まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「＜複数回答可＞スルガショックによって投資用不動産業界に逆風が吹くのは間違いないと思いますが影響はどこまで広がると思う？」では・・・

１位：投資用不動産ブームが去る　８９％
２位：投資用不動産会社が潰れる　４４％
３位：影響はそれほど大きくない　１１％

となりました。１位は「投資用不動産ブームが去る」で約９割です。無茶なサブリース契約が主因とは言え、多数の個人投資家が路頭に迷っているところを見ればブームの終焉が予感されるのは当然ですね。

そうでなくても融資がつかなければ多くの投資家は投資用不動産を購入できませんし、売れなければ開発も滞ります。少なくとも投資用不動産ビジネスが失速するのは間違いないでしょうね。

ただそうは言いつつ、引き続き経営が順調な不動産オーナーは数多くいますし、シェアハウス投資家でも初期の方々はビジネスが成り立っているという話も聞きます。

とすると現時点での影響は限定的という意見もあるかもしれません。３位は「影響はそれほど大きくない」ですね。

では本格的な修羅場はいつかと言うと・・・やはり景気が後退して地価が下がり、入居率も下がり、ついでに家賃も下がる時ということになるのでしょう。リーマンショック直後には多くの不動産投資マンション開発会社が倒産しましたが、サラリーマン投資家の方々は今回は生き残れるのでしょうか？ご武運をお祈りしたいと思います・・・。

なお件のスルガ銀行ですが、金融庁から業務改善命令が出て、数ヶ月間不動産融資業務が停止することになりそうですね。

業務改善命令自体はいつか解除されるのでしょうけれど、スルガ銀行の経営が成り立っていけるのかどうかも気になるところです。

ではアンケートへの投票がまだの方は、ぜひ投票をお願いいたします。アンケートは10月26日まで。

〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=468

〔前回のコラム〕「スルガショック」の影響はどこまで広がる？


　－－－　Ｇｉｎｋｏｕ　－－－

若者は長生きしたくない？＝「希望寿命」平均下回る－民間調査
https://www.jiji.com

敬老の日を前に、何歳まで生きたいかという「希望寿命」が２０代では男女ともに８０歳を切り、平均寿命を下回ったことが、メットライフ生命保険の調査で分かった。８割を超える人が老後に不安を感じていることも分かった。

調査は６月、全国の２０～７９歳の男女１万４１００人に実施。長生き志向について、「あまりしたくない」（２８．９％）を含め、「長生きしたくない」と答えたのは全体の４１．２％だった。世代別では６０～７０代（３８．０％）が最も少なく、５０代が４７．７％で最多だった。

２０１７年の平均寿命は男性が８１．０９歳、女性が８７．２６歳。「何歳まで生きたいか」との問いに、２０代の男性は７８．１歳、女性は７６．９歳と答え、世代別でも最も低かった。平均寿命を上回ったのは６０～７０代の男性だけだった。

「老後に不安を感じる」人は８１．７％。世代別では、４０代の８７．６％が最も高く、６０～７０代の７３．６％が最低だった。

要因は「お金」が最も多く、２０代の２７．１％が年金を「全くもらえないと思う」と回答した。

※抜粋

〔　出典：時事通信　〕

　－－－　Ｇｉｎｋｏｕ　－－－

普段は「死」について考えることはほとんどありませんが、近親者の死に接するとやはり考えてしまうのが「自分はいくつまで生きたいのか？」という疑問です。

誰にも迷惑はかけたくないので、意識が混濁したような状態になって治る見込みがないのであれば延命は不要です。

また、認知症になってしまうと周りにも申し訳ないですし、自分としても耐えられそうにない気がするので、そうなると尊厳死を求めたくなるかもしれません。

一方、８０歳くらいまではみんなそれなりに元気で、それなりに自立・自活できると思いますので、そこくらいまでは生きたいというのがあります。

とするとポイントになってくるのは当然ですが

・頭が健康であるかどうか

・体が健康であるかどうか

の２点ということになるのでしょうね。

さらに言えば「頭：健康＋体：健康＝生きたい」、「頭：不健康＋体：不健康＝生きたくない」とすると、

・頭：健康＋体：不健康

・頭：不健康＋体：健康

の２つのケースで生きたいかどうかということですね。

あくまで想像ですが、８０歳や９０歳を超えてもなお生きたいと思うとすると、その理由は「未来がどうなるか知りたい」くらいしか残っていない気がします。知的好奇心ですね。

であるなら頭の健康は不可欠で、こういうことになるんですかねぇ。

・頭：健康＋体：不健康＝生きたい

・頭：不健康＋体：健康＝生きたくない

今のところこの切り分けはしっくりきます。もちろん死に対する恐れや、本能的な生への執着はありますので、そんな格好よく「終活」できるかどうかは分かりませんが、とりあえず認知症対策にＤＨＡでも飲みますかね・・・。

とまぁ筆者のどうでもいい独白はさておき、では世の中の方々がこの長生きについてどう思っているかと言うと上記記事の通り調査結果はこのようになっています。

・長生き志向について、「あまりしたくない」（２８．９％）を含め、「長生きしたくない」と答えたのは全体の４１．２％だった。

・２０代の男性は７８．１歳、女性は７６．９歳と答え、世代別でも最も低かった。平均寿命を上回ったのは６０～７０代の男性だけだった。

４割の方が長生きしたくないと回答しているわけですね。

また、希望寿命について平均寿命を上回ったのは６０～７０代の男性だけとのことです。なるほど・・・考えさせられますね。

筆者は上記の通り、「頭の健康」が気になるわけですが、ただ回答結果を見ると「老後に不安を感じる」と回答している人が８割を超えており、経済的な理由から長生きしたくないということなら話は変わってきますね。

例えば十分な年金が用意されており、老後のお金について何も不安がない状態であれば希望寿命も延びるのでしょうか？

・・・そんな気もしますね。

老後が不安という方はぜひ貯蓄を１円でも多く増やし、長寿を素直に喜べるようになっていただければと思います。

では今回の読者アンケートは、「２０１７年の平均寿命は男性が８１．０９歳、女性が８７．２６歳となっている一方で、メットライフ生命保険の調査では「長生きしたくない」と答えたのは全体の４割を超えているとのことです。あなたは何歳まで生きたい？」でいきましょう。投票は11月3日まで。

■【読者アンケート】２０１７年の平均寿命は男性が８１．０９歳、女性が８７．２６歳となっている一方で、メットライフ生命保険の調査では「長生きしたくない」と答えたのは全体の４割を超えているとのことです。あなたは何歳まで生きたい？（11月3日まで）
https://www.ginkou.info/enquete/?p=473