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今の収入と生活に満足?不満足?

執筆者: ginko 発行日付: 2018-9-5

まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「9月20日投開票の自民党総裁選に向けて、世論調査では安倍総理が数%の差で石破氏をリードしている状況ですが、あなたが支持するのはどっち?」では・・・

1位:石破氏 53%
2位:安倍総理 47%

となりました。1位は「石破氏」ですが、安倍総理とほぼ拮抗しています。石破氏の方がわずかに人気という見方もできますが、飽きられてもいいはずの安倍総理がまだこれだけ支持されているという点に興味を覚えます。

いずれにしても議員票などを考慮すれば安倍総理の勝利は確実な状態ですが、仮に石破氏が勝利すればどうなるのでしょうか?

政治に安定感が増しそうな気がしますし、特に安全保障の面では安心感を感じられそうです。財政再建についても期待できるかもしれません。

ただ今は政治も安全保障面での対応も安定していますからね。その点では「石破総理」となっても大きくメリットを感じることはなさそうです。

言い換えれば政治が混迷したり、安全保障上の危機が訪れた時こそ待望論が広がりそうですね。

他方、景気をより回復させ、株価上昇やデフレからの脱却を期待するなら、ポピュリスト要素もある安倍総理に分がありそうです。

つまり預金者として金利回復を期待するなら・・・安倍総理支持ということになるのでしょうね。

筆者は積極的な自民党支持者でも、積極的な安倍総理支持者でもありませんが、相対的に高い支持率を維持し、数の力もある安倍政権に期待している1人です。ぜひ退陣までに、この政権でしかできないことを実現してほしいものです。

・・・改憲の必要性は感じていませんが。

ではアンケートへの投票がまだの方は、ぜひ投票をお願いいたします。アンケートは9月29日まで。

〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=448

〔前回のコラム〕
自民総裁選、安倍vs石破  あなたが支持するのは?


 --- Ginkou ---

収入に「満足」、過半数 内閣府調査、2年連続 「生活に満足」は最高の74%
https://www.nikkei.com


内閣府は24日、2018年度の「国民生活に関する世論調査」を公表した。現在の所得や収入に「満足している」「まあ満足している」と答えた人の割合は計51.5%で、前年より0.2ポイント増えた。「不満だ」「やや不満だ」は0.5ポイント減の計46.4%だった。2年連続で「満足派」が「不満派」を上回った。

「現在の生活にどの程度満足しているか」との質問では、「満足」「まあ満足」が計74.7%(前年比0.8ポイント増)で過去最高を更新した。生活が「向上している」は7.2%(同0.6ポイント増)、「低下している」は13.8%(同0.9ポイント減)だった。

日常生活に「悩みや不安を感じている」とした人は63.0%。内訳は、複数回答で「老後の生活設計」が55.4%で最も多く、「自分の健康」が54.5%で続いた。

調査は6月14日~7月1日に全国18歳以上の男女1万人に面接して実施。5969人の回答を得た。

〔 出典:日本経済新聞 〕

 --- Ginkou ---

一時期、国民の幸福度をしっかり調査・把握しようとする機運が高まった気がします。恐らくその背景としては2つではないかと思います。

1つ目は、高度経済成長を経て物質的には過去と比べ物にならないくらい豊かになったので、精神的な豊かさに目を向ける余裕が出てきたこと。物質的には豊かになったのにちっとも幸せになっていないという内省もあったかもしれません。

2つ目は、バブル崩壊後の失われた10年や20年を経る中で、物質的な豊かさ以外の目標・指標が求められたこと。

いかがでしょう?いずれにしても物質的な豊かさの「限界」が見えた時にそのアンチテーゼとして「心の豊かさ」が注目されるのではないでしょうか。

逆に最近あまりそうした幸福度調査について目にしないのは、景気が緩やかに回復する中で、物質的な豊かさに対する楽観論が広がっているのかもしれません。要するに景気が良い時は物質的な豊かさが求められ、景気が悪い時は精神的な豊かさが求められるのだとすると面白いですね。実際、その通りのような気もしますが・・・。

そうした生活の満足度に関して、上記記事の通り内閣府が1万人を対象にした調査を行っていますね。何と面接をして実施したとのことです。一体どれくらいの費用がかかったのでしょうか・・・。

それはともかくとして気になる調査結果ですが、まず「現在の生活に対する満足度」はこうなっています。

・満足 : 12.2%
・まぁ満足 : 62.5%
・どちらともいえない : 0.8%
・わからない : 0.2%
・やや不満 : 19.5%
・不満 : 4.8%

何と7割を超える方が「満足」というわけですね!すばらしい結果だと思います。内閣府のサイトをチェックしてみると年齢別ではこうですね。



左2つが「満足」と「まぁ満足」、右2つ(正確には右から2つ目と3つ目)が「不満」と「やや不満」ですが、「満足度」は60代でボトムをつけた後、上昇していくことが分かります。

これがライフステージに基づくものなのか、時代背景によるものなのかは分かりませんが、前者であれば最終的には満足度は上昇していくことになりますし、後者であっても若い世代の満足度が高まっているわけで、どちらにしても良い結果ですね。

60代が浮かばれない」という指摘があるかもしれませんが、その60代も7割を超える方が今の生活に満足しているわけで決して悪い回答内容ではありません。

なお時系列でみるとこのように推移しているようです。



大体7割前後で推移しているものの、動きを見ると景気が良くなれば生活の満足度が上がり、景気が悪くなれば生活の満足度が下がっていることが分かります。当たり前と言えば当たり前ですが・・・。

また、足元の満足度は「過去最高」という点ではポジティブに受け止めればいいと思いますが、一方、過去50年近く調査結果に大きな変化がないのは興味深いですね!この結果を単純に受け止めれば過去50年の経済成長は生活の満足度に大きな影響を与えなかったという話になりますが、話はそう単純ではないのでしょうね・・・少なくとも我々が貪欲なのは間違いないとは思いますが。

次に収入に対する満足度はこういうことですね。

・満足 : 8.6%
・まぁ満足 : 42.8%
・どちらともいえない : 1.4%
・わからない : 0.7%
・やや不満 : 34.6%
・不満 : 11.8%

こちらは残念ながらそこまで満足度は高くないですが、それでも「満足」が「不満」をわずかに上回っています。年齢別にはこうです。



やはり60代の満足度が低めですね。次に時系列ではこう。



こちらはさほど歴史はありませんが、ようやくここに来て満足不満を超えたことが分かります。失われた20年でしたね・・・。

いずれにしても生活や収入に対する満足度は足元では大きく高まっているということですね!過去最長レベルの好景気が1日も長く続くことを期待したいと思います。

では今回の読者アンケートは、「内閣府の調査によれば、現状の生活に満足している人は75%、現状の収入に満足している人は52%とのことですが、あなたは今の収入と生活に満足している?」でいきましょう。投票は10月5日まで。

■【読者アンケート】内閣府の調査によれば、現状の生活に満足している人は75%、現状の収入に満足している人は52%とのことですが、あなたは今の収入と生活に満足している?(10月5日まで)
https://www.ginkou.info/enquete/?p=453



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