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スルガ銀行支援に4候補!どこがいい?

執筆者: ginko 発行日付: 2019-04-10

まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「新元号は令和で決まりましたが、秘密のはずの対抗案があっさりリークされ、英弘(えいこう)・久化(きゅうか)・広至(こうし)・万和(ばんな)・万保(ばんぽう)の5つだと判明しています。あなたが好きなものはどれ?」では・・・

1位:令和 67%

2位:万和(ばんな) 22%
3位:その他 11%

となりました。1位は無事に「令和」で約7割ですね!多少の反発があるかなと思いましたがそういうことはなさそうです。

前回のコラムでもご案内したように、意味としても、響きとしても、予想されていなかったという点でも、俗用されていないという点でも、ほぼ完璧な選択だったと言えるのではないでしょうか?

好意的に受け止められているなら尚更ですね。

ちなみにアンケート結果からは万和2位となっています。これになったらなったで馴染んではいたのでしょうけれど。

ただやはりこうした「政府が伏せておこう」と考えていた情報があっさり漏れて広まってしまうのには違和感がありますね。

情報管理はどうなっているのでしょうね!?

もしかすると直前で「令和」が漏れそうになったので、「他の候補をスクープさせてあげるから黙っておいて」みたいなドラマばりの裏取引があったのかもしれませんが(笑)。

ではアンケートへの投票がまだの方は投票をお願いいたします。アンケートは5月3日まで。

〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=615

〔前回のコラム〕
新元号案が早くも流出  あなたの選ぶ元号は?


 --- Ginkou ---

スルガ銀支援、4陣営交渉 りそなやSBI、ノジマは4.98%取得
https://www.nikkei.com/


スルガ銀では、シェアハウスなど投資用不動産向け融資で審査書類の改ざんや契約書の偽造などの不正が横行。金融庁は2018年10月に新規の投資用不動産向け融資業務を対象に4月12日までの6カ月間の停止命令を出した。同行はこの間、全役職員を対象に法令順守の研修を実施し、審査体制の抜本的な見直しを進めてきた。

複数の関係者によると、神奈川県地盤の家電量販大手ノジマがスルガ銀株の4.98%を市場で取得した。今後5%を超えて買い進めるか不透明な面もあるが、家電の販売金融などで相乗効果が見込めると判断しているもようだ。SBIHDとは出資を視野に交渉中。北尾吉孝社長は18年秋の講演で「我々ならスルガ銀行をうまくマネージできる自信がある」と意欲を示していた。

関東と関西で複数の地銀を抱えるりそなHDとも業務提携を軸に交渉している。東海地域を発祥とするスルガ銀と連携すれば、かねて掲げてきた「リテールナンバー1」を実現するうえで地盤を補強できるとの見方もある。新生銀行とも水面下で交渉している。

ただ交渉が長期化する可能性もある。子会社化を目指した買収か、資本支援を含めた提携か、業務提携にとどまるのか、陣営ごとに濃淡がある。スルガ銀が持つ不動産関連貸付債権の価値評価にも時間がかかるとみられる。銀行に原則20%以上出資する場合は金融庁の認可が必要になる。

〔 出典:日本経済新聞 〕

 --- Ginkou ---

シェアハウス問題で揺れているスルガ銀行ですが、新規の投資用不動産融資業務に対する業務停止命令4月12日で終了し、いよいよ経営再建に乗り出すということですね。

こうした経営問題が起こると「ゼロか1か」、「善か悪か」、「成功か失敗か」の二元論で語られがちですが、もちろん現実はもっと多面的なもので、「スルガ銀行には確かに強みがあったけれど、弱みもあった」ということではないかと思います。

もし「強みがなかった」ということなのであれば今頃、他の地銀もスルガ銀行を真似していたはずですが、そうできなかったというのはやはりスルガ銀行には「他行が真似しようと思っても真似できない強みがあった」ということなのでしょうね。

とすると「無謀な営業圧力」「弱い審査体制」と言った弱みを排除すれば強みだけが残るわけで、経営再建はそれなりに楽観できそうな気もします。

ブランド力は地に落ちましたが、主な顧客は「融資を希望している人」だとすれば「良い条件で貸してくれればどこでもいい」わけで影響は限定的かも・・・しれません。

ただ一方でリスタートするにあたり懸念材料はやはり、破綻したかぼちゃの馬車関連以外にも1.6兆円もの投資用不動産残高を抱えている点です。

仮にこの残高の1割が回収不能になれば1,600億円もの損失となります。

本来、返済が滞っても担保不動産を売却すればカバーされるはずですが、仮に審査がずさんで担保評価が甘かったとすると怖いですね・・・。

そうでなくても投資用不動産の価値は需給に加え、入居者や家賃相場に左右されますので、今後、景気の後退期が来れば大きく値下がりする可能性があります。

そうした潜在的なリスク(もしかしたら顕在化しているかもしれませんが)に備えるための施策がスポンサー探しですね。再出発にあたり、万が一の時のために助けてくれる支援先を決めておくということです。

中でもステークホルダーにとって最も安心できるのは資本提携です。どこかの大企業の傘下に入れば失われたブランド力が回復するのも早いでしょうしね。

では具体的にどういった企業の名前が挙がっているかと言うと上記記事によれば以下4社ですね。

・ノジマ

・SBIホールディングス

・りそなホールディングス

・新生銀行

この中で最もあり得ないのは申し訳ないですが家電販売大手のノジマですね。シナジー効果はほとんどありませんし、そもそもスルガ銀行を支えるノウハウも体力もありません金融庁も許可することはないでしょう。

とすると残りは3つですが、1,000億円規模のリスクを想定すると「りそなしかない」という気がします。りそな銀行は首都圏と関西が基盤ですので、そこに東海が基盤のスルガ銀行が加わるのは収まりもいいですね。傘下の「埼玉りそな銀行」のように、「東海りそな銀行」もしくは「静岡りそな銀行」になるということです。

ただそれも今の融資残高の「中身次第」ということになるのでしょうね。果たしてその中身は意外と健全なのか、それとも腐ったみかんがぎっしり入っているのかどちらでしょう・・・。

いずれにしてもそうした精査が済んでからでしょうから、スポンサーが最終的に決まるのはまだまだ先ということになりそうです。

では今回の読者アンケートは、「経営再建中のスルガ銀行の新しいスポンサーとして、ノジマ・SBI・りそな・新生銀行の名前が挙がっていますが、あなたが支持するのはどこ?」でいきましょう。投票は5月10日まで。

■【読者アンケート】経営再建中のスルガ銀行の新しいスポンサーとして、ノジマ・SBI・りそな・新生銀行の名前が挙がっていますが、あなたが支持するのはどこ?(5月10日まで)
https://www.ginkou.info/enquete/?p=620



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