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銀行関連ニュース

メルマガ「間違いだらけの銀行選び」4月号。

執筆者: ginko 発行日付: 2017-04-24

4月号の内容はこのようなものです。

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□ 2017年4月号のコンテンツ □

1.この1ヵ月で取り上げたキャンペーン

(楽天銀行、住信SBIネット銀行、SBI証券他)

2.最新ランキング

3.読者アンケート結果

・融資型クラウドファンディングの1社である、みんなのクレジット社
は、顧客への説明とは異なる融資先に貸し付けたり不適切な運用をし
ていたということで処分勧告されましたが、あなたの融資型クラウド
ファンディングの印象は?

・じぶん銀行(現auじぶん銀行)利用者は、セブン銀行ATMからキャッシュカードがなく
てもスマホのみでお金を下せるようになりましたが、このサービスは
魅力的?

・オバマケア改革の失敗やシリア空爆を契機に円高・株安が進んでおり、
トランプ相場もターニングポイントを迎えつつあるように見えますが、
トランプ相場は続く?続かない?

4.今月の購買力平価

5.今月の世界の株価収益率

6.自腹で資産運用中!(11年1ヵ月目)

7.12年4ヵ月目のひとりごと:
「ワインの次はワンルームって・・・内藤忍氏、ご乱心!?」
+13,600本+219万円

8.お問い合わせ

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----------- バックナンバー --------------

ま ち が い だ ら け の 銀 行 え ら び
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□ 2017年3月号のコンテンツ □

1.この1ヵ月で取り上げたキャンペーン

(関西アーバン銀行、楽天証券、SBI証券他)

2.最新ランキング

3.読者アンケート結果

・アメリカの金融市場はこれまでのトランプラリー=株高・金利高・ド
ル高の動きから、株高・金利安・ドル安という何だかよく分からない
動きになっています。今後もトランプラリー=株高・金利高・ドル高
の動きは続く?続かない?

・マイボイスコムの調査によればインターネットバンキングの利用率は
2008年をピークに減少が続いているようですが、あなたの利用率
はどう変わった?

・伝説の投資家であるバフェット氏は、大したリターンも生み出さない
のに手数料だけはバカ高いとヘッジファンドをこき下ろしております
が、あなたのヘッジファンドに対するイメージは?

4.今月の購買力平価

5.今月の世界の株価収益率

6.自腹で資産運用中!(10年12ヵ月目)

7.12年3ヵ月目のひとりごと:「第2次麻生政権誕生!?」
+13,500本+216万円

8.お問い合わせ

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.info1:この1ヶ月で取り上げたキャンペーン
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■1.関西アーバン銀行:1年0.15%
https://www.ginkou.info/news/20170303.html

■関西アーバン銀行いちょう並木支店「関西アーバンダイレクト定期預金」

・100万円以上
1年:0.15%
3年:0.15%
5年:0.15%

・300万円以上
1年:0.15%
3年:0.15%
5年:0.15%

「金額別金利」を採用していますが、全ての金額、そして全ての期間におい
て「0.15%」が適用されておりますので、今のところ意味はありませんね。

それはともかく、定期預金金利の低下が極限まで進んでしまった現状では、
0.15%という水準は高金利です。

>>>読者アンケート:5つ★満点で平均「3.7」。
http://www.old-ginkou.info/modules/xoopspoll/pollresults.php?poll_id=1354

真ん中が3つ★なのでそこそこ良い評価ですね!

やはり冬の定期預金キャンペーンが終わり、他行の金利が低下しているとい
う点が追い風になっていそうです。

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■2.楽天証券:福岡市公債10年0.205%
https://www.ginkou.info/news/20170310.html

■楽天証券/福岡市平成27年度第5回公募公債(10年)

・10年:0.205%

まだまだ低水準ではありますが、ただ半年前は0.06%でしたので、そこ
からすると3倍以上に上昇しました!こうして見ると金利の回復を実感します
ね。

>>>読者アンケート:5つ★満点で平均「1.8」。
http://www.old-ginkou.info/modules/xoopspoll/pollresults.php?poll_id=1356

https://www.ginkou.info/ranking/index.html
金利水準としては今の金利環境を考えれば悪くないはずですがそれでも10
年=0.2%では満足できない、ということなのでしょうね。

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■3.SBI証券:SBIホールディングス債0.50%
https://www.ginkou.info/news/20170317.html

■SBI証券:第36回SBIホールディングス債

・2年:0.50%

期間2年で0.5%の金利ということですから、かなりの高水準ですね!

>>>読者アンケート:5つ★満点で平均「3.7」。
http://www.old-ginkou.info/modules/xoopspoll/pollresults.php?poll_id=1358

4つ★近い、まずまずの高評価ですね。リスクより金利水準の方が評価され
たのでしょう。

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■4.その他の取り上げたキャンペーン
https://www.ginkou.info/news/index.html

・住信SBIネット銀行:プレーオフ最大0.60%


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.info2:最新ランキング
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恒例の、ユーザーのみなさまの投票による銀行人気投票。その2017年版
の2月の途中経過は以下の通りです。

※不自然な投票は調整しています。

・総合ランキング(★は前月比、順位が上昇した銀行)
1位:★新生銀行
2位:住信SBIネット銀行
3位:★オリックス銀行

また各項目別ランキングの1位は以下の通りです。

・口座サービス:新生銀行
・円預金 :新生銀行、オリックス銀行
・外貨預金 :住信SBIネット銀行、新生銀行
・FX :SBI FXTRADE
・投資信託 :★新生銀行
・住宅ローン :★じぶん銀行(現auじぶん銀行)
・カードローン:住信SBIネット銀行
・セキュリティ:新生銀行
・証券会社 :GMOクリック証券

昨年の総合ランキングでは、これまで8年連続1位と圧倒的な強さを見せて
きた住信SBIネット銀行が2位に陥落したわけですが、今月も今のところ2
位ですね・・・。。

その住信SBIネット銀行の代わりに1位になったのが新生銀行だったわけ
ですが、今月も1位を維持しています!すばらしい。

ただその差はわずかですね。2017年もこの2つの銀行を中心にランキン
グは回っていくのですかねぇ。

それ以外のランキングでもまだ投票数が少ないこともあって先月の順位から
色々動いていますが、投資信託ランキングで新生銀行が、住宅ローンランキン
グでじぶん銀行(現auじぶん銀行)がそれぞれ1位になっています。

今後、どの銀行が順位を上げ、どの銀行が順位を下げるのか興味深いですね。

>>>投票開始!2017年版のランキング投票はこちらから
https://www.ginkou.info/enquete2.html

>>>2016年版のランキング詳細はこちら
https://www.ginkou.info/ranking/index.html


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.info3:読者アンケート結果
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■1.アメリカの金融市場はこれまでのトランプラリー=株高・金利高・ドル
高の動きから、株高・金利安・ドル安という何だかよく分からない動き
になっています。今後もトランプラリー=株高・金利高・ドル高の動き
は続く?続かない?
http://www.old-ginkou.info/modules/xoopspoll/pollresults.php?poll_id=1353

1位:続かない 44%
2位:もう少し続く 22%
〃:分からない 22%
4位:まだまだ続く 11%

となりました。1位は「続かない」で約4割となっています。日本人の「ト
ランプ不信」を象徴した結果と言えそうですね。

ただ一方で「もう少し続く」と「まだまだ続く」を合わせると3割となり、
全体的にはむしろ拮抗していると言えるのかもしれません。

そんなトランプ氏ですが、議会演説を行いましてその内容に注目されたわけ
ですが、その中身は期待に反してほぼゼロ回答でした。つまり新しい情報が何
もなかったということですね。

とすると失望から株価が下がってもおかしくないと感じるわけですが、アメ
リカの株価は相変わらずの高値圏を維持しています。実際のところ、件の議会
演説も「大統領らしくて良かった」という好意的な感想が大半だったようです。

「大統領らしい」というよく考えれば当たり前のことがプラス評価に変わる
あたり、トランプ氏への期待の低さ、そして懸念の大きさを物語るわけですが、
ただ一般的には、「高い期待値」からスタートするよりは「低い期待値」から
スタートした方がメリットが大きいわけで、うまく「右肩上がり」の状況が続
けられるのかどうか注目です。

ただ一方で、株価そのものは率直に言ってかなり「高い期待値」からスター
トしていると思いますので、この水準を維持するのはなかなか難しいのではな
いかと思うのですがどうなのでしょうね?

トランプノミクスの期待の源泉は「大幅な減税」と「大規模な公共投資」な
わけですが、どこまで実現可能なのかさっぱり分かりません。カギを握るのは
上下院で与党となっている共和党ですが、トランプ氏の派手な言動にさえぎら
れてほとんど報道されていない気がしますがどうしょう?

ぜひ共和党の動向についても教えてほしいものですね。「小さい政府」を志
向する共和党としては「減税」はともかく「インフラ投資」は簡単に相容れな
い気がしますが・・・。

奇しくも「オバマケア改革法案」でも共和党内の調整がとん挫しましたしね。
トランプ政権の雲行きが怪しくなってきているようです。

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■2.マイボイスコムの調査によればインターネットバンキングの利用率は2
008年をピークに減少が続いているようですが、あなたの利用率はど
う変わった?
http://www.old-ginkou.info/modules/xoopspoll/pollresults.php?poll_id=1355

1位:変わらない 63%
2位:むしろ増えた 36%

となりました。1位は「変わらない」で約6割となっています。

また2位は「むしろ増えた」で4割。つまりはこの「変わらない」と「むし
ろ増えた」の2つが回答のすべて、というわけですね。

要するに当サイトのアンケート結果からはインターネットバンキングの利用
率がピークアウトしている様子はうかがえないわけですが、とは言いつつマイ
ボイスコム社の調査が信頼できるものとすると・・・その答えは「若年層のイ
ンターネットバンキング離れ」ということなのかもしれませんね。

当サイトの読者の方々は運用ニーズがある方がメインと思われますので、比
較的年齢が高めと考えられるからです。

では話を進めて、なぜ若年層のインターネットバンキング離れが進んでいる
かを考えると、やはりPCを使っていないから、ということになるのでしょう
ね。なんでもかんでもスマホの時代ですが、そもそもスマホ対応していないイ
ンターネットバンキングもありそうですし、仮に対応していたとしてもセキュ
リティの高さがネックとなってログインしづらくなっている場合も多そうです。

仮説に仮説を重ねた話ですので、全く見当違いとなっている可能性もありま
すが、もしこの仮説が正しいとすれば中長期的にインターネットバンキング利
用者の減少が続きそうです。

今、24時間スマホに慣れ親しんでいる層が、10年後・20年後にPCに
戻ってくるということはないでしょうからね。

そうしたわけで本当にインターネットバンキング離れが進んでいるのであれ
ば、業界関係者の方々はぜひ早めの対策をおススメしたいと思います。

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■3.伝説の投資家であるバフェット氏は、大したリターンも生み出さないの
に手数料だけはバカ高いとヘッジファンドをこき下ろしておりますが、
あなたのヘッジファンドに対するイメージは?
http://www.old-ginkou.info/modules/xoopspoll/pollresults.php?poll_id=1347

1位:何となく良くなさそう 45%
2位:凄いヘッジファンドもあれば良くないものもありそう 36%
3位:実際に良くない 18%

となりました。1位は「何となく良くなさそう」で約5割となっています。

2位は「凄いヘッジファンドもあれば良くないものもありそう」、3位は
「実際に良くない」ということで、完全にポジティブなイメージを持っている
方はいないということですね。

ヘッジファンドの平均リターンがインデックスファンドのリターンを下回っ
ている以上、そのように否定的な印象を持つのも当然ですね。

もちろん中には目覚ましい成績を誇るヘッジファンドはあるのでしょうけれ
ど、それはあくまで過去の実績ですね。実績がある方が無いより100倍マシ
ですが、しかしだからと言ってそうした成績が今後も続く保証はありません。

コイン投げで言えば1,024人に1人の確率で「10回連続、表を出す」
人がいるわけですが、それでも11回目に表が出る確率は50%、フィフティ
ーフィフティーです。

もちろんヘッジファンドの投資戦略がコイン投げと同じとは言いませんが、
とは言いつつ華々しい成績をあげたファンドの投資手法はすぐに真似されるわ
けで陳腐化するリスクが高く、その点ではむしろコイン投げより勝ち続けるこ
とは難しいかもしれません。

さらに投資家の立場から言えばヘッジファンドはインデックスファンドと比
較して割高な手数料が取られるわけで、その点でも最初からハンデを背負って
いると言えます。実際のところ上記の通りヘッジファンドの平均リターンはイ
ンデックスファンドに負けているわけですからね。

そんなわけで、ヘッジファンドへの投資を検討される場合も、「何となく良
さそうなイメージ」や「過去の目覚ましい成績」に振り回されることなく、冷
静にその是非を判断いただければと思います。回答者の方々はそうした心配は
いらなそうではありますが。

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■5.その他の銀行関連ニュース
https://www.ginkou.info/column/index.html

・新型の不正送金ウイルス登場!


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.info4:今月の購買力平価
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購買力平価とは1つのモノを外貨、例えばドルで買っても円で買っても同じ
値段になる為替相場のことです。モノの値段からその通貨が割高なのか割安な
のか分かるわけですね。

では今月=3月のドル円の購買力平価はと言うとこのようになっています。

・消費者物価ベース : 1ドル=125.88円
・企業物価ベース : 1ドル= 95.97円
・輸出物価ベース : 1ドル= 76.37円

歴史的にはこの真ん中の企業物価ベースの購買力平価を基準に、実勢相場が
上に行ったり(円安)、下に行ったりしながら(円高)、つかず離れず並走し
てきたことが分かります。

とすると「企業物価より上なら円安」「企業物価より下なら円高」と言える
わけです。

そして2017年3月の企業物価ベースの購買力平価は95.97円。要す
るに今は「円安」ということですね。


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.info5:今月の世界の株価収益率
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株価収益率(PER)とは、株価がその会社の利益の何倍くらいになってい
るか、という株価の割高・割安を示す尺度です。目安としては「20倍を超え
ていないかどうか」チェックすればいいと思います。

3月の株価収益率の平均は前月と比較して上昇しました。先月の単純平均は
14.36倍で、今月は14.52倍ということですね。

上がったということは株価が「割高」になったということになります。

<世界主要株式市場の株価収益率(PER)一覧(2017年3月現在)>
https://www.ginkou.info/column/20170318.html


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.info6:自腹で資産運用中!(10年12ヵ月目)
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<運用実績(2017年3月現在)>
https://www.ginkou.info/column/20170320.html

2006年 4月の投資金額: 525万7,529円
2017年 3月の評価額 : 599万6,247円
損 益 : +73万8,718円

今月は+0万円ですね。わずかにプラスです。

つまりは残った唯一の投資資産である国内REITが上昇したということで
すが、すでにほとんどのリスク資産を売却してしまった今となってはプラスで
あってもマイナスであってもその金額は誤差の範囲内です・・・。

全体の通算成績の推移ですが、通算の運用益はプラス約74万円となってい
ます。こちらも当面はこのままということです。

<今月の追加投資/売却>

さてここからは相場全体を眺めながら投資再開のタイミングを探っていきた
いと思います。

まず世界の株式相場をチェックしてみると、日経平均も、アメリカ株も、円
建ての先進国株価もどれも昨年の11月以降ハッキリと上昇してきましたね!

その理由はもちろんアメリカの大統領選挙でトランプ氏が勝利し、そのトラ
ンプノミクスに対する期待が膨らんだからですね。

選挙前のトランプ氏に対するあれだけの懸念や不安、疑念は一体何だったの
かという気もしますが、筆者自身も大いにそのネガティブインパクトを心配し
ておりましたので全く人のことは言えません。

そのトランプノミクスに対する期待ですが、上記コラムでも触れましたが、
最大のものはやはり公約となっていた「大規模な減税」と「大規模な公共投資」
ということではないかと思います。与党共和党は基本的には「小さい政府」志
向ですので、後者はともかくとして前者には賛成かと思います。規模はともか
くとして一定の減税は実現するのではないでしょうか。

その点では現在の強気相場は「トランプ期待」というより「共和党期待」に
支えられているのかもしれません。今まで日本では大きく意識されてきません
でしたが、オバマ大統領時代は「民主党大統領×共和党議会」というねじれが
あったわけで、そのねじれが解消された今、ビジネスライクな政策への期待が
集まるのは当然と言えるのでしょう。

ただここまで期待が高まると、その期待を維持するのは簡単ではないと思い
ます。実際、繰り返しになりますが、オバマケア改革の失敗に伴い、今後の政
策運営に不安が高まっているという報道も目にしますので、そろそろ逆風もあ
るかもしれません。

これまでの市場の強気がいつまで、どこまで続くのか注目です。


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.info7:12年4ヵ月目のひとりごと
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■「第2次麻生政権誕生!?」
+13,400本+213万円

図らずも、日米の政治がガタガタし始めていますね。アメリカの方は上記コ
ラムでも述べたように、「オバマケア」改革(改悪?)法案の調整に失敗し、
トランプ大統領と議会の与党である共和党との間に大きな亀裂が入りました。

このオバマケア改革の最大の恩恵は「政府支出の削減」だったわけですが、
それができないとなると、今後の「減税」や「公共投資」にも影響してくるこ
とになります。期待していた財源がなくなるわけですからね。

これまで高すぎる期待に支えられていた株高・ドル高・金利高の「トランプ
ラリー」がついに失速するのか注目です。もちろん相場の失速を望んでいるわ
けではありませんが・・・トランプ政権を支持しているかどうかはともかくと
して。

一方、日本はと言うとやはり「森友学園問題」ですね。問題の本質は学園側
が違法申請していた点と、なぜ国有地が大幅にディスカウントされたのかとい
う点にあるわけですが、証人喚問以降、世論の関心はすっかり安倍昭恵夫人が
100万円を寄付したのかどうか、という点に移ってしまった感があります。

仮に100万円を寄付していたとしても法律上何の問題もないわけですから
争点にする必要はあまりないわけですが、ただ確かに証人喚問での籠池理事長
の発言と、安倍総理および昭恵夫人の反論は真向から対立するだけに、興味が
そそられてしまうのも理解はできます。

どちらかが嘘をついているわけですからね。

しかしそれによって、本質的な問題が薄れてしまう展開には何とも違和感を
感じますねぇ。その点では今回の証人喚問は失敗と言えるのでしょう。ちなみ
に3月中旬に実施された内閣支持率はこのようになっているようです(カッコ
内は前回調査比)。

・毎日新聞 : 50%(-5%)
・朝日新聞 : 49%(-3%)
・共同通信 : 56%(-6%)
・NHK : 51%(-7%)
・読売新聞 : 56%(-10%)
・日本テレビ : 48%(-7%)

確かに下がっていますね!加えて、国民の関心がより高まった証人喚問以降
はさらに支持率が下がっている可能性があります。

今のところ安倍総理夫妻に法的な問題や道義的な責任があったわけではない
にも関わらずスキャンダル化している点には正直同情してしまいますが、政治
にはどこに落とし穴があるのか分からないものですねぇ。

思い返せば、このように会見によって流れが変わったものとして小保方女史
の「STAP細胞会見」があげられるかもしれません。各種報道によって「悪
者」のイメージがつけられた女史でしたが、あの会見によって世の中の同情と
共感を一気に得られたのではないかと思います。

特にシニア男性は「小保方派」が多いと解説されていましたが、実際はどう
だったのでしょうね?

それはともかくとして、今回の「100万円寄付」問題は上記の通り理事長
か昭恵夫人かのどちらかが嘘をついていることになるわけですが、理事長にあ
そこまで堂々と述べられると「全くの嘘ではないだろう」と思ってしまうのが、
筆者の甘い部分だと言えます。

当然、「全くの嘘」の可能性もあるわけですが、最終的には証人喚問のよう
な、ややもすればショーのような形で終わらせるのではなく、しっかりプロに
よって検証してほしいものです。

STAP細胞も結局は「作成できていなかった」という最終結論になりまし
たしね。

いずれにしても、極論すればこのような「どうでもいい問題」で政治をガタ
つかせるのはやめてほしいものですが、ここ4年以上、安倍自民党にやられっ
ぱなしだった野党がこのチャンスを逃すはずもなく、まだまだ「森友狂騒曲」
は続きそうです。いやはや。

これこそ日本が平和である証左なのかもしれませんが。

迷走していると言えば豊洲市場問題もそうですね。何といってももう建物は
出来上がっているわけですし、いくらアスファルトの下や建物の下が汚染され
ていようと本質的な問題はそこではなく、「豊洲市場で扱われる食品に悪影響
が出るかどうか」という点にあり、それ以上でもそれ以下でもありません。

そしてどう考えても設備が新しく、建物が密閉されている豊洲市場の方が、
設備が古く、建物が開放されている築地市場より衛生的なのは間違いないです
ね。

森友学園問題もそうですが、争点がどんどん本質から離れていくのは誠に残
念なことです。

ただ今後の日本経済と金融市場に大きな影響を与えそうなのは、当然のこと
ながら「森友問題」でも、「豊洲市場問題」でもなく、冒頭ご案内した「トラ
ンプ大統領vs共和党」の方です。

仮に、これまでの「トランプラリー」が完全に巻き戻るとなると一番影響が
大きいのは為替相場でしょうか?「トランプ前」のドル円相場は1ドル=10
0円台でしたから、そこまで円高になると大幅な株安・金利安が起こることに
なります。

予想外に起き、予想外の粘り強さを見せてきた「トランプラリー」もついに
終焉するとなるとしばらく株価上昇は期待できない気もしますがいかがでしょ
うか。

今のところ筆者の「悲観論」は外れっぱなしですし、アメリカの実体経済自
体は好調で、さらに2015年や2016年の「世界同時株安」を引き起こし
た中国の株価も徐々に上昇してきており、そこまで弱気になる必要はないのか
もしれませんが、トランプ政権の「潮目の変化」には注意しておきたいもので
す。

ちなみにもし今回の「森友スキャンダル」で安倍政権が倒れたりすると、日
本の株価にはネガティブですね。仮にそうなると次の総理は誰になるのでしょ
うか?

石破氏?岸田氏?稲田女史?意外にも第2次麻生政権があり得るかもしれま
せん。前回はリーマンショックの処理に追われた麻生政権ですが、今回も新た
な金融危機の後始末に追われる可能性は・・・ゼロとは言えません。

とまぁ、妄想が膨らんでしまうわけですが、しかし繰り返しになりますが
「森友問題」は本来、政権スキャンダルですらないわけですからね。筆者はコ
アな自民党支持者でも安倍総理支持者でもありませんが、とはいえさすがにこ
の問題で安倍政権が倒れてしまうことには賛同しません。

われわれ有権者自身も、常に本質的な問題から目を離さないよう自戒したい
ものです。メディアのせいにするのは簡単ですが、メディアも結局は読者・視
聴者の関心によって動いているわけですからね。

<御礼>

今月もいくばくかの寄付を行いました。

1.植樹活動への寄付 :累計で13,500本相当になりました。
2.東日本大震災への寄付 :累計で216万円となりました。

ユーザーのみなさま、当サイトのご活用、ありがとうございます!
https://www.ginkou.info/aboutus/

2017年3月/本間


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