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移民を受け入れる?受け入れない?

執筆者: ginko 発行日付: 2021-08-25

まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「<複数回答可>コロナ財源として各国では富裕層への増税が検討されていますが、どこから捻出すれば良い?」では・・・

1位:歳出削減 56%
2位:インフレによる借金の目減り 44%
3位:所得税 33%
4位:相続税・贈与税 22%
5位:年金への課税 11%
〃:その他の税金 11%
〃:何もしなくて良い 11%

となりました。1位は「歳出削減」で約6割ですね。直接痛みが伴う増税よりは、まず無駄な支出を無くせと求めるのは有権者として当然です。

ただ一方で足元の歳出はこのようになっています。



細かいのをいくら削っても大幅な歳出削減はできません。言い換えれば、歳出削減には

・年金の削減

・医療費の削減

と言った社会保障費の削減が不可欠です。これはこれで大きな痛みを伴いますし、主に社会的弱者の負担が増えるのだとすると政治的にはかなりセンシティブな議論になってきます。

我々国民の「覚悟」が求められるということでもあります。

2位は「インフレによる借金の目減り」 で、特に預金者に対しては結果的に大きな「ペナルティ」を課すことになるわけですが、預金者=金持ちだとすると、「金持ちが困るのは仕方ない」と割り切ることもできますし、「増税」や「年金・医療費のカット」と比較して痛みがはるかに少ないのも良いですね。

3位は「所得税」で、「消費税」という回答は意外なのか当然なのかゼロとなっています。

まとめると回答者の財政改善プランは

・インフレによってなるべく直接的な痛みを減らしつつ、歳出削減を進め、足りない分は所得税を引き上げる。

ということになりそうです。確かに耳障りは良いです(笑)。

アメリカではリベンジ消費に伴うインフレ傾向が顕著ですが、日本でもインフレの波がやってくることを期待したいと思います。

人口が減り続ける限りは難しいかもですが・・・。

ではアンケートへの投票がまだの方は投票をお願いいたします。アンケートは9月25日まで。

〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=1249

〔前回のコラム〕
コロナ財源、どこから捻出する?


 --- Ginkou ---

成長神話の先に 人類史、迫る初の減少 繁栄の方程式問い直す
https://www.nikkei.com/


世界人口は2064年の97億人をピークに減少する――。米ワシントン大は20年7月、衝撃的な予測を発表した。

50年までに世界195カ国・地域のうち151が人口を維持できなくなる。国連は「2100年に109億人となるまで増え続ける」と試算していたが、出生率が想定以上に落ち込む見通しだ。

危機は目の前にある。1960年代後半に世界の人口増加率はピークの2.09%に達したが、2023年には約80年ぶりに1%を割る。17年には15~64歳の働き手(生産年齢人口)の増加率が1%を下回り、すでに世界の約4分の1の国で働き手が減り始めた。

最も顕著なのは中国だ。来年にも人口が減り始め、2100年には現在の14.1億人から7.3億人に激減するとワシントン大は予測する。同じ年に日本など23カ国の人口が半分以下に縮む。

1800年に約10億人だった世界人口はいまや78億人。人口が爆発的に増えたのは人類史で直近の200年間だけだ。急膨張した人類は、破綻を危ぶんだ。ローマクラブは1972年、人口増と環境汚染で100年以内に「成長の限界」を迎えると警告した。

流れを変えたのは女性の教育と社会進出が加速したことによる出生率の低下だ。女性1人が生涯に産む子供の数(合計特殊出生率)は17年現在で2.4と、人口が増えなくなる2.1の目前だ。

※抜粋

〔 出典:日本経済新聞 〕

 --- Ginkou ---

上記の通り日本の財政再建を進める上でも人口というのは大きなキーワードですね。若年層が増えれば消費が増え、インフレが進みやすくなるでしょうし、納税額も増えます。

逆に少子高齢化が進めば歳入が減る一方で歳出が増えるわけですからダブルパンチ・トリプルパンチになってきます。

環境負荷を考えれば人類が野放図に増えればよいとは思いませんが、少なくとも今の人口を維持しようとする取り組みは必要ですね。さもないと本当に日本人が絶滅してしまいます。

では国外はどうなっているかと言うと、もちろん機関によって推計は違ってくるのでしょうけれど、国連とワシントン大学の世界人口の予想はこのようになっています。



つまりは世界人口も後50年すれば減少を始める可能性があるということですね!

このまま人口が増え続ければ食料も資源も枯渇する」といったホラーストーリーを聞かされ続けた筆者からすれば隔世の感がありますが、まぁただ100億人という人口はさすがに多すぎる気もしますので徐々に減っていくのは悪くない気がします。

ただ一方で日本の人口は減ってほしくないと思うのは、財政や経済に対するネガティブインパクトに加えて、多少のナショナリズムもあるのかもしれません・・・。

いずれにしても日本の人口を維持するために手っ取り早いのは移民を積極的に受け入れることですね。世界では今のところは人口が増え続けているわけですから、日本の若年層に無理やり出産を促すよりは、よほど簡単だと思います。日本より貧しい国は世界にたくさんありますので、門戸さえ開けば日本に来たいと思う若者は少なくないでしょう。きっと。

とは言いつつ欧米を見れば分かるように、移民が社会的な摩擦を生むのは間違いありません。

何の戦略もなく移民を受け入れるのではなく、まずは仏教国キリスト教国など、親和性がありそうな国をいくつかチョイスし、そこから若年層女性を中心に受け入れていくのが良いと思いますがいかがでしょうか?

このまま行けば日本の人口はどんどん減り、財政も破綻へまっしぐらとなりますから、「そろばん」の観点からもそろそろ真剣に移民について考えた方が良さそうです。

では今回の読者アンケートは、「2100年には日本の人口は半分以下になるという予想もありますが、人口を維持するための移民受け入れに賛成?反対?」でいきましょう。投票は9月25日まで。

■【読者アンケート】2100年には日本の人口は半分以下になるという予想もありますが、人口を維持するための移民受け入れに賛成?反対?(9月25日まで)
https://www.ginkou.info/enquete/?p=1253



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