まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「アメリカでビットコイン先物ＥＴＦが上場されたことで、ビットコイン価格は再び急騰しています。ビットコインは魅力的？魅力的ではない？」では・・・

１位：魅力的ではない　６０％
２位：魅力的　２０％
〃：分からない、どちらとも言えない　２０％

となりました。１位は「魅力的ではない」で約６割ですね。筆者も同感です。

ビットコインそれ自体は何の価値も生み出しませんので、その価値は０円かもしれませんし、１億円かもしれません。つまりは信頼できるモノサシが何もないということです。

とすると上昇時はいいとして、下落時はただひたすら怯えないといけません。しかもその忍耐が報われる保証もないわけですから、ストレスは相当なものですね。

と言うわけで筆者が仮想通貨に投資することはなさそうですが、他方で２割の方が「魅力的」と回答しているのはむしろ仮想通貨にとってはポジティブなのかもしれません。仮に全投資家の２割がビットコインに投資すれば市場規模は今よりはるかに大きくなるはずです。

上場されたビットコイン先物ＥＴＦはまさにその先駆けですしね。

加えて、ビットコインの時価総額がこれだけ大きくなり、徐々にトラックレコードが積み上がるにつれ、投資対象としての信頼度が増しているのも事実です。

１０年後には筆者もビットコインに投資しているかも・・・しれませんね。

ではアンケートへの投票がまだの方は投票をお願いいたします。アンケートは11月21日まで。

〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=1291

〔前回のコラム〕ビットコインは魅力的？


　－－－　Ｇｉｎｋｏｕ　－－－

バラマキ合戦は国民に失礼
https://www.nikkei.com/

「財務次官、モノ申す」と題する論文が波紋を広げている。矢野康治次官は、国・地方の債務合計額が1166兆円に上り、国内総生産（GDP）の2.2倍という先進国でずば抜けて大きな借金にもかかわらず、更に財政赤字を膨らませる「バラマキ合戦のような政策論」が行われていることに警鐘を鳴らす。

論文掲載の前に矢野次官は官邸や麻生太郎前財務大臣の内諾を得ていたとされる。鈴木俊一財務大臣は「今までの政府の方針に基本の部分で反するものではない」とコメントした。国の台所事情を熟知する為政者たちは、我が国のGDPに占める一般政府債務残高が第2次大戦直後を超えて過去最悪であり、他のどの先進国より劣悪であることを憂慮しているとうかがえる。

経済界からも賛同する声が出ている。その一方で、高市早苗自民党政調会長は提言を「大変失礼な言い方」と批判した。31日の総選挙を控えて各党の公約は「バラマキ合戦」の様相を示し、その財源論は踏み込み不足だ。

矢野論文には「本当に困っている方が一部いるのは確かで、その方たちには適切な手当が必要」「国民は本当にバラマキを求めているのか。日本人は決してそんなに愚かではない」とある。全くその通りだ。バラマキをすれば国民から投票してもらえるなどと考える政治家は、「国民に対して大変失礼」である。

※抜粋

〔　出典：日本経済新聞　〕

　－－－　Ｇｉｎｋｏｕ　－－－

衆院選が迫っていますが、メルマガでもご案内したように選挙公約を見ると、各党がバラマキを競っている残念な状況ですね。主な公約はこのようにまとめられています。



「成長も分配も」と言う割には自民党の経済政策はそこまでバラマキ感はないですね。「成長感」もありませんが。

他方、公明党・立憲民主党・共産党・維新の会・国民民主党は現金給付に消費税減税とバラマキ感は否めません。

特に国民民主党の「一律給付」は去年やって消費を促す効果はなかったわけで悪手であるのは間違いありません。なぜ再び試そうとするのでしょうか。

また立憲民主党・共産党・維新の会・国民民主党が主張する消費税減税も、ただ単に需要を先食いするだけで、税率を元に戻した時に反動が来るのは目に見えていますからやっぱり悪手です。

コロナで打撃を食らったのは飲食・観光でしょうから、ここにピンポイントを合わせるべきで、その点ではＧＯＴＯキャンペーンは非常によい施策でしたねー実際に効果もありましたし。

そうしたわけで筆者が投票するなら一番バラマキ感のない自民党になっちゃいますね・・・消去法ですが。

しかし中道右派の政党は全然できないですね。国民民主党はもともとのコンセプトは中道右派だった気もするのですが、すっかり左に行ってしまいました。日本の政党の尻の軽さは嘆かわしいほどです。

いつか揺り戻しで「小さい政府」を志向する政党が出てくることを期待したいと思います。

では今回の読者アンケートは、「この衆院選では与野党ともにバラマキ合戦の様相を呈していますが、あなたはバラマキ合戦を支持する？支持しない？」でいきましょう。投票は11月27日まで。

■【読者アンケート】この衆院選では与野党ともにバラマキ合戦の様相を呈していますが、あなたはバラマキ合戦を支持する？支持しない？（11月27日まで）
https://www.ginkou.info/enquete/?p=1296