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新生銀行は買収へ!サービスは良くなる?悪くなる?

執筆者: ginko 発行日付: 2021-11-24

まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「熟練者を対象として、農業など全分野の外国人就労を無期限にする方向で調整中とのことですが、あなたは移民に賛成?反対?」では・・・

1位:反対 57%
2位:賛成 29%
3位:分からない、どちらとも言えない 14%

となりました。1位は「反対」で約6割ですね。あららそうですか。

日本の低成長や年金問題や低金利や多額の政府債務と言った山積みの社会問題の根源にあるのが「少子高齢化」です。これを解決するには子どもを増やすしかなく、そのためには

・3人目以降の子どもに対する手厚い経済支援

・移民受け入れ

くらいしか方策がないように感じています。このまま人口減少が続けば最終的には日本人が1人もいなくなってしまうわけですから、移民受け入れは好きであろうと無かろうといつか通らなければいけない道だと思いますが、現状では心理的な抵抗感が強いということですね。

ちなみにうっかり3ヶ月前にも似たようなアンケートを取っていましたがその時の結果はこうでした。

1位:賛成 33%
2位:国による 25%
〃:人による 25%
4位:反対 17%

対照的な結果のようにも見えますが、逆に「どちらも正しい」のだとすると、今回の「反対」の中身も正確には「国による」「人による」ということなのかもしれませんね。

いずれにしても筆者のように楽観的な人はマイノリティなようですので、慎重に時間をかけて一歩ずつ進めていくことが大切ということなのでしょう。

とは言いつつ繰り返しになりますが、国力を維持していく上ではやはりどこかで国を開いていくことが必要になるのは間違いありませんので、我々も徐々に心の準備を始めておいた方が良さそうです。

ではアンケートへの投票がまだの方は投票をお願いいたします。アンケートは12月17日まで。

〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=1308

〔前回のコラム〕
外国人就労「無期限」に  移民に賛成?反対?


 --- Ginkou ---

新生銀行、買収防衛策を撤回 SBIから社長受け入れ
https://www.nikkei.com/


新生銀行は24日、SBIホールディングスによるTOB(株式公開買い付け)に対抗するための買収防衛策を取り下げると発表した。防衛策発動の賛否を諮る25日の臨時株主総会は中止する。新生銀はSBIから社長を受け入れ、事業運営に協力することで合意した。銀行初の敵対的買収は一転して幕切れの公算が大きくなった。

新生銀はSBIが会長に推薦していた五味広文元金融庁長官、社長に推薦していた川島克哉副社長、取締役に推薦していた畑尾勝巳執行役員を受け入れ、事業運営に協力することで合意した。2月に開催予定の臨時株主総会で新体制が承認されれば、新生銀の工藤英之社長ら現経営陣は退任する。

新生銀とSBIは24日に水面下で協議した。SBIは新生銀が国に示している経営方針・事業戦略を尊重し、双方で協調して企業価値向上に取り組むと表明した。新生銀はSBIによるTOBに対する「反対」意見を「中立」に変更した。SBIは12月8日が期限のTOBを継続する。

買収防衛策については約2割の議決権を持つ国が防衛策に賛成しない方針で、否決の可能性が高まっていた。開催前日に臨時株主総会を中止するのは極めて異例だ。

SBIは預金保険機構の質問に対し、プロジェクトファイナンスなどの提供先を大手地銀からSBIが資本提携する中小地銀などに拡大するといった戦略を掲げている。一方、24日の発表では海外でのノンバンクの買収など、新生銀が預金保険機構に回答した内容も尊重する姿勢も示している。

※抜粋

〔 出典:日本経済新聞 〕

 --- Ginkou ---

銀行業界をザワつかせたSBIによる新生銀行の買収劇ですが、臨時株主総会前日になって新生銀行が白旗を上げ、結果としてSBIに買収されることになりそうです。

最後の決め手は「国が買収防衛策に賛同しなかった」という点ですね。国とSBIが買収防衛策に反対すれば確かに否決される可能性が高そうです。

国からすればこのまま新生銀行に経営を任せても株価を上げて公的資金を返済できる目途が立たないので、SBIに任せてみようということなのでしょう。公的資金の返済を第一に考えれば当然かもしれません。

ただ一方で、本当にSBIが新生銀行の株価を高められるかと言われればそれは難しそうです。と言うのも今のところ聞こえてくる範囲では、新生銀行の利益を2倍・3倍にするようなプランはなさそうだからですね。

もういっそ、本格的に海外進出するくらいしか日本の銀行が成長する余地はないようにも感じますが、とは言え1%でも、0.1%でも、0.01%でもその可能性があるなら、反対する理由がないということなのでしょう。

いずれにしてもサイは投げられましたので、あとはお手並み拝見ですね。

ただそう傍観者でいられないのが、筆者もガッツリ新生銀行のヘビーユーザーである点です。

今やもうだいぶ他行に追いつかれた感はあるものの、それでもATM手数料や振込手数料の優位性はあるわけで、どうせ買収されるのであればぜひさらなるサービス改善に期待したいところです。

とは言いつつ、SBI傘下の住信SBIネット銀行がめちゃめちゃいいサービスかと言うと、手数料面は魅力があるものの、金利面では全く魅力がありません

こちらも過度な期待はできそうにないですね・・・。

加えて来年1月に迫った、新生銀行とマネックス証券の包括提携の行方も気になるところです。

では今回の読者アンケートは、「新生銀行が買収防衛策を取り下げたことで、SBIによる買収が決定的となりましたが、買収によって新生銀行のサービスは良くなる?悪くなる?」でいきましょう。投票は12月25日まで。

■【読者アンケート】新生銀行が買収防衛策を取り下げたことで、SBIによる買収が決定的となりましたが、買収によって新生銀行のサービスは良くなる?悪くなる?(12月25日まで)
https://www.ginkou.info/enquete/?p=1313



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