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メガバンクが2つに再編されるって本当?

執筆者: ginko 発行日付: 2017-11-22

まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「小池代表の辞任により、希望の党は再編されていくという見方が出ていますが、希望の党は改革保守として存続してほしい?ほしくない?」では・・・

1位:改革保守として存続してほしい。 43%
〃 :再編しなくていいから解党してほしい。 43%
3位:どちらでもよい、興味ない。 14%

となりました。1位は「改革保守として存続してほしい。」 と「再編しなくていいから解党してほしい。」が約4割で並んでいます。前者がまだ一定の期待を抱いている方々で、後者が完全に失望した方々の回答ということでしょうから対照的ですね!

ただ残りの2割は「どちらでもよい、興味ない。」ということですから、全体的に見ればやはり強い逆風が吹いているのは間違いありません。実際、党首の顔ぶれを見ても、希望の党=玉木氏、立憲民主党=枝野氏、民進党=大塚氏ということで、「(旧)民主党3兄弟」の様相を呈しています。このままであれば民進党と一緒に埋没していくことになるのでしょうね。

仮に希望の党の代表が、小池都知事は無理でも、例えば野田聖子総務大臣のような方であったりすれば、「改革保守」のイメージも、「女性が頑張っている」イメージも、(何となく)「」のイメージも守れたような気がします。小池都知事もある意味、「イメージ戦略」でここまで来たわけですから、代表選びでもそうした「イメージ戦略」を貫徹してほしかった気がします。

その点では小池都知事の最大の失敗は、自分以外に党のイメージを体現できる女性議員を引っ張り込めなかった点にあるのかもしれません。若狭氏ではないですよね。いい人そうではありますが。

とは言いつつ過去ばかり振り返っていても仕方ありませんし、せっかく野党にも保守の受け皿ができたわけですから、遅くとも2年後にある参院選に向けてしっかり準備を整えていっていただければと思います。そして繰り返しになりますが「民主党3兄弟」ではなく、「改革保守&女性が頑張っている&緑」のイメージをしっかり醸成していってもらいたいものです。

もちろんイメージだけでは困りますが・・・。

ではアンケートへの投票がまだの方は、ぜひ投票をお願いいたします。アンケートは12月15日まで。

〔投票〕http://www.ginkou.info/enquete/?p=235

〔前回のコラム〕
希望の党、再編!?存続してほしい?ほしくない?


 --- Ginkou ---

銀行ビジネスモデル崩壊 3メガバンクは“2メガ”に再編か
https://www.nikkan-gendai.com/


みずほFG、三菱UFJFG、三井住友FGの3メガバンクの2018年3月期の中間決算が出そろった。本業の稼ぎを示す実質業務純益は、みずほが前年同期比41%減、三菱UFJは同13%減、三井住友は同40%減だった。稼ぐ力は急速に衰えている。

「マイナス金利が直撃しているのは間違いありませんが、それだけではないでしょう。フィンテックやAI(人工知能)によって、銀行の窓口業務は不要になりつつあります。ビジネスモデルは崩壊寸前です。メガバンクは3つも必要なのか。疑問を抱く市場関係者が増えています」(IMSアセットマネジメントの清水秀和代表)

3メガの株価は低迷続きだ。市場は乱高下しているものの、相場全体は上昇傾向を見せている。日経平均は年初から14・3%上昇。ところが、3メガはそろって下落している。みずほはマイナス8・9%、三菱UFJはマイナス0・3%、三井住友はマイナス4・4%だ。

「株価は正直です。みずほの1万9000人の人員削減をはじめ、3メガは合計で3・2万人分の業務量を減らす方針で、銀行業務は縮小傾向が顕著です。再編が議論されても不思議はないでしょう。例えば、みずほと三井住友が経営統合して2メガ体制に移行するとか、りそな銀行や地銀を巻き込んだ形での再編劇です」(市場関係者)

独占禁止法などクリアしなければならない課題はあるにしても、「航空業界はJALとANA、スーパー業界はイオンとセブン&アイ(イトーヨーカドー)の2強に集約された。銀行も例外ではない」(証券アナリスト)との見方もある。

「実はトランプ政権の発足直後に、日本の地銀再編に絡んで米投資ファンドの参入が囁かれたことがあります。もしかすると、外資が再び動きだすかもしれません」(株式アナリストの黒岩泰氏)

1990年代に経営破綻した新生銀行やあおぞら銀行の再建では、投資ファンドのRHJインターナショナル(旧リップルウッド)やサーベラスが関わった。メガバンク再編での暗躍も十分にあり得る。

※抜粋

〔 出典:日刊ゲンダイデジタル 〕

 --- Ginkou ---

わざわざ日刊紙の記事を真面目に取り上げる必要もないわけですが、それでも「3メガバンクが2メガに」というタイトルはなかなかセンセーショナルです。というわけで、それなりに真面目に取り上げてみたいと思います(笑)。

まず気になるのが2メガはどういう組み合わせかと言うと、三菱東京UFJ銀行と「みずほ+三井住友」ということのようです。まぁ、1番手との合併よりは、「2位+3位」連合の方が可能性はあるのでしょうけれど。

ちなみにメガバンクというと少なくともりそな銀行が含まれるのではないかと思いますが(三井住友信託銀行の方、スミマセン)、こちらはカウントしないということですね。なるほど。

では上記記事で述べられているメガバンクの再編圧力を抜き出していくとこうなります。

本業の稼ぎを示す実質業務純益は、みずほが前年同期比41%減、三菱UFJは同13%減、三井住友は同40%減だった。稼ぐ力は急速に衰えている。

フィンテックやAI(人工知能)によって、銀行の窓口業務は不要になりつつある。ビジネスモデルは崩壊寸前。3メガは合計で3.2万人分の業務量を減らす方針で、銀行業務は縮小傾向が顕著。再編が議論されても不思議はない。

メガバンクは3つも必要なのか。

外資が再び動きだす。

いかがでしょうか?1つ1つ見ていきましょう。

まず1つ目は「本業の稼ぎを示す実質業務純益は、みずほが前年同期比41%減、三菱UFJは同13%減、三井住友は同40%減だった。稼ぐ力は急速に衰えている。」 との点ですが、確かにマイナス金利政策などによる金利低下の動きが銀行の体力を奪っているのは間違いないと思いますし、異次元緩和はまだまだ数年は続くでしょうから、今後の業績に対して悲観的になるのは当然です。

しかしだからと言ってメガバンクが再編に動くかと言うとそれはないでしょうね。株主の力が強いアメリカならまだしも、日本の場合、大企業の再編が進む理由はただ一つ、「経営危機」です。今後利益が減るかもしれませんが、それだけで「経営危機」に陥ることはありません。

仮にメガバンクが経営危機に陥るとすれば、それは「利益の減少」ではなく、「不良債権」ということになるのでしょうね。いつの時代も金融機関が傾くのは不良債権が原因です。次にリーマンショック級の金融危機が起きた時に最もダメージが大きいのは、実は海外事業を積極的に伸ばしている三菱東京UFJ銀行かもしれません。だとすると「2メガ」の組み合わせは「三菱東京UFJ+みずほ」かもしれませんね。三井住友銀行と合併したい人はいないでしょうし(三井住友銀行の方、スミマセン)。

まぁ、我々の目の黒いうちにそうした再編が起こることはないと思いますが・・・。

2つ目の「フィンテックやAI(人工知能)によって、銀行の窓口業務は不要になりつつある。ビジネスモデルは崩壊寸前。3メガは合計で3.2万人分の業務量を減らす方針で、銀行業務は縮小傾向が顕著。再編が議論されても不思議はない。」 というのはどうでしょうか?

まず「フィンテックやAI(人工知能)によって、銀行の窓口業務は不要になる」という理屈がよく分からないですね。「フィンテック」と言う言葉が独り歩きしていますが、その実態は限りなくささやかなものです。今後起こりえる影響としては「海外送金が安くなる」と言った程度のものではないでしょうか。

また、インターネットバンキングが普及して約20年ですが、それでもまだ銀行の窓口には利用者が多く訪れています。もちろんインターネットバンキングではできない取引もあるのでしょうけれど、それ以上に「人に頼みたい」というニーズが大きいということだと思います。

特に資産運用や住宅ローンの相談はケースバイケースだけに機械に代替することは難しいでしょうし、仮にできたとしても、こちらも利用者側で「人に聞きたい」というニーズはなくならないものと思います。そうでないなら、とっくにネット専業銀行が「メガ」になっているはずですね。

さらに「銀行の窓口業務は不要になりつつある。ビジネスモデルは崩壊寸前。」というのも理屈がよく分かりません。銀行のビジネスモデル=窓口業務だとでも言うのでしょうか?

高金利時代ならいざ知らず、今は預金では全く儲からない時代ですので、おそらく窓口業務を単体で見れば赤字なのではないでしょうか?収益の源泉は融資や証券業務、自己トレーディング、海外事業などではないかと思います。その点では短期的には窓口業務の縮小収益にプラスに働くものと思います。長期的にプラスかどうかは分かりませんが・・・。

同じく「3メガは合計で3.2万人分の業務量を減らす方針で、銀行業務は縮小傾向が顕著。」というくだりも、不採算な部門を縮小するという話かと思いますので、やはり収益的にはプラスですね。これらの動きが再編につながっていくとは思えません。

3つ目の「メガバンクは3つも必要なのか。」 という点は、そもそも日本のメガバンクは5つかと思いますし(笑)、ゆうちょ銀行を加えれば6つですが、日本全体で見ても「銀行」は120近くあるようですからね。「必要」かどうかはさておき、大手銀行が生き残っていく「余地」は十分あるということです。

4つ目の「外資が再び動きだす。」 というのも意味がよく分からないですね。経営危機に陥っている銀行があって、誰も救済したくない、救済できない、救済するお金がない、という状態なら外資が参入する可能性もあるでしょうけれど、今はそういう状態ではありませんからね。

そうしたわけでついつい真面目に見ていってしまいましたが、現時点でメガバンクなどの大手銀行が再編に乗り出す可能性はゼロと言ってよいと思います。

次に再編の波が来るとすれば、繰り返しになりますが大規模な金融危機が起きて、実際に銀行が「経営危機」に陥る場合ではないかと思いますが、今度の金融危機は一体、いつ、どこで、どのような理由から発生するのでしょうね?

素人の筆者には全く分かりませんが、晴れている時こそ、しっかり雨具の確認をしておきたいものです。

では今回の読者アンケートは、「今後、銀行の窓口業務が縮小される見通しで、3メガバンクが2メガに再編されるというトンデモ記事まで配信されていますが、メガバンクの数や店舗が減るのは困る?」でいきましょう。投票は12月22日まで。

■【読者アンケート】今後、銀行の窓口業務が縮小される見通しで、3メガバンクが2メガに再編されるというトンデモ記事まで配信されていますが、メガバンクの数や店舗が減るのは困る?(12月22日まで)
http://www.ginkou.info/enquete/?p=240



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