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桜疑惑って一体・・・

執筆者: ginko 発行日付: 2019-11-13

まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「日経新聞の調査によれば消費税率が10%に引き上げられた後、家計支出を減らしたかどうかを聞くと、変わらないが76%で減らしたの21%を大幅に上回ったとのことですが、あなたはどう?」では・・・

1位:家計支出は変わらない 77%
2位:家計支出を減らした 15%
3位:家計支出をむしろ増やした 8%

となりました。1位はやはり「家計支出は変わらない」で約8割ですね!「家計支出を減らした」が2割になっている点を含め、日経新聞の調査とほぼ同じ結果になっています。

内閣の支持率に変化はありませんし、何だかあっけないくらいです。

更なる増税なしに財政の健全化は不可能ですから、安倍総理にはもう1期頑張ってもらって、次の増税の道筋をつけてもらった方がいいかもしれませんね。

もちろんその前に、徹底的な財政支出の削減努力は必要ですが。

ちなみに財政支出削減と聞くとどこか他人事に響きますが、実際には

・年金の削減

・医療費自己負担のアップ

・ダム建設や河川整備の中止

と言った形で我々の生活に跳ね返ってきます。

要するに「増税はイヤだけれど、年金も医療費も維持してほしいし、ダムや河川は整備してほしい」なんていうワガママは通用しないということです。

増税にせよ、歳出削減にせよ、痛みを被るのは我々国民なのであって、それぞれが主体的にこの問題の解決策を考える必要があるということです。

ではアンケートへの投票がまだの方は投票をお願いいたします。アンケートは12月6日まで。

〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=762

〔前回のコラム〕
増税後に家計支出は変わった?


 --- Ginkou ---

「桜を見る会」野党が照準 官房長官「招待基準見直し検討」
https://www.nikkei.com/


野党が首相主催の「桜を見る会」への批判を強めている。12日に追及チームの初会合を開き、関係省庁に招待客名簿の提示や招待客を決める過程の説明を求めた。国の予算で運営する会に安倍晋三首相が自身の後援会関係者を多数招待して便宜を図っているのではないかとみる。菅義偉官房長官は記者会見で、招待者の選定基準の見直しを検討する考えを示した。

桜を見る会は吉田茂内閣の1952年に始まった。東日本大震災直後の2011年などを除き毎年春、各界で功績や功労があった人を各府省の意見を踏まえ招いてきた。旧民主党政権も10年に鳩山由紀夫首相が開いた。

19年4月は皇族や各国大使、衆参両院議長のほか閣僚や国会議員など約1万8200人が参加した。14年に1万3700人だった参加者数は毎年増え続けている。

追及チームは立憲民主党や国民民主党などの共同会派と共産党が立ち上げた。初会合では招待客名簿の提示を内閣府など関係省庁に求めたが、担当者は「すでに廃棄した」と応じなかった。

19年の支出額は内閣府の資料によると、飲食物の提供や会場設営などで5518万円だった。14年以降は1766万円を予算に計上してきたが、実際の支出額は3千万~5千数百万円と予算額を大きく上回ってきた。20年度当初予算の概算要求は内閣府などが5728万円を求めている。

8日の参院予算委員会では共産の田村智子氏が会の前日に都内で開いた前夜祭にも触れ「首相の後援会の一大行事ではないのか」と追及した。

立民の枝野幸男代表は12日の党会合で「本丸直撃の案件だ。首相が説明責任から逃げようと思えば、遠からず『桜疑惑解散』に打って出る」と語った。同党の福山哲郎幹事長は記者会見で「前夜祭の資金はどこから出ているのか」と訴えた。日本維新の会の吉村洋文副代表は大阪市内で記者団に「事実なら公務の中立性、公平性からみて問題だ」と述べた。

自民党の二階俊博幹事長は記者会見で「特別、問題になるのか。選挙区の皆さんに配慮するのは当然だ」との認識を示した。石破茂元幹事長は11日に都内で記者団に「党の役職をしている時にそんな枠はあったが使ったことはない。首相が呼ぶなら公平性が要求される」と述べた。公明党の山口那津男代表は12日の記者会見で、会を中止すべきか問われ「国民とともに桜をめでる本来の精神を見据えたうえで対応すべきだ」と語った。

※抜粋

〔 出典:日本経済新聞 〕

 --- Ginkou ---

イギリスではブレグジットを巡ってヒリヒリするような政治的駆け引きが行われ、アメリカでは来年の大統領選挙に向けて虚々実々の中傷合戦が始まり、中国では米中貿易戦争により国家基盤が揺るがされる事態となっている中で・・・日本では「桜疑惑」ですか・・・。

平和ですねぇ(苦笑)。

百歩譲ってモリカケ問題については経済的な利益が供与された可能性があり、その真相を追求する意義は分からなくもないですが、こちらは経済的な利益は全くないですからね。

後援会関係者が多数招待されたということですが、後援会関係者だって国民ですし、そもそも「安倍総理と一緒に桜を見たい」という方々をピックアップしようと思えば支持者というのは分かりやすい人選です。アンチな方は招待しても来ませんからね。

もちろん1万8,200人という規模に対して5,000万円前後の費用の是非は問われるべきかもしれませんが、ただ野党も「桜を見る会」自体を否定しているわけではないとすると、争点は一気に曖昧になってきます。

仮にその中で3,000人が後援会の方だったとして(数字は適当です)、ではそれらを除いた1万5,200人で実施した場合、費用はどれくらい変わるのでしょうか?恐らくそれほど変わらないはずです。

そうなってくると「税金で後援会行事が実施された」という主張自体が揺らいできますね。どっちにしても必要な費用だったわけですから。

上記の通り財政健全化が課題となっている中で、「桜を見る会」自体が不要だという話ならまだ分かりますが、批判の急先鋒である立憲民主党と国民民主党の前身である民主党自体も実施していたわけですから説得力はありません

そもそも筆者が最も気になるのは、

・この桜を見る会の運営費用より、批判している議員の費用の方がはるかに高い

という点です。ちょっと調べた限りですが国会議員1人あたりで年間これくらいの費用がかかるようです。

・給料 : 2,200万円
・秘書費用 : 2,600万円
・通信交通費 : 1,200万円
・立法事務費 : 780万円

つまり金額がクリアなものだけでも7,000万円近くかかっているわけで、それ以外にも議員宿舎等のコストも加味すれば

・議員1人あたり3億円

という説もあるようです。

ザックリ言えば1日あたり100万円ということです。この野党の追及チームの人数がいくらか知りませんが、仮に3党で5人ずつ=15人とすると空費される議員コストは1日あたり1,500万円4日で「桜を見る会」の運営コストを超えてしまうのですね・・・本当にばかばかしい!!

さらに「桜疑惑解散」ともなれば一体いくらのコストがかかっているのか分かっているのですかね!?

それだけ安倍政権に隙が無いということなのかもしれませんが、あまりにどうでもいい疑惑で呆れてしまいます。というかそもそも何が疑惑なんでしたっけ。

筆者はどちらかというと判官びいきですので野党を応援したいですし、民主党も嫌いではなかったのですが、さすがにこれはねぇ・・・。

では今回の読者アンケートは、「野党は「桜を見る会」が首相の後援会行事になっていると批判を強めていますが、あまりにもどうでもいい疑惑に思えてしまいます。あなたの印象は?」でいきましょう。投票は12月13日まで。

■【読者アンケート】野党は「桜を見る会」が首相の後援会行事になっていると批判を強めていますが、あまりにもどうでもいい疑惑に思えてしまいます。あなたの印象は?(12月13日まで)
https://www.ginkou.info/enquete/?p=767



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