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銀行関連ニュース

メルマガ「間違いだらけの銀行選び」6月号。

執筆者: ginko 発行日付: 2017-06-26

6月号の内容はこのようなものです。

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□ 2017年6月号のコンテンツ □

 1.この1ヵ月で取り上げたキャンペーン

   (東京スター銀行、オリックス銀行、じぶん銀行(現auじぶん銀行)他)

 2.最新ランキング

 3.読者アンケート結果

   ・日経新聞の、上場企業などを対象にした夏のボーナス支給額調査の中
    間集計では-2.75%減とのことですが、あなたは消費を増やす?
    減らす?

   ・報道によれば、約3年前から仮想通貨に累計800万円を投じてきた
    会社員(34)は、保有時価が3億円を超えたとのことですが、あな
    たの反応は?

   ・老後に必要な資金は1億円とも3千万円とも言われていますが、一方
    でそれほどいらないという話も聞きます。あなたの具体的な老後資金
    の目標額or老後スタート時の実際額はいくら?

   ・毎年の拠出金額の1割から3割と言った減税メリットがあり、運用商
    品に定期預金も選べる個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)です
    が、魅力的?

 4.今月の購買力平価

 5.今月の世界の株価収益率

 6.自腹で資産運用中!(11年3ヵ月目)

 7.12年6ヵ月目のひとりごと:
    「フワっか、バラマキか」
    +13,800本+225万円

 8.お問い合わせ

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↓メールバックナンバー(2017年5月号)はこちら↓

-----------  バックナンバー --------------

 ま ち が い だ ら け の 銀 行 え ら び
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       銀行.info -よりよい銀行をもとめて-

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□ 2017年5月号のコンテンツ □

 1.この1ヵ月で取り上げたキャンペーン

   (オリックス銀行、イオン銀行、SBJ銀行他)

 2.最新ランキング

 3.読者アンケート結果

   ・この夏のボーナスの支給額予想はシンクタンクによって1.0%増・
    0.5%増・0.3%減といった形で割れておりますが、あなたの夏
    のボーナスは増えそう?減りそう?

   ・各社が参入を検討するなど仮想通貨の人気が高まっているようですが、
    その理由の1つとして価格上昇期待が挙げられます。ビットコインな
    どの仮想通貨は投資対象として魅力的?

   ・韓国の大統領選挙では、深刻化する格差などを背景に革新系の文在寅
    氏が当選しましたが、世界の大統領選挙で反格差・反グローバリズム
    の動きが支持を集めています。あなたはグローバリズムを支持する?
    支持しない?

 4.今月の購買力平価

 5.今月の世界の株価収益率

 6.自腹で資産運用中!(11年2ヵ月目)

 7.12年5ヵ月目のひとりごと:
    「気持ち悪さでゾワゾワしてしまうのです・・・」
    +13,700本+222万円

 8.お問い合わせ

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.info1:この1ヶ月で取り上げたキャンペーン
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■1.オリックス銀行:円定期1年0.15%、3年0.30%
   https://www.ginkou.info/news/20170428.html

■オリックス銀行「eダイレクト預金」

・1年 :0.15%
・2年 :0.25%
・3年 :0.30%
・5年 :0.30%

 なかなか高水準ですね!1年0.15%も手頃ですが、期間と金利のバラン
スを考えると2年0.25%、3年0.30%が人気ということになるのでし
ょうか。

 >>>読者アンケート:5つ★満点で平均「4.5」。
    https://www.ginkou.info/enquete/?p=90

 最高が5つ★なので、それに肉薄する「かなり高い評価」ということです!
すばらしい。

 金利水準は当然のこととして、このタイミングで金利を引き上げてきたとい
う点も評価されたのかもしれません。

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■2.イオン銀行:こども預金1ヶ月1.0%
   https://www.ginkou.info/news/20170505.html

■イオン銀行「こども預金」

・1ヶ月 : 1.0%

 何と1%ということで抜群の高金利ですが、ただ期間も1ヶ月と抜群に短い
ですね・・・もちろんこれは「年利」となりますので、1ヶ月ではその12分
の1の「0.08%」分の利息しかもらえません。

 そして当然、満期後にこうした金利が続くわけもなく、1ヶ月後には元金も
普通預金に振り込まれます。現状のイオン銀行の普通預金金利は0.02%で
すので、お世辞にも魅力的とは言えないですね・・・。この定期預金の利用を
検討されている方は、満期後にどうするのかもあらかじめ決めておく必要があ
ると言えそうです。

 >>>読者アンケート:5つ★満点で平均「2.9」。
    https://www.ginkou.info/enquete/?p=96

 真ん中が3つ★なので、それにわずかに届かない「少し残念な結果」という
ことですね。

 いくら金利が1%でも期間が1ヶ月だとなかなか評価は難しいということな
のでしょう。ぜひ満期を迎える1ヶ月後にも魅力的な金利を用意してほしいも
のですね。

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■3.SBJ銀行:定期2年新規客0.45%、既存客0.40%
   https://www.ginkou.info/news/20170512.html

■SBJ銀行「円定期預金」

・1年:0.15%
・3年:0.25%
・5年:0.30%

 これだけでもかなりの好金利ですが、新規口座開設者には上限100万円な
がら、更なる金利優遇プランが用意されています。その「ミリオくん」を利用
すると金利はこのようになります。

■SBJ銀行「100万円上限定期預金<ミリオくん>」

・1年:0.20%

 0.2%という金利水準は今のところトップクラスですね。

 加えてこの5月8日からは他行よりかなり先駆けて夏のボーナスキャンペー
ンも開始されていますね!その「ためま初夏!金利優遇キャンペーン」の金利
はこのようになっています。

■SBJ銀行「ためま初夏!金利優遇キャンペーン」

・新規客/2年:0.45%
・既存客/2年:0.40%

 0.40%~0.45%ということで・・・信じられないくらい高金利です
ね!すばらしい。採算は度外視なのか、あるいは本国である韓国での運用金利
を考慮すればこれくらいは大丈夫ということなのか、真相は分かりませんが、
この夏の最もお得な定期預金の1つであるのは間違いありませんので、お見逃
しないようにしていただければと思います。

 >>>読者アンケート:5つ★満点で平均「3.6」。
    https://www.ginkou.info/enquete/?p=103

 真ん中が3つ★なので、それを上回る「なかなか良い結果」ということです
ね。ただ0.40%や0.45%という、今時驚くべき金利水準を考えればも
う少し評価が高くてもいいような気がします。

 やはり韓国の銀行の日本の子会社という位置づけが多少足を引っ張ったでし
ょうか?

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■4.その他の取り上げたキャンペーン
   https://www.ginkou.info/news/

 ・じぶん銀行(現auじぶん銀行):BIG付定期1年0.20%


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.info2:最新ランキング
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 恒例の、ユーザーのみなさまの投票による銀行人気投票。その2017年版
の5月の途中経過は以下の通りです。

 ※不自然な投票は調整しています。

・総合ランキング(★は前月比、順位が上昇した銀行)
  1位:新生銀行
  2位:住信SBIネット銀行
  3位:オリックス銀行

 また各項目別ランキングの1位は以下の通りです。

・口座サービス:新生銀行
・円預金   :オリックス銀行
・外貨預金  :新生銀行、★住信SBIネット銀行
・FX    :SBI FXTRADE
・投資信託  :新生銀行、楽天銀行
・住宅ローン :じぶん銀行(現auじぶん銀行)
・カードローン:オリックス銀行、★住信SBIネット銀行
・セキュリティ:新生銀行
・証券会社  :GMOクリック証券

 昨年の総合ランキングでは、これまで8年連続1位と圧倒的な強さを見せて
きた住信SBIネット銀行が2位に陥落したわけですが、今月も今のところ2
位ですね・・・。。

 その住信SBIネット銀行の代わりに1位になったのが新生銀行だったわけ
ですが、今月も1位を維持しています!ただその差はわずかですね。2017
年もこの2つの銀行を中心にランキングは回っていくのですかねぇ。

 それ以外のランキングでも、外貨預金ランキングとカードローンランキング
で住信SBIネット銀行が同率1位に上がってきました。

 今後、どの銀行が順位を上げ、どの銀行が順位を下げるのか興味深いですね。

 >>>投票開始!2017年版のランキング投票はこちらから
https://www.ginkou.info/enquete2.html

 >>>2017年版のランキング詳細はこちら(2017年5月2日現在)
https://www.ginkou.info/ranking/


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.info3:読者アンケート結果
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■1.この夏のボーナスの支給額予想は、シンクタンクによって1.0%増・
   0.5%増・0.3%減といった形で割れておりますが、あなたの夏の
   ボーナスは増えそう?減りそう?
   https://www.ginkou.info/enquete/?p=88

 1位:去年と変わらない 43%
 2位:-0.3%以上減りそう 29%
  〃:金額が分からないが減りそう 29%

 となりました。1位は「去年と変わらない」で約4割ですね。

 それに続く2位は同率で「-0.3%以上減りそう」・「金額が分からない
が減りそう」が約3割で並んでおり、お世辞にも景気がいい回答結果とは言え
ません・・・なかなか厳しいです。

 しかしこうしたボーナスに関する「統計や予測」と、「個別のアンケート結
果」はどうしていつもかなりの温度差があるのでしょうね?当サイトのアンケ
ートに限らず、全般的に「前者」は割と良い内容でも、「後者」は厳しい結果
になることが多い気がします。

 日本人の控えめさがこういったところに出てくるということなのか、はたま
た「0.5%増」にせよ「1.0%増」にせよ増加分が少なすぎて実感できな
いということなのか、あるいはお金に関する調査ではよくありがちな、一部の
人のボーナスが大きく増える一方全体的にはボーナスが減る人の方が多いとい
うことなのかその真相は分かりませんが、いずれにしてもより多くの人が「増
えた!」と実感しない限り、なかなか消費も物価も増加しないはずです。

 デフレ脱却を目指して安倍政権は経済界にボーナスを含む賃上げを要請して
おり、実際これまでのところ上場企業を中心に賃上げは定着しつつあるわけで
すが、それでもインフレには程遠く、もしかするともう一歩踏み込んで「より
多くの人が消費を増やそうと思える賃上げ」を目指すべきなのかもしれません
ね。

 具体的には「平均増加額」に着目するのではなく、「給料やボーナスが増え
た人の数」に着目するということです。金額はともかくとして、一部の人に限
らず誰もかれもの給料やボーナスが増え続けているなら、さすがに消費にも物
価にも追い風となってくるのではないでしょうか?

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■2.各社が参入を検討するなど仮想通貨の人気が高まっているようですが、
   その理由の1つとして価格上昇期待が挙げられます。ビットコインなど
   の仮想通貨は投資対象として魅力的?
   https://www.ginkou.info/enquete/?p=93

 1位:魅力的ではない 31%
 2位:よく分からない、どちらとも言えない 25%
 3位:安全性が高いなら魅力的 19%
 4位:価格が上昇するなら魅力的 13%
 5位:魅力的 6%
  〃:あまり値下がりしないなら魅力的 6%

 となりました。1位は「魅力的ではない」で約3割ですね。

 2位も「よく分からない、どちらとも言えない」ということで概ね6割の方
が「投資対象」としての仮想通貨の魅力について懐疑的ということです。筆者
も全くの同感です。「みんなが買うから価格が上がる→価格が上がるからさら
にみんなが買う」という構造はどの投資資産も同じわけですが、しかしそれに
しても仮想通貨は価値の裏付けが無さすぎですね!

 たとえば

・みんなが買わなくなった時
・安全性に対する疑問が出た時
・価格上昇する仕組みに懸念が出た時
・より便利で魅力的な仮想通貨が現れた時
・規制が強化された時

などの要因によって価格が暴落する可能性は十分あります。ビットコインにし
ても実際にこれまで何度も暴落していますからね。

 また規制が緩く、顧客も仮想通貨に対する免疫が薄い現時点では、「投資詐
欺」的な勧誘が横行する可能性も十分あります。そうでなくても黎明期はメリ
ットばかりが先行して広まりやすそうですからなおさらですね。

 そのようなリスクを考えれば「慎重すぎるくらいでちょうどいい」のではな
いでしょうか。

 ただし。

 これらはあくまで「投資手段」としての仮想通貨に対する懸念である点はご
留意いただければと思います。何が言いたいかと言えば、「決済手段」として
の仮想通貨は利用金額も少額となるでしょうからリスクは大きく減りますし、
さらに決済手数料も相対的に低く、利便性も高ければ十分利用可能ですね。

 要するに電子マネーの代替としてビットコインなどの仮想通貨を利用するよ
うな場合ですが、それなら残高も多くて1万円といったことになるのではない
かと思いますので、仮に価値が半減してもダメージは限定的です。

 繰り返しになりますが、仮想通貨がすべからくダメと言っているのではなく、
「投資対象としての仮想通貨」はまだまだリスクが大きいと申し上げたいわけ
です。 世の中にウマイ話はありませんからね。

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■3.韓国の大統領選挙では、深刻化する格差などを背景に革新系の文在寅氏
   が当選しましたが、世界の大統領選挙で反格差・反グローバリズムの動
   きが支持を集めています。あなたはグローバリズムを支持する?支持し
   ない?
   https://www.ginkou.info/enquete/?p=99

 1位:支持する 50%
 2位:支持しない 33%
 3位:どちらとも言えない、分からない 17%

 となりました。1位は「支持する」で約5割ですね。

 日本は中学校(小学校?)で習ったように「組立加工産業」の国としてグロ
ーバリズムの恩恵を一身に受けてきたわけで、もし世界が貿易に門戸を閉ざし
ていれば戦後の目覚ましい発展は不可能でした。そう考えるとグローバリズム
を支持する意見が多いのも当然だと思います。

 実際のところ今でも貿易の好不調が日本経済の好不調と完全にリンクしてお
りますし、為替相場が日本の株価と完全に相関しているのも同じ理由ですね。

 というわけで筆者ももちろんグローバリズム支持派であるわけですが、ただ
投票結果に戻ると2位は「支持しない」でこちらも約3割と結構なシェアを占
めていることが分かります。もし残り2割を占める「どちらと言えない」派が
「支持しない」派に回れば、日本でも「反グローバリズム」の機運が高まる可
能性があるということですね・・・。

 ではなぜグローバリズムに反感を持っておられる方が一定割合おられるので
しょう?一般的に言われるのはグローバリズムが進むことによって、より稼ぐ
人が出てくる一方で、年収的に下層にいる人の賃金が底上げされると言われて
おります。結構なことのように響きますが、その反動で真ん中の「中間層」の
収入には逆風が吹くようですね。つまり中間層の賃金が伸び悩むわけで、こう
した不満がBrexitやトランプ旋風を産んだものと思います。

 ただこと日本において中間層の不満が高まっているという話は聞きませんの
でそれよりむしろ

・工場の海外移転の動きが気になる製造業の方々
・農産物の輸入自由化が気になる農家の方々
・農産物の輸入拡大により食の不安が気になる方々
・海外人材の流入拡大による治安や日本文化の悪化が気になる方々

といった「漠然とした不安」がグローバリズムに対する反感を醸成しているの
かもしれません。

 とは言いつつ、社会も経済も原則として合理性に基づいて回っている以上、
グローバリズムの動きは止めようがありませんし、結果的に貧しい国の経済成
長につながるのであれば人道的な見地からもグローバリズムは進めるべきです
ね。

 こうしたイデオロギーは時計の振り子のように右へ行ったり左へ行ったりす
るものですが、足元の「反グローバリズム」の動きはその内反転して「グロー
バリズム推進」に向かうことになるのでしょうか?

 シリアの内戦が終結し、ヨーロッパの難民が中東に帰国することになれば緊
張が和らぎ大きな転機を迎えそうな気もしますが、期待だけはしておきたいも
のですね。

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■4.その他の銀行関連ニュース
   https://www.ginkou.info/column/

 ・三菱UFJ銀行の新行名、何が良かった?


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.info4:今月の購買力平価
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 購買力平価とは1つのモノを外貨、例えばドルで買っても円で買っても同じ
値段になる為替相場のことです。モノの値段からその通貨が割高なのか割安な
のか分かるわけですね。

 では今月=5月のドル円の購買力平価はと言うとこのようになっています。

 ・消費者物価ベース : 1ドル=125.96円
 ・企業物価ベース  : 1ドル= 96.56円
 ・輸出物価ベース  : 1ドル= 75.73円

 歴史的にはこの真ん中の企業物価ベースの購買力平価を基準に、実勢相場が
上に行ったり(円安)、下に行ったりしながら(円高)、つかず離れず並走し
てきたことが分かります。

 とすると「企業物価より上なら円安」「企業物価より下なら円高」と言える
わけです。

 そして2017年5月の企業物価ベースの購買力平価は96.56円。要す
るに今は「円安」ということですね。


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.info5:今月の世界の株価収益率
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 株価収益率(PER)とは、株価がその会社の利益の何倍くらいになってい
るか、という株価の割高・割安を示す尺度です。目安としては「20倍を超え
ていないかどうか」チェックすればいいと思います。

 5月の株価収益率の平均は前月と比較して上昇しました。先月の単純平均は
13.90倍で、今月は14.21倍ということですね。

 上がったということは株価が「割高」になったということになります。

<世界主要株式市場の株価収益率(PER)一覧(2017年5月現在)>
 https://www.ginkou.info/column/20170514.html


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.info6:自腹で資産運用中!(11年2ヵ月目)
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<運用実績(2017年5月現在)>
 https://www.ginkou.info/column/20170515.html

 2006年 4月の投資金額: 525万7,529円
 2017年 5月の評価額 : 598万9,207円
 損 益          : +73万1,678円

 まずは運用実績の前月との比較です。今月は約+1万円ですね。わずかにプ
ラスです。

 つまりは残った唯一の投資資産である国内REITが上昇したということで
すが、すでにほとんどのリスク資産を売却してしまった今となってはプラスで
あってもマイナスであってもその金額は誤差の範囲内です・・・。

 全体の通算成績の推移ですが、通算の運用益はプラス約73万円となってい
ます。こちらも当面はこのままということです。

<今月の追加投資/売却>

 さてここからは相場全体を眺めながら投資再開のタイミングを探っていきた
いと思います。

 まず世界の株式相場をチェックしてみると、日経平均も、アメリカ株も、円
建ての先進国株価もどれも昨年の11月以降ハッキリと上昇してきました。そ
の理由はもちろんアメリカの大統領選挙でトランプ氏が勝利し、そのトランプ
ノミクスに対する期待が膨らんだからですね。公約になっていた「大規模な減
税」や「大規模な公共投資」に対する期待です。

 ただ一方で先月はどの指数も明確に低下し始めました。なぜかと言えばまず
1つ目はアメリカ軍によるシリア空爆です。キッカケはシリア軍による化学兵
器使用とは言え、「アメリカ第一主義」を掲げてきたトランプ大統領の突然の
変心に世界の地政学リスクは大いに高まりました。北朝鮮に対しても同様です
ね。

 そして2つ目は、オバマケア改革に関してトランプ大統領が与党共和党をま
とめきれず一旦は断念せざるを得なかったという点です。現状のオバマケアに
ついてはほぼすべての共和党議員が反対なのではないかと思いますが、それで
も意見が集約できなかったわけで、トランプ大統領の政策実現能力に大きな疑
問符が残ることになりました。

 では今月はどうなっているかと言うと・・・今度は明確に再上昇しています
ね!日経平均は2万円近くまで迫り、アメリカ株は過去最高値を更新する勢い
です。

 つまりは1ヶ月で株式相場の雰囲気は一変したわけですが、何が変わったか
と言うとまず上記地政学リスクについては、その後新たな動きがなかったこと
から沈静化しつつあります。

 またオバマケア改革についても永久に断念かと思いきや、知らない間に新た
な修正案が再提出され下院を通過しました。上院通過には更なるハードルがあ
るようですが、それでもトランプ大統領政権に対する期待がそれなりに回復す
るのには十分ではないかと思います。

 さらにフランス大統領選挙で中道のマクロン氏が、極右勢力であるルペン氏
を破ったことも買い安心感につながったものと思います。Brexit→トラ
ンプ氏と続いてきた先進国でのナショナリズムの連鎖が止まったということで
す。

 となると世界的に株高となるのも当然のような気がしますが、そのような
「リスクオン」局面では株高だけでなくドル高=円安が進むのがセオリーであ
り、ドル円相場を見るとやはりこちらもこの1ヶ月で明確に反転し、円安ドル
高が進んでいることが分かります。つまり日本の株価は「世界的な株価上昇×
円安」のWの恩恵を受けているわけで大きく上昇するのも当然ですね!

 逆に言えばこうした動きが逆回転すれば、「世界的な株価下落×円高」の往
復ビンタで日本の株価は大きく下がる宿命にあるわけですが・・・。

 ただ今後も株価上昇が続くかと言うと、懸念がないわけではありません。そ
の最大のものはやはりトランプ大統領がFBI長官をクビにしたことが政治的
なスキャンダルに発展するのかどうか、そして発展した場合、どれくらい深刻
化するのかという点です。

 巷でウワサされているように、もし本当にトランプ氏とロシアとの間で「黒
い関係」があるのだとすれば、「ウォーターゲート事件」クラスの騒動となる
可能性があります。

 さすがにそこまでシリアスな状況にはならないとは思いますが、今後の株式
市場に対する影響は要注意ですね。

 そうした懸念を何度も振り払って粘り続ける「トランプラリー」ですが今回
はどうでしょうか?


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.info7:12年5ヵ月目のひとりごと
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■「気持ち悪さでゾワゾワしてしまうのです・・・」
 +13,700本+222万円

 読者の方はお気づきかと思いますが、ここに来てようやくサイトリニューア
ルが完了しました。今までスマホユーザーの利便性は完全に無視という状態で
したが(スミマセン)、リニューアルしてそれなりに利用しやすくなったので
はないでしょうか。

 思い返してみればサイト運営を行っていたこの12年余りの間、最初に改修
の必要性が出てきたのが「ガラケー向けサイト」でしたが、筆者はガラケーを
ほとんど使いこなしていなかったこともあり、華麗にスルーしている間に見事
に「ガラケー」というプラットフォーム自体が消失するというアシストを頂戴
しました。

 これですっかり「無策」の恩恵に味をしめてしまった筆者の腰はますます重
くなり、スマホが出てきた時も「その内、新たなプラットフォームが出てくる
のでは?様子見、様子見。」と考えておりましたが・・・こちらはかなりの強
敵でしたね!今や一般的にもPCよりスマホの方がトラフィックが多い時代で
すから完全に白旗です。

 というわけでそれなりの労力とコストを費やしてリニューアルしたわけです
が使い勝手等はいかがでしょうか?何か問題が発見されればぜひご連絡くださ
い。

 しかしこのサイトリニューアルに限らず、筆者は基本的にはフォロアーであ
ります。要するに「十分様子を見て、後からついていくタイプ」ということで
す。言い換えれば「失敗を恐れるタイプ」ですね。あるいは「逃げ遅れるタイ
プ」と言っていいのかもしれません。映画で言えば一番最初に死ぬエキストラ
です。

 それと対義語なのがマーケティング用語でいうと「アーリーアダプター」か
と思っていましたが今検索してみるとこうなっています。

1.イノベーター : 2.5%
2.アーリーアダプター : 13.5%
3.アーリーマジョリティー : 34.0%
4.レイトマジョリティ : 34.0%
5.ラガード : 16.0%

 上から「商品購入の早い順」です。「アーリーアダプター」の上に「イノベ
ーター」がいたのですね!そうでしたっけ・・・。

 %はおそらくアメリカでの分布かと思います。日本人は保守的なような気も、
新しもの好きな気もしますが、恐らく1や2は少なく、3や4が多いのでしょ
うね。つまりなかなかヒットしにくいけれど、ヒットすれば一気に広がるイメ
ージです。

 まぁ調べれば正確なデータがあるのでしょうけれど(笑)、今回は時間がな
いのでやめておきます。

 で、筆者は4か5ですね。ということでこのグループの説明を引用するとこ
うなります。

・レイトマジョリティ : 比較的懐疑的な人。周囲の大多数が試している場
面を見てから同じ選択をする。フォロワーズとも呼ばれる。

・ラガード : 最も保守的な人。流行や世の中の動きに関心が薄い。イノベ
ーションが伝統になるまで採用しない。伝統主義者とも訳される。

 正直、ラガードという言葉も目にするのは初めてのような気もしますが、流
行や世の中の動きに関心が薄いわけではないのでやはり筆者はレイトマジョリ
ティ=フォロワーズということのような気がします。

 このように並べるとイノベーターが偉く、ラガードが劣っている印象を受け
ますし、「商品の売り手」からすればまさにその通りなのでしょうけれど(笑)、
もちろんこれはその人の性格ですので、良い悪い・優劣の問題ではありません。

 ビジネスの世界も同様ですね。確かにイノベーターのようにリスクをとって
果敢に新しいフロンティアや既得権益に切り込む姿はカッコいいし憧れますが、
とは言いつつ、その人が「自己改造」してイノベーターを演じているわけでは
ないと思います。

 もともとそういう性格だった人のビジネススタイルが「イノベーター」と分
類されるだけのことですね。おそらくきっと。

 要するに、「イノベーター」ならイノベーターの、「アーリーアダプター」
ならアーリーアダプターの、「マジョリティ」ならマジョリティのやり方があ
るわけで、自分がもっとも得意とし、違和感のない方法で挑戦すればよいと思
います。

 たとえば「起業」を例にとると、いつ起業するかは人それぞれですし、20
代なら20代の、30代なら30代の、40代なら40代の、50代なら50
代の、60代なら60代の戦い方があるわけで、自分に合った方法が成功の近
道であるのは間違いありません。

 華々しい人のやり方を真似してみても仕方ないですね。

 ただ一方で。

 ビジネスでも、投資でも、リスクがリターンの源泉であることもまた間違い
ないと思います。この自分のビジネススタイルを守りながら、いつ・どのよう
に・どれくらいリスクを取るのか、という塩梅が非常に難しいわけですが、こ
こぞという時にはエイヤっという決断も必要ですね。

 特に日本人は筆者に限らずリスクテイクが下手なところがあると思いますの
で、リスクを取った場合のリターンはより大きそうです。何が何でもリスクを
取ればいいというものではありませんが。

 一度しかない人生ですからね。筆者個人としても、客観的にいろいろなフラ
グが立ち、「かなりいける」と思えた時には一歩を踏み出す勇気も持っておき
たいものです。

 まぁ、今回のリニューアルに限らず、多くのチャレンジはこちらから挑むも
のではなく、向こうから勝手に挑んでくるものなのでしょうけれど・・・。

 と何だか抽象的な話に終始しておりますが(苦笑)、ちょうど今月の日経新
聞の「私の履歴書」ではオリエンタルランド会長の東京ディズニーリゾート創
設の裏話が書かれており中々面白いですね。

 こちらは全く前例がないところに年間1,000万人の来場者を想定するパ
ークを作るという話ですから完全に「イノベーター」であって、面白くないわ
けないわけではありますが、それに加えて人生を捧げて1つの仕事に打ち込む
というストイックな姿勢も個人的には胸に響くものがあります。

 今のところ何1つ成し遂げられていない筆者ではありますが、幸いなことに
ストイックさだけはありますので、コツコツ&エイヤ!の自分なりのバランス
で何か1つでも人生をかけて取り組みたいものです。

 ちなみにリスクテイクと言えば、そうは言いつつ相変わらずガッカリなのが
郵政で、今度は野村不動産の買収を考えているようです。

 豪トール社の買収が完全に失敗しましたので多少は学習したかと思いきや、
全く学習していないのですね!一体どういうことでしょうか・・・。

 野村不動産は素人目から見ても商売がうまい会社です。100の価値のもの
でもあの手この手のブランド戦略で120にでも130にでもできる会社のイ
メージがあります。

 ある意味、「えげつない会社」だと言ってもいいのかもしれませんが、そん
な会社を郵政がコントロールできるはずがないですね!

 郵政の有休不動産を有効活用するというシナジーを期待しているようですが、
そもそも不動産の活用は郵政の本業ではありませんし、そんなものわざわざ買
収しなくても、その時々で最も腕の良い業者を選んだ方がはるかに効率的です。

 あるいはいっそ有休不動産を売却していき、本業に専念するというのも手で
すね。いわゆる「選択と集中」です。

 全ての遊休不動産の開発が終了すればまた売りに出すとでもいうのでしょう
か?古本・古着ではあるまいし・・・。

 何だか「買収」そのものが目的になっている気もしますしね。慎重な「フォ
ロワーズ」からすれば気持ち悪さでゾワゾワしてしまいます。

 専門家たるものみんな反対かと思いきや、先月の当欄でも取り上げた内藤忍
氏は「日本郵政のような超大手企業でも、資産運用における不動産の重要性が
認識され始めたことを示しています。」などと牧歌的なことを言っております。
大丈夫でしょうか・・・いや大丈夫ではないのでしょうね。

 恐らく今のタイミングでの買収は「高値掴み」となるのでしょうし、もし何
等かのキッカケで不動産市況が崩れれば、郵政子会社の株主も大きな損失を被
ることになります。いやはや。

 他人事ではありますが、もう少しお金を大切にした方がいいのではないでし
ょうか。

 いや、まだ郵政は完全に民営化されていないと思いますので、他人事でもな
いのでしたっけ!?損失は最終的に国民負担となるのでしょいうか?だとする
と断固反対です!!ってどのように権利行使すればいいのか分かりませんが。

 さて株式市場の方は何度もご案内しているように異常なくらい粘り腰で高値
を維持していますね。アノマリーとしては5月以降に株価が大きく下がる可能
性があるということで「Sell in May」という言葉があるのですが
今年は果たしてどうなるのでしょう・・・「ロシアゲート」の行方にも注目で
すね。

<御礼>

 今月もいくばくかの寄付を行いました。

 1.植樹活動への寄付 :累計で13,700本相当になりました。
 2.東日本大震災への寄付 :累計で222万円となりました。

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