執筆者: ginko 発行日付: 2019-12-04
まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「医療費抑制のために、75歳以上×年収370万円未満のゾーンについて、現状1割の自己負担を2割に引き上げようという案が出ていますが、こうした医療費自己負担引き上げに賛成?反対?」では・・・
1位:賛成 71%
2位:反対 18%
3位:どちらとも言えない、内容次第 12%
となりました。1位は「賛成」で約7割ですね。意外と多かったです!
そもそも自己負担1割というのが低すぎるのでしょうね。他のゾーンはすでに2~3割となっているわけですから引き上げは当然な気がします。
もちろん生活困窮者や低所得者への配慮が必要なのは言うまでもありませんが、しかし財政が傾いてしまうとそうした「配慮」もできなくなるわけで、やはり財政再建を目指す上でもみんながそれぞれ少しずつ痛みを分かち合うのは避けて通れない道なのでしょうね。
今後この自己負担を3割から4割、4割から5割へと引きあげていけばかなり大きな医療費の抑制効果が期待できるものと思います。
不要不急な通院は減るでしょうし、みんながもっと健康に気を使い始めれば一石二鳥と言えます。
医療関係者への目配りも必要かもしれませんが、少なくとも医師の高給や製薬会社の高収益が続いている間は、応分の負担は我慢してもらうしかありません。財政が破綻して困るのは同じですからね。
1日も早く、財政再建に対する国民の関心が高まり、こうした抜本的な歳出削減の取り組みが始まることを期待したいと思います。
老後も日本に住みたいですしねぇ。
ではアンケートへの投票がまだの方は投票をお願いいたします。アンケートは12月27日まで。
〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=776
〔前回のコラム〕医療費の自己負担引き上げに賛成?
--- Ginkou ---
2019年冬のボーナスはいくら?上場企業の平均は…?
https://news.mynavi.jp
2019年冬のボーナスの見込み額について、さまざまな調査データが発表されています。
シンクタンクの三菱UFJリサーチ&コンサルティングの調査では、平均38万8242円(対前年比▲0.4%)で、うち製造業は51万7407円(対前年比▲0.2%)、非製造業は36万1833円(対前年比▲0.4%)という見通しを出しています。
みずほ総合研究所の予測でも、平均38万1904円(対前年比▲2.1%)と、いずれも4年ぶりの減少との見通しです。いずれの調査も事業所規模5人以上の民間企業を対象にしたもの。
ボーナス平均額が減少に転じた背景には、三菱UFJリサーチ&コンサルティングでは、雇用が好調で対前年比2.0%と増加しており、結果的に1人あたりの支給額が減少、総支給額は対前年比1.5%増と分析しています。
一般社団法人労務行政研究所が、東証1部上場企業のうち212社から回答を得た結果によれば、2019年冬のボーナスの妥結額は、全産業平均で74万7808円。対前年同期比で▲0.1%。こちらの調査結果でも昨年から減少となりました。
・製造業の平均は77万6818円、対前年同期比で▲0.6%。
・非製造業の平均は65万1305円、対前年同期比で1.8%増。
2019年の冬のボーナスは、全産業ではマイナスでしたが、非製造業は昨年に続き増加となりました。
※抜粋
〔 出典:マイナビニュース 〕
--- Ginkou ---
12月となり冬のボーナスの支給日が近づいていますね。公務員が今週、民間が来週という感じでしょうか?
気になるのが今年の冬のボーナスは増えるのか減るのかという点ですが、直感的には苦戦するのかなと思います。中国経済がスローダウンしていますので輸出企業にはダイレクトに影響しそうですし、内需企業には韓国との関係悪化の影響がありそうです。
では具体的にどうかと言うと上記記事では以下のような調査結果をまとめています。
・三菱UFJリサーチ : 38万8,242円(-0.4%)
・みずほ総研 : 38万1,904円(-2.1%)
・労務行政研 : 74万7,808円(-0.1%)
いずれもマイナスということですね!やはりそうかなと思います。
ちなみに3つ目の労務行政研究所の調査結果は東証一部上場企業を対象にしていることもあって、他の2つと比べて2倍の金額になっています。さすが上場企業ということでしょうか・・・。
それはともかく、その労務行政研究所の結果では製造業は-0.6%となっている一方で、非製造業は+1.8%増と明暗が分かれています。非製造業は意外と堅調だったということですね。上記の通り中国経済のスローダウンの影響をあまり受けなかったということなのでしょう。
ただ非上場企業も含めた三菱UFJリサーチ&コンサルティングの調査では、製造業は-0.2%である一方で非製造業は-0.4%とむしろ非製造業が苦戦しています。
両者の対照的な結果がどちらも正しいのだとすれば、非製造業でも「大企業」は業績堅調な一方で、「中小企業」は苦戦しているということが示唆されています。
具体的なデータを持っているわけではありませんが、印象としては「そうなのだろうな」という気がします。
IT化の進展や都心部への人口流入が続く中で、大企業と中小企業の「格差」はますます広がっているのではないでしょうか。
もちろん、全然違う理由によるものなのかもしれませんが・・・。
いずれにしても読者のみなさんのボーナスが1円でも多く増えることを祈っております。
では今回の読者アンケートは、「各調査機関が2019年冬のボーナスの支給見込み額を発表していますが、全体的には昨年の冬のボーナスから少し減る予想です。あなたのこの冬のボーナスは増えそう?減りそう?」でいきましょう。投票は1月4日まで。
■【読者アンケート】医療費抑制のために、75歳以上×年収370万円未満のゾーンについて、現状1割の自己負担を2割に引き上げようという案が出ていますが、こうした医療費自己負担引き上げに賛成?反対?(12月27日まで)
https://www.ginkou.info/enquete/?p=781
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