執筆者: ginko 発行日付: 2019-07-03
まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「金融庁によればインターネットバンキングの不正送金被害は2018年度で343件と大きく減少しているほか、その補償率は93.2%ということで実際に被害に遭う可能性はほとんどない状態ですが、インターネットバンキングは怖い?」では・・・
1位:怖くない 77%
2位:怖い 23%
となりました。1位は「怖くない」で約8割ですね。
数千万あると思われるインターネットバンキング口座を分母にすれば、上記の通り343件という被害件数は天文学的に少なく、さらにその93%の口座について被害が補填されている点を踏まえれば利用を恐れる必要はまずないですね。
もはここまで被害が少ないと、
・どういう口座が被害に遭ったのか
・どういう場合に被害が補填されないのか
を逆に知りたくなりますね。
ただ一方で、誘導しまくりのアンケートに関わらず2割の方がまだ「インターネットバンキングが怖い」と回答しているわけで、むしろ注目すべきはこちらなのかも知りません。
恐らく確率論でいけばインターネットバンキングで被害に遭う可能性より、交通事故で死ぬ可能性の方がはるかに高いわけで、「インターネットバンキングを怖がるくらいなら、クルマに乗るのを怖がるべき」ということになりますが、そうしている人はまずいないと思います。
人間はそもそも非合理的な生き物ではありますが、こと「恐怖」に関しては極端に非合理的になりますね。
株価が下がるとついつい損をしてまで株を手放してしまうのも、「恐怖」が合理的判断を曇らせてしまうからだと言えます。
翻って、多くの詐欺的な商品が消費者の「恐怖心」を煽るマーケティングを行っています。詐欺的ではない商品もそうですが(苦笑)。
ちょっと話が広がってしまいましたが、「賢く」あるためにはこの恐怖心をどうコントロールしていくかが重要だと言えそうです。
怖いもの知らずの人はいつも合理的な判断ができるのですかね?それはそれでちょっと違う気もしますが・・・。
ではアンケートへの投票がまだの方は投票をお願いいたします。アンケートは7月26日まで。
〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=672
〔前回のコラム〕インターネットバンキングは怖い?怖くない?
--- Ginkou ---
参院選「自公過半数維持を」55% 世論調査
https://www.nikkei.com
日本経済新聞社の28~30日の世論調査で7月21日投開票の参院選について聞いたところ、与党の自民、公明両党が「参院の過半数を維持する方がよい」との回答が55%で「維持しない方がよい」の34%を上回った。憲法改正に前向きな勢力が参院の3分の2以上の議席を「維持する方がよい」が45%、「維持しない方がよい」が39%だった。
与党の過半数に関して世代別でみると「維持する方がよい」は39歳以下が68%、40~50歳代が58%、60歳以上が47%だった。若い世代ほど与党の過半数を望む声が多かった。改憲勢力が3分の2を維持すべきか否かの質問も同じ傾向だった。
安倍晋三首相が目標に掲げる2020年の新憲法施行は賛成が37%で反対が45%だった。17年5月の調査では賛成が43%で反対が39%だった。
参院選で投票したい政党は自民党が44%、野党第1党の立憲民主党が14%だった。5月の前回調査ではそれぞれ43%、11%だった。公明党、日本維新の会、共産党、社民党、国民民主党は5月の調査と同水準だった。
※抜粋
〔 出典:日本経済新聞 〕
--- Ginkou ---
何となく参院選は8月のイメージがありましたが、7月21日投開票ということであともうすぐですね・・・。
今のところ大きな争点もなさそうですし、「2,000万円」問題も早速収束した感もありますので、このままいけば与党が勝利するのは間違いなさそうです。安倍政権は本当に安定していますねぇ。
あえて言えば「憲法改正」が争点と言えますが、これもまだ特に内容が固まっていない点を考慮すれば明確な争点とはならなそうです。有権者の態度が明らかになるのは内容が固まってきてからでしょうね。
自衛隊を憲法に明記するくらいであれば反対する人は少ないかもしれません。すでに自衛隊は実在するわけですからね。
ちなみに上記記事によれば自公が参議院で過半数を維持することについて年代別で見ると
・39歳以下:68%賛成
・40~50歳代:58%賛成
・60歳以上:47%賛成
ということで若い人ほど与党を支持していることになります。これはどういうことですかね!?
若い人は理想主義で左寄りになることが多く、逆に年を取ると現実主義で右寄りになるイメージがありますが、実態は全く逆ということですね!
筆者が若いころは確かに左寄りだったんですけれどね・・・。
これが世の中全体の意見なのであれば、野党がよく口にする「貧困問題」や「格差是正」、あるいは「非正規問題」について、若い有権者には全く刺さっていないことになります。
もちろん、こうした世論調査が今やかなり偏ってしまっていて、「若いフツーの人」にはなかなかリーチできないということなのかもしれませんが・・・。
ちなみに同じ調査で「参院選で投票したい政党」はこうなっています。
・自民:44%
・立民:14%
・公明:6%
・維新:6%
・共産:4%
・社民:2%
・国民:1%
・まだ決めていない:18%
・わからない:5%
こちらを見ても与党人気は明白ですね。
個人的には「国民に入れてもらえなかった」はずの立民が国民を圧倒しているのも印象的です・・・。前原議員は結果的に民主党を完膚なきまでにぶっ壊したということですかね。合理的な判断が非合理的な結果を生んだ事例と言えそうです。
ということで今回の読者アンケートは、「日経新聞の世論調査によると、参院選で投票したい政党は、自民党が44%、立民が14%、公明が6%ということで与党人気は盤石ですが、あなたが参院選で投票したい政党は?」でいきましょう。投票は8月3日まで。
■【読者アンケート】日経新聞の世論調査によると、参院選で投票したい政党は、自民党が44%、立民が14%、公明が6%ということで与党人気は盤石ですが、あなたが参院選で投票したい政党は?(8月3日まで)
https://www.ginkou.info/enquete/?p=677
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