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現在の体感インフレは何%?

執筆者: ginko 発行日付: 2022-04-20

まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「日米金利差拡大により歴史的な円安水準となっていますが、円安は日本にとって良いことだと思う?悪いことだ思う?」では・・・

1位:悪いことだ思う 44%
〃:どちらとも言えない 44%
3位:良いことだと思う 11%

となりました。1位は「悪いことだ思う」と「どちらとも言えない」が同率で並び、それぞれ4割ですね。なるほど。

筆者はどちらかと言えば円高論者ですので、円高は国益と思う面もありますが、ただ日本経済のことを考えれば日銀が指摘するように円安の方がメリットが大きいのだろうなと思います。

円安になれば輸出が増え日本経済全体で見ればプラスですし、プラスということは雇用や給与にも良い影響を与えるわけですから、好景気になっていきます。

円高不況はあっても円高景気がないように、円安景気はあっても円安不況はないということなのでしょう。

加えて、円安になればインバウンドも増えますから、鎖国政策が解除されると内需企業にも良い影響が出てくるものと思います。

さらに言えば株価も上昇し、投資家心理も明るくなってきます。

言い換えれば円高になると、日本経済全体にはマイナスで、雇用や給与にも悪い影響を与え、不景気となり、インバウンドも減り、株価も下がるわけで良いことあまりなさそうです。

とすると「円安は良いこと」という結論になりそうですが、アンケート結果は真逆ですね・・・。

メディアでもしきりに「悪い円安」という言葉が踊っていますので、筆者がマイノリティなのかもしれませんが、どちらが正しいかは時間が経てば判明してくるものと思います。

いずれにしても円高によって日本が好景気になることはなさそうです。円安バブルが膨らむ間に日本の景気が持ち直してほしいものですね。

ではアンケートへの投票がまだの方は投票をお願いいたします。アンケートは5月14日まで。

〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=1429

〔前回のコラム〕
円安は日本にとって良いこと?悪いこと?


 --- Ginkou ---

日銀、物価見通し1%台後半に上げ検討 22年度
https://www.nikkei.com/


日銀は27~28日の金融政策決定会合で2022年度の物価見通しの引き上げを検討する。ロシアによるウクライナ侵攻に伴う資源価格の上昇や円安による輸入物価高から、3カ月前に1.1%とした見通しを1%台後半にする案が有力だ。一方、企業収益や家計の実質所得には下押し圧力がかかるため、22年度の経済成長率は引き下げを検討する。

日銀は今回の会合で「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」を公表する。ロシアがウクライナに侵攻してから初の展望リポートとなる。資源価格の上昇に拍車がかかっており、原材料高を転嫁できない企業や実質所得が目減りする家計の景況感が悪化する懸念が強まっている。

国内の消費者物価指数(CPI)は、ガソリンや食料品の値上がりのほか、昨年の携帯電話の通信料金の引き下げによる影響が消えるため、4月以降に前年同月比で日銀が目標とする2%程度の上昇が見込まれる。ただ、日銀はコストプッシュ型の物価上昇は持続しないとみており、現在の大規模な金融緩和は維持する公算が大きい。

※抜粋

〔 出典:日本経済新聞 〕

 --- Ginkou ---

前回のコラムとも被りますが急激な円安に加え、ウクライナ危機に伴う資源高もあって、日本でも徐々にインフレ懸念が高まっています。欧米ではすでに年5%7%と言った記録的なインフレになっていますからね。

実際、生活をする中でも、ガソリン価格が160円台だったり、野菜の値段が2~3割上がっていたりとインフレを実感する場面が増えてきました。

日本ではかれこれ30年近くデフレが続いてきたわけですから違和感を感じなくもありません。これが初めてのインフレ体験という人もいるのでしょうね。

ただ一方でそうしたエネルギー価格や生鮮食品の価格は値動きが激しく、インフレを計測する上ではあまり重要視されません。大事なのは「エネルギーや生鮮食品を除いた物価がどうなっているか」ということです。

では具体的に足元の物価が1年前と比較してどうかと言うと、最新の数値はこのようになっています。

・総合指数:+0.9%

・エネルギー、生鮮食品を除いた総合:-1.0%

実はまだマイナスだったりするわけですね・・・これは恐らく、携帯料金が下がった影響が大きいのだと思いますが。

この携帯料金値下げの影響は早晩なくなるようで、上記記事にある通り日銀の見通しでは2022年度のインフレ率は「1%台後半」となりそうですが、しかしそれでも物価上昇率は極めてわずかですね!

見通し通りであれば「日本でのインフレは恐れるに足らず」ということでいいと思いますが、ただ体感する物価上昇との解離を感じる方も少なくなさそうです。

-1.0%」などありえなくて「+3%」とか「+5%」に感じている人は多いのではないですかね?

生活費の大部分を占める、住居費などが増えていないからということなのかもしれませんが、気になるところです。

円安でもそんなに物価が上がらず、他方で輸出がどんどん伸びていってくれれば日本国民としては万々歳ですが果たしてどうなるでしょうか。

と言う事で今回の読者アンケートは、「円安や資源価格上昇によりインフレ懸念が高まっていますが、あなたが体感する今のインフレ率はどれくらい?」でいきましょう。投票は5月20日まで。

■【読者アンケート】円安や資源価格上昇によりインフレ懸念が高まっていますが、あなたが体感する今のインフレ率はどれくらい?(5月20日まで)
https://www.ginkou.info/enquete/?p=1437



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