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円安は日本にとって良いこと?悪いこと?

執筆者: ginko 発行日付: 2022-04-14

まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「コロナによる重症者や死者が順調に減っていく中で、コロナ禍はもうこれでおしまいだと思う?まだ続くと思う?」では・・・

1位:まだ続く 60%
2位:これでおしまい 30%
3位:どちらとも言えない、分からない 10%

となりました。1位は「まだ続く」で6割となっています。なるほど。

筆者はこれまでもコロナに関しては当たっているか当たっていないかはともかく、常に楽観的でしたので、今回もやはり楽観的で、「もうオシマイ」ということでいいのかなと思っています。

周りでもコロナ感染者は増え続けていますが、落ち着いていますし、そもそも軽症です。ほとんどの人はインフルより軽いばかりでなく、ワクチンの副反応より軽そうです。

それも「ワクチンを打っていたから」ということなのかもしれませんが。

と言うわけでコロナ対策に飽き飽きしていることもあり、そろそろ正常化に完全に舵を切ってよいと思いますが、ただ気になる動きとしては新規感染者数が意外と減らない点です。最新の推移はこのようになっています。



他の国ではしっかりピークアウトしているので、何で日本では小康状態になっているのか分かりませんが、もしかしたら新年度・新学期に加え、お花見などで人流が増え、感染者が増えているのかもし分かりません。

とは言いつつ死者は順調に減少していますし、中国のような「ゼロコロナ」政策は却って集団免疫を遅らせることになりますので、誤解を恐れずに言えば、医療体制が逼迫しない程度に感染がダラダラ続くのはむしろ中長期的には良い面もありそうです。

コロナはもうこれでおしまい!ということになることを強く祈っております。

ではアンケートへの投票がまだの方は投票をお願いいたします。アンケートは5月6日まで。

〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=1425

〔前回のコラム〕
コロナはもうおしまい?まだ続く?


 --- Ginkou ---

日本株、薄れる円安の恩恵
https://www.nikkei.com/


円安が止まらない。13日の円相場は一時約20年ぶりとなる1ドル=126円台の安値をつけた。円安は輸出企業の採算改善を通じて日本株を押し上げるはずだが、最近はこのセオリーが効きづらくなっている。原因の一端は、投資家の行動変化に隠されている。円安による資産価値の目減りを防ごうと、個人投資家の一角が日本株の売り手に回り始めているのだ。

円安による株価の押し上げ効果が薄れている直接の原因は、製造業の海外生産へのシフトだ。円安が進んでも、輸出数量がかつてのようには増えなくなっているのだ。

効果が薄れたとはいえ、円安が日本の企業業績を押し上げる構図そのものは変わっていない。社数で日本の法人の1%に満たない上場企業は、円安が業績を押し下げる内需企業よりも、円安の恩恵をうける自動車や電機をはじめとするグローバル製造業の構成比率が高いからだ。

野村証券の個別企業集計では、東証株価指数ベースの22年度の経常利益は1ドルあたり1円の円安で0.25%押し上げられる。

※抜粋

〔 出典:日本経済新聞 〕

 --- Ginkou ---

円安が進んでいますね。一時1ドル=126円の円安となり、歴史的な水準に低下しています。



その原因は日米の金利差ですね。アメリカでは利上げが始まり金利が上昇しているのに、日本では絶賛金融緩和中で金利が低位安定していますので、金利差は開く一方です。

為替市場では金利が高い通貨が買われる傾向があるので、円安ドル高となるのは当然の流れです。

他方、金利≒インフレ率と考えれば、ドルは目下インフレで価値が下がっているわけで、価値が下がっている方が上がるということに違和感を感じないでもないですが、とまれ金融市場では「金利上昇=通貨高」です。信用力に懸念がない先進国通貨だけでしょうけれど。

いずれにしてもこうした円安は日本経済にとってはプラスですね。

・輸出企業:輸出増によりプラス。

・内需企業:外国人旅行客増によりプラス。

・個人:雇用増・賃金増によりプラス。

・株価:上昇するのでプラス。

と言った具合です。

今は輸出企業においても海外進出がだいぶ進んだようですし、コロナ禍においては外国人旅行客も期待できませんので、短期的には円安効果はあまり実感できず、むしろ輸入物価上昇に伴うマイナス面が目につきやすいですが、しかし中長期的に考えれば日本経済にとってプラスであるのは間違いありません。

ただ最近の世論は今般の円安を「悪い円安」として批判する傾向が増しているように感じます。

90年代の円高不況をみんなもう忘れてしまったのですかねぇ。まぁもう20年以上前ですので、そもそも知らないという人も多そうではありますが。

いずれにしても円安は日本経済にとってプラスですし、例え円安に反対でも今の金融政策が続く限り円安が維持されるのは間違いないと思いますので、適応していくしかありません。

海外で働ければいいですが、それが無理ならとりあえずは海外に投資することで円安メリットを享受できます。

また政府にはもっと大胆に国を開き、インバウンドを復活させてほしいですね。その点では先週のテーマと被りますが、「コロナはもうおしまい」となってほしいものです。

と言う事で今回の読者アンケートは、「日米金利差拡大により歴史的な円安水準となっていますが、円安は日本にとって良いことだと思う?悪いことだ思う?」でいきましょう。投票は5月14日まで。

■【読者アンケート】日米金利差拡大により歴史的な円安水準となっていますが、円安は日本にとって良いことだと思う?悪いことだ思う?(5月14日まで)
https://www.ginkou.info/enquete/?p=1429



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