まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「読売新聞の世論調査によれば、安倍内閣の支持率は３７％・不支持率は５４％と不支持が逆転している状況ですが、あなたは安倍政権を支持する？支持しない？」では・・・

１位：支持しない　５５％
２位：支持する　４５％

となりました。１位は「支持しない」で約６割です。なるほど。

筆者は以前も書いたように「消極的な安倍総理支持派」ですが、その理由は何と言ってもその高い支持率でした。

良いか悪いかは別にして、高い支持率を背景にこれまで政府がなかなかできなかったことを次々と実現してきたことは事実です。

功罪はあれど歴史を作ってきたのは間違いないと思いますが、その肝心の支持率が下がってきたとなると・・・支持し続けるのは難しくなりそうです。

ただコロナ禍のもと、「命か経済か」と言った極端な論調がある中で、「命も経済も」を狙った結果、支持率が下がるのはさすがに気の毒な気もしますが・・・。

ちなみに本当かどうか、２４日に安倍首相が退陣し、麻生氏が総理大臣になるというネットニュースを見ました。真偽はともかく健康問題についても気になるところです。

支持率が高い総理は退陣後に評価が下がることが多いことを踏まえると、長期的な評価を考えると政権末期の今、支持率が下がるのは決して本人には悪いことではないのかもしれませんが。

ではアンケートへの投票がまだの方は投票をお願いいたします。アンケートは9月12日まで。

〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=971

〔前回のコラム〕安倍首相を支持する？支持しない？


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米民主党大会、ハリス氏を副大統領候補に正式指名へ
https://www.nikkei.com

米民主党は19日、開催中の全国大会でカマラ・ハリス上院議員（55）を副大統領候補に正式指名する。黒人女性を副大統領候補に指名するのは初めて。ハリス氏はオンラインで指名受諾演説に臨み、政権奪還に向けて党の結束を呼びかける見通しだ。

民主党全国大会は中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーで17日に始まった。新型コロナウイルスの感染防止を優先し、事実上のオンライン党大会となっている。18日にはジョー・バイデン前副大統領（77）を大統領候補に正式指名しており、正副大統領候補がそろう。共和党の大統領候補に内定している現職のドナルド・トランプ大統領（74）からの政権奪還を目指す。

副大統領候補への正式指名はハリス氏が民主党の将来を担うリーダーの一人になることも意味する。バイデン氏が勝利すれば大統領就任時の2021年1月には78歳と、史上最高齢となる。そのため同氏は大統領2期目に出馬しないとの観測があり、その場合、ハリス氏が有力な後継者になり得る。

共和党のペンス氏は遊説を着々と進めている。19日には民主党大会が開かれているウィスコンシン州の金属加工会社で演説し「バイデン氏は659日間にわたってウィスコンシン州に来ていないそうだ」と指摘。オンラインでの選挙活動を重視するバイデン陣営を皮肉った。17日にはトランプ氏も同州を訪れており対面での有権者との対話に力を入れている。

〔　出典：日本経済新聞　〕

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いよいよ民主党の大統領・副大統領候補がバイデン氏・ハリス氏に決まり、秋のアメリカ大統領選挙に向けて盛り上がってきましたね。

ハリス氏を黒人女性と言うのが適切なのか微妙なところですが、それに代わる言葉もないのでそういうことにしておきましょう。

そもそもアメリカの一般女性のことを「白人女性」などと書いたりしないわけで、あと１０年もすればこうした「黒人女性」という表現自体、差別用語で不適切ということになりそうですが、ただ今回の選挙においてはハリス氏の出自は良い意味でも悪い意味でも選挙戦での重要なカギとなりますので、明記されるのはやむを得ない面がありますね。

それはともかくとして、各種世論調査によれば今のところ大きくリードしているのはバイデン氏の方です。いつもは「現職有利」なわけですが、トランプ氏の評価は真っ二つに分かれていますし、コロナ禍が逆風になっているのも安倍総理と同じ状況です。

「隠れトランプ支持者」の存在を考えても、このままいけばバイデン氏が勝利することになりそうです。

では筆者がバイデン氏かトランプ氏かのどちらを支持しているかと言えば、いつもご案内しているようにトランプ氏です。

もちろん彼の言動は受け入れられないものが多いですし、大統領としての品位も全く感じられないですが、しかし「経済優先」でブレない点は評価して良いと思います。巨額の減税も実現しましたしね。

少なくとも「投資家」の目線からすればトランプ氏の方が安心です。アメリカの株価が史上最高水準になっている今、わざわざリスクを取る必要はありません。

ただ一方で、バイデン氏優勢が伝えられても株価が下がらないところを見ると、アメリカの株式市場はバイデン氏勝利をさほど心配していないのかもしれません。

バイデン氏は仮に勝利しても８年ではなく４年やあるいは任期途中で退くという見方があり、その場合はハリス氏が大統領になる可能性が高いですが、政治経験の浅い彼女が大統領になるのもリスクと言えばリスクです。

リベラルな立場からは彼女を応援したい気持ちもあるのですが。

果たして１１月３日の選挙結果はどうなるのでしょうか。気が付けばもうすぐですね。

というわけで今回の読者アンケートは、「民主党のアメリカ大統領・副大統領候補がバイデン氏・ハリス氏に正式に決まりましたが、バイデン氏とトランプ氏、あなたはどちらを支持する？」でいきましょう。投票は9月20日まで。

■【読者アンケート】民主党のアメリカ大統領・副大統領候補がバイデン氏・ハリス氏に正式に決まりましたが、バイデン氏とトランプ氏、あなたはどちらを支持する？（9月20日まで）
https://www.ginkou.info/enquete/?p=975