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ATM利用減った?増えた?

執筆者: ginko 発行日付: 2021-05-06

まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「日経新聞の世論調査によれば、政党支持率は自民党が47%と圧倒的で、前回から4ポイント上昇したとのことですが、あなたは自民党を支持する?支持しない?」では・・・

1位:支持しない 40%
2位:支持する 30%
〃:分からない、どちらとも言えない 30%

となりました。1位は「支持しない」で4割です。なるほど。ただ「支持する」は3割になっており拮抗していますね。

前回のコラムでも述べたように、「他に魅力的な政党がない」という点で筆者は「消極的自民党支持」です。

安倍政権の時はややもするとタカ派的な姿勢となったことから、それを牽制する意味を込めて公明党に投票したりもしましたが、菅政権にはそうしたイデオロギー色を感じませんので、特に引っ掛かりなく自民党に投票できそうです。

自民党以外に「小さい政府×自由競争×資本主義」と言った旗印の政党があればそちらを支持するかもしれませんが、今の時代にはそうした「小泉・竹中主義」とも言える政治信条は不人気ですね。

筆者の「消極的自民支持」はまだまだ続きそうです・・・。

ではアンケートへの投票がまだの方は投票をお願いいたします。アンケートは5月29日まで。

〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=1168

〔前回のコラム〕
自民党を支持する?支持しない?


 --- Ginkou ---

ATM 脱自前で合従連衡 SBI・地銀連合、24年メド共通化 現金離れの対応急ぐ
https://www.nikkei.com/


銀行が顧客との身近な接点となってきたATM運用を合理化している。長引く低金利で収益が細るなか、キャッシュレス化で利用者による紙幣の需要が低下しているためだ。メガバンクから地銀までATMの運営コストが重荷となっており、銀行間でATMを共同運用するなど合従連衡が進みそうだ。

SBIホールディングスは2024年をメドに複数の地方銀行のATM運営を共通化する方針だ。全国の地銀と提携する「地銀連合構想」における出資先をはじめ、幅広い地銀に参加を呼びかける構えをみせる。

地銀はインターネット銀行へのATM運営委託に活路を見いだす。ネット銀でATMも保有するセブン銀行は20年12月末時点で奈良県の南都銀行や、東京スター銀行などから330台を受託する。ローソン銀行は農林中央金庫と組み、一部のJAバンクのATMをローソン銀のATMに置き換えている。

三菱UFJ銀行と三井住友銀行は店舗外のATMを相互開放する方針を決めた18年から、運用の共同化に向けた検討を進めている。昨年冬に担当者を置き、具体的な枠組みを調整している。現状では公正取引委員会への申請には至っていない。

合従連衡が進む背景にはATMの利用低下がある。ニッセイ基礎研究所によると、20年のキャッシュレス比率は29%程度と15年比で11ポイント上昇し、脱現金化が進む。政府は25年までに40%に引き上げる方針で、財務省は21年度の1万円札の製造枚数を9億枚と20年度比で2000万枚減らす計画を掲げる。

日本ではコンビニエンスストア設置のATMが増勢をたどり、19年にセブン銀行が保有するATM台数が大手行の保有台数の合計を上回った。ただそのセブン銀行でもATMの利用件数は21年3月期に減少に転じた。長引くコロナ禍で現金を避ける動きが強まり、ATMを巡るビジネスは根底から変わる可能性がある。

※抜粋

〔 出典:日本経済新聞 〕

 --- Ginkou ---

いよいよかーと言う感もありますが、ATMの利用頻度が減っているというニュースですね。「ATM勝ち組」であるはずのセブン銀行のATM利用件数はこのようになっています。



確かに2021年3月期は前年と比較して少し減っていることが分かります。

これが「コロナ禍に伴う消費縮小」による一時的なものなのか、「キャッシュレスの普及」による恒久的なものなのかは意見が分かれるところですが、恐らく足元では「両方」ということなのでしょうね。

だとするとコロナ禍が収束し消費活動が正常化すればATMの利用回数も相応に復活するのではないかと思います。

ただやはり中長期的に見ればキャッシュレス化はどんどん進み、どこかでATMの利用回数は「自然減」となっていくような気がします。

キャッシュレスは早くて便利なことに加え、今なら「非接触」も強みですし、クレジットカードやPayPayであれば使った分だけポイントがもらえるというメリットもあります。

合理的に考えればキャッシュレスを利用しない手はありませんね。

しかし残念ながら人間は合理的ではありません。 キャッシュレスの問題点は「浪費しやすい」という点に尽きるのではないでしょうか?

欲しいものがあっても財布に現金がなければ買えなかったはずが、今やクレジットカードやスマホがあれば限度額まで買えますので、「買いたくても買えない」というストッパーがなくなってしまったということになります。

節約家や逆に浪費家にとっては現金の方がいいのでしょうね。

今の若い人々はそもそも物欲がなくて、そうした浪費欲求とは無縁そうではありますが・・・羨ましい。

というわけで今回の読者アンケートは、「セブン銀行のATM利用件数が減少に転じるなど、キャッシュレス化が進んでいるようですが、あなたの最近のATM利用は減った?増えた?」でいきましょう。投票は6月6日まで。

■【読者アンケート】セブン銀行のATM利用件数が減少に転じるなど、キャッシュレス化が進んでいるようですが、あなたの最近のATM利用は減った?増えた?(6月6日まで)
https://www.ginkou.info/enquete/?p=1173



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