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ロボアドバイザーの一任運用は魅力的?

執筆者: ginko 発行日付: 2016-10-19

まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「ローソンと三菱UFJ銀行は提携して2018年に新たに銀行を設立する予定とのことですが、あなたはこのローソン銀行(仮)に期待する?期待しない?」では・・・

1位:期待する 41%
〃:期待しない 41%

3位:どちらとも言えない 16%

となりました。1位は「期待する」と「期待しない」が同率で並び、評価が完全に分かれていることになります。

筆者自身はと言えば前回のコラムでもご案内したように、金利面でも手数料面でも驚くようなサービスがこのローソン銀行(仮)から提供される可能性は低いと思っておりますが、とは言いつつ期待だけはしておきたいと思っております。

そういう意味ではこの「期待する」と「期待しない」とで真っ二つに分かれている状況は筆者の心境と全く同じと言えるのかもしれません。

ちなみに2000年以降本格的に始まった銀行の新規参入ですが、個人向け銀行についてはどれも数年後に黒字化し以後安定的に利益を計上し続けていることから、結果的には「リテールバンキングは儲かりやすいビジネス」という心象を持っています。

もちろん、その陰には関係者の血と汗と涙の努力があったのでしょうし、イーバンク銀行のように楽天に買収されてからようやく経営が安定した銀行もあるわけですが、しかし2~3年で多くの新規参入会社がつぶれてしまう他の業態と比べれば存続しやすいのは間違いないと思います。

その大きな理由はやはり、当局による規制ということでしょうね。

ちなみに新規参入銀行の中で大ゴケしたのが日本振興銀行新銀行東京ですが、これらの銀行は主に企業への貸出が主業務でしたので「リテールバンク」とは一線を画しております。

そのように考えるとこのローソン銀行も「リテールバンク」を目指す限り成功は間違いないように感じますが、ただこれまでの新規参入銀行と環境が大きく異なるとすれば「今やマイナス金利時代である」という点でしょうね。

つまりは預金を集めれば集めるほど損をする状況なわけで、とすると預金に頼らないビジネスモデルが求められることになります。

一番分かりやすいのがセブン銀行のようにATMビジネスに集中するということですが(自行口座の存在感はわずかだと思います)、ただそれであれば今のローソンATM運営会社と変わらないわけでわざわざ新銀行を作る必要はありません。

このローソン銀行についてはまだ機関決定されていない、ということのようですが個人的にはその戦略について注目したいと思います。

ではアンケートへの投票がまだの方は、ぜひ投票をお願いいたします。アンケートは11月12日まで。

〔投票〕http://www.old-ginkou.info/modules/xoopspoll/index.php?poll_id=1306

〔前回のコラム〕http://www.old-ginkou.info/modules/xfsection/article.php?articleid=1073



 --- Ginkou ---

ロボアドバイザーによる「一任運用」が、THEOを選んだ理由の1位に

http://thebridge.jp/prtimes/

株式会社お金のデザインは、10月7日にTHEO[テオ] のお申込者が1万人を突破したことに際し、この度初めて実施したユーザーアンケートの調査結果を公開いたします。

さらなるお客様満足度向上を目指し、THEO[テオ] で資産運用を実施中のユーザーの皆様にご協力をいただきました。今後も、資産形成の新しいスタンダードを目指し、サービス向上と規模拡大を進めてまいります。

■主なトピック

・運用中ユーザーの82.7%が、サービスに満足と回答
・THEOを選んだ理由、1位は「一任運用(72.7%)」。以降、2位:「少額から始められる(64.4%)」3位:「国際分散投資(41.8%)」と続く。
・4人中3人が、THEOを家族・友人に勧めたいと回答

■調査概要

・実施時期 : 2016年9月8日~9月16日(Web調査)
・調査対象者 : THEO にて資産運用中のユーザーより選定
・有効回答数 : 992

※抜粋

〔 出典:PRTIMES 〕

 --- Ginkou ---


ちょっとピークを過ぎつつあるかもしれませんが、銀行界において一大ブームとなっているのが「フィンテック」ですね。フィンテックというのは金融+ITという意味の造語ですが、これに取り組まねば金融機関に非ずといった勢いで各銀行が取組を表明しております。

しかし銀行の常識は一般市民の非常識であって、肝心のその「フィンテック」が世に出てくる気配は全くありません

筆者自身はこのフィンテック・ブームには甚だ懐疑的でして、「まぁ、何も起こらないだろう」と冷めた目で見ておりましたので、関係者の方々には申し訳ないですが、現状は「予想通り」と感じております。

と言うのも海外でフィンテックと言えば、「個人から個人への貸出」サービスと「送金」サービスと思いますが、まず前者については日本のように慢性的な「金余り」&「借り入れ人不足」の状況では既存の金融機関が個人客を取り合っている状態であり、簡単に新規参入する余地はありません。

後者の「送金」サービスについても、日本の場合ほぼ国内送金でしょうからすでに十分手数料は低く、新規参入は難しいでしょうし、仮に参入できたとしても十分な利益を確保するのは難しいのではないかと思います。

そんなわけで全体的には「フィンテック」は一時の気の迷いで終わるのではないかと思いますが、そうした中、世に出た数少ないフィンテックサービスの1つがお金のデザイン社が提供するTEHOですね。

このTHEOについては以前も取り上げたことがあると思いますが、正直その提案内容にピンと来ず、筆者の印象は薄かったです。

ですが上記プレスリリースによれば申込者が1万人を突破したということですので順調に成長を続けているようです。そこで再度提案をチェックしてみると、グラフの図示方法が変わったためか、結構納得感のあるポートフォリオが提示されました。



リーマンショック前を起点にして過去9年間の収益率が3.14%というのもなかなかリアルです。

しかし何より印象的だったのはこの「未来のリターン予想」ですね。きちんと100万円が74万円まで下がる可能性を明記している点は好感が持てます。



もちろん実際に大規模な金融危機が起きてしまえば、テイルリスクとなるのでしょうからどこまで損失が膨らむかを事前に予想するのは困難なのでしょうけれど・・・。

それはともかく、以前より筆者は好意的に見ているこのTHEOですが、今回初めて知ったのは、単にアドバイスするだけでなく一任運用として資金を預かって運用してくれる、という点ですね。

もしこうしたアドバイスに魅力を感じつつ、でも自分で運用するのは面倒という方には選択肢となりそうです。

その手数料も預入資産の1%ということで、一般的な投資信託やラップ口座などと比較すればリーズナブルです。10万円から運用できるということなので、「投資信託の一種」と割り切って利用してみたい気もしますが・・・現時点では躊躇してしまいます。

と言うのも同社ホームページを見る限り、同社の業績や財務内容などが一切開示されていないからですね!

大切な資金を預けるわけですし、預金保険が守ってくれるわけではない以上、「預ける相手が誰なのか」しっかり理解しておく必要がありますが、それがよく分かりません。

従業員は11人くらいいるようですが、仮に1人500万円くらいの給料を払っているとすれば少なくとも6,000万円くらいの収入が必要ですし、オフィスの費用やシステム投資などを考慮すれば年間1億円くらいの費用がかかっている可能性があります。

他方で上記リリースの通り、申込者が1万人を超えたということは全員が100万円の投資をしてようやく1億円の利益が出てくるわけで、相応に厳しい経営環境が続いているのではないかと思います。

だから利用しては駄目、とは言いませんが、やはりそうした財務状態・経営状態を開示してもらって始めて投資の是非が判断できるのではないかと思います。

利用を検討されている方はそうした点もしっかりチェックしていただければと思います。

では今回の読者アンケートでは、「お金のデザイン社が提供するロボット運用アドバイザーTHEOの申込者が1万人を突破した、とのことですがあなたはこうしたロボット運用アドバイザーを利用してみたい?」でいきましょう。投票は11月19日まで。


■お金のデザイン社が提供するロボット運用アドバイザーTHEOの申込者が1万人を突破した、とのことですがあなたはこうしたロボット運用アドバイザーを利用してみたい?(11月19日まで)
http://www.old-ginkou.info/modules/xoopspoll/index.php?poll_id=1308




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