銀行.info

銀行関連ニュース

6月の世界の株価収益率を更新しました。

執筆者: ginko 発行日付: 2019-06-15

6月の、世界各国の主要株式市場の株価収益率(PER)一覧を更新しました。

<1.株価収益率(PER)とは?>

株価収益率(PER)って何?という人にご説明しておきますと、株価が、その会社の利益の何倍くらいになっているか、という株価の割高・割安を示す尺度です。ある会社の一株あたりの利益が1万円として株価が20万円なら、20万円÷1万円=20倍、というわけですね。言い換えれば、「株価は利益の何年分か」を表していると言えます。株価収益率が20倍なら「利益の20年分の株価」ということですね。

で、なぜこれが大事かというと、株価が割高か割安か、全てこれだけで説明できてしまうような万能のモノサシだからです。歴史上、たくさんのバブルがありましたが、多くは株価収益率が40倍とか60倍とか80倍という、利益額から見れば気の遠くなるような株価になったんですね。

もちろん当時は、その「高い株価収益率」を正当化するもっともな理屈がたくさんあったのでしょうけれど、結果的にはどんなバブルもはじけ、高い株価収益率は「重力」に負けて低下し(時には破滅的なスピードで)、概ね15倍前後に落ち着いています。株価収益率は、特に株価が割高になっていないかどうか、目安としては「20倍を超えていないかどうか」チェックすればいいと思います。

一方で例えば15倍未満の株価収益率は相対的に割安といえますが、割安には割安な理由があるので、飛びつくのはオススメしません。あくまで「割高」のチェックに用いると良いでしょう。


<2.今月の株価収益率>

6月の世界の株価収益率の推移はこんな感じです(Bloombergの予想PERを利用しています)。



6月の株価収益率の平均は前月と比較して上昇しました。先月の単純平均は12.79倍で、今月は13.01倍ということですね。

上がったということは株価が「割高」になったということになります。株価が割高となる要因は以下の通りです。

・株価が上がる
・企業収益が減る


ここでいつものように最近の株価の動きをチェックしておきましょう。

■日経平均株価(6ヶ月)



■日本を除く、世界の先進国の平均株価(円建て:6ヶ月)



■世界の新興国の平均株価(円建て:6ヶ月)



んーどーですかねー。グラフを見る限りは1ヶ月前とほぼ同じか、逆に若干下がっているようにも見えます。

具体的な数値をチェックしてみるとこうなります。

・日本 :下がる(21,250円→21,117円)
・先進国:下がる(2,407円→2,390円)
・新興国:上がる(1,357円→1,379円)


日本先進国の株価が下がる一方で、新興国の株価が上昇したわけですね。この新興国株価の上昇にけん引される形で全体の株価収益率=PERも上昇したということですかね・・・。

というわけで今月は「主に新興国株価が上昇しているので株価収益率=PERが上がった」ということになりそうです。

なお、この先進国株・新興国株の指数は円建てですので為替相場の影響を強く受けます。というわけで為替相場をチェックするとこうなります。

■ドル円相場



一時112円台まで下落していたドル円も、足元では108円前後円高水準です。こうした傾向は円建ての株価指数に直接マイナスとなるほか、日経平均にも下落圧力となってきます。とすると上記指数がパっとしなかったのは円高のせいであって、世界の株価自体はもっと好調なのかもしれません。

個別に世界の個別の株価動向をチェックすると、まずアメリカ株はこう。

■アメリカ株(S&P500)



6月の頭には大きく落ち込んだ株価もそれなりに回復し、1ヶ月前と比較すると上昇していそうです。その理由はやはり金利の低下傾向でしょうね。アメリカの長期金利の動きをチェックするとこうなります。

■アメリカ長期金利



大きく低下していますが、足元でも一段と低下していることが分かります。これはアメリカの中央銀行であるFRBが利下げの可能性を示唆したからですね。この前まで利上げを続けていたのに大きな方針転換ですが、こうした動きがアメリカの株価を支えているのは間違いなさそうです。

となるとアメリカの金利との逆相関=金利が下がれば株価が上昇することが指摘されている新興国株価も期待できるわけですが、実際にはこうなっています。

■中国株(ハンセン)



■インド株(SENSEX)



■ブラジル株(ボベスパ)



■ロシア株(RTS)



米中貿易戦争の渦中にある中国株はさておき、それ以外の株価はやはり上昇傾向ですね!

その米中貿易戦争以外にも「中国経済そのものの悪化」や「ブレグジット問題」は気になりますし、日本でも秋に消費税増税が控えており、国内景気のスローダウンは避けられません。

加えて、より深淵な「世界経済が後退するのではないか?」という悲観論も根強いですね。

その点では楽観は禁物かもしれませんが、しかしアメリカの金利が低下を続ける限り、新興国株価を中心に株価の上昇傾向は続く気がします。

株価が上昇すると株価収益率=PERとしては逆風にはなりますが・・・。

最後に個別の株価収益率=PERはこのようになっています。



今月の割高市場アメリカ/ナスダック市場となっています。

次の15倍以上20倍未満のゾーンはインド/SENSEX日経平均JASDAQ、そしてアメリカ/NYダウですね。

株価は割高の時よりも割安の時に購入した方がいいわけで、これから株式投資をご検討の方はこうしたPERの状況にも注意しながら、なるべく割高な市場・タイミングは避けて投資先を選別していただければと思います。

だからと言って「低ければいい」というものではないのは申し上げた通りですが。

各株価指数のPERの具体的な推移はこちらをご参照ください。

>>>世界各国主要株式市場の株価収益率(PER)推移はこちら  https://www.ginkou.info/per/index.html


>>>間違いだらけの銀行えらび ~ 銀行.info<<<

思い立ったら、今すぐこの場で資料請求!



スポンサードリンク

Copyright© 2017 Ginkou.info All Rights reserved.

PAGETOP MENU MENU