まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「アメリカで金融引き締め&利上げが進めば円安ドル高となるのは間違いなさそうですが、何かをキッカケに反転するという見方もあるようです。現在114円のドル円は1年後に円高になると思う?円安になると思う?」では・・・
1位:円安:120円以上 45%
2位:円安:125円以上 18%
〃:変わらない:115円前後 18%
〃:円高:110円以下 18%
1位は「円安:120円以上」で約5割です。素直に今のアメリカの利上げの動きを考慮すれば円安に進むと考えるのは当然ですね。
また2位の「円安:125円以上」 も約2割ですので、6割を超える方が円安予想ということです。
本来、インフレ通貨は貨幣価値が下がっているわけで、その点ではむしろ円高ドル安の方があるべき姿と言えますが、アカデミックな理論通りとはならないのが為替相場です。
加えて、際限なく増える国の借金を見ると、信用不安からの「悪い円安」もいつかそのうち起こりそうです。
為替相場を予測するのはプロでも難しいので予想通り円安が進むかどうかは分かりませんが、円安=日本人が貧乏になることであるのは間違いありませんので、海外に積極的に投資するなどしっかり資産防衛をしておきたいものです。
ではアンケートへの投票がまだの方は投票をお願いいたします。アンケートは2月27日まで。
〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=1376
〔前回のコラム〕2022年、為替相場は円高?円安?
--- Ginkou ---
三菱UFJ銀、紙の通帳有料化を発表
https://www.nikkei.com/
三菱UFJ銀行は18日、新たに口座を開設して紙の通帳を発行する際の手数料を新設すると発表した。年間550円で、4月1日以降に新規開設する利用者が対象。低金利で収益が圧迫されるなか、サービス維持のために適正な対価をとる。
18歳未満または70歳以上の顧客は対象外。料金は毎年1月末時点で判定し、2月中旬に口座から自動で引き落とされる。デジタルサービスへの利用を促すのが狙い。1月21日からインターネット通帳への切り替えキャンペーンも実施する。
紙の通帳有料化は三井住友銀行やみずほ銀行のほか、地方銀行でも設けている。スマートフォンで入出金を管理できる仕組みも広がっており、記帳するニーズが薄れている一方、通帳は1口座あたり年間200円の印紙税がかかり、銀行の費用負担が重かった。
〔 出典:日本経済新聞 〕
--- Ginkou ---
異次元緩和によっていよいよ儲からなくなり、トドメを刺された感のある銀行のリテールビジネスですが、これまでの数々の改悪を経て、上記の通り三菱UFJ銀行が紙の通帳の有料化を発表しています。
既に三井住友銀行やみずほ銀行が有料化している点を踏まえれば時間の問題だったわけですが、いよいよこれでメガバンクが足並みを揃えたわけですね。
資源の問題なども考慮すれば確かに紙の通帳は時代に合わないのは間違いありませんが、他方で利便性を考慮すると、ネットバンキングより紙の通帳の方が便利という場合もありそうです。何といっても紙は数千年に渡って育まれてきた最高の記録媒体なわけですからね。
かく言う筆者も一覧性を考慮すると紙の通帳の方がいいなと思う時があります。
また、目的があって調べるにはデジタルの方が便利ですが、「あれ、これなんだっけ?」と言った形で気づきを得られるのは紙の通帳のような気がします。
そうしたわけでどちらも良さがあるのだとすれば引き続き無料にしてほしいものですね。
そもそも年間550円取ったところで経費にはほぼ影響しませんし、目下のところメガバンク各行は巨額の黒字を計上中です。
そう考えるとやっぱり納得感は薄いですね・・・顧客還元にも目を向けてほしいものです。
と言う事で今回の読者アンケートは、「三菱UFJ銀行が新規顧客の通帳を有料化し、これでメガバンクの足並みがそろいましたが、あなたは紙の通帳がいる?いらない?」でいきましょう。投票は3月3日まで。
■【読者アンケート】三菱UFJ銀行が新規顧客の通帳を有料化し、これでメガバンクの足並みがそろいましたが、あなたは紙の通帳がいる?いらない?(3月3日まで)
https://www.ginkou.info/enquete/?p=1382
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