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トルコリラが急落!高金利通貨は魅力的?

執筆者: ginko 発行日付: 2020-03-25

まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「一都三県の緊急事態宣言は解除が決定される見込みですが、あなたは解除すべきだと思う?延長すべきだと思う?」では・・・

1位:一都三県に住んでいる/解除すべきだと思う 60%
2位:一都三県に住んでいる/延長すべきだと思う 20%
3位:一都三県に住んでいない/解除すべきだと思う 20%

となりました。1位は「一都三県に住んでいる/解除すべきだと思う」で6割です。なるほど。

全体で見ても「解除すべきだと思う」が8割圧倒的ですね。各種世論調査では「延長すべき」が圧倒的多数だったと思うので、世論とは違う結果ということです(笑)。まぁそれはそれで健全かと思います。

筆者自身も前回のコラムでご案内したように「解除すべき」派ですしね。

ちなみにヨーロッパでは変異型の増加によって再び感染者が増加しているとのことで最近の新規感染者の推移をチェックしてみるとこうなっています。



確かにフランスやイタリア、ポーランド、ドイツで増加傾向にあるのが分かりますが、しかしこのグラフで一番注目すべきなのはイギリスでしょうね。ワクチン接種が本格的に始まった1月以降、新規感染者数が激減しており、直近でも全く増加していないことが分かります。

つまりは「四の五の言わずにワクチンを打っておけ」ということですね。

ヨーロッパでは一時期、イギリス製のワクチンについて血栓症リスクから接種を休止したわけですが、皮肉な結果となっています。何等かの政治的な判断があったように思うのは筆者だけでしょうか?

それはともかくとして、日本でも早くワクチン接種が広がり、筆者が受けれる日が1日も早く来ることを祈っております。

昨年は「早くかかって抗体を作りたい」とも感じていましたが、ここまで来れば現代医学の力に頼りたいと思います。

ではアンケートへの投票がまだの方は投票をお願いいたします。アンケートは4月17日まで。

〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=1138

〔前回のコラム〕
4都県の緊急事態、解除すべき?延長すべき?


 --- Ginkou ---

「トルコショック」再来懸念 リラ急落、一時15%安
中銀総裁更迭は2年で3度目、大統領が支持率回復狙う
https://www.nikkei.com/


リラは対ドルで一時、前週末比15%前後下落した。一日の下落幅では2018年8月にトランプ米前政権との関係悪化でリラが急落した「トルコショック」以来の大幅な下落率になった。トルコのエルバン財務相は22日「物価と金融の安定なしに持続的な成長はできない」という内容の声明を発表し、同国中銀が早期に利下げへ転じるという観測の打ち消しに追われた。

リラ急落の主因は、エルドアン氏が20日に発表した、当時のアーバル中銀総裁の更迭だ。同氏は20年11月に就任後、インフレ抑制のため主要な政策金利である1週間物レポ金利を計8.75%引き上げ、年19%に高めた。市場は歓迎し、リラは20年11月の史上最安値から、最近では2割近く上昇していた。

だが、後任の総裁に就いたカブジュオール氏は緩和志向の「ハト派」で、市場は利下げ転換へのサインだと受け取った。

金利を巡るエルドアン氏の考え方はシンプルだ。金利を下げれば、マネーが市中を回りやすくなる。金利の引き上げは景気を冷やす「悪」だ。アーバル氏を中銀総裁に就けた当初は「(インフレ退治のため)苦い薬でも飲む」姿勢だったが、物価安定の効果はすぐに出ず、市民生活の負担になる高金利を容認できなくなったもようだ。

トルコにおける中銀総裁の更迭は過去2年弱で3度目。エルドアン氏の支持率は20年末以降、不支持率を下回るようになった。調査会社メトロポールが3月上旬に公表した2月分の世論調査では支持率が46%、不支持率は47.8%だった。

中銀のカブジュオール新総裁はエルドアン氏の意向を受け、金融緩和への転換を目指すとみられる。だが、金利の操作だけで通貨安定とインフレ抑制を同時に達成するのは難しい。アーバル体制で高まり始めていた中銀の独立性への信頼が再び揺らげばリラがさらに売られかねない。18年のトルコショック後は、一時25%を超えるインフレが起き、景気後退局面に陥った。

※抜粋

〔 出典:日本経済新聞 〕

 --- Ginkou ---

上記記事の通り、トルコ中銀の総裁更迭をキッカケにトルコリラが急落したようですね。直近のリラ円チャートはこのようになっています。



確かに大きく下がっていますがただ水準としては「3ヶ月前に戻っただけ」という感じもします。

過去1年のチャートはこうです。



最も低かったのは昨年冬で12円近くまで下がったわけですから、その点では今の14円前後の水準というのはまだ「円安リラ高」水準とも言えます。「急落」ではあっても「暴落」ではなさそうですね。

果たしてこのままトルコリラは上昇するのか、ズルズル下がるのか気になるところです。

為替相場の行方は筆者には分かりませんが、たださらに長期のグラフを見ると別の感情が湧いてきます。過去10年のグラフはこうです。



10年前には50円を超えていたリラが上記の通り14円前後と大暴落しているわけですね!特に過去5年の暴落は見事です・・・。トルコリラに投資していた日本の投資家は大損を食らったのではないかと思いますが、トルコリラ債券に投資する、アセットマネジメントOneの「新光トルコリラ債券ファンド/トルコの風」の運用成績はこのようになっています。

・1年:-12.9%
・3年:-24.5%
・5年:-36.2%
・設定来:-46.7%

やはり思いっきりマイナスですね・・・利息でだいぶカバーされていますが、それでも過去10年でおよそ半減しています。債券ファンドで半減!リスク高いですね・・・。

ただ更なる深淵な問題はこれがトルコリラに限った話ではないということです。トルコリラは高金利通貨として有名ですが、このような通貨は金利に反比例してどんどん価値が下がってしまってしまうのですね。他に高金利通貨として有名なのはブラジルレアルやメキシコペソ、オーストラリアドルなどが挙げられますが、それぞれ目に留まったファンドの運用成績をチェックするとこうなります。

<ブラジル・ボンド・オープン(毎月決算型)>

・1年:-20.5%
・5年:-11.1%
・10年:0.1%

<新光 メキシコ・ペソ債券ファンド(毎月)>

・1年:-2.4%
・5年:1.4%

<みずほ 豪ドル債券ファンド>

・1年:11.9%
・5年:3.0%
・10年:4.35%

レアルやペソについてはイメージよりはるかに低い利回りですね!やはり高金利通貨であっても、その陰で貨幣価値はしっかり下がり、実際の利回りは大したことない・・・というのがよくあるパターンな気がします。

他方で豪ドルについては割としっかりした運用リターンになっていますので、「先進国の高金利通貨は別」と言えるのかもしれません。

いずれにしても高金利通貨は見た目ほど高い利回りが約束されているわけではなく、「金利が高い通貨はその分しっかり価値が下がる」という点は覚えておいた方が良さそうです。

というわけで今回の読者アンケートは、「トルコリラが急落していますが、高金利通貨への投資は魅力的?魅力的ではない?」でいきましょう。投票は4月25日まで。

■【読者アンケート】トルコリラが急落していますが、高金利通貨への投資は魅力的?魅力的ではない?(4月25日まで)
https://www.ginkou.info/enquete/?p=1143



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