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銀行関連ニュース

メルマガ「間違いだらけの銀行選び」18年6月号

執筆者: ginko 発行日付: 2018-6-25

6月号の内容はこのようなものです。

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□ 2018年6月号のコンテンツ □

 1.この1ヵ月で取り上げたキャンペーン

   (静岡銀行、じぶん銀行(現auじぶん銀行)、住信SBIネット銀行他)

 2.最新ランキング

 3.読者アンケート結果

   ・日経新聞の中間集計によれば夏のボーナスは+4.62%増と予想さ
    れていますが、あなたの夏のボーナスは増えそう?減りそう?

   ・6月12日に開催予定の米朝首脳会談では、ハッキリとした成果を期
    待できる?期待できない?

   ・11月の中間選挙に向けてトランプ大統領≒共和党の支持率が上昇傾
    向にあるようですが、トランプ大統領を支持する?支持しない?

 4.今月の購買力平価

 5.今月の世界の株価収益率

 6.自腹で資産運用中!(12年3ヵ月目)

 7.13年6ヵ月目のひとりごと:
    「殴られる前に殴れ!」
    +15,000本+261万円

 8.お問い合わせ

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 ま ち が い だ ら け の 銀 行 え ら び
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□ 2018年5月号のコンテンツ □

 1.この1ヵ月で取り上げたキャンペーン

   (あおぞら銀行、じぶん銀行(現auじぶん銀行)、SBJ銀行他)

 2.最新ランキング

 3.読者アンケート結果

   ・加入者がまだ100万人未満と出遅れているiDeCoですが201
    8年度中に銀行窓口での販売が解禁となるようです。このiDeCo
    は魅力的?魅力的ではない?

   ・新生銀行は10月から、新生スタンダード客のATM無料サービスを
    終了させ、新生ゴールド客・新生プラチナ客のみに提供するようです
    が、あなたの対応は?

   ・三菱UFJ銀行は今後5年で店舗網を半減させる計画のようですが、
    困る?困らない?

   ・多数の被害者を出したシェアハウス「かぼちゃの馬車」投資。類似の
    被害を防ぐには誰が一番反省すべき?

 4.今月の購買力平価

 5.今月の世界の株価収益率

 6.自腹で資産運用中!(12年2ヵ月目)

 7.13年5ヵ月目のひとりごと:
    「筆者の身にも起きた“日大アメフト問題”」
    +14,900本+258万円

 8.お問い合わせ

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.info1:この1ヶ月で取り上げたキャンペーン
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■1.あおぞら銀行:円定期1年0.25%
   https://www.ginkou.info/news/20180427.html

■あおぞら銀行インターネット支店
 /あおぞらネット定期「夏金利!キャンペーン」

・6ヶ月 : 年0.15%
・1年 : 年0.25%
・3年 : 年0.15%
・5年 : 年0.15%

実際に金利がアップしたのは1年ものだけですが、やはりその1年0.25%
の金利が目を惹きますね。3年もの・5年もの金利はそれより低いわけですか
ら、これは「戦略的な金利設定」ということになるのでしょう。つまり赤字覚
悟の出血大サービスということです。

>>>読者アンケート:5つ★満点で平均「4.8」。
   https://www.ginkou.info/enquete/?p=366

最高が5つ★なので・・・めちゃくちゃ高評価ですね!

0.25%という金利水準もさることながら、早めに金利アップしてきた点も
評価されているのかもしれませんね。

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■2.じぶん銀行(現auじぶん銀行):円定期3ヶ月0.50%
   https://www.ginkou.info/news/20180504.html

■じぶん銀行(現auじぶん銀行)「新規限定デビュー応援プログラム」

・3ヶ月 : 通常金利0.04%+特別金利0.46%=0.50%

高金利の定期預金であっても0.2%台に沈む昨今の金利環境を考えると期間
3ヶ月&新規顧客限定とはいえ、0.50%という金利水準は相対的にかなり
魅力的ですね!

また、「夏のボーナスフェア2017」に合わせての実施でしたので早期に終
了するかと思いきや、そのまま約1年継続して提供されている点も好感が持て
ます。

>>>読者アンケート:5つ★満点で平均「3.3」。
   https://www.ginkou.info/enquete/?p=370

真ん中が3つ★なので、それを上回るまずまずの評価です。

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■3.SBJ銀行:円定期1年0.40%、2年0.45%
   https://www.ginkou.info/news/20180518.html

■SBJ銀行「ためま初夏!特別金利キャンペーン」

<ミリオくん>

・新規客/1年:0.40%

<ミリオくん2>

・新規客/2年:0.45%

上限100万円とは言え0.40%or0.45%ということで・・・信じら
れないくらい高金利ですね!すばらしい。これはもう採算度外視の、「広告宣
伝目的」ということなのでしょう。

さらに「新規客×100万円超」の資金の受け皿としては、以下のような金利
も同時に用意されています。

■SBJ銀行「ためま初夏!特別金利キャンペーン」

<スーパー定期、大口定期>

・新規客/1年:0.25%

こちらもかなりの高金利なわけですが、上記の通り「ミリオくん」「ミリオく
ん2」の上限が100万円であることを勘案すれば、この0.25%というの
が今回の「ためま初夏!特別金利キャンペーン」の実質的な金利ということに
なるのでしょうね。


>>>読者アンケート:5つ★満点で平均「3.4」。
   https://www.ginkou.info/enquete/?p=380

真ん中が3つ★なので、それを上回るまずまずの評価です。

ただ金利の割には思ったより低いですね・・・上限100万円といった制約が
かえってネガティブな印象を与えたのでしょうか。

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■4.その他の取り上げたキャンペーン
   https://www.ginkou.info/news/

・SBI証券:ソフトバンク社債約1.6%


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.info2:最新ランキング
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恒例の、ユーザーのみなさまの投票による銀行人気投票。その2018年版の
5月の途中経過は以下の通りです。

・総合ランキング(★は前月比、順位が上昇した銀行)
 1位:住信SBIネット銀行
 2位:新生銀行
 3位:オリックス銀行、楽天銀行

 また各項目別ランキングの1位は以下の通りです。

・口座サービス:新生銀行
・円預金   :SBJ銀行
・外貨預金  :住信SBIネット銀行
・FX    :SBI FXTRADE
・投資信託  :住信SBIネット銀行
・住宅ローン :じぶん銀行(現auじぶん銀行)
・カードローン:住信SBIネット銀行
・セキュリティ:新生銀行、★住信SBIネット銀行
・証券会社  :GMOクリック証券

総合ランキングでは、2016年・2017年と2年連続1位となった新生銀
行ですが、2018年は2位スタートとなっています。

代わりに1位となっているのが、昨年2位の住信SBIネット銀行ですね。住
信SBIネット銀行と言えば2008年から2015年まで8年連続1位だっ
たわけですが、いよいよ1位に返り咲くのでしょうか?注目です。

それ以外ではちょこちょこと順位が変動していますが、1位だけを見るとセキ
ュリティランキングで住信SBIネット銀行がランクアップしています。

では2018年版の銀行人気ランキングに是非投票をお願いします。

>>>投票開始!2018年版のランキング投票はこちらから
https://www.ginkou.info/enquete2.html

>>>2018年版のランキング詳細はこちら(2018年5月1日現在)
https://www.ginkou.info/ranking/


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.info3:読者アンケート結果
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■1.加入者がまだ100万人未満と出遅れているiDeCoですが2018
   年度中に銀行窓口での販売が解禁となるようです。このiDeCoは魅
   力的?魅力的ではない?
   https://www.ginkou.info/enquete/?p=363

1位:分からない、どちらとも言えない 67%
2位:魅力的 33%

となりました。1位は「分からない、どちらとも言えない」で約7割ですね。
ただそもそも回答数が少なく読者の皆さんの関心が薄いことが分かります(笑)。

「魅力的ではない」という回答がないことからも分かるように実際にはiDe
Coは相応に魅力的なのですが、皆さん確定拠出年金には興味がないというこ
となのですかね?

自分の会社がすでに別の年金制度を導入しているなど「そもそも利用できない」
という方も多そうですが。

その点では、よく比較されるNISAと同じように「誰でも利用できる」形に
しないとさらなる拡大は難しいのかもしれませんね。

こうした年金制度に全く不勉強な筆者はそれが可能なのかどうか、意味がある
ことなのかどうかすら分かりませんが・・・。

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■2.新生銀行は10月から新生スタンダード客のATM無料サービスを終了
   させ、新生ゴールド客・新生プラチナ客のみに提供するようですが、あ
   なたの対応は?
   https://www.ginkou.info/enquete/?p=368

1位:口座を持っている/解約する・資金を引き出す 45%
2位:口座を持っていない 25%
3位:口座を持っている/そのまま何もしない 20%
4位:口座を持っている/その他 10%

となりました。1位は「口座を持っている/解約する・資金を引き出す」とい
う残念なもので約5割ですね。

ただ今回の「改悪」は顧客の大部分を占めると思われる「新生スタンダード」
客のATM無料回数をこれまでの「無制限」からいきなり「ゼロ」にするとい
うドラスティックなものですので、そうした反応となるのも当然です。せめて
月1、2回くらい無料回数を残しておけばここまでネガティブな反応にならな
かったと思うのですが・・・。

もちろん「新生スタンダード」客は恐らく赤字客であり、優良客であろう「ゴ
ールド」「プラチナ」客にフォーカスしたいというのは銀行の論理としては分
かります。

実際、アンケート回答者の中で2割の方は「口座を持っている/そのまま何も
しない」と回答しており、これらの方々が「ゴールド」「プラチナ」客である
のなら銀行側の狙いは成功と言えます。

しかし長期的な戦略として考えてみるとどうなのでしょうね?一定割合の優良
客が毎年少しずついなくなっていくとすると、業容を維持するためには同数の
優良客を獲得していかないといけません。

また、統計的には日本の家計の場合、「年齢を重ねれば重ねるほど保有金融資
産が増えていく」わけですから、今すぐ儲からなくても中長期的に取引機会を
探っていくという姿勢は重要だと思います。

そもそもこれまで長年かけて積み上げてきた顧客基盤やブランディングをあっ
さり捨ててしまうのはいかにも勿体ないですね・・・。

今後、新生銀行がどうやって優良客を獲得していこうとするのか、その戦術に
注目したいと思います・・・まさか個人向け業務から撤退なんてことはないで
すよね!?

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■3.三菱UFJ銀行は今後5年で店舗網を半減させる計画のようですが困る?
   困らない?
   https://www.ginkou.info/enquete/?p=373

1位:困らない 64%
2位:困る 21%
3位:どちらとも言えない 14%

となりました。1位は「困らない」というつれない回答で約6割ですね。

ただ一方で困るという方も2割いて、無視できない割合となっています。まぁ、
相応のコスト削減が図れるのであれば無視するのでしょうけれど・・・。

いずれにしても今後、どんどん銀行の個人客の利便性が削られていく可能性に
ついては十分ご配慮いただければと思います。

そうした動きに対してあえて疑問点を感じるとすれば2つです。1つ目はその
三菱UFJ銀行を中心にメガバンクの業績は好調だということですね。

報道にもあったように、メガバンクの2018年3月期決算は4期ぶりに増益
となりました。三菱UFJ、三井住友、みずほ、りそな、三井住友信託の5グ
ループ合わせた純利益は2兆6,908億円に上ります。前のめりに個人業務
を切り捨てる必要があるようには思えません。

2つ目は現在の個人業務の収益低迷は主にマイナス金利政策などに伴う運用環
境の悪化ですが、では将来、インフレ率が上昇し、金融緩和が縮小し、金利が
上昇し、個人業務の損益が改善すれば、再び個人業務に注力するのか?という
点です。

もしそのつもりなら、個人業務をやはりもう少し長期的な視点で考えるべきで
すね。

リーマンショック直後の金融市場が機能マヒに陥った時には、各銀行が慌てて
預金金利を引き上げて、預金確保に動いたのを覚えています。つまり個人預金
は銀行から見ればセーフティネットの意味付けもあるわけで、その点でも短視
眼的なリストラというのはどうなのかなぁと思ってしまいますね。

逆に預金者の観点から言えば、自分と長期的な関係を望む銀行を選ぶべきとい
うことになります。付き合う銀行はしっかり選んでいきましょう。

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■4.多数の被害者を出したシェアハウス「かぼちゃの馬車」投資。類似の被
   害を防ぐには誰が一番反省すべき?
   https://www.ginkou.info/enquete/?p=377

1位:個人投資家 41%
2位:銀行 23%
3位:運営会社 18%
〃 :全員 18%

となりました。1位は「個人投資家」という回答で約4割ですね。筆者も同感
です。

一方、銀行の責任を一番強く感じている方は少数派ですね。

しかしメディアは「スルガ銀行の不正」を糾弾するものが多いです。「不正」
というと何か不当な利益を得たというイメージが強いですが、実際には破綻し
た運営会社や投資家の損失の尻ぬぐいをしているのはスルガ銀行なわけで、何
が不正だったのか?という違和感はずっと感じています。

もちろん行員が預金書類などの改ざんを黙認していたのを指すのでしょうけれ
ど、それは「行員のスルガ銀行に対する不正」であって、運営会社や投資家へ
の不正ではありません。むしろスルガ銀行に不正を働いたのは運営会社と投資
家ですし・・・。

結果的に「審査が甘かった」とは言えますが、投資家からすれば「より多くの
融資を、より低い金利で借りられた」ということですから、感謝こそすれ、
「何で貸したんだ!」と怒るような筋合いのものではありません。もし厳密に
審査されていればもっと金利は高くなっていたでしょうからね。

さらに言えば今回の焦げ付きの原因は、運営会社側のビジネスモデルとシェア
ハウスのキャッシュフローであって、仮に200万円の預金が2,0000万
円に改ざんされていたとしても全く関係ありません。4ヶ月後に自己資金が底
を尽くか、40ヶ月後に自己資金が底を尽くかの違いでしかありません。そう
した点も、殊更クローズアップされることに違和感を感じますねぇ。

運営会社に騙され、路頭に迷っている個人投資家の方々にはもちろん同情しま
すが、ただ今回の騒動の原因を「スルガ銀行が甘い融資をしたからだ」とする
のは間違っています。「主犯」は、サブリース契約がなくなっても採算が確保
できるのか検証しなかった個人投資家ですね。

そこをはっきりさせないと、同じような詐欺的な不動産投資が永遠に起こり続
けることになります。

再発防止の観点から、メディアはしっかり個人投資家の責任を明確にしていっ
ていただければと思います。「サブリース契約は危ない」というイメージを広
げるだけでも随分と再発防止に資するのではないでしょうか?

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■5.その他の銀行関連ニュース
   https://www.ginkou.info/column/

・米国長期金利が7年ぶりの高水準!次の危機はいつ?


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.info4:今月の購買力平価
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購買力平価とは1つのモノを外貨、例えばドルで買っても円で買っても同じ値
段になる為替相場のことです。モノの値段からその通貨が割高なのか割安なの
か分かるわけですね。

では今月=5月のドル円の購買力平価はと言うとこのようになっています。

・消費者物価ベース: 1ドル=124.44円
・企業物価ベース : 1ドル= 95.75円
・輸出物価ベース : 1ドル= 73.18円

歴史的にはこの真ん中の企業物価ベースの購買力平価を基準に、実勢相場が上
に行ったり(円安)、下に行ったりしながら(円高)、つかず離れず並走して
きたことが分かります。

とすると「企業物価より上なら円安」「企業物価より下なら円高」と言えるわ
けです。

そして2018年5月の企業物価ベースの購買力平価は95.75円。要する
に今は「円安」ということですね。


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.info5:今月の世界の株価収益率
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株価収益率(PER)とは、株価がその会社の利益の何倍くらいになっている
か、という株価の割高・割安を示す尺度です。目安としては「20倍を超えて
いないかどうか」チェックすればいいと思います。

5月の株価収益率の平均は前月と比較して下落しました。先月の単純平均は1
3.84倍で、今月は13.81倍ということですね。

下がったということは株価が「割安」になったということになります。

<世界主要株式市場の株価収益率(PER)一覧(2018年5月現在)>
 https://www.ginkou.info/column/20180519.html


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.info6:自腹で資産運用中!(12年2ヵ月目)
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<運用実績(2018年5月現在)>
 https://www.ginkou.info/column/20180521.html

2006年 4月の投資金額: 525万7,529円
2018年 5月の評価額 : 599万7,867円
損 益          : +74万0,338円

まずは運用実績の前月との比較です。今月は+1万円とプラスです。残った唯
一の投資資産である国内REITが上昇したということです。

ただし、すでにほとんどのリスク資産を売却してしまった今となってはプラス
であってもマイナスであっても大勢に影響はありません・・・。

<今月の追加投資/売却>

さてここからは相場全体を眺めながら投資再開のタイミングを探っていきたい
と思います。

まず世界の株式相場をチェックしてみると、2月の「世界同時株安」の下落が
大きかったわけですが、その後は徐々に回復しつつあることが分かります。特
に回復傾向が鮮明なのは日経平均と円建ての先進国株価ですね。

とすると為替相場=円安の影響が考えられるわけですがドル円チャートをチェ
ックするとやはり足元でははっきりとした円安基調ですね。105円から11
1円へ、5%程度の円安となっています。日経平均や円建ての先進国株価が上
昇するのは当然です。

ではなぜここに来て急に円安になっているかと言えば、その理由はやはりアメ
リカの金利上昇でしょうね。金利が上昇している通貨は短期的には為替レート
も上昇します。

節目の3%を超え右肩上がりで上昇していますね!

その結果、「アメリカの長期金利上昇→円安ドル高→日本株上昇」という流れ
になるのは大変結構なことですが、とは言いつつ金利上昇は企業収益にはマイ
ナスですので、米国株にとっては下落圧力となってきます。

また、米ドルの金利が上昇すれば、新興国に流れ込んでいた投機資金の一部が
アメリカに還流し、「新興国からの資金流出→新興国株下落」という影響が指
摘されています。実際、新興国の株価は上値が重いですね。

そもそも、金利上昇=景気の最終局面ということですから、徐々にアメリカで
景気の後退局面が近づいてきていることが示唆されています。

それが1年後なのか、2年後なのか、3年後なのかは分かりませんが、短期的
に日本株が上昇しても、中長期的には下落リスクも一緒に高まっていることを
頭の片隅に入れておいた方が良さそうです。

そうしたわけで、筆者は景気後退期の株価下落局面を引き続きじっと待ちたい
と思います。そうした局面こそ「本当の、そして絶好の投資機会」と言えます
からね。

投資機会をただただじっと待つというのはそれはそれでストレスを感じなくも
ないですが、もちろん大切なのはストレスの有無などではなく着実・堅実な運
用リターンです。


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.info7:13年5ヵ月目のひとりごと
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■「筆者の身にも起きた“日大アメフト問題”」
 +14,900本+258万円

先月の当欄では、国内で「エロ次官」氏の「セクハラ問題」が騒ぎになる一方、
国外ではアメリカ発の「貿易戦争」「主要閣僚の更迭」「米朝首脳会談」など、
日本にも大きな影響を与えるであろう深刻な動きが起きており、その内容の内
外落差に嘆息しておりました。

では1ヶ月経って我々の関心がどうなっているかと言えば、国内では「日大ア
メフト問題」が騒ぎになる一方、国外では「米朝首脳会談」が一旦延期となっ
たと思ったら再び実施に向けて動き出すなど安全保障問題が風雲急を告げてい
ます。

やはり内外落差は健在ですね・・・それだけ日本は平和ということなのでしょ
うけれど。

ただ一方で、筆者は「セクハラ問題」については距離を置いて眺めておりまし
たが、今回の「日大アメフト部問題」に関してはかなり関心を持って見ていま
す。

何が違うのでしょうね?色々あるとは思いますが、まずは日大の選手が「顔出
し」をして誠実に謝ったのに、日大の監督・コーチが謝らないという分かりや
すい「責任逃れ」の図式に義憤を感じているからです。

要するに「男らしくない」ということですね。

ちなみになぜこの「男らしい」という言葉がまだセクハラ認定されていないの
か不思議です(笑)。

加えて「1対1」と「組織対1」の構図の違いもあります。「組織対1」とい
うのはつまりはイジメですからね。感情が反応してしまいます。

逆に言えば「セクハラ問題」は、「メディア対エロ次官」という構図に「組織
対1」=イジメの匂いを感じて、冷めてしまったのかもしれません。

うん、それはありそうです。

とは言いつつどちらのケースについても問われているのは「危機管理能力」で
すね。問題が起きた時にどう対応するのか。

少なくとも、言い訳せずひとまずしっかり謝っておけば、問題がここまで拡大
することはなかったと思います。

かく言う筆者も最近、似たような「危機」を経験しまして、実は全く他人事で
はありません(汗)。詳細は不要だと思いますが、ミスはこちら側にある一方、
そのミスを認めると一定の負担をしないといけない可能性があり、正直に言え
ばできれば誤魔化したいところでした(赤裸々な話でスミマセン)。

そこでまぁ、「セクハラ次官」や「日大前監督」と同じように最初は多少のウ
ソも織り交ぜ逃げ切ろうとするわけですが、ちょっと難しいかなと感じたとこ
ろで、全面的に謝罪・全面的に対応・全面的に負担という方針に切り替えまし
た。

その時には、いずれも100%ではなく、120%くらい相手の期待値を上回
るように配慮しました。つまり120%謝罪・120%対応・120%金銭的
負担というわけですね。結果的に即日解消し、握手してこの問題は解決となり
ました。

ではこれは危機管理として成功だったのでしょうか?

「早期解決」という点では成功だったと思います。

ただ正直言うと気持ちの問題は残っています。こちらにも言い分はあるわけで
相手にも非はある。しかしそれをグッとこらえて120%謝罪したわけですか
ら、誇りやプライドに一定のダメージを受けることになります。

また、自分基準ではありますが120%払ったわけですから、払い過ぎたとい
う「残念感」は消えません。

やはりもっとギリギリと交渉し、上手く立ち回っても良かったのかな?という
気はします。

しかし本質的にはこちらのミスが原因であり、仮に多少言い返したところで、
相手が強硬に出てくれば対応も負担ももっと増えていた可能性があります。そ
うした「最大限のリスク」を計算しながら、「120%で手を打った」という
ことです。

「120%で手を打つ」か、「不利な状況で50%~200%というゲームを
するか」という判断をした上で、前者を選択したわけです。

加えて「早期解決」のメリットはきちんと正視すべきですね。長引けば長引く
ほど、そのたびに自分のミスと向き合うことになり、むしろその方が誇りやプ
ライドにダメージを受けるかもしれません。

また、仮に直接の経済的負担を50%に抑えられたとしても、問題が長引くこ
とによる時間の空費で、間接的な損失が70%を超えてくれば「やはり120
%で手を打った方が良かった」ということになります。

とっとと気持ちを切り替えられる効用も大きいですね。1日で済めば数日で忘
れられます。いや、忘れてはいけないのかもしれませんが(笑)。

危機管理に正解はないとは思いますが、大人ですので最初は「誤魔化す」とい
うか「穏便に済ます」ことにトライしようとしても、「無理そうだ」と勘づい
た時点で「120%謝罪・120%対応・120%負担」という手は有効なの
ではないでしょうか。120%に何か意味があるわけではありませんが。

ただそうは言いつつ、そうならないことが良いに決まっているわけで、筆者も
「なるべくミスはしない」ように努めることは大前提ではありますが、それに
加えて

・ミスを自分が先に気づく仕組み

・ミスを先に謝罪して対応や負担を極小化する仕組み

・事前にクレームを想定することや、相手のミスや貸しを把握することで交渉
 をコントロールし、少なくとも経済的な負担は極小化する準備

は必要かなと思いました。3つ目は腹黒いですが(笑)。

筆者のどうでもいい経験はともかくとして、日大アメフト部が危機管理を誤っ
たのは間違いありません。

このような「危機」は誰にも起こり得るものですので、他山の石としたいもの
です。

なお冒頭ご案内した「米朝首脳会談」のキャンセル→再開の動きはトランプ氏
にしかできないことですね!やはりパワーを持ったいじめっ子の力は絶大です。

本来イジメは批判されてしかるべきですが、北朝鮮もまた周辺諸国や自国民に
とってイジメっ子ですからね・・・。

ぜひ北朝鮮の非核化への道筋がつくことを祈っています。そう簡単ではないと
は思いますが。

来月には、国内と国外とでどんな話題が取り上げられているのでしょうか?良
いニュースで盛り上がっていることを期待したいと思います!

<御礼>

今月もいくばくかの寄付を行いました。

1.植樹活動への寄付 :累計で14,900本相当になりました。
2.東日本大震災への寄付 :累計で258万円となりました。

ユーザーのみなさま、当サイトのご活用、ありがとうございます!
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