まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「<複数回答可>菅政権が発足し、基本方針が発表されましたが、あなたが期待するのはどれ?」では・・・
1位:新型コロナウイルスの感染対策と社会経済活動の両立 82%
2位:行政の縦割りや前例主義を打破する規制改革 55%
3位:デジタル化 36%
4位:外国人観光客の誘致 27%
5位:最低賃金の引き上げ 18%
〃 :不妊治療への保険適用 18%
〃 :待機児童問題を終わらせる 18%
8位:農産品の輸出促進 9%
〃 :頑張る地方を応援 9%
〃 :戦後外交の総決算 9%
〃 :拉致問題の解決 9%
〃 :上記以外 9%
となりました。1位は「新型コロナウイルスの感染対策と社会経済活動の両立」で8割ですね。8割!まぁ確かにいまはそれしかないですね・・・。
ただ一方で、政府が何をしようとも感染は広がるし、政府が何をしようとも感染は収まる印象も持っています。
少なくとも感染対策に対する過剰な期待は捨てた方がいいですね。
とすると残るは経済対策ということになりますが、ただまぁもうすでにかなりの税金を投下していますからね。政府の多額の借金に肌寒い思いをしている有権者は筆者だけではないと思います。
菅総理が冒頭発言したように「自助、共助、公助」の順番通り、徐々に経済の正常化を進め、「自助」ができる環境へと戻していっていただきたいと思います。
幸いなことに日本での新型コロナの毒性は「インフルのちょっとひどい版」くらいに留まっていますからね。
特に若年層はコロナに対してかなり抵抗力が強いのは明らかですので、若年層に対する規制はどんどん緩め、正常化への道筋をつけていってもらいたいものです。
いずれにしても「実力派官房長官」としての実績は十分ですので、菅総理にしかできない改革を進めてほしいと思います。
ではアンケートへの投票がまだの方は投票をお願いいたします。アンケートは10月17日まで。
〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=994
〔前回のコラム〕菅内閣に期待することは?
--- Ginkou ---
国内REIT、海外勢が攻勢
https://www.nikkei.com
国内の不動産投資信託(REIT)市場で、海外投資家が買いに動いている。他の先進国に比べると不動産市場への新型コロナウイルスの影響が小さく、商業施設なども夏以降に営業を再開して賃料収入の落ち込みも少ないとの見方だ。ただ最近は東京都心のオフィス空室率が上がっている。収益見通しに強弱感が対立する中で海外勢の買いが先行する格好だ。
海外のREITと比べると日本は堅調な値動きだ。代表的なREITや不動産株の指数である「FTSE EPRA Nareit Global
Real Estate Index」の国・地域別指数(ドル建て)で、日本は7月末から9月17日まで9%上昇し、欧州(4%高)や北米(1%高)を上回る。
ある香港拠点のヘッジファンドは「REITや不動産株は(株式などと比べて)出遅れ感が強い」として買い増しを検討する。最近発表された決算は商業施設型を中心に事前予想ほど悪くなく、コロナの影響も最悪期を脱したと判断したためだ。REITでは「ららぽーと」などを組み入れるフロンティア不動産投資法人が20年6月期の分配金(配当に相当)を当初計画を上回る水準にすると8月に発表した。
もっとも、海外勢の買いが他のタイプのREITにさらに広がるかどうか不透明だ。
国内REITの資産規模の4割を占めるオフィスビルは「当面は空室率の上昇など悪材料が出やすい」(アイビー総研の関大介代表)。実際の不動産市況の最悪期がいつか。「新型コロナ感染の第3波など、まだリスクが残る」(しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹運用本部長)ため判断は難しい。
※抜粋
〔 出典:日本経済新聞 〕
--- Ginkou ---
コロナ禍の元、色々な投資商品が値下がりし、「投資チャンスが来た」と感じた方は筆者だけではないと思いますが、「株はちょっと怖い」という方にとって候補に上がってきそうなのが不動産投資ですね。
不動産はそこまで大きく上がったり下がったりしませんし、賃貸経営が軌道に乗れば憧れの「不労所得」も手に入ります。
ただ庶民だとおいそれと手を出せる金額ではありませんし、ローンを組むと一気に赤字となる可能性もあり、容易に取り組むことはできません。
そうした場合に代替手段となるのがREITですね。REITとは商業施設やオフィスなどの不動産に直接投資する商品ですが、投資信託を経由すれば1万円から購入できるわけでかなり気軽です。
売りたい時はすぐ換金できますしね。
では過去のJ-REIT=日本の不動産に投資するREITの指数はどうなっているかと言うとこうなっています。
上がったり下がったりを繰り返していますが、2000年代のミニバブルで上昇した後にリーマンショックで暴落し、その後じわじわ上昇した後でコロナショックによってもう一度下がっていることが分かります。
いずれにしてもこのグラフを見ればやはり「投資のチャンス」と考えてもおかしくなさそうです。
ちなみにREITの良さは配当なわけで、配当込で見てみるとグラフはこのようになるようです。
綺麗な右肩上がりになるわけですね・・・。ちなみに手軽なJ-REITファンドでその成績をチェックすると「J-REIT・リサーチ・オープン(毎月決算型)」の場合はこうなります。
分配金を受け取っていたとしてもかなり好調なパフォーマンスだったということですね。
過去の実際のリターンはこうなっています。
過去10年の成績はさすがにリーマンショックの反動もあって「高すぎ」という感じはしますが、3年もしくは5年の「6%前後」という数字は参考になりそうです。
こうしてみると・・・J-REITは決して悪くないですね。
あえてリスクを挙げるとすれば、リモートワークの推進による空室率の増加や首都直下地震などが考えられるかもしれませんが、長い目で見ればそうしたリスクも軽減されそうです。
というわけで今回の読者アンケートは、「コロナ禍で値下がりしたJ-REITは魅力的?」でいきましょう。投票は10月24日まで。
■【読者アンケート】コロナ禍で値下がりしたJ-REITは魅力的?(10月24日まで)
https://www.ginkou.info/enquete/?p=999
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