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銀行関連ニュース

メルマガ「間違いだらけの銀行選び」12月号。

執筆者: ginko 発行日付: 2017-12-25

12月号の内容はこのようなものです。

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□ 2017年12月号のコンテンツ □

 1.この1ヵ月で取り上げたキャンペーン

   (あおぞら銀行、マネックス証券、じぶん銀行(現auじぶん銀行)他)

 2.最新ランキング

 3.読者アンケート結果

   ・シンクタンクによる民間の冬のボーナス支給額の予想は+0.1%~
    +1.1%の幅で3年ぶりの増加予想とのことですが、あなたの冬の
    ボーナスは増えそう?減りそう?

   ・イオン銀行はキャッシュカードも暗証番号も不要の、指紋+静脈の生
    体認証のみで銀行取引を行うことができるサービスを提供するという
    ことですが、こうしたサービスは魅力的?魅力的ではない?

   ・クレジットカードのアメックスは2018年4月から全世界の提携店
    でサイン無しで決済できるようにするということですが、こうした全
    面サインレスによってあなたのカードの利用回数は増えそう?変わら
    ない?

 4.今月の購買力平価

 5.今月の世界の株価収益率

 6.自腹で資産運用中!(11年9ヵ月目)

 7.12年12ヵ月目のひとりごと:
    「多くの破産者・自殺者を生んだバブルは?」
    +14,400本+243万円

 8.お問い合わせ

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↓メールバックナンバー(2017年11月号)はこちら↓

-----------  バックナンバー --------------

 ま ち が い だ ら け の 銀 行 え ら び
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       銀行.info -よりよい銀行をもとめて-

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□ 2017年11月号のコンテンツ □

 1.この1ヵ月で取り上げたキャンペーン

   (楽天銀行、住信SBIネット銀行、オリックス銀行他)

 2.最新ランキング

 3.読者アンケート結果

   ・今回の衆院選の総括は、野党が分裂したから自民党が勝ったという結
    論に落ち着きそうですが、希望の党は民進党候補者を全員受け入れる
    べきだったと思う?

   ・いまだに日本は財政破綻しないと信じているエコノミストもいるよう
    ですが、日本はこのままいけば財政破綻すると思う?しないと思う?

   ・日経平均は2万3,000円に迫り約26年ぶりの水準ということで
    すが、今、日本株に投資したい?したくない?

   ・小池代表の辞任により、希望の党は再編されていくという見方が出て
    いますが、希望の党は改革保守として存続してほしい?ほしくない?

 4.今月の購買力平価

 5.今月の世界の株価収益率

 6.自腹で資産運用中!(11年8ヵ月目)

 7.12年11ヵ月目のひとりごと:
    「受験・就活・結婚なしの小泉進次郎は一人前でない?」
    +14,300本+240万円

 8.お問い合わせ

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.info1:この1ヶ月で取り上げたキャンペーン
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■1.楽天銀行:円定期6ヶ月0.11%
   https://www.ginkou.info/news/20171027.html

■楽天銀行「円定期預金特別金利キャンペーン」

・6ヶ年:0.11%

つまり・・・タイミングも「逆張り」なら、「6ヶ月」という預入期間もまた
「逆張り」と言えそうです。

金利水準としてはまずまずですが、ただ今から6ヶ月の定期預金を組むと、半
年後は4月でまたまた「閑散期」ですね。半年後に必ず使うという人ならまだ
しも、当面運用したい資金であれば、もう1ヶ月待って、冬の定期預金キャン
ペーン金利をチェックしてからでも遅くはなさそうです。

楽天銀行の場合、楽天証券口座保有者向けサービスである「マネーブリッジ」
を利用すれば普通預金の金利が0.10%にアップしますのでなおさらです。

>>>読者アンケート:5つ★満点で平均「2.0」。
   https://www.ginkou.info/enquete/?p=222

最低が1つ★なので低い評価ですね!

金利水準はそこまで悪いとは思いませんが、上記の通り「今から6ヶ月」とい
う預入期間が不評だったのかもしれません。

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■2.住信SBIネット銀行:ATM15回無料、他行振込15回無料
   https://www.ginkou.info/news/20171110.html

シンプルに残高条件で見るとこうなります。

・残高10万円未満の場合

ATM無料回数:月2回
他行振込無料回数:月1回

・残高10万円以上の場合

ATM無料回数:月2回
他行振込無料回数:月1回

・残高100万円以上の場合

ATM無料回数:月5回
他行振込無料回数:月3回

残高を100万円以上にすると、しっかりした恩恵を得られるということです
ね。

>>>読者アンケート:5つ★満点で平均「3.0」。
   https://www.ginkou.info/enquete/?p=232

真ん中が3つ★なのでちょうど真ん中ということですね!ただ思ったほど評価
が伸びなかった気もします。

以前のサービス内容と比較すれば徐々に改悪されてきたことが影響しているの
かもしれません。

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■3.オリックス銀行:円定期1年0.18%、3年0.30%
   https://www.ginkou.info/news/20171117.html

■オリックス銀行「eダイレクト預金」

・1年 :0.10%→0.18%
・2年 :0.15%→0.20%
・3年 :0.18%→0.30%
・5年 :0.25%→0.30%

※2017年11月24日現在、年利、税引き前、100万円以上

結構しっかり金利を引き上げてきましたね!すばらしい。

この中で人気はやはり1年0.18%ということになるのでしょうけれど、期
間と金利のバランスを考えると3年0.30%もいいですね。2019年秋に
消費税再増税が予定されていることを勘案すれば金利がすぐに上昇することは
ないでしょうし・・・。

>>>読者アンケート:5つ★満点で平均「4.4」。
   https://www.ginkou.info/enquete/?p=238

最高が5つ★なのでかなり高い評価ですね!

金利水準もさることながら、このタイミングで金利がアップしたという点も大
きいのでしょう。すばらしい。

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■4.その他の取り上げたキャンペーン
   https://www.ginkou.info/news/

・静岡銀行:円定期6ヶ月0.30%、1年0.22%


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.info2:最新ランキング
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恒例の、ユーザーのみなさまの投票による銀行人気投票。その2017年版の
11月の途中経過は以下の通りです。

・総合ランキング(★は前月比、順位が上昇した銀行)
 1位:新生銀行
 2位:住信SBIネット銀行
 3位:オリックス銀行

 また各項目別ランキングの1位は以下の通りです。

・口座サービス:新生銀行
・円預金   :オリックス銀行
・外貨預金  :住信SBIネット銀行
・FX    :SBI FXTRADE
・投資信託  :楽天銀行
・住宅ローン :じぶん銀行(現auじぶん銀行)
・カードローン:住信SBIネット銀行
・セキュリティ:新生銀行
・証券会社  :GMOクリック証券、★マネックス証券

昨年の総合ランキングでは、これまで8年連続1位と圧倒的な強さを見せてき
た住信SBIネット銀行が2位に陥落したわけですが、今月も今のところ2位
ですね・・・。。

その住信SBIネット銀行の代わりに1位になった新生銀行は今月も1位を維
持しています。果たしてこのまま1位を維持することができるでしょうか?

さて今月の各ランキングの動きをチェックしてみると、円預金ランキングの3
位に新生銀行が、外貨預金ランキングの2位に新生銀行が、投資信託ランキン
グの2位に住信SBIネット銀行が、証券会社ランキングの同率1位にマネッ
クス証券が、3位に楽天証券が、それぞれランクアップしています。

では繰り返しになりますが2017年版の銀行人気ランキングに是非投票をお
願いします。

>>>投票開始!2017年版のランキング投票はこちらから
https://www.ginkou.info/enquete2.html

>>>2017年版のランキング詳細はこちら(2017年11月1日現在)
https://www.ginkou.info/ranking/


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.info3:読者アンケート結果
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■1.今回の衆院選の総括は、野党が分裂したから自民党が勝ったという結論
   に落ち着きそうですが、希望の党は民進党候補者を全員受け入れるべき
   だったと思う?
   https://www.ginkou.info/enquete/?p=220

1位:全員受け入れなくて良かったと思う。 77%
2位:全員受け入れるべきだったと思う。 23%

となりました。1位は「全員受け入れなくて良かったと思う。」で、約8割と
圧倒的ですね!筆者も全くの同感です。

「野党分裂によって自民党が勝ってよかった」という趣旨の回答も含まれてい
そうですが、それはともかく政策や理念が全く違う人々が集まって政治的に連
帯するのはやはり無理があります。万が一政権交代できたとしても政権運営が
うまく行かなくなるのは明らかです。民主党政権もその傾向がありましたしね。

その点では今回の騒動によって野党が大きくリベラルの固まりと保守の固まり
に分かれたのは良いことだと思います。

確かに立憲民主党と希望の党の得票を合計すれば自民党に肉薄できたのかもし
れませんが、ただ希望の党が旧民進党候補者を丸のみしてそれくらいの得票が
あったかと言えばそれは違うと思います。立憲民主党は「排除された」という
ストーリーがあってこそ、自民党支持者も含めて幅広く「同情票」を集めたの
ではないでしょうか。

また筆者もそうですが、「与党に勝ってほしいものの、3分の2はやりすぎ。」
と思った方は世論調査などを参考に票を分散させたものと思います。その点で
は野党が一本化されていてもやっぱり与党は今回の結果と変わらない規模で勝
利していた可能性がありそうです。

というわけで、野党分裂が「主犯」のようになっているのは違和感を感じるの
ですがどうでしょう?

いずれにしても、次の国政選挙に向けて、立憲民主党も希望の党もしっかり実
力を磨いていっていただきたいものです。立憲民主党に今回のような「風」が
吹くことはないでしょうし、希望の党は公約もメディア対応もとにかくグチャ
グチャでしたからね。

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■2.いまだに日本は財政破綻しないと信じているエコノミストもいるようで
   すが、日本はこのままいけば財政破綻すると思う?しないと思う?
   https://www.ginkou.info/enquete/?p=225

1位:このままいけば財政破綻すると思う。 64%
2位:このままいっても財政破綻しないと思う。 36%

となりました。1位は「このままいけば財政破綻すると思う。」で、約6割で
すね。

ただ個人的には約4割の方が「このままいっても財政破綻しないと思う。」と
答えていることの方が印象的です。一体どういうロジックなのでしょう・・・。

というわけで久しぶりに日本の財政状況についてチェックしてみたいと思いま
す。2017年度予算がどうなっているかと言うと・・・

・税収など:63兆円
・基礎経費:74兆円

知らない間に結構改善されていますね!63兆円の収入に対して74兆円の出
費ですからマイナスは11兆円ということですね。

なら安心・・・というわけにはもちろん行きません。借金はまだまだ増え続け
ているわけですし、仮についにプラスになったとしてもすでに1,093兆円
ある国と地方の長期債務残高を勘案すれば、完済までに「プラス1兆円でも1,
000年」「プラス10兆円でも100年」かかる計算です。

加えて今は世界的な好景気のもと、日本経済が「かなり好調である」点も割り
引く必要があります。つまり今のような税収が続く可能性は低いということで
すね。

とすると財政健全化の試みは急務と言えます。具体的にこの「マイナス11兆
円のギャップ」を埋めようとすると基本的に方法は2つです。

・増税するか
・歳出削減するか

ですね。ただ増税は抵抗が強いとすると、基本はやはり「歳出削減」というこ
とになるのでしょうか。歳出の大部分を社会保障が占めているのであれば

・医療費の自己負担率のアップ
・年金支給開始年齢の引き上げ
・年金支給額に収入条件を設ける

と言ったことが柱になってくるかと思います。要するに「本当に必要な人に本
当に必要な金額だけを支給する」ということですね。

いずれにしても政府に求めたいのは、国民に対してしっかり選択肢を見せると
いうことですね。つまり

「財政のマイナスを解消しようと思うと、増税主体でいくならこう、歳出削減
主体でいくならこうですが、どちらが良いですか?」

という問いです。そうやって初めて国民にも主体性が生まれるのではないでし
ょうか。改憲のための国民投票より、こちらの「国民投票」の方がもっと大切
ですね・・・。

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■3.日経平均は2万3,000円に迫り約26年ぶりの水準ということです
   が、今、日本株に投資したい?したくない?
   https://www.ginkou.info/enquete/?p=230

1位:すでに投資している/現状維持。 40%
2位:すでに投資している/売却したい。 20%
〃 :今は投資していない/様子見。 20%
〃 :今は投資していない/投資したくない。 20%

となりました。1位は「すでに投資している/現状維持。」で、約4割ですね。
全体的に見ればこうなります。

・すでに投資している : 60%
・今は投資していない : 40%

何と投資している方が過半数となっているのですね!積極的です・・・。ただ
一方、主題の「今投資したいかどうか」という点はこうなっています。

・現状維持、様子見 : 60%
・売却したい、投資したくない : 40%

つまりこのタイミングで「投資したい」という人はゼロだと言うことですね。

投資とはもちろん「安く買って高く売る」ことで儲けるもので、こうした上昇
局面というのは「売り時」であって「買い時」ではないのは自明ですが、ただ
いくら頭で分かっていても言う事を聞いてくれないのが感情であり、気持ちで
すね。

当然、「上がったら買って下がったら売る」を繰り返していたらいつまで経っ
ても儲かりませんので、そうした感情に任せた投資は慎まなければなりません
が、その点では投資とは常に「感情との戦い」ということですね。

言い換えれば「買いたいときは我慢し、売りたい時は買う」ということですか
ら、常に「ストレスとの闘い」とも言えそうですし、長期低迷が続いてきた日
本株ならなおさらですが、そうしたストレスに見合うリターンが得られること
を期待したいです。

筆者自身は投資に対してはポジティブですが、しかしそれでも誰もが投資すべ
き、とは思いません。投資に関わるストレスを許容できる人は投資をすればい
いし、許容できない人は投資しなくていいのではないでしょうか。

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■4.小池代表の辞任により、希望の党は再編されていくという見方が出てい
   ますが、希望の党は改革保守として存続してほしい?ほしくない?
   https://www.ginkou.info/enquete/?p=235

1位:改革保守として存続してほしい。 43%
〃 :再編しなくていいから解党してほしい。 43%
3位:どちらでもよい、興味ない。 14%

となりました。1位は「改革保守として存続してほしい。」と「再編しなくて
いいから解党してほしい。」が約4割で並んでいます。前者がまだ一定の期待
を抱いている方々で、後者が完全に失望した方々の回答ということでしょうか
ら対照的ですね!

ただ残りの2割は「どちらでもよい、興味ない。」ということですから、全体
的に見ればやはり強い逆風が吹いているのは間違いありません。

仮に希望の党の代表が、小池都知事は無理でも、例えば野田聖子総務大臣のよ
うな方であったりすれば、「改革保守」のイメージも、「女性が頑張っている」
イメージも、(何となく)「緑」のイメージも守れたような気がします。小池
都知事もある意味、「イメージ戦略」でここまで来たわけですから、新しい代
表選びでもそうした「イメージ戦略」を貫徹してほしかった気がします。

その点では小池都知事の最大の失敗は、自分以外に党のイメージを体現できる
女性議員を引っ張り込めなかった点にあるのかもしれません。若狭氏ではない
ですよね。いい人そうではありますが。

もちろんイメージだけでは困りますが・・・。

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■5.その他の銀行関連ニュース
   https://www.ginkou.info/column/

・メガバンクが2つに再編されるって本当?


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.info4:今月の購買力平価
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購買力平価とは1つのモノを外貨、例えばドルで買っても円で買っても同じ値
段になる為替相場のことです。モノの値段からその通貨が割高なのか割安なの
か分かるわけですね。

では今月=11月のドル円の購買力平価はと言うとこのようになっています。

・消費者物価ベース : 1ドル=125.37円
・企業物価ベース  : 1ドル= 96.27円
・輸出物価ベース  : 1ドル= 74.85円

歴史的にはこの真ん中の企業物価ベースの購買力平価を基準に、実勢相場が上
に行ったり(円安)、下に行ったりしながら(円高)、つかず離れず並走して
きたことが分かります。

とすると「企業物価より上なら円安」「企業物価より下なら円高」と言えるわ
けです。

そして2017年11月の企業物価ベースの購買力平価は96.27円。要す
るに今は「円安」ということですね。


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.info5:今月の世界の株価収益率
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株価収益率(PER)とは、株価がその会社の利益の何倍くらいになっている
か、という株価の割高・割安を示す尺度です。目安としては「20倍を超えて
いないかどうか」チェックすればいいと思います。

11月の株価収益率の平均は前月と比較して上昇しました。先月の単純平均は
15.16倍で、今月は15.31倍ということですね。

先月に引き続き平均が節目となる「15倍」を超えてきたというのも気になり
ますが、上がったということは株価が「割高」になったということになります。

<世界主要株式市場の株価収益率(PER)一覧(2017年11月現在)>
 https://www.ginkou.info/column/20171118.html


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.info6:自腹で資産運用中!(11年8ヵ月目)
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<運用実績(2017年11月現在)>
 https://www.ginkou.info/column/20171120.html

2006年 4月の投資金額: 525万7,529円
2017年11月の評価額 : 597万2,489円
損 益          : +71万4,960円

まずは運用実績の前月との比較です。+5,394円と少しプラスです。残っ
た唯一の投資資産である国内REITが上昇したということです。

ただし、すでにほとんどのリスク資産を売却してしまった今となってはプラス
であってもマイナスであっても大勢に影響はありません・・・。

<今月の追加投資/売却>

さてここからは相場全体を眺めながら投資再開のタイミングを探っていきたい
と思います。

まず世界の株式相場をチェックしてみると、日経平均も、アメリカ株も、円建
ての先進国株価もどれもこの1年間ハッキリと上昇してきました。その理由は
もちろん昨年11月のアメリカの大統領選挙でトランプ氏が勝利し、そのトラ
ンプノミクスに対する期待が膨らんだからですね。公約になっていた「大規模
な減税」や「大規模な公共投資」に対する期待です。

ただ政権発足から半年以上が経過し、足元では大規模減税実現に向けての議論
が進んでいるものの、当初の期待も懸念も後退したのではないかと思います。
実際、「トランプラリー」は株高・ドル高・金利高の「トリプル高」だったわ
けですが、「ドル高」も「金利高」もすでに頭打ち状態となっています。

つまり株価だけが上昇を続けているということですね。これはおそらく、先月
もご案内したように「アメリカや世界の実体経済が好調だから」ということで
はないかと思います。つまり「業績相場」に入ったということですね。

加えて株価をサポートしていると思われるのが、これまた先月もご案内したよ
うに、「アメリカの中央銀行であるFRBの利上げや金融引き締めペースが緩
やかであると予想されている」という点です。

上記の通り本当に大規模減税が実現すれば、それも株価上昇要因となるでしょ
うしね。このまま株高が続くことを期待したいと思います。最近では、現在の
株価について「バブルである」という指摘も増えてきておりますが・・・。

ちなみにアメリカの金利が上昇すれば下がるという「逆相関」の関係にある新
興国の株価も今のところ上昇基調ですが、これも「アメリカの金利次第」とい
うことになるのでしょう。

今後の懸念をあえて挙げるとすれば、アメリカで大規模減税が実現した場合、
財政赤字拡大に対する懸念が拡大しアメリカの金利が再上昇することですね。
アメリカの株価は減税効果を意識して高値を維持しそうですが、資金流出の可
能性が高まる新興国の株価は下落しそうです。

再び「先進国株高・新興国株安」という動きが起こるかもしれませんのでご注
意ください。

今のところ、減税法案がアメリカの下院で可決されても新興国の株価は反応し
ていなさそうですので杞憂かもしれませんが・・・。

なお、トランプ氏当選以降の世界的な株高の動きに完全に乗り遅れてしまった
筆者でありますが(苦笑)、このタイミングで投資を再開するかと言えば今の
ところそれは考えてはおりません。

と言うのも中長期的な投資リスクを考えると、いつもご案内しているように数
年以内に世界的なリセッション=景気後退が到来する可能性があるからですね。

これまで概ね10年に一度繰り返されてきた世界的な金融危機を思い出せば、
リーマンショックから10年後の2018年というのは大きな心理的な節目と
なります。

そして、そうした「円高株安」局面こそ「本当の、そして絶好の投資機会」と
言えます。


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.info7:12年11ヵ月目のひとりごと
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■「受験・就活・結婚なしの小泉進次郎は一人前でない?」
 +14,300本+240万円

ネットでの記事を読んでいると「受験・就活・結婚なしの小泉進次郎は一人前
でない」というタイトルのコラムを見かけました。

恐らく耳目を引くためのタイトルだとは思いますし、当サイトの趣旨ともかけ
離れておりますが、一応「政治ネタ」ということでその主張を書き留めるとこ
うなります。

・小学校から大学までエスカレートで受験の苦しみも経験せず、就活も宮仕え
 して組織で働いたこともなく、結婚も子育てもしていない。

・普通の人が人間として悩み成長していく上で必要な苦労を経た経験がゼロの
 人間が良い政治家になれるのだろうか?

・両親が離婚して祖母と叔母に育てられたわけだが、お祖母ちゃんや叔母さん
 は、母親よりは甘い。それで素直に育つこともあるが、やはりデメリットも
 それなりにあるのではないか。

うん、やっぱり説得力はないですね。人生の苦労が「大学受験」と「就活」・
「結婚・子育て」の3つに集約されるはずはありませんし、そもそもプライバ
シーがない上に落選すればただの人になってしまう議員を28歳から続けて、
選挙を4度も経験しているわけですから、相当の苦労をしてきたのは想像に難
くありません。

少なくとも「一人前ではない」と批判する評論家氏より苦労しているのは間違
いないでしょうね。

「両親が離婚して祖母と叔母に育てられた」から「苦労していない」というロ
ジックも、一般的な感覚とはかけ離れたものです。

そんなわけでこうした批判が的外れなことは自明ですが、ただ一方で「苦労を
するため」ではなく「普通の幸せ」がどういうものか体感するために、一定の
プライバシーが確保され、「家族との普通の暮らし」をさせてあげたいという
気はします。上から目線でスミマセン。

結婚や子育て、家族、幸せに対する価値観がどんどん多様化していく中で「普
通の幸せ」なんて言っている時点で炎上しそうですが・・・。マイノリティに
気を使いすぎると、差別の気持ちはなくとも、マジョリティを表現する言葉が
見つからなくなってしまうというのは悩ましいですね。

というわけで、筆者は「普通じゃない幸せ」「普通じゃない暮らし」を否定す
る意図はありませんので悪しからず。

ちなみに進次郎氏と言えば衆院選前後での「新聞への軽減税率適用に対する批
判」が印象的です。

2019年の消費税10%への再増税時に食料品への消費税を8%に据え置く
ことは百歩譲ってアリだとしても(正直、筆者はそれにも反対ですが)、その
「軽減税率」の対象になぜか「毎朝配達される新聞」が含まれたのですね。し
かも唐突に。

「毎朝配達される」とわざわざ書いたのは、例えば電子版の新聞などは対象に
ならないということです。

こうした新聞への軽減税率には「活字文化の維持・普及に不可欠」「民主主義
と文化の基盤となっている新聞については、知識への課税は最小限度にとどめ
るべき」といった主張があるようですが、もしそうなら新聞だけでなく雑誌や
書籍などを幅広く対象にすべきですし、新聞の「電子版」が対象外というのも
全く理解できません。

もちろん、有権者は全体の消費税の動向に関心はあっても、「新聞の消費税」
単体には無関心でしょうから、どれだけ心清らかに眺めてみても、政治的な歪
んだ意図があったと考えるのが自然ですね。

要するに政治による大手新聞社に対する事実上の利益誘導であり、その狙いは
もちろん「懐柔」ということになります。

だとすれば新聞各社は毅然と「新聞だけ」には反対し、「新聞・書籍すべて」
にこだわるべきでしたが、筆者の記憶する限りそうした問題提起を行った大手
メディア関係者の方々はゼロだったと思います。

そう考えれば本来このことは「モリカケ問題」以上のスキャンダルと言えそう
です。国庫の損失は「モリカケ」と比較にならないほど大きくなりますからね。
ぜひ進次郎氏にはこの問題をしっかり追及していってほしいと思います。

本来野党が追及すべき問題なはずですが・・・こちらも懐柔されているのです
かねぇ。

ちなみに今回この「新聞への軽減税率」問題に絡んでいくつかの記事をチェッ
クしていたら、気になる指摘を見かけました。

・そもそも、軽減税率の対象に新聞を紛れ込ませる議論を主導したのは、公明
党だった。聖教新聞(公称550万部)と公明新聞(公称80万部)の購読料
は、支持母体の創価学会にとって大きな収入源だ。軽減税率を適用することは、
学会・公明党にとっては死活問題だった。

週刊現代の記事ですので信憑性はよく分かりませんが、しかし結構説得力があ
ると感じるのは筆者だけでしょうか?上記の通り軽減税率の適用が突然決まっ
たことを考えると、「公明党に押し込まれて、官邸が渋々受け入れた」という
シナリオは十分あり得そうです。

そう考えると本当に政治というのは「オトモダチ」だらけということですね。
さらに新聞各社も公明党も全く叩かれていないことを勘案すると、「モリカケ」
関係者の方々が滑稽かつ、少し可哀そうにも思えてきます。

なお新聞各社に関して欺瞞を感じている点をもう1つ挙げるとすれば、未だに
「紙」にこだわっている点です。紙面で温暖化を憂いながら、ガンガン油を燃
やして、大量の木材を消費して、「紙」の新聞を刷るというのはもはや喜劇で
す。

仮に「紙」の新聞を月4,000円、「電子版」を月3,000円にでも設定
すれば多くの契約が電子版に移行するものと思いますが、そうしないのは・・・

・みんなが電子版に移行するとこれまで投資してきた印刷工場や配送ネットワ
ークが無駄になる。

・「紙のチラシ」などの収入源がなくなる。

といった現実的な理由かと思いますが、軽減税率問題同様、「他人には厳しく
身内には甘い」という姿勢を見せつけられるとやっぱり不愉快になりますね。
露骨ですからなおさらです。いやはや。

しかし繰り返しになりますが、大手メディアに属するジャーナリストの中の1
人くらいは懸念や反対を表明したりしないものなのですかね?「民主主義と文
化の基盤」という言葉が空しく響きます。

ちなみに進次郎氏がここに来て、メディア批判を拡大させているのはなぜなの
でしょうか。

アメリカと同じように日本でも既存メディアへの不信感が高まっているのだと
すれば、機を計った非常に政治的な判断ということになりそうです。

人気があったころの都民ファーストの会同様に、「明確な敵」がいた時の政治
家は強いですからね!もしそうだとすればその選挙戦略は御父上譲りなのかも
しれません。

仮にそうした意図があったとしても、「新聞だけ特別扱いするのに反対」とい
う氏の主張には100%賛同しますが。

さて株価の方は全体的には好調に推移していますね。上記の通り「バブル」と
いう指摘が増え始めたのは気になるところですが、内外の株価がどこまで上昇
するのか注目したいと思います。

ちなみに高騰を続けるビットコインが暴落すると金融市場にも影響が出てくる
のでしょうか?多くの日本人が投資していると言われるビットコインの動向も
気になるところです。

来月はいよいよ年末ですが、無事に株価も経済も好調なまま年の瀬を迎えられ
ることを祈りたいと思います。

<御礼>

今月もいくばくかの寄付を行いました。

1.植樹活動への寄付 :累計で14,300本相当になりました。
2.東日本大震災への寄付 :累計で240万円となりました。

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