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平成のイメージは破壊?変革?安定?

執筆者: ginko 発行日付: 2019-05-01

まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「三井住友銀行がノルマ営業を廃止することを決めたようですが、あなたは銀行員からノルマのプレッシャーを感じる?感じない?」では・・・

1位:銀行員と電話したり会ったりしないので分からない 55%
2位:感じない 27%
3位:感じる 18%

となりました。1位は「銀行員と電話したり会ったりしないので分からない」で約6割です。なるほど。

筆者もまぁ、同じ感想ではあるのですが、とすると本題からずれるものの銀行の抱える新たな問題が浮かび上がってきますね。つまりは顧客との接触が明らかに減少しているということです。

正直、フィンテックがどれだけ進化しようとも、決済が代替されるくらいなら銀行として痛くも痒くもありません。銀行の収益の源泉は「貸す」「預かる」「運用する」の3つであり、ここにフィンテックが入り込む余地はないですね。

しかしインターネットバンキングなどが発達し、どんどん顧客との直接的な接点が失われていくと、その大事な収益源の1つである「運用する」の根幹が崩れていくことになります。

日本の個人金融資産の過半は60代以上が保有していますが、あと10年もすればインターネット世代も60歳を超えてくるわけで、どうやって関係を築いていくのかが課題となるのでしょうね・・・健闘を祈りたいと思います。

それはともかく本題に戻りますと、回答者の8割銀行員からノルマを感じていないということですから、「ノルマ営業の廃止」の動きは特に読者の皆さんにはほとんど関係なさそうですね。

ではアンケートへの投票がまだの方は投票をお願いいたします。アンケートは5月24日まで。

〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=630

〔前回のコラム〕
銀行員にノルマの圧を感じる?


 --- Ginkou ---

平成の30年を振り返る/バブル崩壊(1991年) 土地も株も泡のように
https://www.nikkei.com/


1985年のプラザ合意後の円高不況に対処するため、政府・日銀は積極財政や金融緩和策で長期の景気拡大をもたらした。

結果として土地や株式への過度な資金流入を助長し、バブルを発生させた。バブルを抑えるために大蔵省は90年、銀行に対して不動産融資の総量規制を導入。日銀も金融政策を引き締めた。

一気に信用収縮が進んで土地や株式などの資産価格が暴落。土地を担保に融資していた銀行は莫大な不良債権を抱え、北海道拓殖銀行や日本長期信用銀行などの金融機関が破綻した。金融システムが揺らぎ、経済成長の低迷が続いた。

※抜粋

〔 出典:日本経済新聞 〕

 --- Ginkou ---

平成が終わり令和の時代を迎えましたね。昨晩はテレビもカウントダウンを行い、年末のような雰囲気でした。

今後もこうした「元気な間に皇位継承」という流れになっていくのでしょうね。

また、男性だけが継承の対象というのも今の時代に合わないのは明らかですので、こちらも必要に応じて変化していくのでしょう。

さてそうした時代の節目にあって平成を振り返る機会が多くなっています。平成というと個人的にはミレニアムとかぶり、2000年代のITバブルベンチャーブーム小泉改革など、良い意味で「変革の時代」という印象が強いですが、ただ平成を西暦に換算すると当然ながら

・1989年~2019年

ということになり、ガッツリ「バブル崩壊」と被ることが分かります。

バブル崩壊以降のデフレ&リストラ&就職難の時代は、「失われた10年」もしくは「失われた20年」と指摘された暗い日々だったわけで、将来的には平成の印象としてそういった悪いイメージの方が強くなっていくのかもしれませんね・・・。

これまで何度か書きましたが、筆者本人としてはその90年代にもたくさんの楽しいことがあり、充実してもいましたので、十把一絡げに「失われた」と総括されることには不快感を感じます。「オレの愛と青春の日々を否定するな」と言いたいわけです(笑)。

そんな筆者の想いはどうでもいいとして平成を大きく振り返るとこういう出来事がありました。

・1989年:冷戦終結
・1991年:湾岸戦争、バブル崩壊
・1993年:EUが発足
・1995年:阪神大震災、ウインドウズ95発売
・1997年:拓銀が破綻、山一証券が廃業
・2001年:アメリカ同時テロ
・2003年:イラク戦争
・2007年:iphone発売
・2008年:リーマンショック
・2009年:民主党政権
・2011年:東日本大震災

バブル崩壊と共に始まった平成ですが、世界的には冷戦が終結したタイミングでもあったわけですね!こうして振り返ってみれば、この30年は「破壊と創造の30年」だったと言えそうです。そして「破壊」に着目すれば「失われた」ということになり、「創造」に着目すれば「変革の」という形容になるわけですね。

ただ一方で東日本大震災の後は、さほど大きな危機や変革がないことにも気が付きます。もちろんイスラム国に象徴される「テロとの戦い」や、トランプ大統領ブレグジットに象徴される「保守化・右傾化」、あるいは北朝鮮の「核問題」などはあるものの、こと国内では割と平穏である気がするのは筆者だけでしょうか?

とすると平成の30年はざっくりこう振り返ることができるのかもしれません。

・最初の10年:破壊
・真ん中の10年:変革
・最後の10年:安定

終わり良ければ総て良し。最後の10年が破壊でなくて良かったです(笑)。

果たして令和はどういう時代になるのでしょうか。

では今回の読者アンケートは、「平成の30年を振り返ると、破壊→変革→安定という流れで来ている気がしますが、あなたの印象は?」でいきましょう。投票は6月1日まで。

■【読者アンケート】平成の30年を振り返ると、破壊→変革→安定という流れで来ている気がしますが、あなたの印象は?(6月1日まで)
https://www.ginkou.info/enquete/?p=635



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