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銀行関連ニュース

メルマガ「間違いだらけの銀行選び」9月号。

執筆者: ginko 発行日付: 2017-09-25

9月号の内容はこのようなものです。

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□ 2017年9月号のコンテンツ □

 1.この1ヵ月で取り上げたキャンペーン

   (あおぞら銀行、オリックス銀行、楽天証券他)

 2.最新ランキング

 3.読者アンケート結果

   ・内閣府の国民生活に関する世論調査によれば、収入に満足と答えた人
    が21年ぶりに不満派を上回ったほか、今の生活に満足していると答
    えた人が73.9%と過去最高になっています。あなたは今の収入と
    生活に満足している?

   ・低金利の元、不動産投資がブームです。中古マンションであれば実は
    それほど値下がりしないので投資しても安心という指摘もありますが、
    不動産投資は魅力的?魅力的ではない?

   ・コンビニATMが普及する一方で、旧来の銀行ATMの台数は減少傾
    向になっておりますが、あなたは旧来の銀行ATMを使っている?使
    っていない?

 4.今月の購買力平価

 5.今月の世界の株価収益率

 6.自腹で資産運用中!(11年6ヵ月目)

 7.12年9ヵ月目のひとりごと:
    「烏合と日和見のススメ」
    +14,100本+234万円

 8.お問い合わせ

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 ま ち が い だ ら け の 銀 行 え ら び
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□ 2017年8月号のコンテンツ □

 1.この1ヵ月で取り上げたキャンペーン

   (イオン銀行、オリックス銀行、あおぞら銀行他)

 2.最新ランキング

 3.読者アンケート結果

   ・日銀は2%の物価上昇率達成時期について、2019年度へ6度目の
    先送りをしましたが、あなたは低金利&デフレの状態と高金利&イン
    フレの状態とどちらが良いと思う?

   ・8月3日に予定されている安倍政権の内閣改造では野田聖子氏の入閣
    などが予想されていますが、内閣改造によって支持率は回復すると思
    う?しないと思う?

   ・低金利が続く中でも2017年7月の銀行預金残高は過去1年で+4.5
    %増加したようですが、あなたの預金残高は過去1年でそれ以上増え
    た?増えなかった?

   ・最近の北朝鮮リスクの高まりを受けて金融市場では株式売却→国債購
    入と言った動きが出ていますが、あなたの対応は?

 4.今月の購買力平価

 5.今月の世界の株価収益率

 6.自腹で資産運用中!(11年5ヵ月目)

 7.12年8ヵ月目のひとりごと:
    「タクシーかフェラーリか電話機一つか綺麗な受付嬢か」
    +14,000本+231万円

 8.お問い合わせ

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.info1:この1ヶ月で取り上げたキャンペーン
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■1.イオン銀行:普通預金0.10%
   https://www.ginkou.info/news/20170728.html

■イオン銀行「イオンカードセレクトのおトクな特典」

・普通預金 : 金利上乗せ後0.12% → 0.10%

残念ながら0.10%に引き下げるということですね。引き下げ幅はそれほど
ではなく、引き下げ後も依然高金利ではあるのですが、ただ普通預金としてみ
ると「0.12%」は主要銀行の中で文句なく1位であるのに対して、「0.
10%」は「同率1位」と言った感じでややインパクトに欠けます。

イオン銀行としては預金が集まりすぎて困っていて、むしろそれが狙いなのか
もしれませんが、預金者としては残念な金利改定と言えそうですね。

>>>読者アンケート:5つ★満点で平均「2.6」。
   https://www.ginkou.info/enquete/?p=159

真ん中が3つ★なので、それを下回る「やや残念な評価」ということですね。

やはり「0.02%の差」は大きいということでしょうか・・・。

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■2.オリックス銀行:2週間定期0.10%
   https://www.ginkou.info/news/20170804.html

■オリックス銀行の「eダイレクト2週間定期預金」

・2週間:年0.10%

預入期間は2週間なのに年利0.1%ということで・・・好金利ですね!いま
どき1年もの定期預金でもなかなか0.1%に届きませんので、2週間でこの
金利というのは魅力的です。

メガバンクの普通預金が0.001%ということを考えれば2週間で0.10
%というのは100倍の金利ということになります。

さらにいくら利率が高くても、最後引き出すときにATM手数料や振込手数料
がかかるとその大半が消えてしまう悲しい結果もありえるわけですが、オリッ
クス銀行は出金時の振込手数料を月2回まで無料としています。特に預入金額
が比較的少額の場合はうれしい配慮と言えますね!

>>>読者アンケート:5つ★満点で平均「3.9」。
   https://www.ginkou.info/enquete/?p=163

真ん中が3つ★なので、それを上回る「かなり良い評価」ということですね。

金利と利便性のバランスを考えれば高評価になるのも理解できます。

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■3.あおぞら銀行:普通預金特別利率0.10%
   https://www.ginkou.info/news/20170811.html

■あおぞら銀行インターネット支店/普通預金特別プログラム

・普通預金特別プログラム特別利率 : 年0.10%

メガバンクの普通預金の金利は概ね0.001%ですから、それと比較すれば
「100倍」の金利、ということになりますね。なかなか魅力的です。

このプログラムの少しややこしい点は、店頭表示金利はメガバンクと同じ0.
001%ですが、条件を満たせば上乗せ金利年0.099%がプラスされると
いう仕組みですね。

その条件ですが、100万円以上の最終残高が必要とされるなど、細かなもの
がありますのでご利用前に詳細をご確認ください。

>>>読者アンケート:5つ★満点で平均「3.4」。
   https://www.ginkou.info/enquete/?p=168

真ん中が3つ★なので、それを上回る「まずまず良い評価」ということですね。

残高条件はあるものの普通預金ですからね。それなりの支持を集めるのも理解
できます。

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■4.その他の取り上げたキャンペーン
   https://www.ginkou.info/news/

・SBJ銀行:1週間定期0.10%

・楽天銀行:普通預金0.10%


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.info2:最新ランキング
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恒例の、ユーザーのみなさまの投票による銀行人気投票。その2017年版の
8月の途中経過は以下の通りです。

※不自然な投票は調整しています。

・総合ランキング(★は前月比、順位が上昇した銀行)
 1位:新生銀行
 2位:住信SBIネット銀行
 3位:オリックス銀行、イオン銀行

 また各項目別ランキングの1位は以下の通りです。

・口座サービス:新生銀行
・円預金   :オリックス銀行
・外貨預金  :住信SBIネット銀行
・FX    :SBI FXTRADE
・投資信託  :楽天銀行
・住宅ローン :じぶん銀行(現auじぶん銀行)
・カードローン:住信SBIネット銀行
・セキュリティ:新生銀行
・証券会社  :GMOクリック証券

昨年の総合ランキングでは、これまで8年連続1位と圧倒的な強さを見せてき
た住信SBIネット銀行が2位に陥落したわけですが、今月も今のところ2位
ですね・・・。

その住信SBIネット銀行の代わりに1位になったのが新生銀行ですが、今月
も1位を維持しています。果たしてこのまま1位を維持することができるでし
ょうか?注目です。

さて今月の各ランキングの動きをチェックしてみると、口座サービスランキン
グの同率3位にオリックス銀行が、円預金ランキングと投資信託ランキングの
2位に新生銀行が、外貨預金ランキングと住宅ローンランキングの3位に楽天
銀行が、カードローンランキングの同率3位にPayPay銀行が、セキュ
リティランキングの2位に三菱UFJ銀行が、それぞれランクアップして
います。

>>>投票開始!2017年版のランキング投票はこちらから
https://www.ginkou.info/enquete2.html

>>>2017年版のランキング詳細はこちら(2017年8月1日現在)
https://www.ginkou.info/ranking/


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.info3:読者アンケート結果
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■1.日銀は2%の物価上昇率達成時期について、2019年度へ6度目の先
   送りをしましたが、あなたは低金利&デフレの状態と高金利&インフレ
   の状態とどちらが良いと思う?
   https://www.ginkou.info/enquete/?p=153

1位:高金利&インフレの状態が良いと思う 56%
2位:低金利&デフレの状態が良いと思う 22%
〃 :どちらとも言えない 22%

となりました。1位は「高金利&インフレの状態が良いと思う」で約6割です
ね!正直・・・ちょっと意外な気もします。と言うのも生活実感として「やっ
ぱりインフレは困る」という感覚があるのではないかと思っていたからです。

ではなぜこの「高金利&インフレの状態が良いと思う」という選択肢が支持さ
れたかと言うと・・・「高金利&インフレ」という表現がまずかったかもしれ
ません(汗)。響きから「預金金利が5%でインフレ率が3%」とか、「預金
金利が3%でインフレ率が2%」とかの水準がイメージされてしまったでしょ
うか?

恐らく起こり得るのはその逆の「預金金利が3%でインフレ率が5%」とか、
「預金金利が2%でインフレ率が3%」ということでしょうから、実際の水準
も書き込むべきでしたね・・・。あるいは「高金利&インフレ」ではなく、
「高金利&ハイパーインフレ」とか。反省です。

と言うわけで今回のアンケートに関しては設問設計の段階でしくじった可能性
が高いですが、気を取り直して筆者の意見はと言うと、身もふたもないですが
「インフレにはインフレのメリット・デメリットが、デフレにはデフレのメリ
ット・デメリットがある」わけで、「どちらとも言えない」と言うのが正直な
ところです。

言い換えれば「デフレでも構わない」ということですが、「社会の気分」とい
う観点から言うと、インフレ経済のもとではもう完全に「躁状態」です。色々
なものが右肩上がりで上昇していくわけでイケイケドンドンですね。肉食、モ
ーレツ、24時間働けますか?の世界です。

一方、デフレ経済のもとでは「鬱状態」とは言わないまでも、とにかく色々な
ものが落ち着いています。草食、イクメン、家庭主義・個人主義の世界です。

バブル華やかなりし80年代の空気も、その後の失われた10年(20年?)
の空気も、両方知る者としては・・・「デフレ経済も悪くない」と感じてしま
います。とにかく金が金を生み、持つものと持たざるものとの格差が広がり、
ブランドものを買いあさり、湯水のようにお金を使う、バブルの頃のあの禍々
しく毒々しい雰囲気は正直・・・筆者には合わなかったですねぇ。率直に言っ
て「持たざるもの」でしたし(笑)。

そうしたわけで個人的にはインフレ経済に対する羨望は全くありませんが、た
だ経済や財政のことを考えれば、やはり「多少インフレ」の方が色々うまくい
くことは理解できます。

残念ながら少子高齢化が進む日本で、インフレ経済を実現するのはそう簡単な
ことではないと思いますが、とはいえ少なくともデフレ状態からは抜け出して
きたわけで、2%は無理にしても1%など、より現実的な水準でインフレ傾向
が定着することを期待したいと思います。

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■2.8月3日に予定されている安倍政権の内閣改造では、野田聖子氏の入閣
   などが予想されていますが内閣改造によって支持率は回復すると思う?
   しないと思う?
   https://www.ginkou.info/enquete/?p=161

1位:少し回復すると思う 50%
2位:変わらないと思う 43%
3位:回復すると思う 7%

となりました。1位は「少し回復すると思う」で約5割ですね!筆者も同じよ
うな感覚でしたが、では改造前後の支持率の変遷をチェックすると概ね3割程
度だった支持率が4割程度にまで回復していることが分かります。

ただ一方で今のところ5割近い不支持率を上回るに至っていません。

安倍総理としては不本意な状況かもしれませんが、ただ有権者として前向きに
とらえるとすればこれでしばらくは安倍政権は経済にフォーカスするだろうと
いうことですね。いつも「まだ飛ばない」と揶揄される3本目の矢=構造改革
に挑んでいただければと思います。

ちなみにそれでも引き続き自民党の支持率は断トツであり、受け皿となる政権
はありません。

また、支持率が下がったと言ってもそれでも過去の歴代政権末期と比較すれば
「十分高い」のも事実です。

加えて衆参両院で与党が過半数を占めているという点も見逃せません。

要するに、今の「安定政権」がガタガタになってしまうのはあまりに勿体ない
ということです!特に明確な根拠がありませんが、安倍政権後10年はこうし
た安定政権は生まれないかもしれません。この安定政権の背景にはその前の民
主党政権の失政もあったわけですからね。

と言うわけで個人的には安倍政権に「今しかできないことを、もうひと踏ん張
り頑張ってほしい」と言うのが正直な気持ちです。

その点でも「ほどほどの支持率」で、安倍政権が「経済最優先」の政権運営を
行うなら筆者としてはwelcomeと言えます。

ぜひ財政再建にも取り組んでほしいところですが・・・。

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■3.低金利が続く中でも2017年7月の銀行預金残高は過去1年で+4.5%増加
   したようですが、あなたの預金残高は過去1年でそれ以上増えた?増え
   なかった?
   https://www.ginkou.info/enquete/?p=166

1位:+4.5%以上増えた。 40%
2位:それほど変わらなかった。 30%
〃 :むしろ減った。 30%

となりました。1位は「+4.5%以上増えた。」で約4割ですが、全体的には
完全に分散していますね。「増えた」「変わらず」「減った」という回答がほ
ぼ3等分されています。

これが同世代であれば「二極化」や「格差拡大」ということになるのでしょう
けれど、ライフステージ的には同じ人でもある時は増えある時は減るというの
は自然な姿と言えます。

個人的にはペースは緩やかでも構わないので、預貯金はどこまでも増やしてい
きたいタイプですが、ただお金は使うためにあるわけですし、あの世に持って
いけるわけでもありません。

計画的に貯め、計画的に使うというのが理想なのでしょうね。

ただ一方で「30代以前」や「50代」のように貯蓄を増やすべき時に気が緩
んで散財してしまうのはよろしくありませんね。お金の使い方は人それぞれで
はありますが、ある程度ライフプランを念頭に置いた上で使わないと後から困
ることになります。預貯金についてはもう本当に「覆水盆に返らず」ですから。
文字通り。

大人の夏休みはもう終わりかもしれませんが、まだお時間がある方で、これま
でぼんやりお金を貯め、ぼんやり使って来られた方はぜひ一度、ご自分のライ
フプラン=マネープランを書き出してみてはいかがでしょうか。おそらく何等
かの「気づき」が生まれるものと思います。

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■4.最近の北朝鮮リスクの高まりを受けて金融市場では株式売却→国債購入
   と言った動きが出ていますが、あなたの対応は?
   https://www.ginkou.info/enquete/?p=170

1位:特に何もしていない。 60%
2位:何をすればいいか分からない。 40%

となりました。1位は「特に何もしていない。」で6割ですね。2位は「何を
すればいいか分からない。」が4割で続いています。まぁ・・・そうでしょう
ね。筆者も今のところ何のアクションも取っていません。

実際に北朝鮮とアメリカが武力衝突を起こす可能性はかなり低いですし、まし
てや核戦争ともなるとその可能性は限りなくゼロだと言えます。北朝鮮も含め
誰も得しませんからね。

また、万が一核戦争が起こったとしても今度はあまりに非現実的すぎて凡人の
筆者にはどんなことが起きてどう対策をすればよいのか全く想像もつきません。
核シェルターを買うような財力も行動力もありませんからね・・・。

さらに仮にそうした非現実的なことが起きてしまった場合には、恐らく金融資
産のことなどどうでもいいわけで、今から「運用面だけ」何らかの対策を取っ
ておくこともあまり気持ちが乗りません。

やはり静観するしかないのでしょうね。

なお株価の方は別のコラムで「北朝鮮リスクはどうせ織り込めないし、すぐに
影響が薄れる」とご案内してきましたが、意外と長引いた感があります。これ
はトランプ大統領のブレーンであり、北朝鮮への武力行使に懐疑的だったバノ
ン氏の解任があったり、はたまたヨーロッパでテロが相次いだことなども要因
なのでしょう。

そうは言いつつ世界の実体経済は好調なことから、当面は「株価は上昇を続け
る」というのがメインシナリオですね。株価上昇が続くことを期待したいと思
います。

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■5.その他の銀行関連ニュース
   https://www.ginkou.info/column/

・ネット生命保険、使ってる?


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.info4:今月の購買力平価
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購買力平価とは1つのモノを外貨、例えばドルで買っても円で買っても同じ値
段になる為替相場のことです。モノの値段からその通貨が割高なのか割安なの
か分かるわけですね。

では今月=8月のドル円の購買力平価はと言うとこのようになっています。

・消費者物価ベース : 1ドル=126.32円
・企業物価ベース  : 1ドル= 96.66円
・輸出物価ベース  : 1ドル= 74.89円

歴史的にはこの真ん中の企業物価ベースの購買力平価を基準に、実勢相場が上
に行ったり(円安)、下に行ったりしながら(円高)、つかず離れず並走して
きたことが分かります。

とすると「企業物価より上なら円安」「企業物価より下なら円高」と言えるわ
けです。

そして2017年8月の企業物価ベースの購買力平価は96.66円。要する
に今は「円安」ということですね。


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.info5:今月の世界の株価収益率
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株価収益率(PER)とは、株価がその会社の利益の何倍くらいになっている
か、という株価の割高・割安を示す尺度です。目安としては「20倍を超えて
いないかどうか」チェックすればいいと思います。

8月の株価収益率の平均は前月と比較して上昇しました。先月の単純平均は1
4.39倍で、今月は14.45倍ということですね。

上がったということは株価が「割高」になったということになります。

<世界主要株式市場の株価収益率(PER)一覧(2017年8月現在)>
 https://www.ginkou.info/column/20170819.html


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.info6:自腹で資産運用中!(11年5ヵ月目)
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<運用実績(2017年8月現在)>
 https://www.ginkou.info/column/20170820.html

2006年 4月の投資金額: 525万7,529円
2017年 8月の評価額 : 597万5,931円
損 益          : +71万8,402円

まずは運用実績の前月との比較です。今月は約+1万円とプラスです。

つまりは残った唯一の投資資産である国内REITが上昇したということです
が、すでにほとんどのリスク資産を売却してしまった今となってはプラスであ
ってもマイナスであっても大勢に影響はありません・・・。

全体の通算成績の推移ですが、通算の運用益はプラス約72万円となっていま
す。こちらも当面はこのままということです。

<今月の追加投資/売却>

さてここからは相場全体を眺めながら投資再開のタイミングを探っていきたい
と思います。

まず世界の株式相場をチェックしてみると、毎回書いているうように、日経平
均も、アメリカ株も、円建ての先進国株価もどれも昨年の11月以降ハッキリ
と上昇してきました。その理由はもちろんアメリカの大統領選挙でトランプ氏
が勝利し、そのトランプノミクスに対する期待が膨らんだからですね。公約に
なっていた「大規模な減税」や「大規模な公共投資」に対する期待です。

ただ政権発足から半年以上が経過し、そうした期待はもはやかなり後退してし
まったのではないかと思います。実際、「トランプラリー」は株高・ドル高・
金利高の「トリプル高」だったわけですが、「ドル高」も「金利高」もすでに
頭打ち状態となっています。

つまり、「トランプラリー」自体はすでに収束しているにも関わらず、株価だ
け好調ということですね。これはおそらく、先月もご案内したように「アメリ
カや世界の実体経済が好調だから」ということではないかと思います。つまり
「業績相場」に入ったということですね。

加えて株価をサポートしていると思われるのが、これまた先月もご案内したよ
うに、「アメリカの中央銀行であるFRBの利上げや金融引き締めペースが緩
やかであると予想されている」という点です。

「利上げ」や「金融引き締め」が行われれば借入金利が上昇し、企業業績には
直接的にマイナス圧力となりますから、その逆の「利上げや金融引き締めペー
スが緩やか」であれば株価の上昇要因となるのは当然ですね。

アメリカの金利が上昇すれば下がるという「逆相関」の関係にある新興国の株
価も上昇基調にあり、辻褄は合いますね。

足元の日米の株価は北朝鮮の核ミサイル問題などを受けてやや下落しています
が、この「核リスク」は上記の通り万が一の事態が起きた時の影響が大きすぎ
て株価に織り込むのは困難です。その点では早晩再び株価は上昇基調に戻って
いくのでしょうね。

なおこうした世界的な株高の動きに完全に乗り遅れてしまった筆者であります
が(汗)、このタイミングで投資を再開するかと言えば今のところそれは考え
てはおりません。

と言うのも中長期的な投資リスクを考えると、いつもご案内しているように数
年以内に世界的なリセッション=景気後退が到来する可能性があるからですね。

これまで概ね10年に一度繰り返されてきた世界的な金融危機を思い出せば、
リーマンショックから10年後の2018年というのは大きな心理的な節目と
なります。

もちろんそれは根拠のないアノマリーではあるのですが、そうでなくても20
09年から続く今の景気回復局面は長すぎますし、仮にそのような危機が勃発
すれば、大幅な「円高株安」局面となるのは間違いありません。要するにリー
マンショックの再現ですね。

そして、そうした「円高株安」局面こそ「本当の、そして絶好の投資機会」と
言えます。


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.info7:12年8ヵ月目のひとりごと
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■「タクシーかフェラーリか電話機一つか綺麗な受付嬢か」
 +14,000本+231万円

トランプ大統領の政策の支柱だったスティーブ・バノン氏がクビになりました。
バノン氏と言えば「極右」という印象が強いですが、しかし日本の「右翼」と
違ってアメリカの「右翼」は、言葉の響きほどは分かりやすいものではありま
せん。

もちろん右翼=ナショナリストではあるのですが、アメリカの場合その「国家
観」はかなり幅広いものではないかと思います。移民の国ですからね。

仮に「国家」の中に黒人もヒスパニックもイスラム教徒もLGBTも含めるの
であれば、もはやそれはナショナリストではなく、「リベラル」=左翼である
気すらしてきます。

実際のところアメリカの「右」の人々のイメージするのは「白人が主体のキリ
スト教国家」ということではないでしょうか?トランプ大統領も恐らくそうし
た価値観を持っているのでしょうね。支持層ともピッタリ重なりますし。

ではバノン氏がそうした「白人が主体のキリスト教国家」の存続を願っていた
かと言うと、どうやらそういうことでもないようです。「白人至上主義者」を
ピエロと揶揄していますからね。

バノン氏のポリシーは「アメリカ第一主義」という言葉に集約されるかと思い
ますが、いくつかの解説記事や同氏のインタビュー内容から推察するに

・アメリカ「経済」第一主義

ということのようですね。

つまりバノン氏にとって大切だったのは「アメリカ経済」であって、「人種」
も「宗教」もあまり関係なかったということです。

このように「アメリカ経済にとって損か得か」というシングルイッシューで考
えると、その政策は確かにわかりやすく、かつ独創的なものとなってきます。

シリア問題や北朝鮮問題もアメリカ経済にとってはほぼ関係なく、手を出すこ
とは間違いなく損です。

また、パリ協定などのCO2排出削減の動きもやはりアメリカ経済にとって損
ですね。

メキシコからの違法移民がアメリカ経済にとって損か得かは分かりませんが、
少なくとも北米の貿易自由化を定めたNAFTA=北米自由貿易協定に異論を
唱えるのはこのポリシーに沿ったものと言えます。

さらに中国に雇用も利益も奪われているなら、毅然と「対決」することが基本
方針となります。とすると、北朝鮮への圧力を優先して中国に協力姿勢・融和
姿勢で臨むなど「もってのほか」ということになりますね。

その点では現在のトランプ政権の政策はバノン氏の理想からはほど遠いものと
言えます。クビになるのは必然だったのでしょうね。

では仮にバノン氏の考えるようにアメリカ「経済」第一主義で、経済的な利益
だけを追求していった場合に、本当にアメリカ経済にとってプラスとなるので
しょうか?

少なくとも軍事活動を縮小すれば、その莫大なコストを国内のインフラ更新な
どに利用できるわけでプラスとなるのは間違いなさそうです。

一方で、自由貿易に背を向け保護主義に走ると、長期的にはアメリカ経済にマ
イナスになってくるものと思います。国によって保護されながら目覚ましい成
長を続ける産業や企業などありえないのは歴史が証明しています。

やはり強くたくましい会社を増やしていくには、日々激しくも厳しい競争にさ
らされることが絶対的に必要ですね。

その点ではわざわざ世界経済の中心であるアメリカでそうした壮大な実験を試
す必要は全くないわけで、日本の一市民としてもバノン氏の退任は歓迎してよ
さそうです。

アメリカが保護主義に走れば日本は中国の次に叩かれるでしょうしね。

ちなみに現在のトランプ政権の政策は、言い換えれば「アメリカ経済第一主義」
ではないということですが、では何が「第一」なのでしょうか?

恐らくこれはスローガン通り「make America great ag
ain」ということかと思います。つまり

・アメリカの「偉大さ」第一主義

ではないでしょうか?トランプ氏の性格とも一致している気がしますが、そう
だとするとシリアにミサイルを撃ち込み、北朝鮮の挑発に乗る態度も説明がつ
きます。

そして問題は、この「経済」と「偉大さ」は相反することが多いということで
すね。

卑近な例ですが、「経済」で考えればタクシーを利用した方が良くても、「偉
大さ」で考えればフェラーリや運転手付きのロールスロイスに乗りたくなる、
と言った具合です。

会社の受付が「電話機一つ」か「綺麗な受付嬢」かというのも同様ですね。プ
ロフェッショナルに活躍されている受付嬢には申し訳ないですが、どちらが経
済的かと言うのは明らかです。

軍備にリソースを割かなかった日本やドイツが戦後目覚ましい成長を遂げたの
も、「偉大さ」ではなく「経済」にフォーカスした結果だと言えます。

そのように考えると・・・どちらに転んだとしても「トランプ+バノン」の組
み合わせでアメリカ経済が長期的にさらに強くなることはなく、トランプ氏の
支持層である「白人中間層」がハッピーになることもなかったのでしょうね。

その点では「最初から結果が見えていた」ということになりますが、どうせト
ランプ氏が次の選挙で勝つことはないのでしょうから、中途半端に変な期待が
残ることのないよう、「保護主義は結局、自分たちの首を絞めるんだ」という
ことがハッキリみんなにわかるようなエンディングを願いたいと思います。

トランプ政権の歴史的意義とはその点にあるような気もしますしね。

さて株式相場の方はそのトランプ政権の混乱や北朝鮮の核ミサイル問題を受け
てやや低調ですが、しかし全体的には高値を維持しています。

このまま高値が続くのでしょうか?期待だけはしておきたいと思います。

<御礼>

今月もいくばくかの寄付を行いました。

1.植樹活動への寄付 :累計で14,000本相当になりました。
2.東日本大震災への寄付 :累計で231万円となりました。

ユーザーのみなさま、当サイトのご活用、ありがとうございます!
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                         2017年8月/本間


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