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6月の世界の株価収益率を更新しました。

執筆者: ginko 発行日付: 2017-06-17

6月の、世界各国の主要株式市場の株価収益率(PER)一覧を更新しました。

<1.株価収益率(PER)とは?>

株価収益率(PER)って何?という人にご説明しておきますと、株価が、その会社の利益の何倍くらいになっているか、という株価の割高・割安を示す尺度です。ある会社の一株あたりの利益が1万円として株価が20万円なら、20万円÷1万円=20倍、というわけですね。言い換えれば、「株価は利益の何年分か」を表していると言えます。株価収益率が20倍なら「利益の20年分の株価」ということですね。

で、なぜこれが大事かというと、株価が割高か割安か、全てこれだけで説明できてしまうような万能のモノサシだからです。歴史上、たくさんのバブルがありましたが、多くは株価収益率が40倍とか60倍とか80倍という、利益額から見れば気の遠くなるような株価になったんですね。

もちろん当時は、その「高い株価収益率」を正当化するもっともな理屈がたくさんあったのでしょうけれど、結果的にはどんなバブルもはじけ、高い株価収益率は「重力」に負けて低下し(時には破滅的なスピードで)、概ね15倍前後に落ち着いています。株価収益率は、特に株価が割高になっていないかどうか、目安としては「20倍を超えていないかどうか」チェックすればいいと思います。

一方で例えば15倍未満の株価収益率は相対的に割安といえますが、割安には割安な理由があるので、飛びつくのはオススメしません。あくまで「割高」のチェックに用いると良いでしょう。


<2.今月の株価収益率>

6月の世界の株価収益率の推移はこんな感じです。



6月の株価収益率の平均は前月と比較して低下しました。先月の単純平均は14.21倍で、今月は13.96倍ということですね。

下がったということは株価が「割安」になったということになります。株価が割安となる要因は以下の通りです。

・株価が下がる
・企業収益が増える


ここでいつものように最近の株価の動きをチェックしておきましょう。

■日経平均株価(6ヶ月)



■日本を除く、世界の先進国の平均株価(円建て:6ヶ月)



■世界の新興国の平均株価(円建て:6ヶ月)



1ヶ月前と比較すると日本株は上昇している一方で、先進国株・新興国株はどちらも下落しているように見えます。具体的な数値をチェックするとこのようになっています。

・日本 :上がる(19,884円→19,943円)
・先進国:下がる(601ポイント→596ポイント)
・新興国:下がる(935ポイント→915ポイント)


やはり先進国株・新興国株はどちらも低下していますね。それぞれの変動幅をチェックしてみるとこうなります。

・日本 :+0.3%
・先進国:-0.8%
・新興国:-2.1%


ただ変化自体はそれほど大きいわけではないということですね。実際どの指数も過去1年で見てみると最高水準で推移しています。

なお、この先進国株・新興国株の指数は円建てですので為替相場の影響を強く受けます。というわけで為替相場をチェックするとこうなります。

■ドル円相場



一時期の円安ドル高の動きも収束し、徐々に円高が進んでいることが分かります。過去1ヶ月で見てもざっくり114円→111円の円高ということでしょうか?つまり外貨資産に対しては「-2.6%」程度の下落要因となりますので、その点では今月の先進国株・新興国株の下落はすべて「円高」で説明がつきそうです。

念のためアメリカ株はこう。

■アメリカ株(S&P500)



右肩上がりであり、最高値を更新している状態ですね。少なくとも下落している様子はありません。

次に新興国をチェックしてみると、主要な新興国の株価はこうなっています。

■中国株(ハンセン)



■インド株(SENSEX)



■ブラジル株(ボベスパ)



■ロシア株(RTS)



こちらはまちまちですが、過去1ヶ月では低下するか、少なくとも上昇は止まっているように見えます。とすると今月の株価の正しい認識は、「先進国は堅調な一方、新興国は陰りが見え始めている」ということになるでしょうか。

その理由は定かではありませんが、要因の1つが原油価格の低下かもしれません。資源国であるブラジルとロシアの株価が特に下がっているように見えますからね。その原油相場はこのようになっています。

■原油(WTI原油先物)



気が付けば再び44ドル台に低下しているようですね。中東の地政学リスクが後退している・・・ということなのでしょう。きっと。カタール断交といった衝撃の事件もありましたが、今のところ原油相場への影響は皆無のようです。

そうしたわけで、昨年11月のトランプ氏当選から始まった「株高・ドル高・金利高」のトランプラリーが徐々に転機を迎えつつあるのは間違いなさそうです。今のところ「株高」は継続しておりますが、「ドル高・金利高」についてはすでに収束しております。

逆に言えば、なぜ「株高」だけが続いているのかミステリーという気もしますが、今後、相場がどう動いていくのか注目ですね。

なお個別の株価収益率=PERはこのようになっています。



今月の割高市場にはアメリカ/ナスダック市場のみとなっています。

次の15倍以上20倍未満のゾーンですが、アメリカ/NYダウ日経平均インド/SENSEXですね。なぜか徐々に減ってきました。悪いことではありませんが。

株価は割高の時よりも割安の時に購入した方がいいわけで、これから株式投資をご検討の方はこうしたPERの状況にも注意しながら、なるべく割高な市場・タイミングは避けて投資先を選別していただければと思います。

だからと言って「低ければいい」というものではないのは申し上げた通りですが。

各株価指数のPERの具体的な推移はこちらをご参照ください。

>>>世界各国主要株式市場の株価収益率(PER)推移はこちら  https://www.ginkou.info/per/index.html


>>>間違いだらけの銀行えらび ~ 銀行.info<<<

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