まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「日経新聞の世論調査によると、憲法改正に反対が37%である一方、賛成が52%と賛成派がリードしている状況です。あなたは憲法改正に賛成?反対?」では・・・
1位:賛成 46%
2位:反対 38%
3位:内容次第 15%
となりました。1位は「賛成」で約5割です。上記の通り日経新聞の調査では賛成が52%とリードしていたわけですが、当サイトのアンケートでもそれに準じた結果と言えます。
とは言いつつ「反対」も約4割あり、キャスティングボードは約2割の「内容次第」と答えた方が握っていることになります。
これは・・・ある意味、健全ですね!日本の憲法は改正が難しい「硬性憲法」ですので、「マズかったからもう1度変えよう!」というわけにはなかなかいきません。
その点では慎重を期して改正すべきで、賛成ありき、反対ありきというのはよろしくないということです。
もちろん争点は既にかなり明確になっておりますので、アンケートに回答された方は「内容を理解した上で賛成・反対」ということではあるのでしょうけれど。
さてこうした状況が続く限り、いよいよ憲法改正の機運が高まってくることになります。
筆者の目の黒いうちに憲法が改正されることはなさそうと思っていましたが、どうやらそうではないということですね。時代というのは変化していくものなのですねぇ。
まだ実際に改正されたわけではありませんが(笑)。
ではアンケートへの投票がまだの方は投票をお願いいたします。アンケートは11月30日まで。
〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=492
〔前回のコラム〕憲法改正に賛成?反対?
--- Ginkou ---
外国人受け入れ「賛成」54% 世論調査
https://www.nikkei.com
日本経済新聞社の世論調査で、人手不足の分野での外国人労働者の受け入れ拡大について賛成が54%と半数を上回った。外国人労働者の日本での永住に関しても賛成が54%にのぼり、反対の34%を上回った。18~29歳の6割超が賛成するなど年齢が低いほど賛成意見が多かった。自民党支持層より、野党第1党の立憲民主党の支持層で賛成意見が目立った。
政府は外国人労働者の受け入れ拡大に向けた入国管理法改正案を今国会に提出する。新たな在留資格の創設で単純労働者を含む外国人材にも裾野を広げる。高度な試験に合格した「特定技能2号」の労働者は定期的な審査を条件に回数の制限なく更新を認め10年滞在すれば永住資格の要件の一つを満たすことになる。
受け入れ拡大への賛否を年齢別にみると18~29歳の65%が賛成だった。永住には76%が賛成した。年齢が上がるほど賛成が減る傾向で、70歳以上は受け入れ拡大に賛成は42%、反対は46%。永住への賛成意見は34%にとどまり反対が51%にのぼった。反対が上回ったのは70歳以上だけだ。
男性は受け入れ拡大、永住ともに賛成が59%だった。女性も賛成が多いが、それぞれ47%、48%にとどまった。
自民党支持層は受け入れ拡大への賛成が54%、永住への賛成は50%と反対を上回った。立憲民主党の支持層は賛成がそれぞれ7割近くに達した。枝野幸男代表は「事実上の移民政策だ」と法案の矛盾点を指摘しているが、多様性を重視する同党では外国人の受け入れ自体には前向きな議員が多い。
※抜粋
〔 出典:日本経済新聞 〕
--- Ginkou ---
メディア、あるいは政治の風潮の変遷に違和感を感じることは少なくありませんが、筆者の中で最も違和感のある「変心」の1つが人口減少に関するものです。
というのも数十年前の筆者の幼少の頃は「人口増加=悪」であり、メディアにも「このままでは食料がなくなる!」「石油が数十年で枯渇する!」といった、不安感を煽りたてる記事が並んでいました。
素直で真面目な(?)筆者の心に将来に対する不安感と悲観論が深く刻みつけられたわけですが、それが今や「人口減少=悪」であり、今度は「数百年後には日本人がいなくなる!」という主張すら出てきて戸惑いを隠し切れません。
むしろ「あの不安感に何の意味があったんだ?」とぶつけようのない怒りすら感じます。
それはともかくとして、いよいよ人口減少が始まった日本でこの傾向を食い止めようと思えば出生率を引き上げるか、外国人を受け入れるかしかないわけですが、前者にはかなりの時間とコストがかかる上にその勝算も不明だとすると、現実的には後者の「外国人受け入れ」が有効な対策になってきます。
何と言っても世界では引き続き「人口爆発」が続いているわけですからね。
ただ一方でこうした「外国人受け入れ」がそう簡単ではないのは、リベラルな筆者でも分かります。世界でうねりを見せている「反移民」の動きは当然、日本でも起こり得るからです。
家族≒同じ種族を守り、他人≒別の種族を排除しようとするのは本能に近いものですから、建て前だけではうまくいかないのは明白です。慎重に進める必要がありますね。
では世論としてこの「外国人労働者の受け入れ」についてどう考えているかと言うと、先週に引き続き日経新聞の調査によるとこういうことですね。
・賛成:54%
・反対:34%
何と賛成が反対を大きく上回っているのですね!日本はいつからこんなにリベラルになったのでしょうか?
都内のコンビニなどでは日本人より外国人のスタッフの方が多いくらいですから「実態の方が先に変化した」ということもあるのかもしれませんが。
ただ一方で記事を読むと、「70歳以上は受け入れ拡大に賛成は42%、反対は46%。永住への賛成意見は34%にとどまり反対が51%にのぼった。反対が上回ったのは70歳以上だけだ。」
とのことでシニア層には根深い抵抗感があることが分かります。
「70歳以上」を侮ってはいけないですね。地方で存在感を発揮し、投票率も高いシニア層は選挙において大きな力を持っています。つまりどの政党もシニア層の意向を無視できないということです。
労働力不足で悩む日本においては外国人労働者の方々の受け入れ拡大は不可避だとは思いますが、政治や世論がどう受け入れていくのか注目ですね。
では今回の読者アンケートは、「日経新聞の世論調査によると、外国人労働者の受け入れ拡大について賛成54%、永住についても賛成が54%とのことですが、あなたは外国人労働者の拡大・永住に賛成?反対?」でいきましょう。投票は12月7日まで。
■【読者アンケート】日経新聞の世論調査によると、外国人労働者の受け入れ拡大について賛成54%、永住についても賛成が54%とのことですが、あなたは外国人労働者の拡大・永住に賛成?反対?(12月7日まで)
https://www.ginkou.info/enquete/?p=497
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