まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「アメリカの長期金利低下をキッカケに、これまでの円安傾向から円高傾向に反転していますが、ここからは円高が進む?円安が進む?」では・・・
1位:円安 54%
2位:円高 31%
3位:現状維持 15%
となりました。1位は「円安」で5割となっています。逆に「円高」は3割です。
読者のみなさんの見立てのようにこのまま円安が進めばいいのですが、それは難しいかもしれません。
なぜ足元で円高傾向になっているかと言えば、アメリカの長期金利が低下しているからですが、なぜアメリカの長期金利が低下しているかと言えば、インフレへの警戒が後退しているからです。ちょうど昨日はアメリカの消費者物価指数の発表があり、市場予想より低下という結果でした。
トータルの前月比で見てもわずかに低下となったようですね。つまり物価がいよいよ下がり始めたということです。
この結果を受け、為替相場はこのようになっています。
瞬間的に3円近く円高に動いたわけですね。
今後もアメリカのインフレ率は徐々に低下していくでしょうから、素直に考えればやはり「円高への巻き戻し」がメインシナリオになってくるかと思います。
これまでは円安の追い風があったわけですが、 これからは円高リスクを頭の片隅に入れておいた方が良さそうです。
ではアンケートへの投票がまだの方は投票をお願いいたします。アンケートは9月4日まで。
〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=1506
〔前回のコラム〕ここから円高?円安?
--- Ginkou ---
経産相に西村康氏、防衛相に浜田氏 内閣改造・党役員人事内定
https://www.nikkei.com/
岸田文雄首相(自民党総裁)は10日に実施する内閣改造・党役員人事を内定した。経済産業相に西村康稔氏、防衛相に浜田靖一氏を起用する。経済安全保障相は高市早苗政調会長、デジタル相には河野太郎氏を充てる。各派閥にポストを割り振る「派閥均衡型」で、挙党態勢の構築をめざす。初入閣は全19閣僚のうち9人を占めた。
新しい閣僚や党執行部は新型コロナウイルスの感染拡大や物価高への対策、エネルギーの安定供給確保、防衛力強化などの政策課題に取り組む。
※抜粋
〔 出典:日本経済新聞 〕
--- Ginkou ---
安倍元首相の銃殺という衝撃的な事件が、旧統一教会問題に飛び火し、それが岸田内閣と自民党に延焼する事態となっておりますが、そうした中で岸田首相は内閣改造および党の役員人事を実施しました。
上記の通り、19閣僚のうち9人が初入閣というかなりフレッシュな布陣でありながら、全然ワクワクしないのはなぜなんでしょうね?
若い人がいない、女性がいない、華のある人がいない、ということですかね。手堅そうではありますが。このあたりの人選も岸田首相らしいと言えるのかもしれません。
さてこの岸田改造内閣が取り組むべきことは多くありますが、喫緊で対応しないといけないのは記事でも指摘されているように、
・新型コロナウイルス対策
・物価高対策
・エネルギーの安定供給確保
・防衛力強化
と言った点が挙げられますが、加えて上記の通り旧統一教会を始めとする「カルト教団」への対策も大事ですね。これだけ世論の関心が高まるチャンスはそうそうないと思いますので、しっかり取り組んでほしいと思います。
また安倍元総理つながりで言えば、憲法改正も今がチャンスですね。論点はそんなに多くはなさそうですが、今後数十年改正のチャンスが来ないかもしれないことを考えれば今の内に変えるべき点は変えるべきです。
布陣ではなく結果でワクワクさせてもらうことを期待したいと思います。
と言う事で今回の読者アンケートは、「<複数回答可>岸田改造内閣が発足しましたが、あなたが期待する政策はどれ?」でいきましょう。投票は9月11日まで。
■【読者アンケート】<複数回答可>岸田改造内閣が発足しましたが、あなたが期待する政策はどれ?(9月11日まで)
https://www.ginkou.info/enquete/?p=1511
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