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SNS「共闘買い」に参加してみたい?

執筆者: ginko 発行日付: 2021-02-04

まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「じわじわ円高が進んでいるドル円相場ですが、今後は反転して円安トレンドになるという見方が増えてきています。現在104円のドル円は1年後に円高になると思う?円安になると思う?」では・・・

1位:円安/110円以上 50%
2位:変わらない/105円前後 30%
3位:円高/100円以下 20%

となりました。1位は「円安/110円以上」で5割ということですね。今後、米ドルには「景気回復」と「財政悪化懸念」の両面で金利上昇圧力がかかっていくものと思います。為替相場においては「金利上昇=通貨高」がセオリーですから、米ドルが上昇すると考えるのは当然ですね。

一方の日本円は日銀のイールドカーブコントロールによって金利上昇ががっちり押さえ込まれていきますし、そのイールドカーブコントロールを含めた「異次元緩和」はまだまだ続くわけですから、通貨安圧力は健在です。

とするとやはり「円安ドル高」になっていくと思うのですがどうでしょうか?

■ドル円相場



足元ではこれまで続いた「円高ドル安」基調が反転し始めたように見えます。注目ですね。

ただし、為替相場を予想するのはプロでも難しいと言われています。予断を持たず見守っていきたいと思います。

ではアンケートへの投票がまだの方は投票をお願いいたします。アンケートは2月28日まで。

〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=1105

〔前回のコラム〕
2021年、為替相場は円高?円安?


 --- Ginkou ---

米株揺さぶるSNS投稿
https://www.nikkei.com


米国の株式市場が個人投資家に揺さぶられている。投稿型のオンライン掲示板「レディット」などで情報を交換、ヘッジファンドと対峙する形で、一部銘柄の乱高下につながっている。SNS(交流サイト)を起点にした混乱は米議会や米規制監督当局も巻き込んだ社会問題になりつつある。

「決して売るなよ」「(停止措置を発動した)ロビンフッドに集団訴訟を起こすぞ」――。トレーダーが集まるレディット上のコミュニティー(サブレディット)「ウォールストリート・ベッツ(WSB)」には28日、こんな投稿が相次いだ。「Buy(買い)」を表すロケットの絵文字も画面上にあふれる。

今回、ゲームストップ株のようなヘッジファンドの空売り比率が高い銘柄に「株を買え。空売り勢を締め上げろ」といったコメントがレディット上に投稿された。個別銘柄やコールオプション(買う権利)の買いで個人が「共闘」、株価の上昇でコールの売り手もヘッジ(損失回避)のために株式を買った。買いが買いを呼び、空売り勢も買い戻しを迫られた。

証券会社やファンドのトレーダーが合意した同一行動は「コルージョン(共謀)」と言われ、法令上の違反行為となる。今回はレディットという公開の場で「ゲームストップ株を買おう」と個人トレーダーが呼びかけ、多数の投資家たちが応じた。こうした行為が「共謀」や「株価操作」にあたるのか、専門家の意見は分かれる。

個人投資家を支持する声もある。著名投資家のチャマス・パリハピティヤ氏は「エスタブリッシュメント(支配階級)に対する抵抗だ」と指摘した。情報量や資本力で勝るヘッジファンドが個人を食い物にしてきたとの不満は根強い。手数料無料化とSNSという「武器」を手に入れた個人が、ヘッジファンドと互角に勝負できるようになった――。レディット上にはこんな高揚感も漂う。

規制が導入されれば、需給の悪化で株安を招くおそれもある。同社も売買の急増で財務基盤が揺らぎ、銀行与信枠からの資金引き出しを迫られた。米株式市場は新たなリスクを抱え込んだ。

※抜粋

〔 出典:日本経済新聞 〕

 --- Ginkou ---

最近、よく耳にするのが「共闘買い」ですね。アメリカの個人投資家がSNSを通じてみんなで個別の銘柄に投資した結果、株価が大きく変動しています。その代表例が「ゲームストップ」社の株で、株価の推移はこのようになっています。



1年前は4ドルだったものが300ドルを大きく超える水準まで上昇したわけですから、これはもう「株価操作」以外の何者でもないですね。

とするとこうした「動き」は「」ということになりますが、必ずしもそうとは言い切れないのはヘッジファンドの存在ですね。ヘッジファンドがカラ売りをして、同社の株価を不当に安くしているのであれば、それに対抗するのは「正義の味方」と見えなくもありません。

とは言いつつヘッジファンド側も、自分たちの考える適正株価からすると高いと思うからカラ売りしているのであって、決して「悪意」があるわけではありませんし、そもそも意図的に株価を上げようとする行為は不健全であり、法的にも問題があります。

また別の側面から言えば、こうした極めて投機色の高い「共闘買い」が広がるということは、まさに今、株式市場が「バブル化」している証左と言えそうです。

ITバブルが弾けた後は、株式市場に長い長い冬の時代が到来しましたからね・・・警戒を強めておいた方が良さそうです。

ちなみにこの「共闘買い」の新たな目標は「」だそうで、最近の銀の価格変動はこのようになっています。



こちらも確かに足元で上昇していますが、ただゲームストップ株ほどの乱高下がないのは、さすがに取引ボリュームが大きいからということでしょうか。

とは言いつつ「」価格と比較すれば価格が歪められているのは間違いないですね。



加えてゲームストップ株と異なるのは、銀にはヘッジファンドのような明確な「悪役」や、銀価格が上昇した時に買い戻してくれる明確なプレイヤーがいないということです。

とすると利益を実現する時に、個人投資家間で食い合うことになり、「闘」という理念が壊れていくことになります。

そう考えるといずれにしても長続きするコンセプトではなさそうですね。

というわけで今回の読者アンケートは「アメリカの株式市場ではSNSを舞台にした「共闘買い」が問題化していますが、日本でこうした動きがあれば参加してみたい?参加したくない?」でいきましょう。投票は3月4日まで。

■【読者アンケート】アメリカの株式市場ではSNSを舞台にした「共闘買い」が問題化していますが、日本でこうした動きがあれば参加してみたい?参加したくない?(3月4日まで)
https://www.ginkou.info/enquete/?p=1110



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