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メルマガ「間違いだらけの銀行選び」18年11月号

執筆者: ginko 発行日付: 2018-11-26

11月号の内容はこのようなものです。

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□ 2018年11月号のコンテンツ □

 1.この1ヵ月で取り上げたキャンペーン

   (あおぞら銀行、SBJ銀行、GMOあおぞらネット銀行他)

 2.最新ランキング

 3.読者アンケート結果

   ・日経新聞の世論調査によると、憲法改正に反対が37%である一方、
    賛成が52%と賛成派がリードしている状況です。あなたは憲法改正
    に賛成?反対?

   ・日経新聞の世論調査によると、外国人労働者の受け入れ拡大について
    賛成54%、永住についても賛成が54%とのことですが、あなたは
    外国人労働者の拡大・永住に賛成?反対?

   ・アメリカでは中間選挙が終わり2年後の大統領選挙に目が向けられて
    いますが、トランプ大統領は再選できる?再選してほしい?

 4.今月の購買力平価

 5.今月の世界の株価収益率

 6.自腹で資産運用中!(12年8ヵ月目)

 7.13年11ヵ月目のひとりごと:
    「洗脳されていない?」
    +15,500本+276万円

 8.お問い合わせ

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↓メールバックナンバー(2018年10月号)はこちら↓

-----------  バックナンバー --------------

 ま ち が い だ ら け の 銀 行 え ら び
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       銀行.info -よりよい銀行をもとめて-

https://www.ginkou.info

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□ 2018年10月号のコンテンツ □

 1.この1ヵ月で取り上げたキャンペーン

   (新生銀行、住信SBIネット銀行、マネックス証券他)

 2.最新ランキング

 3.読者アンケート結果

   ・<複数回答可>スルガショックによって投資用不動産業界に逆風が吹
    くのは間違いないと思いますが影響はどこまで広がると思う?

   ・2017年の平均寿命は男性が81.09歳、女性が87.26歳と
    なっている一方で、メットライフ生命保険の調査では「長生きしたく
    ない」と答えたのは全体の4割を超えているとのことです。あなたは
    何歳まで生きたい?

   ・日本の財政赤字は巨額だけれども日本の財政が破綻することはない、
    と言ったトンデモない主張をする方がいますが、あなたは日本の財政
    はこのままいけば破綻すると思う?しないと思う?

   ・日経新聞が実施した2018年銀行リテール力調査では新規参入銀行
    であるイオン銀行が1位、メガバンクである三井住友銀行が2位、地
    方銀行である池田泉州銀行が3位とあまり傾向が見えない結果となり
    ましたが、この結果に納得できる?

 4.今月の購買力平価

 5.今月の世界の株価収益率

 6.自腹で資産運用中!(12年7ヵ月目)

 7.13年10ヵ月目のひとりごと:
    「杉田氏と安田氏に対する個人攻撃」
    +15,400本+273万円

 8.お問い合わせ

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.info1:この1ヶ月で取り上げたキャンペーン
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■1.新生銀行:新生パワートラスト3年0.20%
   https://www.ginkou.info/news/20180928.html

■新生銀行/新生パワートラスト(金銭信託)

・信託期間 : 1年、3年
・運用、管理 : 新生信託銀行

<1年もの>

・50万円以上 : 0.10%
・200万円以上 : 0.15%
・500万円以上 : 0.18%

<3年もの>

・50万円以上 : 0.12%
・200万円以上 : 0.17%
・500万円以上 : 0.20%

1年最大0.18%、3年最大0.20%という金利水準は魅力的ではあるも
のの、そのためには500万円以上必要で、50万円だと1年0.10%、3
年0.12%ということになります。もうちょっと低金額でも頑張ってほしい
ですね・・・。

>>>読者アンケート:5つ★満点で平均「2.9」。
   https://www.ginkou.info/enquete/?p=470

真ん中が3つ★ですのでそれをわずかに下回る残念な結果ですね。やはり申込
金額が「50万円」と「500万円」とでの金利差が評価が伸び悩んだ理由で
しょうね・・・。

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■2.住信SBIネット銀行:仕組預金プレーオフ最大0.80%
   https://www.ginkou.info/news/20181005.html

■住信SBIネット銀行の仕組み預金「プレーオフ」

<フラット型>

・最短1年、最長10年タイプ : 0.35%

<ステップアップ型>

・最長10年タイプ : 当初1年/0.22%
 → 延長された場合10年目/0.80%

前回や前々回の金利と比較すると・・・全く同じですね!今のところまだ定期
預金にも仕組預金にも「長期金利変動幅拡大」の影響はないということです。
残念です・・・。

>>>読者アンケート:5つ★満点で平均「3.2」。
   https://www.ginkou.info/enquete/?p=475

真ん中が3つ★ですのでそれを上回るまずまずの結果ですね。期間が長く制約
もある定期預金ですが、金利水準が評価されたということでしょうか。

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■3.マネックス証券:マネックス債5年0.60%
   https://www.ginkou.info/news/20181012.html

■マネックス証券:個人向けマネックス債

・5年:0.60%

5年0.60%ということでなかなかの高水準ですね!定期預金では実現の難
しい金利水準となりますので惹かれます・・・。

5年もの市場金利は0.147%であり、それから比べれば「4倍の金利」と
いうことになります。

>>>読者アンケート:5つ★満点で平均「3.8」。
   https://www.ginkou.info/enquete/?p=480

真ん中が3つ★ですのでそれを上回る割と良い結果ですね。ただ金利水準を考
慮すればもう少し高くても良いような気もしますが・・・。

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■4.その他の取り上げたキャンペーン
   https://www.ginkou.info/news/

・東京スター銀行:円定期預金プラス最大0.25%

・楽天銀行:円定期6ヶ月0.12%


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.info2:最新ランキング
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恒例の、ユーザーのみなさまの投票による銀行人気投票。その2018年版の
10月の途中経過は以下の通りです。

・総合ランキング(★は前月比、順位が上昇した銀行)
 1位:住信SBIネット銀行
 2位:新生銀行
 3位:★じぶん銀行(現auじぶん銀行)

 また各項目別ランキングの1位は以下の通りです。

・口座サービス:★じぶん銀行(現auじぶん銀行)
・円預金   :SBJ銀行
・外貨預金  :住信SBIネット銀行、★楽天銀行
・FX    :SBI FXTRADE
・投資信託  :住信SBIネット銀行
・住宅ローン :じぶん銀行(現auじぶん銀行)
・カードローン:住信SBIネット銀行
・セキュリティ:住信SBIネット銀行
・証券会社  :GMOクリック証券、★SBI証券

総合ランキングでは、2016年・2017年と2年連続1位となった新生銀
行ですが、2018年は2位スタートとなっています。

代わりに1位となっているのが、昨年2位の住信SBIネット銀行ですね。住
信SBIネット銀行と言えば2008年から2015年まで8年連続1位だっ
たわけですが、いよいよ1位に返り咲くのでしょうか?注目です。

それ以外では結構順位が変動していますが、1位だけを見ると口座サービスラ
ンキングの1位にじぶん銀行(現auじぶん銀行)が、外貨預金ランキングの同率1位に楽天銀行が、
証券会社ランキングの同率1位にSBI証券がそれぞれランクアップしていま
す。

では2018年版の銀行人気ランキングに是非投票をお願いします。

>>>投票開始!2018年版のランキング投票はこちらから
https://www.ginkou.info/enquete2.html

>>>2018年版のランキング詳細はこちら(2018年10月1日現在)
https://www.ginkou.info/ranking/


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.info3:読者アンケート結果
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■1.<複数回答可>スルガショックによって投資用不動産業界に逆風が吹く
   のは間違いないと思いますが影響はどこまで広がると思う?
   https://www.ginkou.info/enquete/?p=468

1位:投資用不動産ブームが去る 89%
2位:投資用不動産会社が潰れる 44%
3位:影響はそれほど大きくない 11%

となりました。1位は「投資用不動産ブームが去る」で約9割です。無茶なサ
ブリース契約が主因とは言え、多数の個人投資家が路頭に迷っているところを
見ればブームの終焉が予感されるのは当然ですね。

そうでなくても融資がつかなければ多くの投資家は投資用不動産を購入できま
せんし、売れなければ開発も滞ります。少なくとも投資用不動産ビジネスが失
速するのは間違いないでしょうね。

ただそうは言いつつ、引き続き経営が順調な不動産オーナーは数多くいますし、
シェアハウス投資家でも初期の方々はビジネスが成り立っているという話も聞
きます。

とすると現時点での影響は限定的という意見もあるかもしれません。3位は
「影響はそれほど大きくない」ですね。

では本格的な修羅場はいつかと言うと・・・やはり景気が後退して地価が下が
り、入居率も下がり、ついでに家賃も下がる時ということになるのでしょう。

リーマンショック直後には多くの不動産投資マンション開発会社が倒産しまし
たが、サラリーマン投資家の方々は今回は生き残れるのでしょうか?ご武運を
お祈りしたいと思います・・・。

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■2.2017年の平均寿命は男性が81.09歳、女性が87.26歳とな
   っている一方で、メットライフ生命保険の調査では「長生きしたくない」
   と答えたのは全体の4割を超えているとのことです。あなたは何歳まで
   生きたい?
   https://www.ginkou.info/enquete/?p=473

1位:70代後半 56%
2位:100歳以上 22%
〃 :80代後半 22%

となりました。1位は「70代後半」で約6割です。つまり、平均寿命を下回
る寿命で十分ということですね・・・なるほど。

確かにみなさん、70代前半くらいまでは元気ですよね。シャキシャキ行動し
ているイメージです。一方、70代後半になると急に行動力がなくなってくる。
70代後半が「老い」の転換点とするなら、そのタイミングで人生を終えるの
も悪くないということでしょうか。

ただ一方で我々の生存欲求は最も根源的な本能ですので、実際にそうした「老
い」のタイミングを迎えた時に積極的に死を選ぶのは難しそうです。

どのようにあまり周りに迷惑をかけず、綺麗にあの世に行くのか。「尊厳死」
の権利も含めて、団塊の世代が80代になる10年後には、そうした議論がよ
り活発になっていそうですね。

宗教もなく、普段「死」についてあまり考えない我々日本人にとっては苦手な
テーマではありますが・・・。

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■3.日本の財政赤字は巨額だけれども日本の財政が破綻することはない、と
   言ったトンデモない主張をする方がいますが、あなたは日本の財政はこ
   のままいけば破綻すると思う?しないと思う?
   https://www.ginkou.info/enquete/?p=478

1位:破綻しないと思う。 43%
2位:破綻すると思う。 36%
3位:わからない。 21%

となりました。1位は「破綻しないと思う。」で約4割です。意外と破綻しな
い派が優勢ですね・・・。

ただ2位の「破綻すると思う。」との差はわずかであり、実際には拮抗してい
るということですね。

日本の財政は毎年500万円(50兆円)しか収入がないのに1,000万円
(100兆円)も使っている状況ですから、このままいけば破綻するのは日の
目を見るより明らかですが、ただ幸いなことに民間の金融資産も増えています
ので今のところ「担保はある」という状況です。

問題はいつ担保処分=増税するかですね・・・。

加えてもちろん歳出削減の努力は必要ですし、問題は税収ですから、国民がも
っと消費して税金を払えば増税の必要性は薄まります。そうした「増税が嫌な
ら消費を!」という啓蒙も大切ですね。

ちなみに「日本政府には負債もあるが資産もある」という話は信じません(笑)。
今の財政支出の多くは社会保障費ですから資産が増える類のものではありませ
んし、そもそも政府が保有している資産のほとんどは売却できません。換金で
きないなら借金の返済原資にはなり得ません。

1日も早く国民一人一人が現実を見つめ、財政再建の機運が高まることを期待
したいと思います。

なお読者の方から「財政破綻に備え、みんながどういう対策を取っているのか
聞いてほしい」というリクエストをいただきました。こちらについては機会を
見つけて改めて取り上げてみたいと思います。リクエストありがとうございま
した!

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■4.日経新聞が実施した2018年銀行リテール力調査では、新規参入銀行
   であるイオン銀行が1位、メガバンクである三井住友銀行が2位、地方
   銀行である池田泉州銀行が3位とあまり傾向が見えない結果となりまし
   たが、この結果に納得できる?
   https://www.ginkou.info/enquete/?p=482

1位:納得できる面もあれば納得できない面もある 44%
2位:納得できない 33%
3位:「店頭」サービスランキングなら納得できる 22%

となりました。1位は「納得できる面もあれば納得できない面もある」で約4
割です。また3位は「店頭サービスランキングなら納得できる」というもので、
思ったより「全否定」というわけではないですね。笑

もしかすると今回1位となったイオン銀行の評価がそれなりに高いのかもしれ
ませんが、とは言いつつ銀行サービスの調査として圧倒的に信頼感が低いのは
間違いありません。コラムでも書いた通りですが、日経新聞としては恥ずかし
くないのですかねぇ。

それなりの費用と人力を投下しての調査かと思いますし、金融機関のトップが
この結果に一喜一憂しているとすれば従業員にとってもいい迷惑ですね。ぜひ
結果が安定するようにその調査内容を改めていただきたいものです。

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■5.その他の銀行関連ニュース
   https://www.ginkou.info/column/

・増税対策のプレミアム商品券、ポイント還元は有効?


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.info4:今月の購買力平価
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購買力平価とは1つのモノを外貨、例えばドルで買っても円で買っても同じ値
段になる為替相場のことです。モノの値段からその通貨が割高なのか割安なの
か分かるわけですね。

では今月=10月のドル円の購買力平価はと言うとこのようになっています。

・消費者物価ベース : 1ドル=123.99円
・企業物価ベース : 1ドル= 95.95円
・輸出物価ベース : 1ドル= 74.05円

歴史的にはこの真ん中の企業物価ベースの購買力平価を基準に、実勢相場が上
に行ったり(円安)、下に行ったりしながら(円高)、つかず離れず並走して
きたことが分かります。

とすると「企業物価より上なら円安」「企業物価より下なら円高」と言えるわ
けです。

そして2018年10月の企業物価ベースの購買力平価は95.95円。要す
るに今は「円安」ということですね。


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.info5:今月の世界の株価収益率
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株価収益率(PER)とは、株価がその会社の利益の何倍くらいになっている
か、という株価の割高・割安を示す尺度です。目安としては「20倍を超えて
いないかどうか」チェックすればいいと思います。

10月の株価収益率の平均は前月と比較して下落しました。先月の単純平均は
13.14倍で、今月は12.77倍ということですね。

下がったということは株価が「割安」になったということになります。

<世界主要株式市場の株価収益率(PER)一覧(2018年10月現在)>
 https://www.ginkou.info/column/20181013.html


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.info6:自腹で資産運用中!(12年7ヵ月目)
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<運用実績(2018年10月現在)>
 https://www.ginkou.info/column/20181015.html

2006年 4月の投資金額: 525万7,529円
2018年10月の評価額 : 600万1,398円
損 益          : +74万3,869円

まずは運用実績の前月との比較です。今月は-1,399円とマイナスです。
残った唯一の投資資産である国内REITが下落したということです。

ただし、すでにほとんどのリスク資産を売却してしまった今となってはプラス
であってもマイナスであっても大勢に影響はありません・・・。

<今月の追加投資/売却>

さてここからは相場全体を眺めながら投資再開のタイミングを探っていきたい
と思います。

まず株式相場を眺めてみると、やはり今月の株価暴落は強烈でしたね。日経平
均も、アメリカ株も、円建ての先進国株も仲良く大きく下落しています。

今回の株価暴落の引き金と言われているのはアメリカの金利上昇ですが、アメ
リカの長期金利の動向をチェックしてみると確かに今月、ポンと上昇したこと
が分かります。強めの経済指標が続いたことが背景にあるようですが、これま
での「ほどほどの金利」によって支えられてきた「適温相場」がいよいよ終わ
りを迎えるということですかね。

ただ一方で、なぜ金利が上昇しているかと言えばそれだけアメリカの景気が強
いからです。とすると「景気拡大→金利上昇→株価下落」というロジックには
無理があります。短縮すると「景気拡大→株価下落」ということになってしま
いますからね。

やはり一時的な調整が終われば「景気拡大→株価上昇→金利上昇」という流れ
に戻っていくのではないでしょうか。

ちなみにアメリカの金利が上昇すれば下落しやすいのが新興国の株価ですが、
やはり低下傾向ですね。「金利上昇」に加え、「アメリカ株の暴落」が重なれ
ば下がるのは当然です。

加えて、米中を筆頭にアメリカとの貿易摩擦が先鋭化している点も新興国の株
価に影を落としているのかもしれません。アメリカとの貿易は多くの国にとっ
て生命線ですからね。新興国への投資はもう少し様子を見た方が良さそうです。

さてそうは言いつつ今回の暴落が一時的なものとするなら、特に先進国の株価
上昇はもう少し続くことになりますが、一方で景気の後退局面が近づいてきて
いるのもまた間違いありません。

それが1年後なのか、2年後なのか、3年後なのかは分かりませんが、株価が
上昇すればするほどそれと反比例するように株価の下落リスクが高まることを
頭の片隅に入れておいていただければと思います。

そうしたわけで、筆者は景気後退期の株価下落局面を引き続きじっと待ちたい
と思います。そうした局面こそ「本当の、そして絶好の投資機会」と言えます
からね。


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.info7:13年10ヵ月目のひとりごと
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■「杉田氏と安田氏に対する個人攻撃」
 +15,300本+270万円

先月の当欄ではサイトの趣旨と全く関係のない「杉田水脈論文」を取り上げま
した。「論文」全文を読んだ上でまとめるとこんな内容でした。

・日本はLGBTに寛容な社会。

・行政が動くということは税金を使うということ。

・LGBTは子供を作らず生産性がない。そこに税金を投入することが果たし
 ていいのか。

・LGBTのTは障害であるのに対して、LGBは性的嗜好であり分けて考え
 るべき。

・同性を好きになっていいという風潮ができると、普通に恋愛して結婚できる
 人まで同性愛でいいんだと不幸になる。

・なぜ男と女の2つの性だけではいけないのか。「常識」や「普通であること」
 を見失っていく社会は「秩序」がなくなり、いずれ崩壊していく。

誰がどう読んでも偏見に満ち満ちた内容ですね。それに対して当人から釈明が
発表されておりましたので、乗りかかった船として今回も取り上げてみたいと
思います。

http://sugitamio.net/shincho45_post.pdf

・私の寄稿は、LGBTが政治利用されることへの危惧から、LGBTに関す
 る報道の在り方についての疑義を呈することを企図したもの。

・当事者の方々の人権を否定するつもりも、偏見をもって差別する意図も一切
 ございません。

・日本社会はもともと寛容な社会であり、性的マイノリティとされる方々に対
 しても、思いやりや気配りの延長として、必要であれば法整備を行い、お互
 いに違和感なく生活できる社会を構築することが必要。

・その目的でもし予算措置が必要になった場合は、効果と優先順位を当事者の
 方々との対話を通じて慎重に検証し、総合的に判断して実行すべき。

・「性的指向・性自認」と書くべきところを「性的嗜好」と表現したことにつ
 いて「誤りである」とのご指導をいただきました。

以上です。コメントする気も失せるくらいどうしようもない内容ですね・・・
政治家は謝ったり、逆に思いのまま反論してはいけないものなのですかね?

まず元の論文の趣旨は最後の「なぜ男と女の2つの性だけではいけないのか。
常識や普通であることを見失っていく社会は秩序がなくなり、いずれ崩壊して
いく。」という一文に集約されていますね。つまりはLGBTの存在そのもの
を否定、批判する内容だったわけです。

「男と女以外の性」は「非常識」であり「普通ではない」と言っているわけで
すからね。

それがどうして「LGBTに関する報道の在り方についての疑義を呈すること
を企図したもの」となるのでしょうか?報道への批判などほとんど出てきてい
ませんでした。

特にLGBについては「性的嗜好」=本人の好みと表現されており、偏見に基
づいたものであるのは間違いありません。なぜ「偏見をもって差別する意図は
ない」などと言い訳できるのでしょうか?

これについては「性的指向・性自認と書くべきところを性的嗜好と表現した」
とのことですが、仮にそうだとすれば元の「LGBTのTは障害であるのに対
して、LGBは性的嗜好であり分けて考えるべき。」という主張に合致しませ
んね。前者であれば先天的なものでしょうから、「障害」との線引きはできな
いはずです。

「性的マイノリティとされる方々に対しても必要であれば法整備を行う」「も
し予算措置が必要になった場合は慎重に検証し総合的に判断して実行すべき」
との言い訳も、当初の「行政が動くということは税金を使うということ。LG
BTは子供を作らず生産性がない。そこに税金を投入することが果たしていい
のか。」という主張からはかけ離れたものですね。

「行政が動くこと」自体を否定していたわけですから。

こんな言い訳を書いて恥ずかしくないのですかねぇ。大人なのであれば

・自分の説を曲げずに主張するか

・素直に謝るか

のどちらかが選択肢になってくると思います。そのどちらでもない苦しい言い
訳というのは読む方が恥ずかしくなってきますね。いやはや。

さて関係ないことの続きで言うと、安田純平氏の解放についても色々と意見が
あるようですね。ご本人の過酷であったであろう状況や、ご家族の思いを考え
ればもちろん無事に生還できて良かったという思いはあります。

一方で安心すれば怒りが湧くのは当然の反応であって「心配かけやがって!」
と多くの国民が思うのも当然だと思います。

加えて、氏の解放のために多大な国家のリソース(お金とは書きませんが)が
費消されたのは間違いなく、いくら本人が「自己責任」を主張しようとも、結
果的に多くの人の迷惑になったことは批判されて然るべきですね。

そもそも「自己責任」を主張するのであれば、決してメディアを通じて命乞い
などすべきではありませんでした。

もちろんそれが酷な要求であることは分かっていますが、できないようであれ
ば「もしも」の時に「自己責任」の範疇に収まらないのは明白ですから、渡航
が禁止されている危険な地域に行くべきではありません。要するに覚悟が足り
なかったということです。

筆者にもそんな覚悟はありませんので、当然、無法地帯に行くことなどあり得
ません。

そう考えると・・・こちらも容認することは難しそうです。個人攻撃をするこ
とは性に合いませんが、両氏ともに苦しい言い訳せず、しっかり反省してほし
いものです。

さて11月6日にはいよいよアメリカの中間選挙ですね。こちらは「自分の説
を曲げずに主張する」という点では一周回って尊敬の念すら感じるトランプ政
権の信任投票となります。

事前調査では民主党が優勢ですが、2年前の大統領選挙のことを思い出すと、
こうした調査はあまり当てになりません。

中間選挙後には「トランプ劇場」が一旦落ち着くのか、逆に2年後の大統領選
に向けてさらに先鋭化していくのか気になるところです。

約1週間後の結果に日本人としても目が離せそうにありません。

そしてマーケットはどう反応するのでしょうか?注目ですね。足元では不安定
な動きが続いておりますが・・・。

<御礼>

今月もいくばくかの寄付を行いました。

1.植樹活動への寄付 :累計で15,400本相当になりました。
2.震災への寄付 :累計で273万円となりました。

ユーザーのみなさま、当サイトのご活用、ありがとうございます!
https://www.ginkou.info/aboutus/index.html#tree

                         2018年10月/本間


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