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2021年、金利は上がる?下がる?

執筆者: ginko 発行日付: 2021-01-21

まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「2020年はコロナショックの割に株価が大きく上昇し、今もそのトレンドが続いている状況ですが、現在2万8,000円台の日経平均は1年後にいくらになると予想する?」では・・・

1位:2万5,000円以下 36%
2位:3万円 27%
3位:3万3,000円以上 18%
4位:2万9,000円 9%
〃 :2万8,000円 9%

となりました。1位は「2万5,000円以下」で4割ということですね。意外とみなさん悲観的だということです。

何があるか分からないのが経済であり金融市場ですから、1年後に相場が大崩れしている可能性はないわけではありませんが、ただ今のところ株価の上昇傾向は極めて力強いです。



個人的にはもはやバブルという気もします。コロナバブル・・・ネガティブな材料が引き起こすバブルとは世も末という感もありますが、ここまで来れば行くところまで行くのかもしれません。見守るしかないですね。

アンケート結果に戻れば、「3万円」や「3万3,000円以上」など今の株価より上の水準を予想される方は5割強となっており、全体的にはむしろ強気であることが分かります。

株価予想は当たらないものではありますが、果たしてどうなるでしょうか。

ではアンケートへの投票がまだの方は投票をお願いいたします。アンケートは2月14日まで。

〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=1094

〔前回のコラム〕
2021年、株価は上がる?下がる?


 --- Ginkou ---

利回り上昇、国内波及も
https://www.nikkei.com


岡三証券グローバル・リサーチ・センター理事長 高田創氏

――2021年の日米金利の見通しを教えてください。

「世界的に新型コロナウイルスの感染拡大が続いている。日米は21年も中央銀行による金融緩和が続くとみられる。一方で米国では、コロナ禍が収束に向かい実体経済が回復すれば長期金利に上昇圧力(債券価格には下落圧力)がかかるだろう。長期金利の指標となる米10年債利回りは1%台半ばまで上昇余地がある」

「米金利の上昇に伴って国内金利にも上昇圧力がかかる。日銀のイールドカーブ・コントロール(長短金利操作)により長期金利に大幅な上昇は見込めないものの、日銀の買い入れ額が少ない超長期債の利回りは上振れるだろう。国内の20年債利回りは0.5%程度まで上昇する場面もありそうだ」

――まもなく発足するバイデン米新政権を債券市場はどう受け止めているのでしょうか。

「新政権では米連邦準備理事会(FRB)前議長のイエレン氏が財務長官に就任する予定だ。現議長のパウエル氏の任期も続くなか、市場では現状の金融緩和が今後も続いていくことへの安心感があるのではないか」

――今後の債券市場で留意すべきリスクはありますか。

「足元の市場では、先行きの金融政策は緩和の方向しかないといういびつな期待が形成されてしまっている。したがって今後、コロナ禍に対応した金融緩和の出口を模索する際には、市場と慎重に対話しなければ金利が急上昇するリスクがある。金利の急激な上昇は株価にも影響する恐れがあり、注意が必要だ」

※抜粋

〔 出典:日本経済新聞 〕

 --- Ginkou ---

前回の今年の株価予想に引き続き、今回は今年の金利予想について考えてみたいと思います。

ただし大前提となるのは今の金利は日銀にコントロールされているので、大きく上がることも大きく下がることも考えにくい、という点ですね。

具体的には長期金利で言えば「-0.2%から0.2%の間」に収まるよう管理されていますので、ここからはみ出すことはありません。長期金利のグラフをチェックするとこうなっています。



日銀の金利コントロールが始まった2016年以降、長期金利は安定的に推移してきたことが分かります。

そのような枠組みがある中で、現状0%近辺の長期金利が「-0.2%」に向かうのか、「+0.2%に向かうのか」ということですが、遅かれ早かれコロナが収束に向かい、実体経済が回復してくるということであれば「+0.2%に向かう」と考えるのが自然ですね。

この動きは世界的なものとなりますので、上記記事の通り「米金利の上昇に伴って国内金利にも上昇圧力がかかる」と言った相互作用もありそうです。その点でもやはり今年は「金利は多少なりとも上昇する」というのがメインシナリオです。

ちなみに大前提となる日銀の金利コントロールですが、「日銀が-0.2%から0.2%としている変動幅の拡大を検討している」という報道もありました。

もしそうなればこれまでの「+0.2%」という上限を超えた更なる金利上昇もあるかもしれません。

今のところ長期金利は落ち着いて推移しており、金融市場はそうした金利上昇の可能性を全く期待していないようにも見えますが、預金者としては金利上昇を祈りたいと思います。

というわけで今回の読者アンケートは「現状の金融政策が維持される限り長期金利は-0.2%~+0.2%の間で動くことになりますが、現在+0.03%の長期金利は1年後に上昇すると思う?低下すると思う?」でいきましょう。投票は2月21日まで。

■【読者アンケート】現状の金融政策が維持される限り長期金利は-0.2%~+0.2%の間で動くことになりますが、現在+0.03%の長期金利は1年後に上昇すると思う?低下すると思う?(2月21日まで)
https://www.ginkou.info/enquete/?p=1099



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