反対 64%
2位:増税にも使途変更にも賛成/全額を借金返済に 36%

となりました。1位は「増税に反対」で約6割になっています。多数派ですね。

今の日本の財政は1兆円=10万円換算すると、収入が500万円なのに毎年1,000万円の出費をして1億円の借金がある状態ですが、それでも増税に反対する人が多数ということは、財政再建の道のりは険しいですね・・・。だからこそ「増税凍結!」と言った無責任な公約を垂れ流す政党が現れるのでしょうけれど。

もはや、こうした増税に関して民意を聞くこと自体あまり意味がないのかもしれません。増税をうれしいと思う人はいないわけで、とすると増税を打ち出した政党は必ず選挙で負けてしまいます。民主主義に健全な財政運営をビルトインすること自体難しいような気がします。

もっと財政収支が「自動的に」「感情抜きに」そして「政治抜きに」均衡するような仕組みが必要なのでしょうね。

もちろん増税に反対の方々の中には

・我が家の家計では増税に耐えられない。

と言った個別の事情や、

・増税すればむしろ消費が減る。

と言った消費者心理への影響を懸念されている方もいるでしょうし、

・増税をする前にやるべきことがある。

・増税より歳出を削減すべき。

・公務員の人件費を削るべき。

・今の政治家に協力する気になれない。

と言った気持ち・道理・順序が気に入らないという方もおられるでしょう。

どれも確かに一理あるのですが、ただどの理由を考慮しても残念ながら「増税は必要」という結論は変わりません。

唯一、増税せずに税収を増やす方法があるとすれば、それは「みんなが消費を増やすこと」ですね。極端な話、消費が2倍になれば税収が2倍になってあっと言う間に財政は均衡します。

もちろん消費が2倍など、書いている筆者がそもそも無理ですが(苦笑)、とはいえ「増税か歳出削減か」だけではあまりに禁欲的です。そしてダイエットも英会話も続かないように禁欲的なものは続きません。ぜひ政府や財務省は「増税か歳出削減か消費増か」の3択を提示してほしいものです。

求められているのは「貯蓄から投資へ」ではなく、「貯蓄から消費へ」ということなのかもしれませんね。

ではアンケートへの投票がまだの方は、ぜひ投票をお願いいたします。アンケートは10月27日まで。

〔投票〕http://www.ginkou.info/enquete/?p=199

〔前回のコラム〕
消費税増税&使途変更に賛成?反対?


 --- Ginkou ---

三井住友信託銀が首位 リテール力調査、財産管理に強み
https://www.nikkei.com/


日本経済新聞社と日経リサーチは全国117の銀行を対象に「銀行リテール力調査」を実施した。店頭での顧客対応などが評価された三井住友信託銀行が初の首位に立ち、三菱UFJ信託銀行が4位に入った。「貯蓄から資産形成」の流れの中で財産管理などに強みをもつ信託銀2行がトップ5に入った。

調査は13回目。実際に調査員が店舗へ出向き、接客姿勢や説明能力を覆面で調べた。商品内容などのアンケート調査も加味し店頭サービスと商品充実度を点数化。300点満点で順位をつけた。

三井住友信託は顧客対応のレベルアップのため優れた社員を表彰するといった取り組みを昨年度に始め、一定の成果が表れた。住宅ローン金利の水準や運用商品が多いこともあり、2012年の合併後初の首位になった。三菱UFJ信託も前回の8位から4位へ順位を上げた。

2位の横浜銀行は昨年7月から顧客の意見や要望をサービスに反映させる取り組みに力を入れてきた。同じ地銀勢で7位の常陽銀行は店頭での丁寧な接客やあいさつなどが高評価につながった。

〔 出典:日本経済新聞 〕

 --- Ginkou ---

今年も秋口に入り、恒例の日経新聞による「銀行リテール力調査」が発表されていますね。そしてその結果をざっと見て筆者は安心しました。なぜなら、昨年のコラムの内容をほぼコピペで使いまわせるからですね!(笑)

というか、もはや10年くらいほぼ同じテンプレートを使いまわしているのではないですかね?もちろん実際にはそれを喜んでいるわけではなく、むしろ猛烈な不満を感じているわけですが、いつか日経新聞が目を覚ますことを祈りたいと思います。

それはさておき本題に入っていきますが、気になる順位は今年はこのようになっております。( )内は前年の順位ですね。

1位(9位) 三井住友信託銀行
2位(5位) 横浜銀行
3位(6位) みずほ銀行
4位(8位) 三井住友信託銀行
5位(12位) 三菱東京UFJ銀行
6位(4位) 埼玉りそな銀行
7位(26位) 常陽銀行
8位(23位) 西日本シティ銀行
9位(24位) 群馬銀行
10位(7位) スルガ銀行

今回は昨年に引き続き旧態依然とした銀行が並ぶという違和感のある結果となっています。

また、あまり馴染みのない地方銀行が揃ってランクインしてきたことも特徴と言えるかもしれません。読者のみなさまの実感に合うでしょうか?

毎回書いていることですが、これが名前の通り「銀行リテール力」、つまり「銀行の個人向けサービスの総合ランキング」ということであれば筆者は賛同できません。筆者が普段利用している銀行でランクインしている銀行は・・・今年は1つもありません!

当サイトで人気の高い銀行と言えば例えば住信SBIネット銀行オリックス銀行じぶん銀行などがありますが、これらは上記ランキングでは影も形もありません。

なぜかと言えば・・・このランキングが「店頭サービスや金融商品の充実度を比較」した調査であって、リアル店舗を展開していないネット銀行は含まれないからです。しかし今時、リアル店舗における店頭サービスってそんなに重要なのですかね!?

少なくともこのランキングは「リテール力」を総合的に調査したものではなく、あくまで「銀行の店頭でのサービス力」を調査したものに過ぎませんので、誤解を生むような表現はやめ、ぜひ内容に即した分かりやすいもの、例えば「銀行店頭サービスランキング」などに変更していただきたいと思います(と、申し上げ続けて何年経つのでしょう・・・)。

そうすればネット銀行がランクインしてこない理由が自明となりますからね。

ちなみに筆者自身は銀行の店頭サービスをほぼ全く使いませんので、毎年取り上げていて何ですが、そもそもこちらのランキングへの興味があまり高くありません。加えてさらに興味を失わせるのが、調査結果の信憑性の低さです。

今年の1位三井住友信託銀行2位横浜銀行3位みずほ銀行となっており、店頭サービスをほとんど利用していない筆者がその評価に異論を唱えるものではありませんが、どうにもこうにも違和感を感じるのは毎年そうですが、前年からの順位変動の激しさですね。

前年のランキングを振り返るとこうでした。

1位(2位) 三井住友銀行
2位(8位) りそな銀行
3位(14位) 池田泉州銀行
4位(6位) 埼玉りそな銀行
5位(23位) 横浜銀行
6位(5位) みずほ銀行
7位(4位) スルガ銀行
8位(16位) 三菱UFJ信託銀行
9位(27位) 三井住友信託銀行
10位(22位)千葉銀行
10位(1位) 新生銀行

つまり・・・昨年1位三井住友銀行昨年2位りそな銀行も、昨年3位池田泉州銀行もあっさり圏外です・・・。これまで順位変動の激しさが売り(?)だったこのランキングですが、前年のベスト3がそろって圏外という事態は初めてなのではないでしょうか!?

さすがに日経新聞の記者も居心地の悪さ恥ずかしさを感じないのですかねぇ。それがないとすればもはや末期症状です。

また、いきなり前年のベスト3から圏外に落とされた銀行関係者の方々はお力落としのことでしょう。どうぞ気になさらないでください。所詮いい加減なランキングですので。

結局のところ、繰り返しになりますが信憑性が低いということですね。もっと客観的に「リテール力」を数値化していれば、これほどまでに激しい順位変動が毎年繰り返されることはありえません。

なお、2年前のランキングはこうでした。

1位(12位) 新生銀行
2位(4位) 三井住友銀行
3位(-) イオン銀行
4位(36位) スルガ銀行
5位(5位) みずほ銀行
6位(11位) 埼玉りそな銀行
7位(48位) 広島銀行
8位(1位) りそな銀行
9位(30位) 近畿大阪銀行
10位(37位)常陽銀行


この時1位だった新生銀行も、3位イオン銀行も、やはり今や影も形もありません。

仮に、銀行サービスが日進月歩で進んでいて、その結果ランキングが毎年目まぐるしく変わるということであれば納得もできなくもないですが、皆さんもよくご存知の通り、銀行のサービス改善は亀のような歩みの遅さですね。いや、それだと亀に失礼かもしれません(笑)。

ほとんど利用した事はありませんが、今年大きくランクアップした1位三井住友信託銀行にせよ、逆に姿を消した前年1位三井住友銀行にせよ、この1年でそうした順位変動の原因となるようなサービス内容の変更があったかと聞かれれば「ノー!」と断言できます。と言うより「ほとんど全く変わっていない」のは間違いありません。

それほど大きな変化が起こりにくい銀行サービスの評価で毎年これだけ激しくランキングが動くというのは結局・・・繰り返しになりますが調査結果に客観性がない、ということです。

もちろん調査手法が手抜きだとか、適当な気持ちでやっているとは思いません。調査方法は「調査員が店舗に出向いて、窓口での接客姿勢や金融商品の説明能力などを覆面で調査した」とのことで、真面目に時間をかけて調査しているのだと思いますが、それでもやはり、こうした主観的な評価を数値化して、客観的に統計的に順位付けするのは難しいということですね。

そもそも、接客してくれる銀行マンによって、当然接客サービスの品質にはバラツキが出てきます。要は「当たり外れ」があるということです。

加えて、調査員と銀行マンとの「相性」も当然、評価に影響してきます。これは優劣の問題ではありませんので、客観的な評価をより難しくさせますね。

こうした不確実性を排除するためには、相当な人数での調査を実施したり、あるいは「同じ人が調査をする」といったことが求められますが、現実問題としては費用的にも時間的にもなかなか難しいでしょうね。

そんなわけで筆者はこの結果を全く信用していません。恐らく、来年も1位が入れ替わり、上位銀行の顔ぶれもガラっと変わると断言できます。

仮に今後、毎年順位がそれなりに安定してくるようになれば・・・もう少し分析をしようかな?という気になるのですが。読者のみなさんはどうお感じでしょう?

ただ毎回ご案内しているように、逆説的に言えば、それだけ順位が安定しないということは、銀行間の店頭サービスにそれほど大きな違いがないと考えることもできます。

また、店頭サービスの評価に銀行マンの「当たり外れ」や「相性」が大きく影響するということであれば、特に周りの評価やランキングを気にする必要はなく、自分が気に入った担当者いれば、そこが自分にとってNo,1の銀行だ、と考えることもできるかもしれませんね。

とは言いつつもちろんこれは、あくまで「数値化しにくい店頭サービスの品質」を順位付けする際の話であって、「金利」や「手数料」、「商品力」、「利便性」といった「本来の意味の銀行リテール力」については、もっと客観的に計測できるものであり、その結果や優劣、順位はもっと固定的なものになるとは思いますが・・・。

実際のところ、当サイトのアンケート結果を見ても上位の銀行の順位はほぼ安定しています。そうした点ではやはりそろそろ調査手法を抜本的に見直す時期に来ているのではないでしょうか・・・と言い続けてこちらも幾年月ですが、どうぞご検討ください。

では今回の読者アンケートも例年に倣い、「日経新聞が実施した2017年銀行リテール力調査では、1位が三井住友信託銀行、2位が横浜銀行、3位がみずほ銀行となりましたが、この結果に納得できる?」でいきましょう。投票は11月4日まで。

■【読者アンケート】日経新聞が実施した2017年銀行リテール力調査では、1位が三井住友信託銀行、2位が横浜銀行、3位がみずほ銀行となりましたが、この結果に納得できる?(11月4日まで)
http://www.ginkou.info/enquete/?p=204



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