11月号の内容はこのようなものです。
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□ 2016年11月号のコンテンツ □
1.この1ヵ月で取り上げたキャンペーン
(オリックス銀行、SBJ銀行、静岡銀行他)
2.最新ランキング
3.読者アンケート結果
・アメリカの利上げ観測や原油価格の回復により、円安&株高がジワジ
ワ進んでいますが、日経平均は今後どこまで上昇する?しない?
・過酷なノルマによるスキャンダルが発覚したアメリカのウェルズ・フ
ァーゴ銀行を念頭に、金融庁は銀行の過度なノルマを取り締まる方向
とのことですが、あなたは銀行員のノルマをどう思う?
・アメリカの大統領選挙はトランプ氏の勝利がほぼ確実な状況ですが、
あなたの気持ちは期待と不安のどっち?
・アメリカの次期大統領であるトランプ氏の政策期待から株高・ドル高・
金利高の動きとなっていますが、こうした相場上昇はいつまで続く?
4.今月の購買力平価
5.今月の世界の株価収益率
6.自腹で資産運用中!(10年8ヵ月目)
7.11年11ヵ月目のひとりごと:
「どんな手を使ってでも、目的達成を諦めない!」
+13,100本+204万円
8.お問い合わせ
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ま ち が い だ ら け の 銀 行 え ら び
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銀行.info -よりよい銀行をもとめて-
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□ 2016年10月号のコンテンツ □
1.この1ヵ月で取り上げたキャンペーン
(楽天銀行、あおぞら銀行、楽天証券他)
2.最新ランキング
3.読者アンケート結果
・アメリカ大統領選挙では、ヒラリー氏とトランプ氏の人気がほぼ拮抗
している状態ですが、日本にとってメリットの大きい候補者はどっち?
・日経新聞が実施した2016年銀行リテール力調査では、1位が三井
住友銀行、2位がりそな銀行、3位が池田泉州銀行となりましたが、
この結果に納得できる?
・ローソンと三菱UFJ銀行は提携して2018年に新たに銀行を
設立する予定とのことですが、あなたはこのローソン銀行(仮)に期
待する?期待しない?
4.今月の購買力平価
5.今月の世界の株価収益率
6.自腹で資産運用中!(10年7ヵ月目)
7.11年10ヵ月目のひとりごと:
「トランプ氏の本当の罪とは?」
+13,000本+201万円
8.お問い合わせ
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.info1:この1ヶ月で取り上げたキャンペーン
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■1.楽天銀行:普通預金0.10%
http://www.old-ginkou.info/modules/news/article.php?storyid=884
■楽天銀行/マネーブリッジ普通預金金利優遇
・普通預金:0.10%
今のところこれまでの金利水準を維持しているわけですね!
>>>読者アンケート:5つ★満点で平均「3.4」。
http://www.old-ginkou.info/modules/xoopspoll/pollresults.php?poll_id=1303
最高が3つ★なのでまずまずの評価ですね。
金利水準を考えれば妥当な評価なのではないでしょうか。
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■2.あおぞら銀行:普通預金特別利率0.10%
http://www.old-ginkou.info/modules/news/article.php?storyid=886
■あおぞら銀行インターネット支店/普通預金特別プログラム
・普通預金特別プログラム特別利率 : 年0.10%
※2016年10月14日現在、税引き前
メガバンクの普通預金の金利は概ね0.001%ですから、それと比較すれ
ば「100倍」の金利、ということになりますね。なかなか魅力的です。
>>>読者アンケート:5つ★満点で平均「4.0」。
http://www.old-ginkou.info/modules/xoopspoll/pollresults.php?poll_id=1305
最高が5つ★なのでかなり良い評価ですね。
確かに普通預金でこの金利というのはなかなかありません。
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■3.楽天証券:福岡市公債10年0.06%
http://www.old-ginkou.info/modules/news/article.php?storyid=888
■楽天証券/福岡市平成27年度第5回公募公債(10年)
・10年:0.060%
下がりましたねぇ。1年前の10分の1と言った水準です。マイナス金利の
破壊力を実感します・・。
ただそれでも足元の長期金利がマイナスであることを考えれば「破格の金利」
と言えるのでしょうけれど。
楽天証券では1万円から購入できるようですので、気になる方は検討してみ
てください。
>>>読者アンケート:5つ★満点で平均「2.0」。
http://www.old-ginkou.info/modules/xoopspoll/pollresults.php?poll_id=1307
真ん中が3つ★なのでそれを下回る残念な結果ですね。
ただ金利と期間とのバランスを考えれば・・・そのように低い評価となるの
も当然のような気がします。
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■4.その他の取り上げたキャンペーン
https://www.ginkou.info/news/index.html
・SBI証券:オリックス既発債0.17%
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.info2:最新ランキング
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恒例の、ユーザーのみなさまの投票による銀行人気投票。その2016年版
の10月の途中経過は以下の通りです。
※不自然な投票は調整しています。
・総合ランキング(★は前月比、順位が上昇した銀行)
1位:新生銀行
2位:住信SBIネット銀行
3位:オリックス銀行、ソニー銀行
また各項目別ランキングの1位は以下の通りです。
・口座サービス:新生銀行
・円預金 :新生銀行
・外貨預金 :住信SBIネット銀行、★新生銀行
・FX :SBI FXTRADE
・投資信託 :新生銀行
・住宅ローン :じぶん銀行(現auじぶん銀行)
・カードローン:住信SBIネット銀行
・セキュリティ:新生銀行
・証券会社 :GMOクリック証券
総合ランキングではこれまで住信SBIネット銀行が8年連続1位と圧倒的
な強さを見せたわけですが、今年からいよいよ「スマートプログラム」が始ま
り、実質的には「サービスの改悪」となったことから、今のところ2位となっ
ています。
代わりに新生銀行が1位ですね。このまま新生銀行が首位を維持できるので
しょうか?注目です。
それ以外のランキングでは今月は全体的に動きが少なかったですが、その中
でも外貨預金ランキングの同率1位で新生銀行が、円預金ランキングの単独3
位でじぶん銀行(現auじぶん銀行)が、投資信託ランキングの単独3位で東京スター銀行がそれぞ
れランクインしています。
では2016年版の銀行人気ランキングに是非投票をお願いします。
>>>2016年版のランキング投票はこちらから
https://www.ginkou.info/enquete2.html
>>>2016年版のランキング詳細はこちら
https://www.ginkou.info/ranking/index.html
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.info3:読者アンケート結果
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■1.アメリカ大統領選挙では、ヒラリー氏とトランプ氏の人気がほぼ拮抗し
ている状態ですが、日本にとってメリットの大きい候補者はどっち?
http://www.old-ginkou.info/modules/xoopspoll/pollresults.php?poll_id=1302
1位:ヒラリー氏 58%
2位:どちらとも言えない 23%
3位:トランプ氏 17%
となりました。1位は「ヒラリー氏」で約6割ということですね。恐らくそ
れは間違いないでしょう。
一方2位は「どちらとも言えない」ですが、個人的にはこれにも賛同します。
先日のコラムでもご案内したように、今やどちらも保護主義的な経済を志向し
ており、TPPには絶対反対というスタンスです。本来、共和党が自由経済、
民主党が保護経済なはずですが、今回に限っては「保護vs保護」ということ
でどちらが大統領になっても今後閉鎖的な経済政策が取られるのは間違いなさ
そうです。
とすると輸出に頼る日本としては困ってしまいますよね・・・もちろん本当
に困るのはアメリカの労働者であり、アメリカの貧困層ではあるのですが、そ
うした冷静な指摘は感情的な声にかき消されております。
イギリスのBrexitもそうですが、しばらくはこうしたグローバリズム
に対する反動の動きが盛り上がってくるのかもしれません。実際に経済を閉じ
て前より悪化することでようやく気付く、ということになるのでしょうか。壮
大で、危険で、得る物が少ない実験ですが・・・。
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■2.日経新聞が実施した2016年銀行リテール力調査では、1位が三井住
友銀行、2位がりそな銀行、3位が池田泉州銀行となりましたが、この
結果に納得できる?
http://www.old-ginkou.info/modules/xoopspoll/pollresults.php?poll_id=1304
1位:納得できない 80%
2位:その他 20%
となりました。1位は「納得できない」で8割ということですね!結果は明
白です。なぜこうも納得感の低い結果になるかというのは先日のコラムでご案
内しましたがもう一度まとめておくとこうなります。
1.「リテール力」ランキングと言いながらほぼ「店頭の応対」ランキングと
なっている。
2.毎回、大きく順位が入れ替わる。
3.結果として、納得感の薄い銀行が入れ替わり立ち代わり上位にランクされ
る。
確かにこれでは「納得しろ」と言われても難しいです。
結局のところこれだけ順位が入れ替わるということは、ぶっちゃけ各銀行の
「店頭の応対」はよく品質管理されていて、結果的に「どこもほぼ同じ水準の
サービスを受けられる」ということなのではないでしょうか?
もちろん「どこも同じくらいサービスレベルが低い」という可能性もゼロで
はありませんが・・・。
とすると、この「リテール力」も評価が曖昧になってしまう「接客態度」の
配分をぐっと下げ、もっと客観的に差が出る項目に注目すべきなのかもしれま
せん。
たとえば、「待ち時間」「説明時間」「提案商品数」などの「数値」を評価
基準とするというのも手ですね。まぁここも応対する人によって多少のバラつ
きがあるとすればやはり順位の変動は避けられなくなってしまいますが。
意外と客観的な評価は難しいのですかねぇ。
だからと言ってこの結果を受け入れるわけではありませんが、少なくとも強
く示唆されているのは「店頭の応対で抜きんでている銀行などない」というこ
とですね。
とすると、仮に今利用している銀行の応対に不満を覚えたとしても、それ以
上の銀行があると期待するのは難しいことになります。
であれば、他の解決策が求められるということですね。例えば、運用相談の
内容について満足できないとしても、別の銀行に行って満足できる可能性は低
いわけで、もう他力本願を諦めて、自分自身の知識と経験を高めていくのが本
質的な解決策になる、といった具合です。
確かにそれは「あるべき姿」ではあるわけですが。
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■3.ローソンと三菱UFJ銀行は提携して2018年に新たに銀行を設
立する予定とのことですが、あなたはこのローソン銀行(仮)に期待す
る?期待しない?
http://www.old-ginkou.info/modules/xoopspoll/pollresults.php?poll_id=1306
1位:期待する 41%
〃:期待しない 41%
3位:どちらとも言えない 16%
となりました。1位は「期待する」と「期待しない」が同率で並び、評価が
完全に分かれていることになります。
筆者自身はと言えば先日のコラムでもご案内したように、金利面でも手数料
面でも驚くようなサービスがこのローソン銀行(仮)から提供される可能性は
低いと思っておりますが、とは言いつつ期待だけはしておきたいと思っており
ます。
そういう意味ではこの「期待する」と「期待しない」とで真っ二つに分かれ
ている状況は筆者の心境と全く同じと言えるのかもしれません。
ちなみに2000年以降本格的に始まった銀行の新規参入ですが、個人向け
銀行についてはどれも数年後に黒字化し以後安定的に利益を計上し続けている
ことから、結果的には「リテールバンキングは儲かりやすいビジネス」という
心象を持っています。
もちろん、その陰には関係者の血と汗と涙の努力があったのでしょうし、イ
ーバンク銀行のように楽天に買収されてからようやく経営が安定した銀行もあ
るわけですが、しかし2~3年で多くの新規参入会社がつぶれてしまう他の業
態と比べれば存続しやすいのは間違いないと思います。
その大きな理由はやはり、当局による規制ということでしょうね。
ちなみに新規参入銀行の中で大ゴケしたのが日本振興銀行と新銀行東京です
が、これらの銀行は主に企業への貸出が主業務でしたので「リテールバンク」
とは一線を画しております。
そのように考えるとこのローソン銀行も「リテールバンク」を目指す限り成
功は間違いないように感じますが、ただこれまでの新規参入銀行と環境が大き
く異なるとすれば「今やマイナス金利時代である」という点でしょうね。
つまりは預金を集めれば集めるほど損をする状況なわけで、とすると預金に
頼らないビジネスモデルが求められることになります。
一番分かりやすいのがセブン銀行のようにATMビジネスに集中するという
ことですが(自行口座の存在感はわずかだと思います)、ただそれであれば今
のローソンATM運営会社と変わらないわけでわざわざ新銀行を作る必要はあ
りません。
このローソン銀行についてはまだ機関決定されていない、ということのよう
ですが個人的にはその戦略について注目したいと思います。
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■4.その他の銀行関連ニュース
https://www.ginkou.info/column/index.html
・ロボアドバイザーの一任運用は魅力的?
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.info4:今月の購買力平価
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購買力平価とは1つのモノを外貨、例えばドルで買っても円で買っても同じ
値段になる為替相場のことです。モノの値段からその通貨が割高なのか割安な
のか分かるわけですね。
では今月=10月のドル円の購買力平価はと言うとこのようになっています。
・消費者物価ベース : 1ドル=127.51円
・企業物価ベース : 1ドル= 97.26円
・輸出物価ベース : 1ドル= 69.65円
歴史的にはこの真ん中の企業物価ベースの購買力平価を基準に、実勢相場が
上に行ったり(円安)、下に行ったりしながら(円高)、つかず離れず並走し
てきたことが分かります。
とすると「企業物価より上なら円安」「企業物価より下なら円高」と言える
わけです。
そして2016年10月の企業物価ベースの購買力平価は97.26円。要す
るに今は「円安」ということですね。
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.info5:今月の世界の株価収益率
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株価収益率(PER)とは、株価がその会社の利益の何倍くらいになってい
るか、という株価の割高・割安を示す尺度です。目安としては「20倍を超え
ていないかどうか」チェックすればいいと思います。
10月の株価収益率の平均は前月と比較して上昇しました。先月の単純平均
は14.44倍で、今月は14.45倍ということですね。
上がったということは株価が「割高」になったということになります。
<世界主要株式市場の株価収益率(PER)一覧(2016年10月現在)>
http://www.old-ginkou.info/modules/xfsection/article.php?articleid=1075
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.info6:自腹で資産運用中!(10年7ヵ月目)
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<運用実績(2016年10月現在)>
http://www.old-ginkou.info/modules/xfsection/article.php?articleid=1076
2006年 4月の投資金額: 525万7,529円
2016年10月の評価額 : 598万7,951円
損 益 : +73万0,422円
今月は-1万円・・・と、言いますか-6,653円ですね。わずかにマイ
ナスです。
つまりは残った唯一の投資資産である国内REITが下落したということで
すが、すでにほとんどのリスク資産を売却してしまった今となってはプラスで
あってもマイナスであってもその金額は誤差の範囲内です・・・。
全体の通算成績の推移ですが、通算の運用益はプラス約73万円となってい
ます。こちらも当面はこのままということです。
<今月の追加投資/売却>
さてここからは相場全体を眺めながら投資再開のタイミングを探っていきた
いと思います。
まず世界の株式相場をチェックしてみるとこれまでとやや風向きが変わって
きましたでしょうか?日本株がジワジワ上昇する一方で、アメリカ株が少し下
落しているようです。
とすると最近、よく目にするアメリカの利上げ観測の影響が考えられます。
もしアメリカで利上げが実施されれば企業収益が悪化することからアメリカ株
が下落する一方、利上げ=通貨高ですから、「円安ドル高」によって日本株が
上昇することになります。
そうしたわけで次にドル円相場をチェックしてみると、確かにこれまでの一
方的な円高の動きが収束し、やや円安に向かいつつあるように見えます。であ
ればやはりアメリカの利上げに対する警戒感が広がり始めているということで
はないでしょうか。
今のところ利上げ時期としては12月が有力のようですが果たしてどうなる
のか気になるところです。
ただそのようにアメリカの利上げが近づいてくると下落するのが新興国の株
価ですね。
新興国の株価は投機的な取引を好む「リスクマネー」が底支えしているわけ
ですが、アメリカの金利が高くなれば一部のリスクマネーがアメリカに戻って
いくと言われています。
もしそうなれば新興国の株式市場から資金が流出するわけですから株価が下
落するのも当然という気がしますが、では新興国の株価がどうなっているかと
言えば、下がるどころかむしろ徐々に上昇していますね!
違和感のある動きです。
原油価格が上昇するなどの要因で上昇している、ということでしょうか?も
ちろん、日本株も新興国株も上昇するに越したことはないわけですが、たださ
すがにアメリカの利上げが進行する中で新興国株価がどんどん上昇していくと
いうことはないと思いますので、今後新興国株価がどうなるのか注目したいと
思います。
なお先月もご案内したように、日銀がアメリカの利上げに歩調を合わせるよ
うに新たな金融緩和に踏み出せば「黒田相場アゲイン」となる気がします。日
銀単独の金融政策は今一つ効きが悪くなっておりましたが、利上げの動きと協
調すればさすがに相場に影響してくるのではないでしょうか。
今後、為替相場が再び大幅な円安に向かうのか、という点にも注目ですね。
あまりに露骨にやるとアメリカから「為替操作」だと怒られそうですが。
ちなみに。
仮に上記の通り為替相場が再び円安に向かったとしても、それが「絶好の投
資機会」かと聞かれれば微妙なところです。いつもご案内しているように、数
年以内に世界的なリセッション=景気後退が到来する可能性があるからです。
これまで概ね10年に一度繰り返されてきた世界的な金融危機を思い出せば、
リーマンショックから10年後の2018年というのは大きな心理的な節目と
なります。
もちろんそれは根拠のないアノマリーではあるのですが、仮にそのような危
機が勃発すれば、大幅な「円高株安」局面となるのは間違いありません。要す
るにリーマンショックの再現ですね。
そして、そうした「円高株安」局面こそ、真の「絶好の投資機会」と言えま
す。
投資機会をただただじっと待つというのはそれはそれでストレスを感じなく
もないですが、もちろん大切なのはストレスの有無などではなく着実・堅実な
運用リターンです。
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.info7:11年10ヵ月目のひとりごと
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■「トランプ氏の本当の罪とは?」
+13,000本+201万円
毎号触れてきたアメリカ大統領選挙もいよいよ最終盤ですね。来月のこの時
期には新たな大統領が決まっていることになります。
今回の選挙は全体的には接戦で、支持率としては数%の差ながら、得票とい
う点では引き続きクリントン氏が「圧倒的に」優位のようですね。両党支持者
の人口分布によってこうした矛盾が生まれているようですが、ルール自体は公
明正大である以上、それもまた民主主義だと言えます。
この2人の候補を比べると明らかにクリントン氏の方が安定感があるわけで
すが、ただトランプ氏が善戦した背景として、多くの有権者が今の境遇に怒っ
ており、これまでの政治を打ち破る、より強いリーダーを望んでいるというこ
ともありそうです。
「フィリピンのトランプ」と呼ばれたドゥテルテ大統領も放言を続けており
ますが、指示率は9割近いわけですからね!元来、有権者は「強いリーダー」
が好きなのかもしれません。
都知事選でも自民党は安定感のある増田氏ではなく、もっとマッチョな候補
を立てれば勝てていたような気がします。今の日本でマッチョな政治家と言え
ば橋下氏しか思いつきませんが・・・その彼も引退してしまいましたが。
さらに今のアメリカの有権者が強いリーダーを望む理由として、オバマ政権
のソフト路線外交によって、イラクとシリアでの混乱が広がり、ISが台頭し、
ロシアが好き放題なことをして、中国もどんどん海洋進出を進めるといった具
合に世界秩序が大きく後退した、という閉塞感があるのかもしれません。
アメリカは「恐れられてナンボ」なのだとすれば、オバマ氏は極めて素晴ら
しい人格者だとは思いますが、アメリカ大統領としては「剛」の部分が足りな
かったのかもしれない、ということですね。
もちろん大統領が二重人格というわけにはいかないでしょうから、現実的に
は「柔」の大統領と「剛」の大統領が交互に就任していくのがいいのでしょう。
そうすればそれぞれの限界点も見えてきますしね。
そのように考えるとアメリカの二大政党制はアメリカの国力を維持する上で
「大変うまくできている」と言えそうです。
もちろん民主党が「柔」であり、共和党が「剛」ですね。
とすると「剛」の筆頭であるトランプ氏がここまで支持されたのも必然だっ
たと言えそうです。惜しむらくは・・・彼に大統領の資質が備わっていなかっ
たことですね。
共和党には引き続き「トランプ支持層」が残るのでしょうから、今度こそマ
ッチョであり、さらに大統領の資質を備えた候補者を育てていくことが求めら
れていくのではないでしょうか?
一方、クリントン氏としては、大統領になった後でそうしたマッチョな政治
家に脱皮することにより支持率を高めていくという戦略もあるわけですが・・
実際には難しいでしょうね。
クリントン氏は国務長官としてオバマ政権の中枢にいたわけで、いきなり方
向転換することは説明が困難ですし、彼女のキャリアもマイノリティへの配慮
が大きな背骨となっていますから、それを維持したままで好戦的な政治家を演
じるのはあり得ないものと思われます。
とするとやはり「オバマ路線」を踏襲していくしかなさそうですが、しかし
オバマ大統領就任時と現在とで様子が大きく異なるのが、議会の勢力図ですね。
今や、上院も下院も「野党」である共和党に握られていますので、クリントン
氏が何か思い切った政策を打とうと思ってもなかなかうまく行かないのではな
いかと思います。
「アメリカ版のねじれ政治」というわけです。
思いかえせば日本の「ねじれ政治」もひどかったですねぇ。決められない政
治ほど歯がゆいものはありません。
アメリカ政治の停滞も、それと裏腹のロシアや中国の世界秩序に対するチャ
レンジも、中東の混乱もまだまだ続きそうですね・・・。
本来はもっとしっかりした共和党候補者が、「嫌われ者」と呼ばれるクリン
トン氏に勝ち、上下院の与党である共和党と組み、「剛」の政治を目指すべき
だったのかもしれません。
そうした点でも、トランプ氏の罪は深いと言えそうです。
とか言いながらトランプ氏が勝てば筆者は立つ瀬がなくなりますが(笑)。
<御礼>
今月もいくばくかの寄付を行いました。
1.植樹活動への寄付 :累計で13,000本相当になりました。
2.東日本大震災への寄付 :累計で201万円となりました。
ユーザーのみなさま、当サイトのご活用、ありがとうございます!
https://www.ginkou.info/aboutus/
2016年10月/本間
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