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実況中継!自腹で資産運用~前月比+0万円

執筆者: ginko 発行日付: 2017-03-20

このコラムは筆者の実際の資産運用の推移です。2006年4月から始めた想定ですので、10年12ヶ月目となります。

実際はもっと前からやっていますが、この時期に運用を始めた資金があるのでその推移をご案内しています。筆者の失敗や成功から、何か運用のヒントを感じてもらえれば幸いです。

なお、前号をご覧になっている方は間を飛ばして<4.運用実績>からご覧ください。また、最新号をご覧になりたい方は(本サイトの)メインメニューの「実況中継!資産運用」をクリックしてください。

■前号:http://www.old-ginkou.info/modules/xfsection/article.php?articleid=1115

<1.運用方針>
1.毎日、資産運用するヒマはないし、かけた時間だけの「あがり」は期待できないので、見直しは月1回のみとします。
2.投資対象は分散したいので、投資信託を中心とします。
3.目標利回りは年5%。割合、低めです(笑)。リスクは積極的に取りますが、安全性も重視します。
4.投資方針としては、「逆張り=下がったら買い」を目指していましたが、昨今の株価下落を背景に「積極的な手仕舞い」モードに移り、現時点ではほぼ手仕舞い完了です。

<2.計算方法>
1.筆者の実際の運用結果に基づき利回りを算出しますが、あまり元本が少ないのも迫力がありませんし、あまり元本が多いのも真実味がない、ということで元本を大体500万円くらいに換算して計算します。したがって目標利回り年5%ですから年間25万円くらいの利益を目指すことになります。
2.2006年4月からスタートしたことにします。
3.手数料なども加味します。したがって、運用開始時はいきなりマイナス3%など、手数料分だけマイナスから始まります。
4.計算が面倒なので、お給料などの追加資金は含めません。

<3.現在の運用割合>



現在の運用割合ですが・・・ついに投資資産のかなりの部分を売却し、9割超普通預金となりました!

国内外の債券日本株先進国株新興国株海外REITもたたき売り、残る投資資産は国内REITだけとなっております。さっぱりしてしまいましたね・・・。

売却については2016年春先の株価下落に対して過剰反応してしまった気もしなくはないですが、吉と出るか凶と出るかは神のみぞ知る、です。

<4.運用実績>



まずは運用実績の前月との比較です。今月は約+0万円ですね。わずかにプラスです。

つまりは残った唯一の投資資産である国内REITが上昇したということですが、すでにほとんどのリスク資産を売却してしまった今となってはプラスであってもマイナスであってもその金額は誤差の範囲内です・・・。

次に当ポートフォリオの通算成績はこのようになっています。



通算成績としては、ほとんどのリスク資産を売却してしまったこともあり、当面は海外債券/先進国海外債券/新興国国内REIT国内株式/高配当株海外株式/高配当株海外株式/中国海外株式/アジアの黒字が確定、ということになります。

逆に言えば海外REIT国内株式/新興市場海外株式/ロシア・東欧海外株式/ブラジル海外株式/インドの赤字もまた当面確定ということになります。

そうしたわけで「7勝5敗」という全体成績もまた当面はこのままですね。



全体の通算成績の推移ですが、通算の運用益はプラス約74万円となっています。こちらも当面はこのままということです。

目標としては毎年25万円の利益ということなので、丸11年となる今年4月の目標は「275万円の黒字」が必要なわけですが・・・重い「宿題」となりそうです。

先は長いですが、どこかのタイミングで投資を本格的に再開していく中でこの目標値をクリアしたいものです。

<5.今月の追加投資/売却>

さてここからは相場全体を眺めながら投資再開のタイミングを探っていきたいと思います。まず株式相場を眺めてみるとこうなっています。

■日経平均



■アメリカ株(S&P500)



■先進国株(円建て)



日経平均も、アメリカ株も、円建ての先進国株価もどれも昨年の11月以降ハッキリと上昇してきましたね!

その理由はもちろんアメリカの大統領選挙でトランプ氏が勝利し、そのトランプノミクスに対する期待が膨らんだからですね。

選挙前のトランプ氏に対するあれだけの懸念や不安、疑念は一体何だったのかという気もしますが、筆者自身も大いにそのネガティブインパクトを心配しておりましたので全く人のことは言えません。

そのトランプノミクスに対する期待ですが、最大のものはやはり公約となっていた「大規模な減税」と「大規模な公共投資」ということではないかと思います。与党共和党は基本的には「小さい政府」志向ですので、後者はともかくとして前者には賛成かと思います。規模はともかくとして一定の減税は実現するのではないでしょうか。

その点では現在の強気相場は「トランプ期待」というより「共和党期待」に支えられているのかもしれません。今まで日本では大きく意識されてきませんでしたが、オバマ大統領時代は「民主党大統領×共和党議会」というねじれがあったわけで、そのねじれが解消された今、ビジネスライクな政策への期待が集まるのは当然と言えるのでしょう。

ただ先月も触れたようにここまで期待が高まると、その期待を維持するのは簡単ではないと思います。実際、2月にはいよいよ株価上昇が収束し、「早くもハネムーンピリオドが終わったか?」と思えたものですが、足元では再び上昇し始めておりますね!実にしぶといです(笑)。

この1ヶ月のアメリカ経済を振り返るとトランプ大統領の議会演説はほぼ中身のないものでしたし、先週にはアメリカの中央銀行であるFRBが3ヶ月ぶりの利上げを決定しました。これらは本来株価の下落要因となるはずですが、そうならないところに「トランプラリー」の粘り強さが現れていると言えそうです。

市場の解釈も、前者については「大統領らしくて良かった」という皮肉にも聞こえるポジティブ評価だったようですし、後者については「今回の利上げは早かったが、今後の利上げペースはこれまでの予想と変わらない」というこれまたポジティブ評価だったようです。

すっかり今回の上昇相場に乗り遅れてしまった筆者からすると、「何でもかんでもポジティブ評価か!?」と思わないでもないですが、相場の上昇局面というのはそんなものなのかもしれません。こうした市場の強気がいつまで、どこまで続くのか注目です。

なお、日本の投資家にとって追い風となってきたドル高円安の動きはどうなっているかと言うと、ドル円相場はこうなっています。

■ドル円相場



ただこちらは、114円前後で落ち着いて推移しています。上記の通り先週実施されたアメリカの利上げは本来「ドル高」要因でもあるわけですが、そうなっていないところを見ると、こちらも株価同様「今後の利上げペースはこれまでの予想と変わらない」という点が意識されたのでしょうね。

市場の反応というのは一筋縄ではいかないですね・・・。

しかしどんどん円安になれば、改めてトランプ政権から円安に対する不快感が表明されるでしょうから、政治的には、そしておそらく経済的にもこうした水準が維持されるのは悪いことではないと思います。

いずれにしても、粘り強い「トランプラリー」がどこまで続くのか気になるところですね。一気に弾けることのないよう祈りたいと思います・・・。

なお。

中長期的な投資リスクを考えると、いつもご案内しているようにトランプ氏がいくら奮闘しようとも数年以内に世界的なリセッション=景気後退が到来する可能性があります。

これまで概ね10年に一度繰り返されてきた世界的な金融危機を思い出せば、リーマンショックから10年後の2018年というのは大きな心理的な節目となります。

もちろんそれは根拠のないアノマリーではあるのですが、仮にそのような危機が勃発すれば、大幅な「円高株安」局面となるのは間違いありません。要するにリーマンショックの再現ですね。

そして、そうした「円高株安」局面こそ、「絶好の投資機会」と言えます。

投資機会をただただじっと待つというのはそれはそれでストレスを感じなくもないですが、もちろん大切なのはストレスの有無などではなく着実・堅実な運用リターンです。

フォローの風が強く吹くことをのんびり待ち続けたいと思います。

<6.他ファンドとの比較>

筆者の運用スタイルはハイリスク・ハイリターンというよりはミドルリスク・ミドルリターンですので、以下2つのファンドと比較しています。

3分法ファンド(内外の株式・不動産・債券に分散して投資)
グローバル・ソブリン・オープン(先進国の債券に投資)

そうするとこんな感じですね。3分法ファンドが、グロソブがピンクです。



当サイトのポートフォリオは引き続き1位を維持しています。

では次回も来月のこの頃に更新予定です。

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