まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「アメリカの金利低下や米中貿易戦争の拡大を受けて円高が進んでおり、ドル円は一時104円台となっています。あなたは円高がいくらまで進めば投資する?」では・・・
1位:90円 36%
2位:100円 27%
〃 :80円 27%
4位:70円以上の円高 9%
となりました。1位は「90円」で約4割です。そうですねー筆者もあえて言えばこれですかね!この水準であれば投資してもかなり勝つ可能性は高そうです。
他方、「100円」でも投資したいという方がおられますね。100円であればあともう少しですね。果たして今度為替相場はどう動くのでしょう?
ちなみに今日の日経新聞では面白い記事が載っていました。何となく「アメリカ利下げ→ドル安」の流れかなと思っていましたが、実際には対円以外ではドル高が進んでいるのですね!
興味深いです・・・。こうした動きの背景としては
1.円のみならずドルだって安全資産であり、景気に対する不透明感が高まれば投資資金はドルに還流する。
2.他の国も追随して利下げしており、ドルは相対的に金利が高い状況が続いている。
3.アメリカの関税政策で打撃を受けるのはアメリカ以外の国であり、消去法的にドル高が進む。
4.教科書的に言えば金利が下がる=貨幣価値が上がることなので、利下げすればドル高が進むのは当然。
と言ったことが考えられるのかもしれませんね。
とすると「より強い」円で、「強い」ドルに投資するというのは悪くなさそうです。果たして円高はどこまで進むのでしょうねー。
円高を期待している人は日本では少数派でしょうけれど・・・。
ではアンケートへの投票がまだの方は投票をお願いいたします。アンケートは9月28日まで。
〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=715
〔前回のコラム〕円高がどこまで進んだら投資する?
--- Ginkou ---
英「10月末離脱」ヤマ場に 野党、延期法案提出へ ジョンソン氏は強気崩さず
https://www.nikkei.com/
英国で欧州連合(EU)離脱の是非を問う解散総選挙が10月14日にも実施される可能性が浮上している。離脱延期に動く野党に対し、ジョンソン首相は支持率上昇を追い風に総選挙で民意を問う構えをみせる。ただ総選挙を経ても、EUとの離脱協議が円滑に進む保証はない。経済界が懸念する10月末を期限にした「合意なき離脱」のリスクは消えないままだ。
経済に混乱を及ぼす「合意なき離脱」も辞さないジョンソン氏は、これまでも与野党の反ジョンソン派の動きの封じ込めを図ってきた。8月28日には9月9日の週から約1カ月議会を閉会することを決め、反対派が議会で抵抗できる時間を大幅に奪った。2日の英メディアは、ジョンソン氏が与党内の造反を抑えるために、野党提案の離脱延期法案に賛成した議員を保守党から除名する方針だと伝えた。
野党側は離脱時期を現状の10月末から3カ月延期する法案を議会に提出する予定だ。ジョンソン氏は3日の議会演説で「(延期法案は)絶対に受け入れられない」とけん制したが、野党の法案に賛成する与党の造反者が出てくる可能性は高い。
ジョンソン氏が選挙も辞さない強気の姿勢をみせる背景には、堅調な保守党の支持率がある。8月下旬の英各種世論調査ではメイ前政権で20%前後まで落ち込んだ党の支持率が35%前後まで回復。2位の労働党に10ポイント超の差をつけて優位に立つ。
10月14日にも想定される総選挙では、政権側は議会を「離脱の邪魔をする敵」と見立て、「国民対議会」の構図で支持を訴える方針だ。選挙で得た民意を武器にEUとの交渉に臨む。
ただ選挙で勝ってもEU側が英との離脱協議で懸案になっているアイルランドの国境問題で譲歩するとは限らない。EUの譲歩が得られなくても10月末の離脱を強行するとみられ、ジョンソン政権の勝利は逆に「合意なき離脱」にお墨付きを与える可能性もある。
※抜粋
〔 出典:日本経済新聞 〕
--- Ginkou ---
何度もご案内しているブレグジット問題ですが、合意なき離脱を来月末に控え、政権と議会の攻防がいよいよ白熱してきていますね。ジョンソン首相が1ヶ月の議会閉会を決めると、野党は離脱時期を3ヶ月延長する法案を提出する準備を進め、それに対して今度は総選挙の可能性が浮上してきているということです。
今の議会では「決められない」のは明らかですので、確かに総選挙をして民意をハッキリさせるのは意味がありますね。進むにせよ、退くにせよ、今のイギリス国民がブレグジットをどう思っているのか筆者も興味があります・・・。
というわけで今後のシナリオについて日経新聞から引用するとこうなっています。
何となく「過半数政党なし」という結果になりそうな気もしますが・・・となると「大混乱」ですか(汗)。
ちなみに今後の可能性について同じく日経新聞から引用すると
・ゴールドマンサックス : 「合意なき離脱」の可能性/25%
・ソシエテジェネラル : 「合意なき離脱」の可能性/45%
ということで専門家でも意見が分かれています。なお、ソシエテジェネラルは仮に「合意なき離脱」となった場合、「英経済は20年に急激な景気後退に陥る」とのことですね・・・いやはや。
さてこうした状況で気になるのがポンドの動向ですね。このようになっています。
上記の通り「ドル高」の影響もあるのかもしれませんが、結果的には大きく下落しています。10月末の結果がどうあれ、金融市場が最も嫌うのは「不確実性」ですので、結論が出れば反動で上昇する気がするのは筆者だけでしょうか?
もう一段下落するようであれば、ポンドへの投資を考えてもいいかもしれませんねー・・・前向きに検討したいと思います。
ということで今回の読者アンケートは、「混迷を極めるブレグジット問題の影響で、イギリスの通貨であるポンドは大きく下がっています。今、ポンドは投資のチャンス?」でいきましょう。投票は10月4日まで。
■【読者アンケート】混迷を極めるブレグジット問題の影響で、イギリスの通貨であるポンドは大きく下がっています。今、ポンドは投資のチャンス?(10月4日まで)
https://www.ginkou.info/enquete/?p=720
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