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メルマガ「間違いだらけの銀行選び」19年6月号

執筆者: ginko 発行日付: 2019-06-24

6月号の内容はこのようなものです。

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□ 2019年6月号のコンテンツ □

 1.この1ヵ月で取り上げたキャンペーン

   (新生銀行、オリックス銀行他)

 2.最新ランキング

 3.読者アンケート結果

   ・ここに来てビットコインの価格が急上昇し最安値から2.5倍の水準
    となっていますが、それでも最高値からは半分以下です。ビットコイ
    ンの上昇は続く?続かない?

   ・金融庁の試算では老後資金として年金以外に2,000万円必要との
    ことですが、あなたはいくら必要だと思う?

   ・厚生労働省によると2018年の出生率が1.42となり人口減少が
    確実な状況ですが、このまま人口が減り続けて良い?ダメ?

 4.今月の購買力平価

 5.今月の世界の株価収益率

 6.自腹で資産運用中!(13年3ヵ月目)

 7.14年6ヵ月目のひとりごと:
    「MMT理論が機能しないもう1つの理由」
    +16,200本+297万円

 8.お問い合わせ

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 ま ち が い だ ら け の 銀 行 え ら び
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□ 2019年5月号のコンテンツ □

 1.この1ヵ月で取り上げたキャンペーン

   (あおぞら銀行、新生銀行、SBI証券他)

 2.最新ランキング

 3.読者アンケート結果

   ・三井住友銀行がノルマ営業を廃止することを決めたようですが、あな
    たは銀行員からノルマのプレッシャーを感じる?感じない?

   ・平成の30年を振り返ると、破壊→変革→安定という流れで来ている
    気がしますが、あなたの印象は?

   ・金融庁の調査によると、リスク性金融商品の選好にあたり、金融機関
    の担当者に相談する人4割、詳しい知人に相談する人2割、誰にも相
    談しない人が4割となっていますが、あなたは?

   ・日経新聞の調査によると、次の首相にふさわしいのは安倍晋三首相と
    小泉進次郎氏が23%で並び、3位は石破茂氏とのことです。あなた
    が支持するのは?

 4.今月の購買力平価

 5.今月の世界の株価収益率

 6.自腹で資産運用中!(13年2ヵ月目)

 7.14年5ヵ月目のひとりごと:
    「えむえむてぃー理論ってナンデスカ?」
    +16,100本+294万円

 8.お問い合わせ

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.info1:この1ヶ月で取り上げたキャンペーン
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■1.あおぞら銀行:円定期1年0.25%
   https://www.ginkou.info/news/20190426.html

■あおぞら銀行インターネット支店/あおぞらネット定期

・6ヶ月 : 年0.15%
・1年 : 年0.25%
・3年 : 年0.15%
・5年 : 年0.15%

※2019年5月7日からの金利、税引き前

いつも通り実際に金利がアップするのは1年ものだけですが、やはりその1年
0.25%の金利が目を惹きますね。3年もの・5年もの金利はそれより低い
わけですから、これは「戦略的な金利設定」ということになるのでしょう。つ
まり赤字覚悟の出血大サービスということです。

>>>読者アンケート:5つ★満点で平均「4.4」。
   https://www.ginkou.info/enquete/?p=632

最高が5つ★ですのでかなり高い評価ですね!金利が1年で0.2%を超えて
くるとこういった評価になるということですね・・・。

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■2.新生銀行:新生パワートラスト1年0.28%
   https://www.ginkou.info/news/20190503.html

■新生銀行/新生パワートラスト(金銭信託)

<6ヶ月もの>

・50万円以上 : 0.10%
・200万円以上 : 0.15%
・500万円以上 : 0.18%

<1年もの>

・50万円以上 : 0.12%
・200万円以上 : 0.20%
・500万円以上 : 0.28%

<3年もの>

・50万円以上 : 0.15%
・200万円以上 : 0.25%
・500万円以上 : 0.30%

1年最大0.28%、3年最大0.30%という金利水準は魅力的ではあるも
ののそのためには500万円以上必要で、50万円だと1年0.12%、3年
0.15%ということになります。

>>>読者アンケート:5つ★満点で平均「3.3」。
   https://www.ginkou.info/enquete/?p=637

真ん中が3つ★ですので、それを上回るまずまずの評価ですね。200万円以
上だと1年ものでも0.2%になることから好意的に受け止めた方もいたのか
もしれません。

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■3.SBI証券:ソフトバンクG既発債0.9%
   https://www.ginkou.info/news/20190510.html

■SBI証券が取り扱う、ソフトバンクグループ社債の「既発債」

・第51回ソフトバンクグループ無担保社債

利回り : 0.901%
残存期間 : 約4.8年

利回りは0.901%と1%近いわけですから十分検討可能と言えそうですね。

ちなみにこの利回りは利率から恐らく0.5%程度低いと思われ、期間は約5
年ですからそのギャップは全体で約2~3%ということになります。この差額
の大部分は・・・SBI証券の販売手数料ということでしょうね、恐らく。

その点ではこうした既発債ではなく新発債、つまり新規に発売された債券を購
入した方が良さそうですが、ただ運用難の今の時代にそう簡単に社債を発行す
る企業はありませんし、あったとしてもすぐに売り切れてしまいます。

そのように考えると「今買える」というタイミングという点でも検討可能と言
えそうです。

>>>読者アンケート:5つ★満点で平均「3.0」。
   https://www.ginkou.info/enquete/?p=642

真ん中が3つ★ですので、ちょうど真ん中ということですね。ただ投票は最高
の5つ★から2つ★まで幅広く分布しています。

ソフトバンクGのリスクと0.901%という利回りのバランスをどうとらえ
るかで評価が変わってくるということですね・・・。

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■4.その他の取り上げたキャンペーン
   https://www.ginkou.info/news/

・SBJ銀行:円定期1年0.35%、2年0.40%

・SBI証券:SBI債2年0.43%


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.info2:最新ランキング
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恒例の、ユーザーのみなさまの投票による銀行人気投票。その2019年版の
5月の途中経過は以下の通りです。

・総合ランキング(★は前月比、順位が上昇した銀行)
 1位:住信SBIネット銀行
 2位:新生銀行
 3位:★SBJ銀行

 また各項目別ランキングの1位は以下の通りです。

・口座サービス:住信SBIネット銀行
・円預金   :SBJ銀行
・外貨預金  :住信SBIネット銀行
・FX    :SBI FXTRADE
・投資信託  :住信SBIネット銀行
・住宅ローン :じぶん銀行(現auじぶん銀行)
・カードローン:住信SBIネット銀行
・セキュリティ:新生銀行
・証券会社  :GMOクリック証券

総合ランキングでは前年1位の住信SBIネット銀行が1位を維持しています
ね。2位は前年3位の新生銀行、3位は前年4位のSBJ銀行です。この3行
が「3強」と言えるのかもしれません。

それ以外のランキングではまだ投票数が少ないので順位は流動的かもしれませ
んが、2位・3位のところで大きく動いていますね。ここから1位となる銀行
は出てくるでしょうか?

では投票が開始された2019年版の銀行人気ランキングに是非投票をお願い
します。

>>>2019年版のランキング投票はこちらから
https://www.ginkou.info/enquete2.html

>>>2019年版のランキングの詳細はこちら(2019年5月1日現在)
https://www.ginkou.info/ranking/


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.info3:読者アンケート結果
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■1.三井住友銀行がノルマ営業を廃止することを決めたようですが、あなた
   は銀行員からノルマのプレッシャーを感じる?感じない?
   https://www.ginkou.info/enquete/?p=630

1位:銀行員と電話したり会ったりしないので分からない 55%
2位:感じない 27%
3位:感じる 18%

となりました。1位は「銀行員と電話したり会ったりしないので分からない」
で約6割です。なるほど。

筆者もまぁ、同じ感想ではあるのですが、とすると本題からずれるものの銀行
の抱える新たな問題が浮かび上がってきますね。つまりは顧客との接触が明ら
かに減少しているということです。

正直、フィンテックがどれだけ進化しようとも、決済が代替されるくらいなら
銀行として痛くも痒くもありません。銀行の収益の源泉は「貸す」「預かる」
「運用する」の3つであり、ここにフィンテックが入り込む余地はないですね。

しかしインターネットバンキングなどが発達し、どんどん顧客との直接的な接
点が失われていくと、その大事な収益源の1つである「運用する」の根幹が崩
れていくことになります。

日本の個人金融資産の過半は60代以上が保有していますが、あと10年もす
ればインターネット世代も60歳を超えてくるわけで、どうやって関係を築い
ていくのかが課題となるのでしょうね・・・健闘を祈りたいと思います。

それはともかく本題に戻りますと、回答者の8割が銀行員からノルマを感じて
いないということですから、「ノルマ営業の廃止」の動きは特に読者の皆さん
にはほとんど関係なさそうですね。

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■2.平成の30年を振り返ると、破壊→変革→安定という流れで来ている気
   がしますが、あなたの印象は?
   https://www.ginkou.info/enquete/?p=635

1位:変革 44%
2位:破壊 31%
3位:それ以外の印象 13%
4位:安定 6%
〃 :特に印象なし 6%

となりました。1位は「変革」で約4割です。なるほど。

確かに小泉改革以降は日本の政治も経済も大きく変化した気がしますね。政治
の世界では民主党政権も生まれましたし、産業面では電機メーカーが凋落する
一方で、部品メーカーが大きな存在感を発揮しています。

金融面でも異次元緩和が始まり、ようやくデフレから抜けだしたわけですから
ターニングポイントを迎えたことになります。

また社会全体を見渡すと、パソコンが職場や家庭にいきわたり、インターネッ
トが社会インフラとなったと思ったら、今やスマホとSNSの時代ですからね。
ITを中心とした技術革新という点では「激動」だったと言えそうです。

ただ一方で平成の30年のうち、そのほぼ20年間は「失われた20年」だっ
たわけですし、サリン事件や阪神大震災、リーマンショック、東日本大震災な
どの惨事もあったわけですが、その「破壊」の印象は徐々に薄まってきている
ということですかね。それはそれで悪いことではないと思いますが。

令和はどういう時代になるのでしょうか?

「縮小均衡」みたいなこじんまりしたものにならないことを祈りたいと思いま
す・・・。

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■3.金融庁の調査によると、リスク性金融商品の選好にあたり、金融機関の
   担当者に相談する人4割、詳しい知人に相談する人2割、誰にも相談し
   ない人が4割となっていますが、あなたは?
   https://www.ginkou.info/enquete/?p=639

1位:誰にも相談しない 75%
2位:金融機関の担当者に相談する 17%
3位:詳しい知人に相談する 8%

となりました。1位は「誰にも相談しない」で約8割です。圧倒的ですね。

筆者も同じですので人の事は言えませんが、しかし本当は相談しないよりは相
談した方がいいのでしょうね。何かしら気づきがあるのではないかと思います。

「別に相談したくないからいい」という人はまだいいかもしれませんが、問題
は「相談したいけれど相談できる人がいない」というケースですね。

相談相手としてパっと思いつくのは「金融機関のスタッフ」「家族・知人」
「FPなどの専門家」という感じですが、ただ金融機関のスタッフは利害が一
致しませんので中立的なアドバイスは期待できませんし、家族・知人にお金の
ことを相談するのはためらわれます。

その点ではFPなどの専門家が最適ということになりますし、実際そうなので
しょうけれど、安くない費用がかかりますし、その専門家の「腕前」を事前に
知る方法はありませんし、そもそもそうした専門家に相談すること自体が一般
的ではありませんね。

とすると望む・望まざるにかかわらず「誰にも相談しない」スタイルとなるの
は必然かもしれません・・・がんばって一緒に勉強しましょう(汗)。

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■4.日経新聞の調査によると、次の首相にふさわしいのは安倍晋三首相と小
   泉進次郎氏が23%で並び、3位は石破茂氏とのことです。あなたが支
   持するのは?
   https://www.ginkou.info/enquete/?p=644

1位:安倍晋三 38%
〃 :小泉進次郎 38%
3位:石破茂 15%
4位:その他 8%

となりました。1位は「安倍晋三」氏と「小泉進次郎」氏が約4割で並び、3
位が「石破茂」氏というのは日経新聞の調査と全く同じですね!

政権についてから6年以上経つのに安倍首相が人気を維持しているのは素晴ら
しいですが、ほぼ何の実績もない小泉進次郎氏が人気を集めているのもすごい
ですね。抜群の知名度とブレない言動、全くないスキャンダル、そして父親譲
りのカリスマ性が人気の秘密なのでしょうね。

ただ本当に小泉進次郎氏が次の首相になると政治は回らなくなってしまうと思
いますが・・・。

議会制民主主義においては、人気と実力の両方がないとダメですね。良いか悪
いかは別として。

果たして「ポスト安倍」は誰になるのでしょうか。

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■5.その他の銀行関連ニュース
   https://www.ginkou.info/column/

・対中関税に賛成?反対?


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.info4:今月の購買力平価
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購買力平価とは1つのモノを外貨、例えばドルで買っても円で買っても同じ値
段になる為替相場のことです。モノの値段からその通貨が割高なのか割安なの
か分かるわけですね。

では今月=5月のドル円の購買力平価はと言うとこのようになっています。

・消費者物価ベース : 1ドル=122.75円
・企業物価ベース : 1ドル= 95.30円
・輸出物価ベース : 1ドル= 72.87円

歴史的にはこの真ん中の企業物価ベースの購買力平価を基準に、実勢相場が上
に行ったり(円安)、下に行ったりしながら(円高)、つかず離れず並走して
きたことが分かります。

とすると「企業物価より上なら円安」「企業物価より下なら円高」と言えるわ
けです。

そして2019年5月の企業物価ベースの購買力平価は95.30円。要する
に今は「円安」ということですね。


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.info5:今月の世界の株価収益率
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株価収益率(PER)とは、株価がその会社の利益の何倍くらいになっている
か、という株価の割高・割安を示す尺度です。目安としては「20倍を超えて
いないかどうか」チェックすればいいと思います。

5月の株価収益率の平均は前月と比較して下落しました。先月の単純平均は1
3.37倍で、今月は12.79倍ということですね。

下がったということは株価が「割安」になったということになります。

<世界主要株式市場の株価収益率(PER)一覧(2019年5月現在)>
 https://www.ginkou.info/column/20190518.html


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.info6:自腹で資産運用中!(13年2ヵ月目)
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<運用実績(2019年5月現在)>
 https://www.ginkou.info/column/20190520.html

2006年 4月の投資金額: 525万7,529円
2019年 5月の評価額 : 603万9,345円
損 益          : +78万1,816円

まずは運用実績の前月との比較です。今月は前月と比較して+1万円というこ
とですね。残った唯一の投資資産である国内REITが上昇したということで
すが、ほとんどの資産を売却してしまった今となっては上昇しても下落しても
全体の成績に大きな影響はありません・・・。

<今月の追加投資/売却>

さてここからは相場全体を眺めながら投資再開のタイミングを探っていきたい
と思います。

どの指数も昨年10月から仲良く下落した一方で、1月から概ね順調に回復し
てきました。日経平均も、アメリカ株も、円建ての先進国株もほぼ同じカーブ
を描いています。個別株はともかく、先進国の株価にもはや分散効果はなさそ
うですね・・・。

ただ一方で、この数週間に限れば逆にどの指数も低下しています。これは「米
中貿易戦争」が再燃し、中国からアメリカへの輸入品に対する関税が大幅に引
き上げられたからですね!

世界1位と2位の経済大国の間の「貿易戦争」なわけですから悪影響が出るの
は当然ですが、今後どのような展開となるのか注意しないといけないですね。

またそれ以外にも、「中国のそもそもの景気減速」や「ブレグジット問題」に
加え、世界経済の後退懸念など、投資家を不安にさせる材料が目白押しです。

そうなると株価が低下するのは必然な気がしますが、しかし実体経済は好調で
すからね!不安が募れば下がり、好調な指標が発表すれば上がるというジグザ
グした動きがしばらく続きそうです。

ちなみにこれまで株価の重しとなってきたのがアメリカの金利上昇ですが、ア
メリカの長期金利の動向をチェックしてみると金利低下が鮮明ですね。FRB
が利上げ休止や資産圧縮終了を発表しており、そうしたことも金利低下の背景
にあるのではないかと思います。アメリカの金利が低下すれば重しがなくなる
わけですから、株価には「追い風」となってきます。金融政策が株価上昇を主
導する「金融相場」に入ってくる可能性もありますね。

なお日経平均や円建ての株価は為替相場の影響を受けます。ドル円チャートを
チェックすると年始の急激な円高も収まり、徐々に円安が進んでいましたが、
こちらもやはり足元では110円台の円高となっています。「米中貿易戦争シ
ョック」の余波ですね。

やはり「有事」があると安全資産である円が買われるということなのでしょう。
実際には日本の機関投資家が慌てて外貨建て資産を売却=円を購入しているだ
けかもしれませんが・・・。

さてアメリカの金利が下落すれば上昇しやすいのが新興国の株価ですが、こち
らをチェックしてみると過去1年間下がり続けてきましたが、ようやく底入れ
されたように見える一方で、足元ではやはり大きく低下しています。

そうしたわけで、株価については全体的に「米中貿易戦争ショック」の影響が
鮮明です。今後の動向が気になるところです。

加えて投資家として頭の片隅に入れておかないといけないことは「景気はいつ
か後退する」ということですね。

それが1年後なのか、2年後なのか、3年後なのかは分かりませんが、好景気
を背景に株価が上昇すればするほど、それと反比例するように株価の下落リス
クが高まることを意識しておいていただければと思います。

引き続き筆者は景気後退期の株価下落局面をじっと待ちたいと思います。そう
した局面こそ「本当の、そして絶好の投資機会」と言えますからね。


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.info7:14年5ヵ月目のひとりごと
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■「えむえむてぃー理論ってナンデスカ?」
 +16,100本+294万円

先月の当欄では増税が本当に不要なのか問題提起を行い、政府債務をGDP比
で見れば高止まりしていることから、「増税はやっぱり必要」という結論に達
しました。

そうしたオーソドックスな「財政再建論」に異を唱えるのが現代貨幣理論(M
MT)ですね。筆者は何度もこのMMTを理解しようとメディア記事を読んだ
りしましたが、正直、何のことやらさっぱり分かりません。

分かりませんが、結論はこういうことのようです。

・自国通貨の発行権限を持つ政府は、インフレにならない限り、自国通貨建て
で借金し、財政赤字を膨らませてもよい。

一体どういうことなのでしょうね?財政赤字が膨らんでいけば、最終的には誰
もその通貨を使わなくなりインフレになっていくと思いますので、「インフレ
にならない限り」という条件設定がそもそも矛盾しているような気がしますが、
「インフレになるギリギリまではいい」ということですかね?

ただ問題はいつインフレになるのか誰にも分からないということですね。

今でも日本の財政赤字に不安を感じ、外貨を持っておきたいと思っている方は
少なくないと思いますが、そうした日本円に対する不安が一気に顕在化すると
為替が大きく円安に振れ、輸入物価が先導する形でインフレが起こるのでしょ
う。

仮にそのようなインフレが起きたとしても

・政府債務は相対的に目減りするのでwelcome

・日本は輸出国なので円安によって競争力が高まるのでwelcome

という2段論法なのかもしれませんし、あながち間違っていないのかもしれま
せんが、ただやはり正しいかどうか不確かな理論に則って借金をどこまでも増
やしていくというのは正気の沙汰ではありませんね・・・。

一度増やした借金はどこかで返済しないといけないわけで、「あ、間違ってい
たみたいでスミマセン」ではスミマセン。

今のところ政府や日銀がこうした破滅主義的な理論に乗ることはなさそうです
が、我々有権者も甘い話に乗らないようにしたいものですね。直感的におかし
いと感じるものはやっぱり本質的にもおかしいことが多いものです。

ただ一方で、なぜここまで大規模な金融緩和を進めながらインフレが起こらな
いのか、というのは興味深いですね。

基本的にはやはり少子高齢化が進む中で自然に消費が減っていることが大きい
のだと思います。中学校で習ったようにモノの価格は需要と供給で決まります
ので、需要が減る中で価格が下がるのは当然ですね。

加えてインターネットの深化により、

・顧客がより安い商品を見つけやすくなったり

・シェアリングなどのより安いサービスが提供されたり

・そもそも時間の使い方が変わりお金を使わなくなった

と言った影響もありそうですね。家で動画サイトを見てSNSを楽しんでいる
限り、全くお金を使いません。

もちろん世界全体で見れば人口も経済規模も拡大しているわけですから、外需
を取り込む努力は引き続き必要にしても、内需については「金融政策では如何
ともしがたい消費縮小」という現実を見据え、地に足がついた財政健全化計画
が必要ということなのでしょうね。

要するに

・増税

・歳出削減

・移民の受け入れ

と言った痛みの伴う改革が避けて通れないということです。

翻ってみると現代貨幣理論=MMTは、日本のように少子高齢化が進む一部の
先進国にのみ適用される考え方なのかもしれませんね。「アメリカと日本でし
か通用しない」と指摘する専門家もいるようですが・・・。

ちなみにこのMMT理論には続きがあって「インフレになりそうなら増税や金
利を引き上げればいい」と主張する方もいるようです。

もちろんそうなのでしょうけれど、増税という選択肢があるのであれば、何も
わざわざ借金を増やして苦しむ道を取るよりは、少しでも借金が少ない間に返
済をがんばった方がいいはずです。

うーん、MMTはどこを取っても矛盾を抱えているような気がしますねぇ。も
うちょっと筆者の理解が深まれば考え方も変わるのでしょうか?

それは分かりませんが、筆者は昔も今もブレない財政再建派であります。財政
再建に向けて着実に政策が進められることを期待したいと思います。

さて株式相場は上値が重い展開が続きますね。最近はずっと21,000円台
のイメージです。

米中貿易摩擦が終結すれば株価はポーンと上昇する気もしますが、政治的には
それは難しい気がしますね。

トランプ劇場はまだまだ続きそうです。

<御礼>

今月もいくばくかの寄付を行いました。

1.植樹活動への寄付 :累計で16,100本相当になりました。
2.震災への寄付 :累計で294万円となりました。

ユーザーのみなさま、当サイトのご活用、ありがとうございます!
https://www.ginkou.info/aboutus/index.html#tree

                         2019年5月/本間


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