まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「2017年の日経平均は約2割上昇していますが、あなたの運用成績は?」では・・・
1位:+10%以上 36%
2位:+30%以上 18%
3位:+50%以上 9%
〃 :+5%以上 9%
〃 :+1%以上 9%
〃 :±0% 9%
〃 :投資はしていない 9%
となりました。1位は「+10%以上」で約4割ですね!素晴らしい。選択肢からすると実際には「+10%~+30%」といった成績かと思いますが、上記の通り2017年の日経平均の上昇率が約2割だったわけですから、「自然」な運用成績だったと言えそうです。
2015年から2016年にかけての世界同時株安にビビッてほとんどの株を売却してしまった筆者が「上から目線」で論評するのは気が引けますが・・・。
また、回答結果を見れば「マイナス」と答えた方はゼロですね!すばらしい。「+30%以上」も2割おられますし、「+50%以上」も1割おられます。率直に言ってうらやましいですが(笑)、隣の芝生を見ても仕方ないので筆者は筆者の運用方針でマイペースでいきたいと思います・・・。
ちなみに年末恒例の、日経新聞が日経生活モニターを対象にしたアンケート調査では「2017年の運用成績」はこのようになっています。
ほぼ当サイトのアンケート結果と似たような感じでしょうか?圧倒的にプラスですね!すばらしい。いや、うらやましい。
実際、運用商品の大部分が日本株のようですから、このような結果となるのも当然かもしれません。
さすがにこの好成績がずっと続くことはないでしょうけれど、1日も長く「宴」が持続することを期待したいと思います。
ではアンケートへの投票がまだの方は、ぜひ投票をお願いいたします。アンケートは1月27日まで。
〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=263
〔前回のコラム〕今年は損した?儲かった?
--- Ginkou ---
「びっくり予想」で読む2018年
https://www.nikkei.com/
間もなく始まる2018年はどんな年になるのだろう。日本株をはじめ、金融市場にどんな影響があり得るのか。証券会社などが発表する恒例の「びっくり予想」から来年を占う。
18年についても、株式相場の節目に言及した予想が多い。目を引くのがみずほ総合研究所による「トリプル3万」予想。日経平均3万円、ダウ工業株30種平均3万ドル、そして仮想通貨ビットコイン3万ドルの「トリプル3万」だ。
カネ余りがもたらす過熱感で、「東京の不動産価格がバブル期のピークを上回る水準に上昇」(ウィズダムツリー・ジャパンのイェスパー・コール氏)や「ジュリアナ東京が復活」(みずほ総研)などの「バブル再燃」予想も多い。
だが同時に、反落懸念も高まっている。ビットコインについて、みずほ総研の高田創氏は一時3万ドルを突破するが「その後は当局の規制強化を機に急落」とみる。デンマークのデリバティブ大手系のサクソバンク証券は「米国株は1987年のブラックマンデーを思わせる急落が起きる」と指摘する。
※抜粋
〔 出典:日本経済新聞 〕
--- Ginkou ---
上記の通り2017年の株式相場は大変好調だったわけですが、では今年=2018年の株式相場はどうなるのでしょうか?
まず言えることはアメリカで大規模減税が実施され、さらに二の矢として大規模公共投資が検討されるなど、好材料が続くということですね。
世界経済のエンジンはアメリカですので、平たく言えば「アメリカ経済が好調であれば世界経済も好調」だと言えます。
実際のところアメリカ経済だけでなく、日本経済も中国経済も先進国も新興国も概ね好調ですね。
さらに株価だけでなく原油相場も上昇基調となっておりますので資源国経済にも追い風です。つまりは今のところ「2018年の世界経済に死角はない」ということです。
ただそういう時こそ大規模な下落が起こればサプライズとなって金融危機へとつながっていく可能性があるわけですが・・・。
それはともかくとして、2018年の株価動向を占う前に昨年の当サイトの記事を振り返ってみると、各社の「2017年の株価予想」はこうなっていました。
・大和証券:1万7,500円~2万3,000円
・みずほ証券:1万8,000円~2万2,000円
・野村証券:1万7,000円~2万2,000円
・SMBC日興証券:1万7,000円~2万1,500円
・岡三証券:1万7,500円~2万1,000円
・ゴールドマンサックス:1万6,300円~2万1,000円
・メリルリンチ:2万1,000円
2017年末には2万3,000円近くまで上昇しましたので「大外れ」だったということですね・・・。大和証券の予想は上限が23,000円ですから当たっていたようにも見えますが、しかしその予想もよく見ると「1万7,500円~2万3,000円」ということで下限の方は当たっておりませんし、レンジの真ん中は「2万250円」ということですから、やっぱり当たっている感じはしませんね。
そうしたわけで、最初からわかっていることではありますが「専門家の予想は全然当てにならない」ということですね!まぁもし専門家の予想が当たるのであれば、すべての専門家は今頃大金持ちになっているはずですし・・・。
皮肉るのはそれくらいにして、各社の「公式予想」をチェックしてもあまり意味がなさそうですので今回は上記の通り「びっくり予想」をチェックしたいと思います。意外とこちらの方が「びっくり」と事前にエクスキューズしていることもあり、余計なプレッシャーがなく当たりやすいかもしれません。というわけで記事を抜き出していくとこういう予想が列挙されています。
・日経平均3万円、ダウ工業株30種平均3万ドル、そして仮想通貨ビットコイン3万ドルの「トリプル3万」予想。
・IoT、人工知能などの第四次産業革命で世界の経済成長率は4%台に。
・消費者物価指数(CPI)の上昇率が1%になり、黒田東彦総裁が出口戦略を決断。
・東京の不動産価格がバブル期のピークを上回る水準に上昇。
・ビットコインについて、一時3万ドルを突破するがその後は当局の規制強化を機に急落。
・米国株は1987年のブラックマンデーを思わせる急落が起きる。
ストーリーが見える分、確かにこちらの「びっくり予想」の方が当たりそうな気もします。
さてこれらの予想から見えてくるのは、「バブル拡大→崩壊」のシナリオですね。株価が上昇する中で、徐々に金融バブルが膨らんでいるのは間違いないと思います。
ただ一方でバブルがいつ崩壊するのかは誰にも分かりません。明日なのか半年後なのか1年後なのか3年後なのか・・・。
少なくとも言えることは、みんながそわそわして投資を始めればいよいよそれが最終章になってくるということです。今のところみんなが投資に夢中になっている様子はうかがえませんので、その点ではバブル崩壊はまだ先なのかもしれませんね。
いずれにしても、すでに投資をされている方も、これから投資を検討されている方も、「いつ逃げ出すのか」をしっかり意識しながら投資を楽しんでいただければと思います。
というわけで今回の読者アンケートは、「2017年の日経平均は約2割上昇しましたが、現在2万3,777円の日経平均株価は1年後にいくらと予想する?」でいきましょう。投票は2月10日まで。
■【読者アンケート】2017年の日経平均は約2割上昇しましたが、現在2万3,777円の日経平均株価は1年後にいくらと予想する?(2月10日まで)
https://www.ginkou.info/enquete/?p=291
思い立ったら、今すぐこの場で資料請求!
銀行.info メインメニュー