銀行.info

銀行関連ニュース

メルマガ「間違いだらけの銀行選び」18年4月号

執筆者: ginko 発行日付: 2018-4-23

4月号の内容はこのようなものです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

□ 2018年4月号のコンテンツ □

 1.この1ヵ月で取り上げたキャンペーン

   (楽天銀行、東京スター銀行、イオン銀行他)

 2.最新ランキング

 3.読者アンケート結果

   ・マンション価格は2023年まで下がらないという偏った主張もある
    ようですが、マンションは買い時?買い時ではない?

   ・キャッシュレス派は現金派に比べて2.7倍貯金額が多かったという
    調査結果をJCBが発表していますが、あなたはキャッシュレス派?
    現金派?貯金は順調?不調?

   ・手数料が年1%程度かかるロボットアドバイザー=ロボ・アドについ
    て有害であるという指摘もありますが、あなたにとってロボ・アドは
    魅力的?魅力的ではない?

 4.今月の購買力平価

 5.今月の世界の株価収益率

 6.自腹で資産運用中!(12年1ヵ月目)

 7.13年4ヵ月目のひとりごと:
    「セクハラ問題も安倍総理への忖度!?」
    +14,800本+255万円

 8.お問い合わせ

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 アドレスのご登録がまだの方は是非ご登録ください。下記アドレスに「空(から)メール」を送るだけ!です。またお友達にもぜひ、ご紹介ください。

 sub@ginkou.info




↓メールバックナンバー(2018年3月号)はこちら↓

-----------  バックナンバー --------------

 ま ち が い だ ら け の 銀 行 え ら び
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
───────────────────────────────────

       銀行.info -よりよい銀行をもとめて-

https://www.ginkou.info

───────────────────────────────────
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

□ 2018年3月号のコンテンツ □

 1.この1ヵ月で取り上げたキャンペーン

   (SBJ銀行、SBI証券、楽天銀行他)

 2.最新ランキング

 3.読者アンケート結果

   ・スマートデイズ社の女性専用シェアハウス「かぼちゃの馬車」に投資
    したオーナー700人への保証賃料の支払いが止まり、同社・投資家・
    融資を主導したスルガ銀行それぞれが危機に直面していますが、悪い
    のは誰と思う?

   ・4月末に韓国と北朝鮮の「南北首脳会談」の開催が決まりましたが、
    北朝鮮の非核化を期待できる?できない?

   ・財務省の森友学園関連文書の改ざん問題で麻生副総理の進退が問われ
    ている状況ですが、安倍総理や麻生副総理は辞任すべきだと思う?思
    わない?

 4.今月の購買力平価

 5.今月の世界の株価収益率

 6.自腹で資産運用中!(11年12ヵ月目)

 7.13年3ヵ月目のひとりごと:
    「みんな争いごとが好き!」
    +14,700本+252万円

 8.お問い合わせ

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
.info1:この1ヶ月で取り上げたキャンペーン
───────────────────────────────────

■1.SBJ銀行:1週間定期0.10%
   https://www.ginkou.info/news/20180302.html

■SBJ銀行の「1週間定期預金なのかちゃん」

・1週間:年0.10%

預入期間は1週間なのに年利0.1%ということで・・・好金利ですね!いま
どき1年もの定期預金でもなかなか0.1%に届きませんので、1週間でこの
金利というのはかなり魅力的です。

また、満期が1週間ごとに来るので利便性も高いですね。中途解約は原則とし
てできないようですが。普通預金にお金を眠らせている方は検討してみてよさ
そうです。

さらにいくら利率が高くても、最後引き出すときにATM手数料や振込手数料
がかかるとその大半が消えてしまう悲しい結果もありえるわけですが、SBJ
銀行はインターネットでの振込手数料が月7回まで無料ということですのでう
れしい配慮と言えますね!

>>>読者アンケート:5つ★満点で平均「2.7」。
   https://www.ginkou.info/enquete/?p=326

真ん中が3つ★なのでそれを下回るやや残念な評価ということです。

金利は悪くないと思いますが、韓国系ということが気になった人もおられるか
もしれません。ピョンチャンオリンピックはなかなか感動的ではありましたが、
嫌韓ムードを払しょくするには至らなかったのですかね。

───────────────────────────────────

■2.SBI証券:SBI証券債0.40%
   https://www.ginkou.info/news/20180309.html

■SBI証券:SBI証券債(円建て債)

・1年:0.40%

昨年は2年0.5%だったわけですが、今年は1年0.4%となっています。
期間の違いを考えれば「魅力度」としては同水準でしょうか?いずれにしても
かなりの高利回りであるのは間違いありません。

格付けはR&IでBBBということですから、もう少し頑張ってほしいとは思
うものの、1年後にSBI証券の経営が傾いてしまっている可能性は直感的に
はほぼないと思いますから、その点でも相応に魅力的ですね。

ただし。

その購入方法は昨年は「先着順」だったものの、今年は「抽選制」に戻ってい
ますね!社債を購入するのに抽選ってどういうことでしょうか・・・。

>>>読者アンケート:5つ★満点で平均「2.6」。
   https://www.ginkou.info/enquete/?p=330

真ん中が3つ★なのでそれを下回る残念な評価ということです。

金利は悪くないと思いますが、やはり「抽選」であることに不満を感じている
方は多いのではないでしょうか。

───────────────────────────────────

■3.楽天銀行:普通預金0.10%
   https://www.ginkou.info/news/20180316.html

■楽天銀行/マネーブリッジ普通預金金利優遇

・普通預金:0.10%

0.10%ということで普通預金としては高水準ですね!マイナス金利発動以
降、各銀行が金利を引き下げた中でもこれまでの金利水準を維持している点も
魅力と言えるかもしれません。

普通預金ですから、とりあえず資金を口座に放り込んでおけば勝手に利息がつ
くという手軽さも魅力と言えそうです。

さらに楽天証券の口座を持っていない人がエントリーの上口座開設すると今だ
け1,500円がもらえるようですので良い機会となりそうです。

>>>読者アンケート:5つ★満点で平均「3.4」。
   https://www.ginkou.info/enquete/?p=336

真ん中が3つ★なのでそれを上回るまずまずの評価ということですね。

最近は楽天銀行自体の利便性も向上していますので、そうした点もプラスに働
いたのかもしれません。

───────────────────────────────────

■4.その他の取り上げたキャンペーン
   https://www.ginkou.info/news/

・住信SBIネット銀行:プレミアムサービス


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
.info2:最新ランキング
───────────────────────────────────

恒例の、ユーザーのみなさまの投票による銀行人気投票。その2018年版の
2月の途中経過は以下の通りです。

・総合ランキング(★は前月比、順位が上昇した銀行)
 1位:住信SBIネット銀行
 2位:新生銀行
 3位:★オリックス銀行

 また各項目別ランキングの1位は以下の通りです。

・口座サービス:★新生銀行
・円預金   :SBJ銀行
・外貨預金  :住信SBIネット銀行
・FX    :SBI FXTRADE
・投資信託  :★楽天銀行
・住宅ローン :住信SBIネット銀行、じぶん銀行(現auじぶん銀行)
・カードローン:住信SBIネット銀行
・セキュリティ:★新生銀行
・証券会社  :GMOクリック証券、SBI証券

総合ランキングでは、2016年・2017年と2年連続1位となった新生銀
行ですが、2018年は2位スタートとなっています。

代わりに1位となっているのが、昨年2位の住信SBIネット銀行ですね。住
信SBIネット銀行と言えば2008年から2015年まで8年連続1位だっ
たわけですが、いよいよ1位に返り咲くのでしょうか?注目です。

それ以外では全体的に投票数が少ないことから、前月と順位が大きく変動して
いますが、1位だけを見ると口座サービスランキングとセキュリティランキン
グで新生銀行が、投資信託ランキングで楽天銀行が、それぞれランクアップし
ています。

では2018年版の銀行人気ランキングに是非投票をお願いします。

>>>投票開始!2018年版のランキング投票はこちらから
https://www.ginkou.info/enquete2.html

>>>2017年版のランキング詳細はこちら(2017年12月31日現在)
https://www.ginkou.info/ranking/


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
.info3:読者アンケート結果
───────────────────────────────────

■1.スマートデイズ社の女性専用シェアハウス「かぼちゃの馬車」に投資し
   たオーナー700人への保証賃料の支払いが止まり、同社・投資家・融
   資を主導したスルガ銀行それぞれが危機に直面していますが、悪いのは
   誰と思う?
   https://www.ginkou.info/enquete/?p=323

1位:スマートデイズ社とスルガ銀行 50%
2位:みんな悪い 30%
3位:スルガ銀行 20%

となりました。1位は「スマートデイズ社とスルガ銀行」で約5割です。実質
的に破綻したスマートデイズ社に批判が集まるのは当然として、融資を積極的
に行ったスルガ銀行も悪いということですね。構図的にはスルガ銀行はもちろ
ん「被害者」ということになりますが、銀行としてスマートデイズ社の経営実
態を知りえたわけですし、積極的にこのシェアハウス投資をサポートしていた
という報道もありますので、少なくとも多くの投資家に被害を広げた「結果責
任」は問われるのではないかと思います。

さてこうした投資トラブルを自分のこととして考えると色々と含蓄があります
ね。やはり一番のポイントは「投資の実情」というのは外からだとなかなか分
からないということです。

・シェアハウスの需要はある。
・シェアハウス投資のトラブルの話は聞かない。
・販売会社が賃料を保証してくれると言っている。
・銀行も融資してくれる。

となると、「大丈夫そうかな?」と思って当然ですね。「危ないものには手を
出すな」と言うのは簡単ですが、問題は「危ないものかどうか」判断するのは
簡単ではないということです。

その対策は色々あるのかもしれませんが、筆者が今パっと思いつくのは「販売
会社が大企業であれば投資家に面倒をかけることはなかったかもしれない」と
いうことです。判官びいきの筆者としてはあまり居心地のよいアドバイスでは
ありませんが、1億円にも上る投資についてベンチャー企業=中小企業の「賃
料保証」に依存するというのは危険だったと言えるかもしれません・・・まぁ、
結果論ではありますが。

───────────────────────────────────

■2.4月末に韓国と北朝鮮の「南北首脳会談」の開催が決まりましたが、北
   朝鮮の非核化を期待できる?できない?
   https://www.ginkou.info/enquete/?p=328

1位:期待できない 88%
2位:どちらとも言えない 13%

となりました。1位は「期待できない」で約9割です。まぁ・・・そうでしょ
うね。筆者も同感です。

さてこの北朝鮮問題についてはその後大きな進展がありましたね!何と今度は
「米朝首脳会談」が開催されることになりました。アメリカと北朝鮮の最終意
思決定者の2人が会うことで事態が大きく好転する可能性はゼロではありませ
ん・・・が。

北朝鮮にとって唯一、最大のカードは核ミサイルですし、「イラク、リビアは
核がないので倒された。」と信じているようですので(実際、そうだとは思い
ますが)、そう考えると核ミサイルは絶対手放さないと思います。

北朝鮮が核ミサイルを手放さないとすれば、アメリカ側が譲歩することもない
わけで、会談は物別れに終わる可能性が高そうですね。

ただそうは言いつつ、北朝鮮が本気でアメリカを攻撃する気も、アメリカが本
気で北朝鮮を攻撃する気もないことがお互い雰囲気で伝われば、表面上はファ
イティングポーズを続けていても、実質的な緊張緩和につながります。

国際社会とすれば引き続き北朝鮮に対する経済制裁のレベルを高めつつ、そう
したトップ同士の人間的な関係を築いていくのが重要なのでしょうね。

───────────────────────────────────

■3.財務省の森友学園関連文書の改ざん問題で麻生副総理の進退が問われて
   いる状況ですが、安倍総理や麻生副総理は辞任すべきだと思う?思わな
   い?
   https://www.ginkou.info/enquete/?p=334

1位:安倍総理も麻生副総理も辞任する必要はない 50%
2位:安倍総理も麻生副総理も辞任すべき 36%
3位:麻生副総理は辞任すべき 7%
〃 :わからない、どちらとも言えない 7%

となりました。1位は意外と「安倍総理も麻生副総理も辞任する必要はない」
で約5割です。世論の反応とはかなりギャップがあるのではないかとは思いま
すが(笑)、ただ筆者も冷静に答えるとすれば今のところ、これになるのでし
ょうね。

安倍総理も麻生副総理も改ざんを指示したわけではないのでしょうし、改ざん
によって修正された部分に何か新しい疑惑が書かれていたわけではありません。

ただそうは言いつつ内閣支持率はこの一件で再び大きく低下していますので、
政局が動き出すのかもしれませんね。

支持率を上げるためには内閣改造や、新たな経済対策などが選択肢となってく
るわけですが、逆に別の「忖度疑惑」が出てくるといよいよ安倍政権の命運が
尽きるかもしれません。有権者からも「長期政権の弊害」と捉えられそうです
しね。

「財政再建派」の筆者としては、来年秋の消費税増税までは安倍政権に頑張っ
てほしい気がしますが、その前に参院選もありますしね。果たしてこの「森友
問題」はどう着地するのでしょうか・・・。

ちなみにもう「カケ」の方はいいんでしたっけ(笑)?

───────────────────────────────────

■4.その他の銀行関連ニュース
   https://www.ginkou.info/column/

・NEM追跡中止にG20規制。仮想通貨はどうなる?


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
.info4:今月の購買力平価
───────────────────────────────────

購買力平価とは1つのモノを外貨、例えばドルで買っても円で買っても同じ値
段になる為替相場のことです。モノの値段からその通貨が割高なのか割安なの
か分かるわけですね。

では今月=3月のドル円の購買力平価はと言うとこのようになっています。

・消費者物価ベース: 1ドル=124.91円
・企業物価ベース : 1ドル= 95.66円
・輸出物価ベース : 1ドル= 75.15円

歴史的にはこの真ん中の企業物価ベースの購買力平価を基準に、実勢相場が上
に行ったり(円安)、下に行ったりしながら(円高)、つかず離れず並走して
きたことが分かります。

とすると「企業物価より上なら円安」「企業物価より下なら円高」と言えるわ
けです。

そして2018年3月の企業物価ベースの購買力平価は95.66円。要する
に今は「円安」ということですね。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
.info5:今月の世界の株価収益率
───────────────────────────────────

株価収益率(PER)とは、株価がその会社の利益の何倍くらいになっている
か、という株価の割高・割安を示す尺度です。目安としては「20倍を超えて
いないかどうか」チェックすればいいと思います。

3月の株価収益率の平均は前月と比較して上昇しました。先月の単純平均は1
4.26倍で、今月は14.41倍ということですね。

上がったということは株価が「割高」になったということになります。

<世界主要株式市場の株価収益率(PER)一覧(2018年3月現在)>
 https://www.ginkou.info/column/20180317.html


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
.info6:自腹で資産運用中!(11年12ヵ月目)
───────────────────────────────────

<運用実績(2018年3月現在)>
 https://www.ginkou.info/column/20180319.html

2006年 4月の投資金額: 525万7,529円
2018年 3月の評価額 : 598万6,432円
損 益          : +72万8,903円

まずは運用実績の前月との比較です。今月は+8,094円とプラスです。残っ
た唯一の投資資産である国内REITが上昇したということです。

ただし、すでにほとんどのリスク資産を売却してしまった今となってはプラス
であってもマイナスであっても大勢に影響はありません・・・。

<今月の追加投資/売却>

さてここからは相場全体を眺めながら投資再開のタイミングを探っていきたい
と思います。

まず世界の株式相場をチェックしてみると、引き続き「世界同時株安」の影響
がクッキリ出ていますね。日経平均も、アメリカ株も、円建ての先進国株価も、
2月上旬に大きく下落しています!

ただ一方でその後の株価の動きを見てみると、どの指数も下げ止まってきてい
るのは間違いなさそうです。株価がここから回復していってほしいと思います
が、そのカギを握るのは今回の株価急落の原因となったアメリカの金利上昇で
すね。

というわけでそのアメリカの長期金利をチェックしてみると、更なる金利上昇
は止まっているように見えます。このまま落ち着くのか、あるいは下がるのか、
はたまた上がるのかで今後の株価見通しは大きく変わってきますね。

何となくこのまま落ち着いていくのではないかと思いますが、万が一さらなる
金利上昇が起これば「世界同時株安2」が起こる可能性は否定できません。ご
注意ください・・・。

こうした大幅な株価下落を目の当たりにすると今後の株価に悲観的になるかも
しれませんが、ただなぜアメリカの金利が上昇しているかと言えば基本的には
アメリカの景気が好調だからですね。金利上昇の直接の引き金も「アメリカの
雇用統計が良すぎたから」と言われています。

もちろんトランプ減税や大規模公共投資に伴う財政悪化懸念があるのかもしれ
ませんが、このタイミングで急にクローズアップされることはないと思います。

とすると「景気がいいから株価が下がる」という何だかよく分からないことが
起きていることになり、やはりこれは実態としては「金利上昇に伴う株価調整」
と言ったものなのでしょうね。あくまで一時的な現象ということです。

<追記>

2018年3月25日現在、アメリカの中国製品に高関税を課す制裁措置発表
により、米中貿易摩擦に対する懸念から世界の株価が大きく低下していますね。

ここにきてトランプリスクが現実のものとなりつつあります。ご注意ください。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
.info7:13年3ヵ月目のひとりごと
───────────────────────────────────

■「みんな争いごとが好き!」
 +14,700本+252万円

上記でも触れましたが、アメリカが中国製品に対する関税制裁を発表したこと
により世界の株価が大きく低下していますね。

トランプ大統領からすれば公約を実現しようとしているだけということかもし
れませんが、やはり11月の中間選挙に向けてナショナリスティックな施策を
強化し始めているように感じます。

13日に行われた、共和党の地盤であるペンシルベニア州の下院補選で民主党
候補が勝利するなど、トランプ大統領にも共和党にも逆風が吹いていますから
ね。

アメリカの上院も下院も共和党が与党ではありますが、その差はさほど大き
くありません。

・上院:共和党 51vs民主党 47+無所属2
・下院:共和党240vs民主党193+欠員 2

今度の中間選挙で民主党にひっくり返される可能性は十分あります。

トランプ大統領とすれば、支持率を引き上げ、共和党を勝利に導ければベスト
なのでしょうけれど、仮にそれが難しいとすれば「共和党が与党の間にできる
ことはやっておきたい」という思いもあるのかもしれません。

そう考えればWの意味で、保護主義的な政策が加速していきそうですね。

少なくともこれまでの、大規模減税のような王道の経済政策では支持率を引き
上げられなかったわけですから、保護主義政策に傾いていくのも当然なのかも
しれませんが。

みんなが心配していた「トランプリスク」が大統領就任後1年経って現れてき
たことになりますが、今後の株価や為替相場に対するネガティブ・インパクト
には注意が必要ですね。

ただし。

我々日本人の「トランプリスク」に対する不安や懸念はこれまでのところ全く
当たっていません。2016年の大統領選挙の時も、日本のほとんど全ての専
門家が「トランプ氏が当選すれば円高株安」と予想していましたが、結果的に
はことごとく外れました。

実際のところ今回の関税制裁に対しても、最初は高めのボールを投げる、いつ
ものトランプ流交渉術であり、過敏に反応しすぎてはいけないという冷静なコ
メントも見かけます。

「トランプ危機」の始まりなのか、単なる「トランプ劇場」の一幕なのか・・・
一喜一憂せず注視していきたいものですね。

そうやって「注視する」ことこそ、トランプ大統領の期待していることなら、
あえなくその術中にはまることになりますが。

しかしそのようにアメリカの民主政治がバタつく影で、中国とロシアという旧
共産主義(中国は今も政治体制は一党独裁ですが)の盟主が徐々に独裁体制へ
と向かっている点にはもっと心配した方が良さそうです。

中国では習近平氏が、ロシアではプーチン氏が、長期独裁体制を固めつつあり
ます。歴史的に言えば独裁体制=悪ということになっていますが、ただ独裁者
=国家元首、つまり王様と考えればもう少ししっくりくるのかもしれません。

また、中国は分かりませんが、ロシアでは「強い指導者」を求める風土があり
そうです。特に冷戦崩壊後、ロシア国民が欧米に対して「敗北感」を感じてい
るのであれば、尚更そうした「強い指導者」によるリベンジのチャンスに高揚
しそうですね。

とは言え、お隣の中国・ロシアという大国が独裁国家になっていくことは日本
の安全保障という観点からは脅威以外の何物でもありません。

北朝鮮の例を見るまでもなく、国内の支持率向上や統制強化のためには、仮想
敵国との緊張を高めることが有効かつ手っ取り早いからです。

中国や韓国が「反日教育」を続けているのも、国内の結束を高めるためである
という指摘はよく耳にします。もちろん、戦争中に日本が両国に非難されるだ
けのひどいことをしたのは紛れもない事実ですが。

翻って見ればトランプ大統領の保護主義政策も、外国との緊張関係を高めてい
るわけで、中間選挙を意識しているのだとすれば、これらの国々の外交政策と
本質的には変わりません。

つまり民主主義にしても共産主義にしても、資本主義にしても社会主義にして
も、政治に必要なのは「国内の支持」であり、それを高めるには外国とのイザ
コザが有効ということで、これからも国際関係はザワつき続けるということに
なりそうです。

そう考えると日本は島国であり、全体的にはおおよそ単一民族で、天皇という
象徴がいることは幸運と言えるのかもしれませんね。国民の結束にさほど腐心
する必要はないと考えられるからです。

とは言いつつ、時の政権が低支持率の打開策として対外強硬路線を繰り出す可
能性は十分あります。政治に対する長期的な歴史観をしっかり持っておきたい
ものです。

しかし人間の本質は「争いごとが好き」ということなのでしょうね。スポーツ
の浸透やオリンピック、ワールドカップの盛り上がりを見れば明らかです。

そうした「本能」が政治に利用されないようにする心構えが有権者にも必要と
いうことなのでしょうね・・・。

というわけで、金融市場はしばらく「視界不良」の状態が続くのかもしれませ
ん。いつものことではありますが、しっかりリスクをコントロールしていって
いただければと思います。

<御礼>

今月もいくばくかの寄付を行いました。

1.植樹活動への寄付 :累計で14,700本相当になりました。
2.東日本大震災への寄付 :累計で252万円となりました。

ユーザーのみなさま、当サイトのご活用、ありがとうございます!
https://www.ginkou.info/aboutus/index.html#tree

                         2018年3月/本間


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
.info8:お問い合わせ
───────────────────────────────────

□銀行.info
https://www.ginkou.info/

□お問い合わせ
mailto:mail@ginkou.info

□メール登録 - お友達に紹介してください。
mailto:sub@ginkou.info
 
□配信停止
mailto:unsub@ginkou.info

───────────────────────────────────

■メルマガ天国・まぐまぐ・メルマ!の配信停止はこちら
 http://www.old-ginkou.info/modules/icontent/index.php?page=7

───────────────────────────────────
     Copyright 2005 Ginkou.info. All Rights Reserved.
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

-----------  バックナンバー --------------

>>>間違いだらけの銀行えらび ~ 銀行.info<<<

思い立ったら、今すぐこの場で資料請求!



スポンサードリンク

Copyright© 2017 Ginkou.info All Rights reserved.

PAGETOP MENU MENU