まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「新型コロナウイルスの感染拡大が止まりませんが、景気や株価への影響はどこまで深刻?」では・・・
1位:景気も株価も少し後退する 36%
〃 :景気も株価も現状維持 36%
3位:景気も株価もそれなりに後退する 27%
となりました。1位は「景気も株価も少し後退する」と「景気も株価も現状維持」が並びどちらも約4割です。では実際に株価がどうなっているかと言うとこうですね。
日経平均は足元では約24,000円ということで高値を維持していることが分かります。このままで推移すれば「現状維持」もしくは「むしろ上昇する」ということになりそうです。
この新型コロナウイルスについて、素人の筆者の感覚としては「日本で広がるのも時間の問題」という気がします。すでに中国以外でも発症している人がいるわけですし、これだけ人の往来があると水際で防ぐのは不可能です。
そもそも検査薬も十分にない中で、誰がウイルスを持っているのか完全に調べることができないわけですからね。
加えてクルーズ船で次々と発症している人が出ていたり、検疫官もうつってしまったということは感染力も強いということかと思います。
ただ一方で感染力が強いということはそれだけ「毒性が低い」ということでもあります。毒性が強いと人にうつす前に死んでしまいますので。
そうしたわけで、今後の展開としては「日本でも広まるけれど、インフルエンザ並みの致死率に留まる」と予想しますがいかがでしょうか?
いずれにしても致死率が1%であっても0.1%であっても「ほとんの人が助かる」ということは間違いありません。そう考えると株価がそこまで悲観的になっていないのも当然かもしれませんね。
今後の展開は分かりませんが、少なくともマスクがなくなるなど、パニック的な過剰反応は収束していくことを期待したいと思います。
ではアンケートへの投票がまだの方は投票をお願いいたします。アンケートは3月5日まで。
〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=839
〔前回のコラム〕新型肺炎問題はどこまで深刻?
--- Ginkou ---
ネットバンキング 崩れた安全防壁
https://www.nikkei.com/
インターネットバンキングの口座から不正送金される被害が2019年秋ごろから急増している。大きな要因は、手続きのたびに使い捨ての「ワンタイムパスワード」を発行する2要素認証を破る手口が編み出されたことだ。ネットバンキングの安全性を支える防壁の一端が崩れた形で、金融機関は送金できる額を制限するなどの対策を急いでいる。
確認されている主な手口はこうだ。銀行に預金口座を持つ利用者のスマートフォンに「カード・通帳の利用停止、再開のお手続きの設定してください」とSMS(ショートメッセージサービス)が届き、記載されたURLを押すと銀行のサイトが現れる。
指示に従ってネットバンキングのIDとパスワードを入力すると、銀行からスマホに届いたワンタイムパスワードをさらに打ち込むよう求められ、入力すると「処理完了」と表示が出る。
だが、SMSが誘導するのは銀行を装う偽サイトで、犯人は偽サイトに打ち込まれたIDとパスワードをすぐに正規のサイトに入力している。利用者にワンタイムパスワードが届き、偽サイトに打ち込まれたら、それもすぐ正規サイトに入力してログインし、預金を外部の偽名口座などに振り込んでしまう。
偽サイトでIDなどを盗み取る「フィッシング」の手口は以前からあるが「利用者が偽サイトにアクセスしている間に、並行して正規サイトにログインすることでワンタイムパスワードを破る点が新しい」と警察関係者は指摘する。
警察庁のまとめによると、19年のネットバンキングの不正送金被害は前年比4.4倍の20億3200万円に上った。
犯人側は不特定多数の利用者に大量のSMSを送りつけており、セキュリティー専門家は「SMSの送信から不正ログイン、不正送金までの一連の作業を自動的に処理するシステムを構築している」とみる。
情報セキュリティー関連企業などでつくるフィッシング対策協議会の吉岡道明氏は「個人預金を狙うフィッシングは年々巧妙になっている。SMSに書かれたURLに直接アクセスしないことはもちろん、1回あたりの送金の上限額を定めておくなどの対策も重要だ」と話している。
※抜粋
〔 出典:日本経済新聞 〕
--- Ginkou ---
ここ最近言われているのがネットバンキングの不正送金被害が急増しているという話ですね。実際に警察庁のサイトを覗くとこのようになっています。
確かに大きく伸びています・・・。
その手口と指摘されているのがこうですね。
要するに、利用者から見ると
1.SMSなどで偽サイトに誘導される
2.偽サイトにIDとパスワードを入力する
3.ワンタイムパスワードが銀行から届く
4.それを偽サイトに入力すると、不正送金されてしまう
という流れです。
素人からすればワンタイムパスワードの有効期限は決まっていて、その間に偽サイトの裏側で犯人が急いで正規サイトに入力する様子はちょっとピンときませんが、実際には「SMSの送信から不正ログイン、不正送金までの一連の作業を自動的に処理するシステムを構築している」との指摘ですね!
なるほど、それなら効率よく盗めそうです・・・。
正直、SMSで誘導されると疑うのはちょっと難しい気もしますが、利用者としてはもう「スマホではログインしない」くらいの心構えが必要なのかもしれません。
なお、とは言いつつこうしたフィッシング詐欺を過剰に恐れなくてもいいです。と言うのも、こうした巧妙な手口の不正送金はまず間違いなく、銀行によって補償されるからです。全銀協の発表する補償率はこのようになっています。
つまり、2018年度においては97.2%、2019年度においては95.0%の不正送金被害が補償されているのですね。恐らく補償されていないのは「親族・知人が送金した」と言ったケースかと思います。
そうしたわけで必要以上に心配することはありませんが、とは言いつつ被害に遭わないに越したことはありません。上記の通り、とりあえず「スマホではログインしない」というのを徹底してみてはいかがでしょうか。
では今回の読者アンケートは「去年の夏くらいからインターネットバンキングで不正送金被害が急増していますが、知っていた?対策を取った?」でいきましょう。投票は3月12日まで。
■【読者アンケート】去年の夏くらいからインターネットバンキングで不正送金被害が急増していますが、知っていた?対策を取った?(3月12日まで)
https://www.ginkou.info/enquete/?p=844
思い立ったら、今すぐこの場で資料請求!
銀行.info メインメニュー