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銀行関連ニュース: 11月の世界の株価収益率を更新しました。  
執筆者: ginkou
発行日付: 2016/11/19
閲覧数: 186
サイズは 10.38 KB
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11月の、世界各国の主要株式市場の株価収益率(PER)一覧を更新しました。

<1.株価収益率(PER)とは?>

 株価収益率(PER)って何?という人にご説明しておきますと、株価が、その会社の利益の何倍くらいになっているか、という株価の割高・割安を示す尺度です。ある会社の一株あたりの利益が1万円として株価が20万円なら、20万円÷1万円=20倍、というわけですね。言い換えれば、「株価は利益の何年分か」を表していると言えます。株価収益率が20倍なら「利益の20年分の株価」ということですね。

 で、なぜこれが大事かというと、株価が割高か割安か、全てこれだけで説明できてしまうような万能のモノサシだからです。歴史上、たくさんのバブルがありましたが、多くは株価収益率が40倍とか60倍とか80倍という、利益額から見れば気の遠くなるような株価になったんですね。

 もちろん当時は、その「高い株価収益率」を正当化するもっともな理屈がたくさんあったのでしょうけれど、結果的にはどんなバブルもはじけ、高い株価収益率は「重力」に負けて低下し(時には破滅的なスピードで)、概ね15倍前後に落ち着いています。株価収益率は、特に株価が割高になっていないかどうか、目安としては「20倍を超えていないかどうか」チェックすればいいと思います。

 一方で例えば15倍未満の株価収益率は相対的に割安といえますが、割安には割安な理由があるので、飛びつくのはオススメしません。あくまで「割高」のチェックに用いると良いでしょう。


<2.今月の株価収益率>

 11月の世界の株価収益率の推移はこんな感じです。



 11月の株価収益率の平均は前月と比較してわずかに上昇しました。先月の単純平均は14.45倍で、今月は14.58倍ということですね。

 上がったということは株価が「割高」になったということになります。株価が割高となる要因は以下の通りです。

 ・株価が上がる
 ・企業収益が減る


 ここでいつものように最近の株価の動きをチェックしておきましょう。

■日経平均株価(6ヶ月)



■日本を除く、世界の先進国の平均株価(円建て:6ヶ月)



■世界の新興国の平均株価(円建て:6ヶ月)



 予想通り日本株と円建てで見た先進国株は大きく上昇していますね!

 一方、新興国株は上がりも下がりもせずということで対照的な動きになっておりますが、具体的な数値をチェックするとこのようになっています。

・日本 :上がる(16,856円→17,967円)
・先進国:上がる(494ポイント→525ポイント)
・新興国:下がる(771ポイント→770ポイント)


 やはり日本株先進国株が上昇する一方、新興国株は「足踏み」ということですね。

 このような動きとなっている理由は明白で、アメリカ大統領選挙でトランプ氏が勝利したからです。事前の報道に基づけば、トランプ氏が大統領になるとその政策の不透明さから「ドル安・株安」が起こると予想されておりましたし、筆者もそうなるものと思っておりましたが、ふたを開けてみると真逆の「ドル高・株高」という状態ですね!

 つまりは株高だけでなくドル高=円安も進んでいるというわけですが、為替相場のグラフをチェックしてみるとこうなっています。

■ドル円相場

 

 これまでの円高トレンドが見事に反転していますね!1ドル=110円台まで円安が進んでいます。ドラスティックな変化です・・・。

 上記の先進国株・新興国株はいずれも「円建て」ですので先進国株好調の背景には「円安効果」もあるということですね。

 逆に言えばそうした「円安効果」を持ってしても上昇しないあたりに新興国株への逆風が見て取れます。

 ではなぜ今、新興国株に逆風が吹いているかと言うと、トランポノミクスによる「景気回復期待」と「財政悪化懸念」の両面からアメリカの金利が上昇しているからですね!アメリカの金利をチェックしてみるとこうなっています。

■アメリカ長期金利

 

 確かに大統領選後、急激に金利が上昇していることが分かります。

 金利が上昇すれば、通貨も上昇するというのがセオリーですので今の「ドル高円安」はまさにそうした定石通りと言えるわけですが、加えて米ドルが上昇すると、アメリカから海外に向けられていた投資資金の一部がアメリカに還流していく、ということになっております。

 とするとそうした投資資金に支えられていた新興国株などのリスクの高い資産の価格は下がりやすくなるわけで、上記の通り新興国株が弱含むのも当然かもしれませんね。

 そうしたわけで今のトレンドが続くとすれば、「先進国株高・新興国株安・ドル高円安・金利高」が進んでいくことになりますが、たださすがに今の金融市場が「楽観的すぎる」と違和感を覚えてしまうのは筆者だけではないと思います。

 今がトランプ政権に対する期待のピークだとすれば、株価も今がピークである、という可能性はゼロではありません。

 そもそもトランプ氏が保護主義的な政策を進めれば進めるほどアメリカ経済の成長力を奪っていくわけですからね。

 日本にいると今一つトランプ氏の政策ポリシーがダイレクトに伝わってこないわけですが、しかし公約を大きく撤回することはないとすれば、徐々に「負の側面」が見えてくるものと思います。それでも今のようなご祝儀相場が続くのかどうか・・・そこはクールに見通しておく必要がありそうですね。

 個別の株価収益率=PERはこのようになっています。



 今月の割高市場は先月に引き続きアメリカ/ナスダック市場ですね。

 次の15倍以上20倍未満のゾーンですが、インド/SENSEX市場イギリス/FT100アメリカ/NYダウ日経平均南アフリカ/全株日本/JASDAQ市場ブラジル、ボベスパ市場に加えて、今月は中国/上海市場が加わっています。

 再び徐々に増えてきましたね。

 もちろん株価は割高の時よりも割安の時に購入した方がいいわけで、これから株式投資をご検討の方はこうしたPERの状況にも注意しながら、なるべく割高な市場・タイミングは避けて投資先を選別していただければと思います。

 だからと言って「低ければいい」というものではないのは申し上げた通りですが。

 各株価指数のPERの具体的な推移はこちらをご参照ください。

>>>世界各国主要株式市場の株価収益率(PER)推移はこちら

  
http://www.ginkou.info/modules/per/




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