まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「<複数回答可>2017年冬のボーナス、何で運用する?」では・・・
1位:普通預金で様子見 33%
〃 :国債 33%
3位:定期預金 17%
〃 :日本株・日本株投信 17%
〃 :外国株・外国株投信 17%
〃 :外国債券・外国債券投信 17%
となりました。1位は「普通預金で様子見」と「国債」が約3割で並んでいますね。全体的に突出したものはなく・・・運用意欲は低調に見えますがいかがでしょう?
ちなみに夏のボーナスの時のアンケート結果はこうでした。
1位:日本株・日本株投信 50%
〃 :外国株・外国株投信 50%
3位:定期預金 38%
4位:普通預金で様子見 25%
〃 :国債 25%
〃 :ボーナスはない 25%
7位:国内不動産・国内不動産投信 13%
前回は意外と日本株&外国株投信が1位だったのですね。ただこれも投資が盛り上がっていたというよりは、金利が低下し「預金の魅力が下がった」ということの裏返しだったような気がします。
しかしよく考えれば日経平均は約20年ぶりの高値となっているわけでもっと投資が盛り上がってもいいような気がするのですが、そうした様子がうかがえないのはなぜなのでしょうか。
半年前もご紹介しましたが、消費者庁の物価に関するアンケートで、今年の冬のボーナスの使い道はこのようになっています。
全体的に大きな変化はありませんが、「金融商品への投資」も前回が5.2%で今回が6.1%ですからほとんど変化なしということですね。
もはや冷え切った投資家心理は10%や20%の上昇では温まらず、ビットコインのように「10倍」とかにならないと心が動かないということなのですかねぇ。それならそれで問題ですが・・・。
ではアンケートへの投票がまだの方は、ぜひ投票をお願いいたします。アンケートは1月20日まで。
〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=259
〔前回のコラム〕2017年冬のボーナスの運用先は?
--- Ginkou ---
8割が日経平均超え、日本株アクティブ型 相場復調追い風
https://www.nikkei.com/
日経平均株価が26年ぶり高値を付けるなど、世界的に株高が広がり、資産運用の好環境が続いている。個人のおカネを集めて運用する投資信託も成績が上がっている。一般的にアクティブ型は市場平均になかなか勝てないともいわれるが、今年は違い、8割近い投信が日経平均の上昇率を上回った。
純資産残高が30億円以上の日本株アクティブ投信を対象に11月末の基準価格(分配金再投資後)を昨年末と比較したところ、全273本の78%にあたる212本が同期間の日経平均の上昇率(18.9%)を上回った。上位は中小型株に特化した投信も多いが、日経ジャスダック平均(39%)と比べても54%が指数を上回った。対象投信では全てがプラスを確保した。
アベノミクス相場で株高基調だった過去2年でみると、日経平均を上回った投信は5、6割に過ぎず、今年の健闘が目立つ。ファンドマネジャーの腕次第で差がついた年だったといえる。
成績上位に並ぶのはIT(情報技術)分野など高成長の銘柄を選んで銘柄数を絞って投資するタイプだ。マクロでみれば日本経済は低成長だが、個別の伸び盛りの企業を見いだしたことが高成績につながっている。もっとも成績の振れも大きく、1年では上位でも3年では稼げていない投信もある。
対照的に、下位には「割安株」に着目して運用する投信が目立った。安定配当銘柄や金融関連などで運用するものが多い。地銀株を多く組み入れた「UBS地方銀行株ファンド」の上昇率は0.1%にとどまった。
※抜粋
〔 出典:日本経済新聞 〕
--- Ginkou ---
いよいよあと5日で2017年も終わりというタイミングですが、上記の通り日経平均が約20年ぶりの高値となるなど、資産運用全体としては追い風が吹いた1年でしたね。為替相場も落ち着いて推移しましたし。
となると個人投資家の皆さんがどれくらい儲けたのか気になるところですが、ざざっとチェックした限り2017年の「運用成績アンケート」的なものは発見できませんでした・・・。やっぱり投資は盛り上がっていないのですかねぇ。
というわけでストレートな運用成績ではないもののいくつか参考になりそうなものをピックアップすると、まずは上記記事に添付されていた今年の日経平均とジャスダック、そしてアクティブファンドの運用成績はこのようになっています。
アクティブファンドが健闘したという趣旨となりますが、それも含め今年はフツーに投資していれば「+20%程度は儲かった」であろうことが示唆されています。
次に外為どっとコム社のFX運用に関する調査ではこのような結果となっています。
これはなかなか示唆に富む結果ですね!「ゼロ」が最も多い一方、損した人も儲かった人もおおむね均等に分布しています。つまりFXは「ゼロサム=儲かった人の数だけ損した人がいる」ということが実感できます。
また「すごい儲けた人」は少ない一方で、「すごい損した人」は多く、「ハイリスク」であるのも間違いないところでしょう。
この儲けた人・損した人の割合は時系列でみるとこのようになっているようです。
「儲け」という観点では3勝2敗1引き分けということになるのでしょうか。時系列でみても「ゼロサム」感は強いですね。
最後に今年最大のバブルとなったビットコインのチャートを見るとこのようになっています。
先週大きく下がったビットコインですが、現在188万円と再び盛り返していますね!行くところまで行きそうです。
すでに日本では100万人が投資しているとか。いつかは弾けるのでしょうけれど、それがいつなのかは誰にもわかりません・・・。
と話が脇道に行ってしまいましたが、日本人にとって投資=日本株ですから、今年の運用成績は上記の通り「+20%程度」が基本になってくるのではないかと思います。
すでに投資の大半を手仕舞ってしまった筆者にとっては指をくわえて眺めるしかありませんが(苦笑)、読者の皆さんの運用成績はいかがだったでしょうか?
というわけで今回の読者アンケートは、「2017年の日経平均は約2割上昇していますが、あなたの運用成績は?」でいきましょう。投票は1月27日まで。
■【読者アンケート】2017年の日経平均は約2割上昇していますが、あなたの運用成績は?(1月27日まで)
https://www.ginkou.info/enquete/?p=263
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