まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「当サイトのポートフォリオの2015年の運用成績は+1%という結果となりましたが、あなたの運用成績は?」では・・・
1位:+10%以上 40%
〃:+1%以上 40%
3位:+5%以上 20%
となりました。1位は同率で「+10%以上」と「+1%以上」が並びました。すばらしい。この「それなりに増えた」という方と「ちょっと増えた」という方を合わせれば8割ということになります。
加えて3位は「+5%以上」であり、少なくとも回答者の中には「資産を減らした」という方はおられない、ということですね。
上記の通り当サイトのポートフォリオは「+1%」とプラスギリギリだったわけで、お世辞にも胸をはってプラスでしたとは言えないわけですが、それでも何とか読者の皆さんの仲間入りができたのは良かったです。
今年の運用成績は1年間引きずるわけですからね(苦笑)。プラスとマイナスとでは大違いです。
ちなみに日経新聞が発表した読者へのアンケート調査によると、運用する資産全体の成績がプラスを確保した人の比率は54%で、前年の調査時(65%)よりは低いとのことです。具体的な分布はこういうことですね。
マイナスがおられなかった当サイトの回答結果と比較すればやや不冴えと言えますが、一方で「+1%」という当サイトの運用結果はちょうど真ん中あたりですね。偏差値50といったところでしょうか。この成績を喜ぶべきか悲しむべきか微妙ですが、個人的には喜ばしく、一方、筆者が運用のプロであれば「素人並」というわけですからクビは間違いなさそうです。
・・・精進したいと思います。
ちなみに気になる運用の中身はこうなっています。
予想通りではありますが日本株が断トツですね!結局のところ、日本の個人投資家の多くは「日本株と一蓮托生」ということですね。もちろん我々の年金の一部分も日本株で運用されていますので、好む好まざるにかかわらず資産の基盤は日本株に依存しているわけではありますが。
その点では、筆者自身は日本株に対してそこまでポジティブではないものの、上昇する方が良いのは間違いありません。今年=2016年も日本株が健やかに上昇していくことを期待したいと思います。
ではアンケートへの投票がまだの方は、ぜひ投票をお願いいたします。アンケートは1月30日まで。
〔投票〕http://www.old-ginkou.info/modules/xoopspoll/index.php?poll_id=1215
〔前回のコラム〕http://www.old-ginkou.info/modules/xfsection/article.php?articleid=990
--- Ginkou ---
楽天証券では2016年メーンシナリオで年末に日経平均株価の見通しを2万3000円へ
http://kabutan.jp
オンライン証券大手の楽天証券は2016年の日経平均株価見通しをリポートにまとめて紹介している。メーンシナリオは2016年末に日経平均2万3000円へと予想している。
リポートによると、メーンシナリオとリスクシナリオの2つの予想を出している。メーンシナリオは日本企業の業績拡大と、日本景気の拡大が続き日経平均株価は2万3000円を目指すというパターン。リスクシナリオは2017年に予定されている消費税の増税や、景気が短期後退局面に入る可能性で日経平均株価が2万円までしか上昇しない予想。
メーンシナリオ想定確率は60%、リスクシナリオ想定確率は30%、実現性が低いとされるその他のシナリオ想定確率は10%と紹介している。
※抜粋
〔 出典:株探ニュース 〕
--- Ginkou ---
2016年になったと思ったらあっと言う間に仕事始めで戸惑っている方や正月気分が抜けない方も少なくないのではないかと思いますが(かく言う筆者もその1人です)、そろそろネジを巻いてビジネスモードに切り替えていきたいと思います。
さて新たに始まった2016年が公私ともに良い1年となることを祈ってやまないわけですが、メルマガでもご案内したように2016年というのは色々な意味で「嵐の前の静けさ」の年となりそうです。「嵐の前」なわけですから常に不安がよぎるという点は居心地が悪い1年と言えるかもしれません。
国内では2017年に消費税増税が待ち構えておりますし、海外ではアメリカで大統領選挙が行われます。大統領選挙自体は盛り上がると思いますが、逆に政治は新大統領が決まるまでお休みということですね。
また、そのアメリカで「利上げ」が始まった点も要注意ですね。「利上げ」自体は景気が堅調な証ですが、一方、景気のバイオリズムという点では景気拡大がいよいよ最終局面に入ったことを意味します。何年後かはわかりませんが、アメリカの景気後退が着実に近づいているわけでその点でも「嵐の前の静けさ」というわけです。
さらに利上げ=ドル高=原油価格下落ですから、中東諸国の財政はますます苦しくなり、政情不安が深まる可能性があります。また、原油価格下落を背景に低格付け債ファンドの破綻に関心が集まっており、そうした点ではアメリカで利上げが進めば進むほどいろいろな爆弾が破裂していくということですね。つまりは「嵐」に向かっているわけです。
中国もまた常に経済のクラッシュが頭をかすめますが、たださすがに今年そうしたハードランディングが起こる可能性は低そうです。その点ではこちらも「嵐の前の静けさ」と言えそうです。
結局のところ世界的な金融緩和で大量のマネーが金融市場に投下された「宴の日々」は昨年12月のアメリカの利上げによって終焉した、ということですね。
そうしたわけで筆者は今年の相場が大崩れするとは思っておらず、むしろ堅調に推移するのではないかと思っておりますが、しかし常に「終わり」を意識した運用をすることになりそうです。
では投資のプロはどういう見通しを持っているかと言うと、上記記事の通り楽天証券では以下のような見通しを立てています。
・確率60%:2016年末に日経平均2万3,000円
・確率30%:2016年末に日経平均2万円
・確率10%:その他のシナリオ
新春の株価予想は「強気」であることがお約束となっているわけですが、リスクシナリオを提示している点は好感が持てますね。ただそのリスクシナリオも「日経平均2万円」と足元の株価より2,000円近く高く、「強気」か「かなり強気」かの違いくらいしかありませんが・・・。
ちなみに強気要因と弱気要因はこういうことですね。
<強気要因>
・日本企業の業績拡大
・日本景気の拡大
<弱気要因>
・消費税の増税
・景気が短期後退局面
どうでしょう?ちょっとこれだけだと物足りないですね。そこで日経新聞に掲載されていた今年の株価見通しから強気要因と弱気要因を拾ってくるとこうなります。
<強気要因>
・景気拡大による米国の個人消費の伸びで、輸出数量が増える
・米国利上げによる円安・ドル高の進行
・企業の賃上げの動きが広がれば国内の消費も拡大
・日本の株価は割安な水準
・参院選前後の景気底上げ策への期待
・中国は財政に余裕があり中国景気が急減速するリスクは小さい
<弱気要因>
・足元で長引く原油安は最も警戒すべき問題
・増税による景気減速
・自民党が参議院で圧倒的多数を占めた場合は改憲を優先
・中東の不安定化は大きな問題に発展
こちらはさすがに日経新聞だけあって国内外の材料をバランスよく網羅していますね!この強気要因と弱気要因を見比べると・・・強気要因の方が優勢なような気がしますね。もちろん新春のリップサービスもあるのでしょうけれど。
しかし不思議と触れられていないのが「日銀の追加金融緩和第2弾」ですね。もしこれが発動されれば株価は2~3,000円は軽く上昇すると思うのですがいかがでしょうか?
タイミング的にも原油価格の低下により物価が下がれば、追加緩和を実施する良いチャンスとなります。この追加緩和が実施されるのか、されないのか、されるとすればいつされるのかによって今年の株価見通しは大きく変わってきそうですね。
筆者はそもそも昨年=2015年に発動されると思っておりましたので予測を外してしまいましたが、今年こそ再増税を促すためにも発動される気がします。
ただ仮に発動されれば今年最大の「売り」のチャンスとなるのは間違いなさそうです。要注意ですね。
ちなみに日経新聞の結論としては「年央に2万円台」ということです。つまり前半は上昇し、後半は下落するということですね。筆者も「嵐の前の静けさ」という感覚からすれば概ね賛同できますが、一方、後半のどこかで追加緩和が実施されて、最大のピークがそこで来るような気がします。
もちろんこうした予測は「当たらないもの」ではあるのですが、参考になさってください。
ということで今回の読者アンケートは、「今年の株価は年央に2万円台といった見方や、年末に2万円・2万3,000円といった予測が発表されていますが、あなたが考える1年後の日経平均の株価はいくら?」でいきましょう。投票は2月6日まで。
■今年の株価は年央に2万円台といった見方や、年末に2万円・2万3,000円といった予測が発表されていますが、あなたが考える1年後の日経平均の株価はいくら?(2月6日まで)
http://www.old-ginkou.info/modules/xoopspoll/index.php?poll_id=1226
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