銀行.info

銀行関連ニュース

世界同時不況は起きる?起きない?

執筆者: ginko 発行日付: 2019-08-21

まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「アメリカでビットコインETFの承認が再延期されたり、最大2,100億円の仮想通貨が北朝鮮に不正取得された可能性が報道されるなど逆風が吹いていますが、仮想通貨に投資したい?投資したくない?」では・・・

1位:投資したくない 44%
2位:良く分からない、興味ない 33%
3位:投資したい 22%

となりました。1位は「投資したくない」で約4割です。筆者も同感です。自分の大事な資産が流出しては困りますし、ましてやそれが北朝鮮に渡るとか悪夢です・・・。

またそもそも前回のコラムでも触れましたが、仮想通貨はその名の通り「将来的には通貨になる」という大きな夢があったわけですが、では実際に通貨=どこでも簡単に決済できる状態になっているかと言うとそんなことはなく、むしろ普及は進んでいません。

通貨として考えると値動きが荒すぎたり、上記のような流出懸念、あるいは誰かがちゃんと承認してくれるのかという決済方法そのものへの不安に加え、そもそもすでに幅広く流通している現金・クレジットカード・電子マネーと言った既存の決済方法に対する優位性がほぼない現状では、一般的な利用が進むはずがないですね・・・。

そうしたわけでこれまでもそうかもしれませんが、これからも、値動きの激しい「投機的な商品」の位置づけを脱することはなさそうです。

ただ一方でアンケート結果をもう一度見ると、そうは言いつつ「投資したい」という方が約2割おられることは意外です。

どのような期待を持っておられるかは分かりませんが、積極的に取ったリスクが報われることを祈っております・・・とりあえず流出だけはやめてほしいものですね。

ではアンケートへの投票がまだの方は投票をお願いいたします。アンケートは9月14日まで。

〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=706

〔前回のコラム〕
ETF承認は再延期!ビットコインは魅力的?


 --- Ginkou ---

経済の枠組み、転換局面に
https://www.nikkei.com/


パラダイムシフト(枠組み転換)はじわじわと起こり、ある時点で一気に進む――。最近の金融市場の混乱から学んだ教訓だ。なぜもっと早く市場混乱が発生しなかったのかと驚くばかりだ。

ダウ工業株30種平均が14日、前日比800ドル安と今年最大の下げ幅を記録した。長期金利が短期金利を下回る「逆イールド」(景気後退の予兆とされる)にその原因を求める向きもあろうが、世界経済が病んでいる兆候はかなり以前からあった。問題は、いつになったら市場がこの10年間の低金利環境や中央銀行の量的緩和政策に慣れきった精神状態から抜け出し、新たな現実に向き合おうとするのかにあったのだ。

考えてもみてほしい。主要国の製造業購買担当者景気指数(PMI)は2018年1月以降、インドを除き全て悪化してきた。PMIは経済全体の方向性を先取りする製造業にとって最も信頼できる景気先行指標の一つだ。イタリアやドイツをはじめとするユーロ圏の景気減速はとりわけ目立ち、ドイツの4~6月の国内総生産(GDP)は前期比0.1%減のマイナス成長となった。

構造的な変化にもがく自動車業界、米ボーイングの新型機「737MAX」の墜落事故と出荷停止による世界的なサプライチェーンへの打撃、注目を集めるハイテク新製品の欠如、民間設備投資の冷え込み、エネルギー業界の不振、中国経済の成長鈍化など枚挙にいとまがない。どこかの国が債務不履行を起こしたり、企業が連鎖倒産したりすれば、株式相場の暴落に歯止めがかからなくなる可能性もある。

言うまでもないが、政治も悪材料だ。だが最近の動きにはさほど意外性がない。11日に実施されたアルゼンチン大統領選の予備選挙では、大衆迎合的な政策を掲げる左派の野党候補が現職に大差をつけて首位に立ったことから、翌日の同国の主要株価指数は一気に48%下落した。デフォルト(債務不履行)を繰り返してきたアルゼンチンならば再び左派勢力が台頭しても不思議はないはずなのに、なぜ市場は映画「カサブランカ」に出てくる警察署長のように「ショックだ、ショックだ」と驚いてみせるのだろうか。

米調査会社13Dグローバル・ストラテジー・アンド・リサーチによると、こうした政界の動きは「富の集積から富の分散に向かう局面と完全に一致」している。筆者はこの局面がこの数十年間で最も重要な経済転換につながるだろうと確信している。

中銀から数兆ドルに上る資金が市場に供給された。わずかな値動きに反応して高速で売買注文を出すアルゴリズム取引がもてはやされ、長期的視点で政治リスクを捉えようなどという意識は薄らいだ。株価指数に連動した運用を目指すパッシブ投資の残高が過去最高を記録した――。こうした状況下で我々の正常な感覚はまひしていった。

それらの要因が積み重なり、警告シグナルをかき消してきたが、今となっては赤信号が点滅する危機的状況にある。最近では銀行株、運輸株、製造業株が下落傾向にあり、大型株の不調の先触れとなる小型株の値下がりも目に付く。景気拡大局面の終盤では資本が大企業に流れ込む傾向にあり、中小企業は厳しい立場に置かれやすい。

筆者は世界同時不況が起きる公算が大きいとみている。株価は断続的に下落し、時に反発することがあっても総じて下落基調を強めるだろう。こうした状況は数年間続く可能性もある。今後数週間では、債券利回りが過去最低を更新し、逆イールドがさらに進み、「安全資産」とされる円やスイスフランが一段と買われ、金相場では強気が続くだろう。

※抜粋

〔 出典:日本経済新聞 〕

 --- Ginkou ---

徐々に世界の景気減速を示すデータが増えてきていますね。まず日本の輸出量は8ヶ月連続で減少したとのことです。



加えて世界貿易も減速が鮮明です。



こうした状況を見れば今後の世界経済の減速は間違いない気がしますね。

もちろん、「貿易減速」の背景には「米中貿易戦争」があるのは間違いありません。経済規模で世界1位世界2位の国同士の貿易が縮小すれば世界経済に影響を与えるのは当然です。

ただ、もし貿易減速の主因がこの米中貿易戦争なのだとすれば、そこまで悲観しなくてもいいのかもしれません。なぜなら仕掛け人のトランプ大統領も自国の景気悪化を望んでいるわけではありませんので、影響が深刻化すればどこかで手打ちとする可能性が高いからです。

一方で。

もしこの貿易減速がもっと構造的で循環的なものだとすれば、いよいよ10年を超える世界的な「好景気」が終わりを告げ、「景気後退期」に入っていくことを示唆していることになります。

そうした「悲観論」を最も強く主張するコラムニストの1人が上記の通り引用させていただいたグローバル・ビジネス・コメンテーターのラナ・フォルーハー氏ですね。

・主要国の製造業購買担当者景気指数(PMI)は2018年1月以降、インドを除き全て悪化してきた。

と指摘した上で、

・政治、通貨、信用の各リスクが高まり、各国で左派政権が誕生する見通しが強まっていることを市場が最終的に受け入れれば、変化とショックが猛烈な勢いで市場に吹き荒れるのは確実だ。

・筆者は世界同時不況が起きる公算が大きいとみている。株価は断続的に下落し、時に反発することがあっても総じて下落基調を強めるだろう。こうした状況は数年間続く可能性もある。

・今後数週間では、債券利回りが過去最低を更新し、逆イールドがさらに進み、「安全資産」とされる円やスイスフランが一段と買われ、金相場では強気が続くだろう。

・トランプ氏にも一般の米国民にも、株価暴落の懸念が高まる「恐怖の夏」の後に、米中対立が深まる「政治的不満の冬」が待ち受けていそうだ。

と、なかなかの恐怖シナリオを披露しています。

もちろん未来のことは誰にも分かりませんので、この予想通りになるという保証はありませんが、10年経ってもなかなか減速しない世界景気に逆に不安を感じていた筆者には、却って心地よく響くのも事実です。

加えて「円が買われる」ということは円高になるわけですから、筆者のように投資再開のタイミングを計っている個人投資家からすればチャンスですね。株価が大きく下がるなら尚更です。

つまりはそうした事態を期待しなくもないわけですが、では最も信頼できる先行指標と言えるアメリカの株価をチェックしてみるとこうなっています。



期間5年のチャートですが、確かに足元では「頭打ち」となっている様子は窺えます。しかし下落している様子は全くないですね。つまり少なくとも金融市場はまだまだ世界的な景気後退を織り込んでいない、ということになります。

株価が下がらないまま景気後退=リセッション入りすることはないと思いますので、今のところはまだ景気の先行きに対して弱気派は少数ということですね・・・。

言い換えれば本格的なリセッションには、コメンテーター氏が指摘するような「ジワジワした景気減速の事実」ではなく、もっと投資家の肝を冷やすそうなセンセーショナルな出来事が必要なのでしょうね。

仮想通貨バブル」はすでに破裂しましたが、次はどんなバブルが破裂するのでしょうか・・・。

逆にそれまでは、今の株価が大きく崩れることはなさそうです。

ということで今回の読者アンケートは、「世界経済のスローダウンを受けて、今後数年間の世界同時不況となる可能性が高いと指摘する専門家もいますが、このまま世界同時不況が起きる?起きない?」でいきましょう。投票は9月21日まで。

■【読者アンケート】世界経済のスローダウンを受けて、今後数年間の世界同時不況となる可能性が高いと指摘する専門家もいますが、このまま世界同時不況が起きる?起きない?(9月21日まで)
https://www.ginkou.info/enquete/?p=711



>>>間違いだらけの銀行えらび ~ 銀行.info<<<

思い立ったら、今すぐこの場で資料請求!



スポンサードリンク

Copyright© 2017 Ginkou.info All Rights reserved.

PAGETOP MENU MENU