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2020年、為替相場は円高?円安?

執筆者: ginko 発行日付: 2020-01-29

まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「現状の金融政策が維持される限り長期金利は-0.2%~+0.2%の間で動くことになりますが、現在-0.005%の長期金利は1年後に上昇すると思う?低下すると思う?」では・・・

1位:変わらない/0% 50%
2位:上昇する/0.1% 20%
〃:低下する/-0.3%以下 20%
4位:上昇する/0.2% 10%

となりました。1位は「変わらない/0%」で5割です。確かに今の金融政策だったり、これまでの金利推移を思い返せば「0%前後」と考えるのは現実的ですね。

全体の回答をまとめるとこういうことになります。

・上がる:30%
・変わらない:50%
・下がる:20%

ただ全体的には割と分散したわけですね。個人的には2020年は今のところ大きな懸念材料もないことから長期金利は新しい上限である+0.2%に向けて上昇していく感覚を持っていますが実際にはどうなのでしょうね?

現時点では新型コロナウイルスが材料となっていますが、これも早晩、封じ込められる気がします。果たして金融市場の肝を冷やすような事件が起こるのでしょうか。投資再開のタイミングを狙っている筆者は多少期待しないでもないですが・・・。

しかし中国からの旅行客がストップすると、内需企業を中心に大きな影響が出そうですね。日本はいつの間にか観光立国になっていた感があります。

一体なぜ急にインバウンドが増えたのかイマイチよく分かっていませんが、インバウンドに依存すればするほどこうした外国の諸事情の影響を受けることになりますね。それもまぁ「ありがたい悩み」と言えるのかもしれませんが。

ではアンケートへの投票がまだの方は投票をお願いいたします。アンケートは2月22日まで。

〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=830

〔前回のコラム〕
2020年、金利は上がる?下がる?


 --- Ginkou ---

長期金利、振れ幅限定的
https://www.nikkei.com/


■中国債務問題で動揺も シティグループ証券チーフFXストラテジスト 高島修氏

――2020年の外国為替相場の見通しは。

「最大のリスクは中国の債務問題だ。米国の関税政策やそれに伴う人民元安などで動揺すると市場全体が不安定になり、円相場は円高を警戒する必要がある。中心は1ドル=105~110円で上下2円程度だとみるが、一時的に100円を割り込むこともあり得る」

――米大統領選はどのように影響しますか。

「米中関係に焦点が当たっており通常と違う。トランプ米大統領の支持率が低迷し、米中関係が悪化する中で選挙戦に入れば、中国がトランプ再選阻止に動くのではないかとの思惑が出る。中国が米債や米株の売却に動くことを市場が警戒し、再選の可能性が不安視されればリスクオフになる。7~9月は要警戒だ」

■リスク回避、和らぎにくく 三菱UFJ銀行チーフアナリスト 内田稔氏

――相場の見通しは。

「2019年は年間の値幅が約8円と史上最小だったが、20年はもう少し値動きが大きくなるだろう。年始から米国とイランの対立で中東の地政学リスクが高まった。米中貿易交渉や英国の欧州連合(EU)離脱を巡る問題など、世界経済の下振れリスクが多い。1ドル=101円まで円高が進む可能性もあり、値幅は10円程度になるだろう」

「19年に円相場が対ドルで小動きとなったのは円高とドル高が拮抗したためだ。安全通貨として円が買われる局面で、相対的な高金利通貨としてドルも買われた。だが米連邦準備理事会(FRB)は短期国債の買い入れを再開しており、ドルの需給は緩んでいる。円高とドル高の均衡が崩れ、円高・ドル安が進みやすい一年となりそうだ」

※抜粋

〔 出典:日本経済新聞 〕

 --- Ginkou ---

株価→金利と来て、最後は為替相場の見通しですね。ここ数年の為替相場は驚くほど安定して推移しています。



特に2017年以降はほとんど動きがないですね。こうした相場展開はFX利用者にとってはプラスなんですかね?それともマイナスなんですかね?

それはともかくこのグラフを眺めていると・・・長期金利の動きによく似ていることに気が付きます。同じ期間の長期金利のグラフはこうなっています。



確かによく似ていますね。この連動性を言葉にするならこうなります。

・日本の金利が下がれば円高となり、日本の金利が上がれば円安となる。

ん?為替のセオリーとは逆ですね。短期的には金利が上昇すれば通貨高となるはずです。念のためアメリカの長期金利をチェックするとこうなります。



こちらはほとんどドル円相場との相関はないですね・・・特にこの2年間は全く連動していないように見えます。

何でこうなっているのか素人の筆者には全く分かりませんが、かくも為替相場を読むのは難しいということですね。

それはともかくとして上記の

・日本の金利が下がれば円高となり、日本の金利が上がれば円安となる。

という新しい流れがまだ続くようであれば、今年の金利はわずかながら上昇するという金利観を持っていますので、為替相場も多少円安に振れるのかもしれません。

果たしてどうなるでしょうか。

では今回の読者アンケートは「ここ数年は110円前後で安定して推移しているドル円相場ですが、現在109円のドル円は1年後に円高になると思う?円安になると思う?」でいきましょう。投票は2月29日まで。

■【読者アンケート】ここ数年は110円前後で安定して推移しているドル円相場ですが、現在109円のドル円は1年後に円高になると思う?円安になると思う?(2月29日まで)
https://www.ginkou.info/enquete/?p=834



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