9月号の内容はこのようなものです。
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□ 2018年9月号のコンテンツ □
1.この1ヵ月で取り上げたキャンペーン
(マネックス証券、あおぞら銀行、SBJ銀行他)
2.最新ランキング
3.読者アンケート結果
・9月20日投開票の自民党総裁選に向けて、世論調査では安倍総理が
数%の差で石破氏をリードしている状況ですが、あなたが支持するの
はどっち?
・内閣府の調査によれば、現状の生活に満足している人は75%、現状
の収入に満足している人は52%とのことですが、あなたは今の収入
と生活に満足している?
・スルガ銀行の組織ぐるみの杜撰な貸し出し体制が明らかになっていま
すが、結果的に無理な案件でも貸してくれた銀行と捉えることもでき
ます。スルガ銀行は投資家にとって良い銀行?悪い銀行?
4.今月の購買力平価
5.今月の世界の株価収益率
6.自腹で資産運用中!(12年6ヵ月目)
7.13年9ヵ月目のひとりごと:
「LGBTとスケープゴート」
+15,300本+270万円
8.お問い合わせ
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ま ち が い だ ら け の 銀 行 え ら び
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□ 2018年8月号のコンテンツ □
1.この1ヵ月で取り上げたキャンペーン
(静岡銀行、あおぞら銀行、マネックス証券他)
2.最新ランキング
3.読者アンケート結果
・あおぞら銀行とGMOが共同で運営する「GMOあおぞらネット銀行」
がスタートしています。今のところ「1年0.05%」「セブン銀行
:月2回無料」「他行宛て振込:月1回無料」とややインパクトに欠
ける内容となっていますが、今後のサービス拡充に期待する?しない?
・日銀はこれまで0.1%としていた長期金利の上限を0.2%まで容
認すると発表しましたが、今後定期預金の金利も上昇すると思う?思
わない?
・定年前の50~64歳の正社員のうち約8割の人が定年後も働きたい
と希望しているという調査結果がありますが、あなたは定年後も働き
たい?働きたくない?
・短期的にはトルコショックを背景に、中長期的にはアメリカの利上げ
を背景に新興国通貨は下落傾向ですが、新興国通貨は買い?買いでは
ない?
4.今月の購買力平価
5.自腹で資産運用中!(12年5ヵ月目)
6.13年8ヵ月目のひとりごと:
「幼稚で浅はかなお茶の間の正義とタブー」
+15,200本+267万円
7.お問い合わせ
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.info1:この1ヶ月で取り上げたキャンペーン
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■1.静岡銀行:円定期6ヶ月0.20%、1年0.18%
https://www.ginkou.info/news/20180803.html
■静岡銀行・しずぎんインターネット支店「円定期預金ウルトラ金利」
・6ヶ月: 0.20%
・1年 : 0.18%
6ヶ月0.20%、1年0.18%ということでまずまずの金利水準ですね。
ちなみに2ヶ月前に取り上げた時は1年もののみだったと思うのですが、いつ
の間にか6ヶ月ものが追加されていますね・・・。金利面では6ヶ月ものの方
が良いわけですが、この金利追加によって人気も相応に高まっていそうです。
>>>読者アンケート:5つ★満点で平均「3.1」。
https://www.ginkou.info/enquete/?p=431
真ん中が3つ★ですのでそれを上回るそこそこの評価ですね。金利水準を考え
ると・・・まぁこんなものですかね?更に上の評価を目指すには1年もので
0.2%を上回らないと難しそうです。
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■2.あおぞら銀行:延長!普通預金特別利率0.10%?
https://www.ginkou.info/news/20180810.html
■あおぞら銀行インターネット支店/普通預金特別プログラム
・普通預金特別プログラム特別利率 : 年0.10%
※2018年8月10日現在、税引き前
8月11日以降の金利が気になるところでしたが、無事に同じ条件で継続とな
っていますね。しかも今回は終了時期が明記されていないようですので尚更魅
力が増したと言えそうです。
メガバンクの普通預金の金利は概ね0.001%ですから、それと比較すれば
「100倍」の金利、ということになりますね。
>>>読者アンケート:5つ★満点で平均「4.0」。
https://www.ginkou.info/enquete/?p=436
最高が5つ★ですのでかなり良い評価ですね。やはり使い勝手の良い普通預金
で0.1%というのは貴重ということなのでしょう。
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■3.マネックス証券:個人向け国債変動0.09%
https://www.ginkou.info/news/20180817.html
■個人向け国債
・固定3年タイプ :0.05%
・固定5年タイプ :0.05%
・変動10年タイプ:0.09%
変動10年タイプの金利は先月来の長期金利の上昇傾向を受けて、これまでの
0.05%=つまり下限金利から0.09%へ上昇しています!
長期金利が今の水準で推移すると来月には再び0.06~0.07%程度に低
下しそうですが、それはともかく今月金利改定を迎える過去の変動10年タイ
プの金利も一斉に0.09%に引き上げられるわけで、久々に変動金利タイプ
のメリットを実感できそうです。
>>>読者アンケート:5つ★満点で平均「3.2」。
https://www.ginkou.info/enquete/?p=441
真ん中が3つ★ですのでまずまずの評価ですね。金利水準自体は低いものの、
久しぶりの金利上昇を好意的に受け止めた方が多いということなのでしょう。
このまま金利上昇が続くことを期待したいと思います。
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■4.その他の取り上げたキャンペーン
https://www.ginkou.info/news/
・マネックス証券:クレディセゾン債5年0.18%
・楽天銀行:円定期3ヶ月0.11%、2年0.17%
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.info2:最新ランキング
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恒例の、ユーザーのみなさまの投票による銀行人気投票。その2018年版の
8月の途中経過は以下の通りです。
・総合ランキング(★は前月比、順位が上昇した銀行)
1位:住信SBIネット銀行
2位:新生銀行
3位:じぶん銀行(現auじぶん銀行)、SBJ銀行
また各項目別ランキングの1位は以下の通りです。
・口座サービス:住信SBIネット銀行
・円預金 :SBJ銀行
・外貨預金 :住信SBIネット銀行
・FX :SBI FXTRADE
・投資信託 :住信SBIネット銀行
・住宅ローン :じぶん銀行(現auじぶん銀行)
・カードローン:住信SBIネット銀行
・セキュリティ:★住信SBIネット銀行
・証券会社 :GMOクリック証券
総合ランキングでは、2016年・2017年と2年連続1位となった新生銀
行ですが、2018年は2位スタートとなっています。
代わりに1位となっているのが、昨年2位の住信SBIネット銀行ですね。住
信SBIネット銀行と言えば2008年から2015年まで8年連続1位だっ
たわけですが、いよいよ1位に返り咲くのでしょうか?注目です。
それ以外ではちょこちょこと順位が変動していますが、1位だけを見るとセキュ
リティランキングで住信SBIネット銀行がランクアップしています。
では2018年版の銀行人気ランキングに是非投票をお願いします。
>>>投票開始!2018年版のランキング投票はこちらから
https://www.ginkou.info/enquete2.html
>>>2018年版のランキング詳細はこちら(2018年8月2日現在)
https://www.ginkou.info/ranking/
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.info3:読者アンケート結果
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■1.あおぞら銀行とGMOが共同で運営する「GMOあおぞらネット銀行」
がスタートしています。今のところ「1年0.05%」「セブン銀行:
月2回無料」「他行宛て振込:月1回無料」とややインパクトに欠ける
内容となっていますが、今後のサービス拡充に期待する?しない?
https://www.ginkou.info/enquete/?p=424
1位:期待する 33%
〃 :どちらとも言えない、分からない 33%
3位:期待しない 17%
〃 :興味ない 17%
となりました。1位は「期待する」と「どちらとも言えない、分からない」で
それぞれ約3割ですね。
1位は「期待する」ということで思ったより期待値が高い気もしなくはないで
すが、「分からない」+「期待しない」+「興味ない」で合わせて7割なわけ
ですから、全体的にはそこまで期待値は高くなさそうです。
筆者も今のところ同感ですね。GMOあおぞらネット銀行の1年もの定期預金
はキャンペーンが適用されて初めて0.20%になりますが、あおぞら銀行の
インターネット支店では最初から0.20%ですので、金利の面だけから言う
と積極的にGMOあおぞらネット銀行を選ぶ必要はありません。
またこのようにあおぞら銀行インターネット支店の金利優位性を残している時
点で、あおぞら銀行のこのネット銀行に対するスタンスが浮き彫りになってき
ます。要するにこのネット銀行はあくまでGMO主導のものであって、あおぞ
ら銀行にとってより大切なのは自行のインターネット支店であるということで
すね。
利益貢献を考えれば当然ですが、そうしたスタンスが続く限りこのGMOあお
ぞらネット銀行が大きく飛躍することは無さそうな気がします。
今後のGMOあおぞらネット銀行の金利水準がどう変化するのか、そしてあお
ぞら銀行がどこまで本気を出してくるかに注目ですね。
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■2.日銀はこれまで0.1%としていた長期金利の上限を0.2%まで容認
すると発表しましたが、今後定期預金の金利も上昇すると思う?思わな
い?
https://www.ginkou.info/enquete/?p=429
1位:多少は上昇すると思う 76%
2位:変わらないと思う 18%
3位:多少低下すると思う 6%
となりました。1位は「多少は上昇すると思う」で約8割ですね。
日銀の発表が7月末だったというタイミングの悪さもあって今のところ定期預
金の金利に変化はありませんが、それでも個人向け国債の変動10年などは早
速、先月の0.05%から今月は0.09%に上昇していますね。
日銀の出方をうかがいながらジワジワ上昇し、最終的には0.2%に到達して
いくのが基本シナリオかと思います。異次元緩和の前は長期金利は1%程度あ
ったわけですからね。0.1%にしても0.2%にしても「低すぎ」ですから、
素直に考えれば金利は正常化=上昇していくのでしょう。
今回の措置がうまく行けば、次は「0.3%上限」、その次は「0.4%上限」
と徐々に変動幅を広げていき、最終的には「0.5%上限」くらいまでは行く
ような気がしますね。何となくですが、「四捨五入してゼロならゼロ金利」と
いう理屈が使われそうな気がします。
長期金利が0.5%近くまで上昇すれば、金融機関も預金者も多少は一息つけ
そうです。
いずれにしても「インフレ率が目標である2%に到達しなくても、実質的に金
利を引き上げる道が開けた」というのは歓迎すべきことですね。
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■3.定年前の50~64歳の正社員のうち約8割の人が定年後も働きたいと
希望しているという調査結果がありますが、あなたは定年後も働きたい?
働きたくない?
https://www.ginkou.info/enquete/?p=434
1位:働きたくない 75%
2位:働きたい 25%
となりました。1位は「働きたくない」で約8割ですね。正直な回答かと思い
ますが、筆者が期待していたのとは全く違う結果ですね(汗)。
少なくとも老後資金の問題については定年後も働き続けることで大部分が解決
します。
そもそも働いている時間は無駄な出費がなくなるわけで、コストカットのメリ
ットも見逃せません。人間暇になると余計なことを考え始めますしね(笑)。
そうしたわけで筆者は働ける限り働き続ける所存ですが、もちろん人生観や勤
労観は人それぞれで、「やっぱり働きたくない」という方は老後を迎える前に
1,000万円なのか3,000万円なのか5,000万円なのかは分かりま
せんが(1億円ではないと思います)、十分な老後資金を準備するよう努力い
ただければと思います。
ただし不動産投資や株式投資などで「不労所得」を手に入れようとする甘い考
えは捨てた方が良いですね。もちろん適切な資産に投資すれば儲かる可能性は
十分ありますが、同じくらい損する可能性があります。たとえば老後資金が
3,000万円あるとすると、そのうち1,000万円くらいが投資資金の
「上限」となるでしょうか。仮に投資に失敗して半分になっても2,500万
円が残ります。
しかしそれも繰り返しになりますが「適切な資産に投資すれば」という前提で
す。筆者の考える適切な資産とは、
・大手金融機関で販売されている
・伝統的な投資商品である
・どれだけ損が出てもゼロにはならない
・為替などのゼロサムゲームではない
・十分な流動性があり、売却したい時に売却できる
と言ったことが条件です。世の中ウマイ話はありませんので十分ご注意くださ
い。
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■4.短期的にはトルコショックを背景に、中長期的にはアメリカの利上げを
背景に新興国通貨は下落傾向ですが、新興国通貨は買い?買いではない?
https://www.ginkou.info/enquete/?p=439
1位:中長期的には買い 50%
2位:買いではない 40%
3位:分からない、興味ない 10%
となりました。1位は「中長期的には買い」で5割ですね。なかなか前向きか
つ楽観的で良いと思いますが、ただ2位は「買いではない」で4割となってお
り、その点では回答者の中でも楽観論と悲観論が拮抗しているということです
ね。
時間軸が異なりますのでもしかすると「短期的には買いではないけれど、中長
期的には買い」ということで集約できるのかもしれませんが・・・。
筆者の意見はと言うと、確かに4割や5割下落しているトルコリラやアルゼン
チンペソはともかくとして、それ以外の新興国通貨はアメリカの利上げが進む
中でまだまだ下落するイメージを持っていますし、アメリカで利上げが止まる
時はいよいよ世界経済が後退期に入る時ということですから、実体経済の落ち
込みに引っ張られる形でやはり新興国通貨は下落するのではないかと思います。
つまり今後2段階で新興国通貨は下落する可能性があり、だとするとやはり
「買い時」とは言えなさそうです。
ただ言い換えれば、そうした下落局面を抜けると今度は
・アメリカの利下げ
・実体経済の回復
という2つの要因の相乗効果で新興国通貨は上昇すると思いますので、いよい
よ投資のチャンスが訪れることになりそうです。
とすると・・・筆者の意見もまた「短期的には買いではないけれど、中長期的
には買い」 ということになるのですかね?
正確に言うと「短期的には買いではないけれど、中長期的には買いのチャンス
が来ると期待している」ということであって、繰り返しになりますが今買おう
と思っているわけではない点はお含みおきください・・・。
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■5.その他の銀行関連ニュース
https://www.ginkou.info/column/
・アセマネOneの元本確保型投信は魅力的?
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.info4:今月の購買力平価
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購買力平価とは1つのモノを外貨、例えばドルで買っても円で買っても同じ値
段になる為替相場のことです。モノの値段からその通貨が割高なのか割安なの
か分かるわけですね。
では今月=8月のドル円の購買力平価はと言うとこのようになっています。
・消費者物価ベース: 1ドル=123.62円
・企業物価ベース : 1ドル= 95.81円
・輸出物価ベース : 1ドル= 73.66円
歴史的にはこの真ん中の企業物価ベースの購買力平価を基準に、実勢相場が上
に行ったり(円安)、下に行ったりしながら(円高)、つかず離れず並走して
きたことが分かります。
とすると「企業物価より上なら円安」「企業物価より下なら円高」と言えるわ
けです。
そして2018年8月の企業物価ベースの購買力平価は95.81円。要する
に今は「円安」ということですね。
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.info5:自腹で資産運用中!(12年5ヵ月目)
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<運用実績(2018年8月現在)>
https://www.ginkou.info/column/20180820.html
2006年 4月の投資金額: 525万7,529円
2018年 8月の評価額 : 599万9,112円
損 益 : +74万1,583円
まずは運用実績の前月との比較です。今月は-4,771円とマイナスです。
残った唯一の投資資産である国内REITが下落したということです。
ただし、すでにほとんどのリスク資産を売却してしまった今となってはプラス
であってもマイナスであっても大勢に影響はありません・・・。
<今月の追加投資/売却>
さてここからは相場全体を眺めながら投資再開のタイミングを探っていきたい
と思います。
2月の「世界同時株安」の下落が大きかったものの、その後は徐々に回復しつ
つある・・・と書いてきたわけですが。
並べてみると徐々に差が開きつつある感じですね。アメリカ株は順調に回復す
る一方で日経平均は22,000円前後をウロウロしています。
他方、円建ての先進国株はその真ん中で、「アメリカ株>円建ての先進国株>
日経平均」という力関係になっています。
米中貿易戦争に対する懸念が高まり、政策金利も引き上げ中のアメリカの株が
上昇し、政治も金利も比較的安定している日本の株が出遅れるというのはおか
しな感じもしますが、それだけアメリカ経済が好調だと言うことですね・・・。
そのアメリカの長期金利の動向をチェックしてみると意外にもアメリカの長期
金利は5月にピークアウトし、その後は小康状態にあることが分かります。基
本的には金利が上昇すれば株価は下落しますから、金利の落ち着きがアメリカ
株を底支えしているのは間違いなさそうです。
アメリカの中央銀行であるFRBによる政策金利の引き上げはまだ続くと思い
ますが、金融市場からすればその「上限」が見え始めているのかもしれません
ね。
ちなみに日経平均や円建ての株価は為替相場の影響を受けますが、ドル円チャ
ートをチェックするとこちらは3月をボトムに円安基調であることが分かりま
す。とするともう少し日経平均も上昇して良さそうなものですが・・・。
足元では小康状態に入りつつあるようですが、このまま円安トレンドが続くの
か、はたまた一転して円高となるのか注目ですね。どちらも十分あり得そうで
す。
ちなみにアメリカの金利が低下すれば上昇しやすいのが新興国の株価ですが、
こちらをチェックしてみると低下傾向ですね!アメリカの金利が落ち着いてい
ることを勘案すれば少しは回復しても良さそうなものですが、そうなっていな
いところを見ると、やはり今月の「トルコショック」の影響が大きいのでしょ
う。
直接的な原因はトルコによるアメリカ人牧師の拘束ですが、これが単にトルコ
への影響だけで終わるのか、新興国全体に対する懸念として広がっていくのか
気になるところです。アルゼンチンの通貨も大きく下落していますしね・・・。
新興国への投資はもう少し様子を見た方が良さそうです。
さてそうは言いつつ長期的に見れば世界の株価は回復基調にあるわけですが、
一方で景気の後退局面が近づいてきているのもまた間違いありません。
それが1年後なのか、2年後なのか、3年後なのかは分かりませんが、株価が
上昇すればするほどそれと反比例するように株価の下落リスクが高まることを
頭の片隅に入れておいていただければと思います。
そうしたわけで、筆者は景気後退期の株価下落局面を引き続きじっと待ちたい
と思います。そうした局面こそ「本当の、そして絶好の投資機会」と言えます
からね。
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.info6:13年8ヵ月目のひとりごと
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■「幼稚で浅はかなお茶の間の正義とタブー」
+15,200本+267万円
毎年恒例ではあるのでしょうけれど、個人的には今年の戦争に関するテレビ番
組はいつも以上に印象的でした。戦災孤児や戦地との手紙のやり取りなどが特
集されていましたが、小さい子供たちの悲哀や兄弟・姉妹たちの愛情を切り口
にされると普遍的な感情だけに共感を抗いがたいですね・・・別に抗う必要は
ないわけですが(笑)。
そして十分共感ができた上での「戦争反対」という流れに違和感はありません
でした。これが戦争のリアルなんだな、やっぱり戦争は悲惨だし二度としては
いけないんだな、と小学生レベルの感想ですが、比較的共感力の低い筆者でも
十分染みました。
多くの方が同じように感じたのではないでしょうか?
ただそうした共感力の源泉は今もご存命の方のインタビューです。終戦当時1
0歳だった方も今や83歳と平均寿命に差し掛かっています。後10年もすれ
ばこうした番組作りは難しくなるのでしょうね。
ノンフィクションがフィクションとなり、インタビューが演技に変わるにつれ
言葉はどんどん軽くなっていきます。戦争の悲惨さをどう語り継いでいくのか
気になるところです。
さてこのような「終戦・反戦番組」に関する批判をいくつか目にしました。ま
ず1つ目はこうした番組の内容を「幼稚で浅はかなお茶の間の正義」とするも
のです。
要するに平和を維持するためには核も含めた軍事力が必要なのに、そこを無視
しているか否定している、という指摘ですね。これには直感的には賛同する面
もあります。国際社会を「先生のいない園庭」と思えば、自分や自分の主張、
あるいは自分のおもちゃを守るために一定の「腕力」が必要です。
ただしそれは「必要悪」ですね。
また世界は確実に軍事的緊張が解けてきているわけですし(その反動で民族紛
争が増えておりますが・・・)、最終的にはみんなが軍事力を放棄するのが理
想だとすると、長期的なビジョンとしての「幼稚で浅はかなお茶の間の正義」
にも意義があります。
安全保障には短期的な「現実主義」と中長期的な「理想主義」の両方が必要な
わけで、その点でテレビ番組が「理想主義」に傾くのは当然だと言えます。
「現実主義」が全く語られないのはおかしい、という指摘はその通りだと思い
ますが・・・。
批判の2つ目は、筆者も全く同感ですが、天皇の戦争責任がタブーになってい
るということです。戦前は軍は天皇の直属でしたので、軍を止められるのは天
皇しかいませんでした。とすると天皇に戦争責任があるのは当然です。
とは言いつつNHKの番組では、「軍は天皇の直轄」といった表現で指揮命令
系統を説明していたのは攻めているなと感じましたが、しかし全体として「天
皇は反対していたが軍が独走した」という当たり障りのないシナリオになって
いました。
天皇の戦争責任というタブーに切り込めるのはもう少し先になるのでしょうね。
批判の3つ目は、メディアの戦争責任がタブーになっているという指摘です。
筆者はあまりそう感じたことはなかったですが、確かにメディアが世論を形成
したのでしょうからその責任は間違いなくあるのでしょうね。
なぜそういう報道をしたのか、問題意識はなかったのか、終戦後どういう総括
をしたのか、さっとまとめるだけでも中身の濃い1時間となりそうですね。繰
り返しになりますが、当時現場にいた方々がどんどん鬼籍に入りつつある今は
そうした振り返りを行う最後のチャンスです。
NHKあたりはぜひ公共放送としての矜持を見せてほしいものですね。
さらに言えばメディアの先には当然、読者たる国民もいたわけで、「国民自身
の戦争責任」という切り口もあって良さそうです。無自覚に、あるいは否応な
く戦争に協力していった方々がほとんどだと思いますが、であれな尚のこと反
省は「自覚的」に行いたいものです。
「軍部が独走して敗戦を招いた」という結論はシンプルで耳障りもいいですが、
実際にはその「軍部」の中には広義には天皇からメディア、国民までも含まれ
ていたような気がします。
なぜ戦争に向かっていったのか正しく理解することが最大の「反戦活動」とい
うことになります。何かと忘れっぽいと言われる日本人ですが、8月くらいは
きちんと歴史を振り返りたいものですね。
もちろんタブーなしに、です。
ちなみに国外に目を向けると、アメリカと中国が戦争は戦争でも貿易戦争を激
化させていますね。最終的には「貿易戦争で勝者はいない」ということにアメ
リカの有権者が気づいてオシマイになるとは思いますが、少なくとも秋の中間
選挙まではますます深刻化していくものとおもいます。
世界経済にとってはもちろんマイナスですが、日本も直接の攻撃対象になる可
能性があって全く他人事ではありません。
実際の影響はそれほどでもないという指摘もありますし、実際、アメリカの株
価は絶好調ですが、晴れている日にこそ雨具の用意をしておきたいものです。
雨雲が見えているわけですから尚更ですね。
<御礼>
今月もいくばくかの寄付を行いました。
1.植樹活動への寄付 :累計で15,200本相当になりました。
2.震災への寄付 :累計で267万円となりました。
ユーザーのみなさま、当サイトのご活用、ありがとうございます!
https://www.ginkou.info/aboutus/index.html#tree
2018年8月/本間
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