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新政権で株価は上昇する?

執筆者: ginko 発行日付: 2021-09-08

まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「日経新聞の世論調査によれば、次の自民党総裁として人気1位は河野太郎氏ですが、自民支持層に限れば1位は菅総理だったりもします。あなたが思う次の自民党総裁にふさわしい人は誰?」では・・・

1位:石破茂氏 33%
2位:河野太郎氏 22%
〃:ふさわしいと思う人はいない、分からない 22%
4位:岸田文雄氏 11%
〃:高市早苗氏 11%

となりました。1位は「石破茂氏」で約3割ですね。なるほど。

ただ石破氏の登場は自民党政治がもっと危機的な状況になった時の方が良いと思いますし、かつ今は勝てる気が全くしません。

例えば「政治とカネ」絡みの大規模なスキャンダルが発生したり、安全保障上の問題が起きた時などは追い風になりそうです。脇が固くこわもてなイメージがあるからですかね。

一方、現在はコロナ対策に対して国民の不満が高まっている時ですので、高い発信能力や政治力が問われます。その点では河野氏が適任そうですがどうなのでしょう。

岸田氏は発信能力については「」ですのでどちらかと言うと「平時の総理」という気がしますし、高市氏ガチガチの右ですので好き嫌いが分かれそうです。どちらも今の状況では荷が重そうです。

しかしその点では、菅総理も平時であればもっと評価されていたのではないでしょうか。今の低支持率はちょっと可愛そうだったりもします。

果たして次の総理は誰になるのでしょうか。

ではアンケートへの投票がまだの方は投票をお願いいたします。アンケートは10月2日まで。

〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=1258

〔前回のコラム〕
次の総理は誰が良い?


 --- Ginkou ---

急騰の政局相場、改革期待を映す 日経平均、一時3万円回復
https://www.nikkei.com/


7日の東京株式市場で日経平均株価が一時、4月以来およそ5カ月ぶりに節目となる3万円台を回復する場面があった。自民党総裁選を経て発足する新政権による経済対策への期待が続いた。海外投資家が上昇の鈍かった日本株を見直し買いする流れも強まっている。

「個人投資家が新首相による政策の推進で恩恵を受けられそうな銘柄に思惑買いを入れている」とSBI証券の鈴木英之投資情報部長は話す。代表的なのは新型コロナウイルスへの対策が進むことへの期待感だ。総裁選への出馬を表明している岸田文雄氏が抜本的な対策を掲げている。

菅義偉首相が自民党総裁選への出馬見送りを表明する前日の2日と7日の終値を比べると、対面型サービスを提供する企業の株価上昇が目立つ。結婚式場のエスクリは12%高、英国風居酒屋のハブは9%高と、日経平均の5%高を上回った。

河野太郎氏が出馬の意向を示しており、持論の脱原発などの脱炭素に向けた政策が進む可能性があるとみて、再生可能エネルギー関連株が買われた。太陽光発電のレノバは25%高、バイオマス発電のイーレックスは11%高と急騰。脱原発で業績に悪影響を受けるとみられている関西電力や北陸電力は逆行安となった。

もっとも現時点では総裁選の構図は固まっていない。「具体的な政策パッケージが出そろっていない中で、期待先行で買われている面も否めない」(みずほ証券の菊地正俊チーフ株式ストラテジスト)との声が出ている。日本株の上昇が急ピッチで進んでいることに対する懸念もあり、株高の持続性は不透明だ。

※抜粋

〔 出典:日本経済新聞 〕

 --- Ginkou ---

数ヶ月足踏みしていた日本の株価ですが、ここに来て上昇傾向となっています。過去1年の日経平均のチャートはこのようになっています。



こうしてみると半年近くダラダラと下落してきたわけですね。コロナ禍がなかなか収まらず、ワクチン接種のスピードも市場の期待に届かなかったということなのでしょう。

そうした流れが反転した理由としては、やはり菅総理が退陣を表明し、新総理に対する期待が高まっているということだと思います。

個人的にはデルタ株の感染拡大がピークアウトしてきたことも要因ではないかと考えていますが。

それはともかくとして、株価が反転してくれるのは投資家にとってはもちろんありがたいことではありますが、ただ総裁候補全員の政策が示されていない中で、株価だけが上昇していくというのは奇妙に感じます。

石破氏は不出馬のようですし、岸田氏の主要な政策はほぼほぼコロナ対策であって経済対策はなかったと思いますし、高市氏の政策には「金融取引税の増税」が含まれており、仮に増税が実現すれば株価は暴落する気がしますし、大本命の河野氏は筆者の知る限り政策を発表していないと思います。

実際、上昇している株価について上記記事内では

・対面型サービスを提供する企業の株

・再生可能エネルギー関連株

などが例示されていますが、正直「雑!」という感想しか湧きません。

とは言え、新政権が発足すればしばらくは支持率も期待も高いまま推移するのでしょうから、それが一番の買い材料なのかもしれませんね。

タイミング的にもいよいよアフターコロナでしょうから、景気浮揚、そして株価の更なる上昇に期待したいと思います。

では今回の読者アンケートは、「新政権への期待から株価が上昇し、日経平均も3万円を超えてきましたが、新政権で株価は上昇する?しない?」でいきましょう。投票は10月8日まで。

■【読者アンケート】新政権への期待から株価が上昇し、日経平均も3万円を超えてきましたが、新政権で株価は上昇する?しない?(10月8日まで)
https://www.ginkou.info/enquete/?p=1263



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